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マダムNの神秘主義的エッセー https://mysterious-essays.hatenablog.jp/

神秘主義的なエッセーを公開しています。これまでにキンドルで純文学小説、児童小説、評論など出しました。

信じていただけないかもしれませんが、わたしの一番古い記憶はこの世に降りてくる前のあの世での光の記憶です。前世は修行僧だったという漠然とした記憶もありました。 ここにご紹介するのは、こうしたこの世的には風変わりな、神秘主義者的な視点から綴ったエッセーです(生活スタイルはごく平凡で、風変わりな面は創作に出すだけです)。

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2015/08/30

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  • 119 ついにわかりました! いや、憶測にすぎないことではありますが……(祐徳院三代庵主の痕跡を求めて)

    darkness_sによるPixabayからの画像 祐徳院に関するエッセーをまとめるに当たり、神秘主義的考察を消すか消さないかの迷い。そして、三代庵主の存在が祐徳稲荷神社に見当たらないのはおかしいのでは……という漠然とした疑問。 エッセー「あかぬ色香は昔にて」(仮題)の「はじめに」(下書き)を紹介 三代庵主、また祐徳院に属した尼僧全員の痕跡 祐徳院に関するエッセーをまとめるに当たり、神秘主義的考察を消すか消さないかの迷い。そして、三代庵主の存在が祐徳稲荷神社に見当たらないのはおかしいのでは……という漠然とした疑問。 拙「マダムNの覚書」2023年2月5日の過去記事で、次のように書きました。 祐…

  • 118 祐徳稲荷神社参詣記 (18)萬子媛亡き後の祐徳院(二代庵主の御子孫から届いたメール)

    Susan CiprianoによるPixabayからの画像 祐徳院の二代庵主を勤められた尼僧様の御子孫からメールを頂戴し、電話で貴重なお話を伺いました(2021年12月24日) 萬子媛関連で、新たにわかったこと2件(2022年1月17日) 愛川様がお送りくださった祐徳院関係の貴重な資料(2022年1月19日) 二代目庵主様の肖像画を撮影した不鮮明な写真、そして明治期の神仏分離令の影響(2022年2月 1日) 新発見あり、尼寺としての祐徳院は三代まで続いたようです(2022年2月 2日) 祐徳院の二代庵主を勤められた尼僧様の御子孫からメールを頂戴し、電話で貴重なお話を伺いました(2021年12月…

  • 117 「西方浄土」という表現に関する私的発見。オーラに関する補足。

    PexelsによるPixabayからの画像 太陽の沈む方向にある、光を帯びた雲をうっとりと眺めていたわたしは、ふと、エッセー 116「祐徳稲荷神社参詣記 (17)新作能「祐徳院」創作ノート ②2014年1月、2021年11月、2022年1月」で書いたことを思い出した。 ……謡曲『羽衣』を読むと、神社でのお仕事を終えてお帰りになる萬子媛御一行が、「萬子媛~!」というわたしの心の中での呼びかけに応えて、雲の中から光を投げて寄越された情景を思い出す。どこへお帰りになるのかはわからなかったが、上のほう、雲の彼方のどこかだろう。よほどの上空に、肉眼では決して見えない高級世界が重なるように存在するのだろう…

  • 116 祐徳稲荷神社参詣記 (17)新作能「祐徳院」創作ノート ②2014年1月、2021年11月、2022年1月

    yamabonによるPixabayからの画像 思想界を二分した儒仏二道(2014年1月13日、23日) 能の五番立(2021年11月7日) 天上界的な美を表現することの難しさ(2022年1月3日) 謡曲『羽衣』の核となる一文(2022年1月) 思想界を二分した儒仏二道(2014年1月13日、23日) わたしは日本史が嫌いだった。それは江戸以降の歴史が何となく嫌いだったからだ。匂いが嫌といったらいいのか。 特に江戸儒学の匂い。知りもしないのに、アレルギー反応が起きてしまっていた。あの人工臭がたまらないと感じられた。 しかしながら、小泉政権による構造改革以降、日本がみっともなく崩れてくると、わたし…

  • 115 萬子媛の呼び名。初婚だったのか、再婚だったのか。直朝公の愛。

    Olga KriklivaによるPixabayからの画像 萬子媛の呼び名を考察する 初婚だったのか、再婚だったのか? 直朝公の愛 萬子媛の呼び名を考察する エッセー 88「祐徳稲荷神社参詣記 (9)核心的な取材 其の壱(註あり)」の註5で、わたしは次のように書いた。 2018年10月4日に祐徳博物館を見学した際、文麿公は痘瘡[とうそう]に罹り、長く病床にあったとの解説があった。痘瘡は、痘瘡ウイルスの感染によって起こる悪性の伝染病で、天然痘、疱瘡[ほうそう]ともいわれる。 「天然痘は紀元前より、伝染力が非常に強く死に至る疫病 として人々から恐れられていた。また、治癒した場合でも顔面に醜い瘢痕が残…

  • 114 モンタニエ博士の「水は情報を記憶する」という研究内容から連想したブラヴァツキー夫人の言葉

    Susanne StöckliによるPixabayからの画像 モンタニエ博士の「水は情報を記憶する」という研究内容から連想したブラヴァツキー夫人の言葉を紹介したいと思うが、これはあくまで、わたしの個人的な連想にすぎないことをお断りしておかなければならない。 神智学に関するわたしの考えには間違っていることも多く混じっているはずだから、書籍や神智学協会の動画を参考になさってくだされば幸いに思う。 神智学協会ニッポン・ロッジのチャンネルがYouTubeで開設されており、現時点で15本の動画が公開されている。 www.youtube.com わたしが行う引用については、故田中会長に引用の許可を伺い、黙…

  • 113 ワイス博士の前世療法の問題点について、神秘主義的観点から考察する

    zanna-76によるPixabayからの画像 神秘主義=心霊主義ではない 前世療法やオーラ診断が連想させる、眠れる予言者エドガー・ケーシー ヨガ行者パラマンサ・ヨガナンダと前世療法における「前世の記憶」の様態の決定的違い 降霊術のとりこだったカール・グスタフ・ユングの影響 神秘主義=心霊主義ではない エッセー 77「前世療法は、ブラヴァツキー夫人が危険性を警告した降霊術にすぎない」をいずれ動画化したいと思っているが、加筆の必要があった。 というのも、前掲エッセーで米国の精神科医ブライアン・L・ワイスが前世療法の提唱者と書いたわたしは、ネットで情報蒐集したことからこの療法の危険性をほぼ確信して…

  • 112 祐徳稲荷神社参詣記 (15)新作能「祐徳院」創作ノート ①2020年7月~10月

    龍右衛門作と伝えられる「雪の小面」を江戸時代初期に写したもの。出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons) 「断り書き」ノート、曲名の第一候補、「ワキ〈名ノリ〉」ノート1、(2020年7月25日) 「断り書き」ノート 曲名の第一候補 「ワキ〈名ノリ〉」ノート1 挿入する和歌、経典の断章(2020年7月28日) 作中に挿入する経典の断章として外せない『般若心経』(2021年9月22日) あの世の涼しき観点から眺めれば、この世の出来事は一幕の芝居(2020年10月31日) 「断り書き」ノート、曲名の第一候補、「ワキ〈名ノリ〉」ノート1、(2020年7月25日) 「断り書き…

  • 111 祐徳稲荷神社参詣記 (14)新作能への想い

    広島県廿日市市の厳島神社で演じられる能 出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons) 観能記「船弁慶」 この世ならぬ現象を描くにふさわしい形式 新作能を読んだ感想 瀬戸内寂聴「虵」 石牟礼道子「不知火」 多田富雄新作能全集 ぎっくり腰になってしまったが、いざ能楽堂へ 観能記「船弁慶」 当地に引っ越してきたとき、能楽堂があることに驚いた。 九州の能楽堂といえば、福岡の大濠公園能楽堂が有名だか、九州では少ないのではないだろうか。 公益社団法人「能楽協会」公式サイト(https://www.nohgaku.or.jp/)の能楽堂検索で検索したところによると、九州は8件ヒット…

  • 110 【動画版】田中保善著『泣き虫軍医物語』に見る第二次世界大戦の諸相

    エッセー 109 「田中保善著『泣き虫軍医物語』に見る第二次世界大戦の諸相」を機械朗読で動画にしました。 田中保善著『泣き虫軍医物語』に見る第二次世界大戦の諸相2021/05/1056分50秒MAKI NAOTSUKAhttps://youtu.be/tOKhKLmnggM 動画説明欄から引用します。 №14 田中保善著『泣き虫軍医物語』に見る第二次世界大戦の諸相 標準語話者せいじの朗読による、直塚万季のエッセイ・評論シリーズ第 7 回です。 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+109 田中保善著『泣き虫軍医物語』に見る第二次世界大戦の諸相 執筆者: 直塚万季公開中のブログ: …

  • 109 田中保善著『泣き虫軍医物語』に見る第二次世界大戦の諸相

    ボルネオ島 Adam ClayによるPixabayからの画像 はじめに、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「ボルネオ島」*1から抜粋して、田中保善著『泣き虫軍医物語』の舞台となったボルネオ島について簡単に紹介しておきたい。 ボルネオ島は南シナ海(西と北西)、スールー海(北東)、セレベス海とマカッサル海峡(東)、ジャワ海とカリマタ海峡(南)に囲まれた東南アジアの島で、面積は725,500km2。日本の国土の約1.9倍の大きさ。インドネシア・マレーシア・ブルネイ、この3か国の領土である。 年表から日本が関わった時期及びその前後をピックアップすると、1888年オランダ領。1888…

  • 108 【動画版】魔女裁判の抑止力となった暗黒時代の神秘主義者たち

    エッセー 39 「ヨハン・ヴァイアー、魔女裁判の抑止力となった暗黒時代の神秘主義者たち」を機械朗読で動画にしました。 魔女裁判の抑止力となった暗黒時代の神秘主義者たち 動画説明欄から引用します。 №12 魔女裁判の抑止力となった暗黒時代の神秘主義者たち 標準語話者せいじの朗読による、直塚万季のエッセイ・評論シリーズ第 5 回です。 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ 39 ヨハン・ヴァイアー、魔女裁判の抑止力となった暗黒時代の神秘主義者たち 執筆者: 直塚万季公開中のブログ: はてなブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」ハンドルネーム: マダムN公開日: 2015年12月17…

  • 107 【動画版】「原子の無限の分割性」とブラヴァツキー夫人は言う

    エッセー 106 「『原子の無限の分割性』とブラヴァツキー夫人は言う」を機械朗読で動画にしました。 「原子の無限の分割性」とブラヴァツキー夫人は言うhttps://youtu.be/c54EEOWPngo 動画説明欄から引用します。 №11 「原子の無限の分割性」とブラヴァツキー夫人は言う 標準語話者せいじの朗読による、直塚万季のエッセイ・評論シリーズ第 4 回です。+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ 106 「原子の無限の分割性」とブラヴァツキー夫人は言う 執筆者: 直塚万季公開中のブログ: はてなブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」ハンドルネーム: マダムN公開日: 2…

  • 106 「原子の無限の分割性」とブラヴァツキー夫人は言う

    FelixMittermeierによるPixabayからの画像 1888年に上梓された、H・P・ブラヴァツキーの代表的著作『シークレット・ドクトリン』の副題は、「科学、宗教、哲学の総合(あるいは統合)」である。 The Secret Doctrine: The Synthesis of Science, Religion and Philosophy (1888) アインシュタインの愛読書だったといわれる『シークレット・ドクトリン』。科学的魅力に満ちているに違いないこの本を、科学音痴のわたしは楽しみ損なっているに違いない。 ところで、素粒子物理学によると、物質を構成する最小の単位(基本粒子)は…

  • 105 トルストイ『戦争と平和』…⑥テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界

    Antonio LópezによるPixabayからの画像 エッセー「トルストイ『戦争と平和』に描かれた、フリーメーソンがイルミナティに侵食される過程」 目次 映画にはない、主人公ピエールがフリーメーソンになる場面(80) ロシア・フリーメーソンを描いたトルストイ(81) 18世紀のロシア思想界を魅了したバラ十字思想(82) フリーメーソンとなったピエールがイルミナティに染まる過程(83) イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義(104) テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界(105) なぜイルミナティズムとマルクシズムは酷似しているのか? 唯物史観は日…

  • 104 トルストイ『戦争と平和』…⑤イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義

    ラファエッロ・サンティオ(Raffaello Santi,1483 - 1520)「アテナイの学堂」(制作年 1509 - 1510)出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)出典 エッセー「トルストイ『戦争と平和』に描かれた、フリーメーソンがイルミナティに侵食される過程」 目次 映画にはない、主人公ピエールがフリーメーソンになる場面(80) ロシア・フリーメーソンを描いたトルストイ(81) 18世紀のロシア思想界を魅了したバラ十字思想(82) フリーメーソンとなったピエールがイルミナティに染まる過程(83) イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義…

  • 103 【動画版】ブラヴァツキー夫人がニューエイジの祖というのは本当だろうか?

    エッセー 79 「ブラヴァツキー夫人がニューエイジの祖というのは本当だろうか?」を機械朗読で動画にしました。 改題しています。前のタイトルは「ブラヴァツキーがニューエイジの祖とまつり上げられた過程が見える杉本良男の二つの論文と、対照的な『岩波哲学・思想事典』における神智学協会像」でした。 ブラヴァツキー夫人がニューエイジの祖というのは本当だろうか?https://youtu.be/8P_BG00ssNY 動画説明欄から引用します。 №10 聴くエッセイ・評論 - 3 ブラヴァツキー夫人がニューエイジの祖というのは本当だろうか? 標準語話者せいじの朗読による、直塚万季のエッセイ・評論シリーズ第 …

  • 102 【動画版】「内側」の拡がりを欠くジブリ映画『思い出のマーニー』

    エッセー 31「「内側」の拡がりを欠くジブリ映画『思い出のマーニー』」を機械朗読で動画にしました。 「内側」の拡がりを欠くジブリ映画『思い出のマーニー』 https://youtu.be/JeV2KgdKF4s 動画説明欄から引用します。 №9 聴くエッセイ・評論 - 2「内側」の拡がりを欠くジブリ映画『思い出のマーニー』 標準語話者せいじの朗読による、直塚万季のエッセイ・評論シリーズ第 2 回です。 マダムN. “「内側」の拡がりを欠くジブリ映画『思い出のマーニー』”. マダムNの神秘主義的エッセー. 2015-10-11. https://mysterious-essays.hatenab…

  • 記事インデックス 101~200

    記事インデックス 0~100記事インデックス 101~200 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 101 香港問題と中共の闇の深さ、そしてブラヴァツキー夫人の心臓に関する注目すべき美しい文章 102 【動画版】「内側」の拡がりを欠くジブリ映画『思い出のマーニー』 103 【動画版】ブラヴァツキー夫人がニューエイジの祖というのは本当だろうか? 104 トルストイ『戦争と平和』…⑤イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義 105 トルストイ『戦争と平和』…⑥テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界 106 「原子の無限の分割性…

  • 101 香港問題と中共の闇の深さ、そしてブラヴァツキー夫人の心臓に関する注目すべき美しい文章

    StockSnapによるPixabayからの画像 メディカル・ジェノサイド メディカル・ジェノサイドを阻止しようとする世界的な動き わが国の臓器移植 ブラヴァツキー夫人の心臓に関する文章 メディカル・ジェノサイド 香港問題には、香港市民 vs 中国共産党ではなく、習近平 vs 江沢民派という構図が潜んでいるといわれる。 江沢民派といえば、江沢民派による法輪功弾圧の実態、及びその弾圧が臓器ビジネスへとつながっていること――総合してメディカル・ジェノサイドというようだ――を知ったときの驚きを思い出す。 法輪功学習者の他に、チベット人、ウイグル人、地下教会信者などが本人の意思に反して「ドナー」とされ…

  • 100 祐徳稲荷神社参詣記 (12)祐徳院における尼僧達:『鹿島藩日記 第二巻』

    Jörg VieliによるPixabayからの画像 花山院萬子媛は佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社の創建者として知られている。 祐徳稲荷神社の寺としての前身は祐徳院であった。明治政府によって明治元年(1868)に神仏分離令が出されるまで、神社と寺院は共存共栄していたのだった。祐徳院は黄檗宗の禅寺で、萬子媛が主宰した尼十数輩を領する尼寺であった。 萬子媛は、公卿で前左大臣・花山院定好を父、公卿で前関白・鷹司信尚の娘を母とし、1625年誕生。2歳のとき、母方の祖母である後陽成天皇第三皇女・清子内親王の養女となった。1662年、37歳で佐賀藩の支藩である肥前鹿島藩の第三代藩主・鍋島直朝と結婚。直朝は再…

  • 99 祐徳稲荷神社参詣記 (11)二組の葬礼:『鹿島藩日記 第二巻』

    Thanks for your Like • donations welcomeによるPixabayからの画像 花山院萬子媛は佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社の創建者として知られている。祐徳稲荷神社の寺としての前身は祐徳院であった。明治政府によって明治元年(1868)に神仏分離令が出されるまで、神社と寺院は共存共栄していたのだった。祐徳院は黄檗宗の禅寺で、萬子媛が主宰した尼十数輩を領する尼寺であった。萬子媛は、公卿で前左大臣・花山院定好を父、公卿で前関白・鷹司信尚の娘を母とし、1625年誕生。2歳のとき、母方の祖母である後陽成天皇第三皇女・清子内親王の養女となった。1662年、37歳で佐賀藩の支…

  • 98 軌道修正したらしい、2019年発表のノーベル文学賞

    David MarkによるPixabayからの画像 ノーベル文学賞が迷走した3年間 2019年発表のノーベル学賞は2年分 2014年の「IRORIO」の記事で見た、ペーター・ハントケに関する記事 ペーター・ハントケは映画「ベルリン・天使の詩」の脚本でも知られる、オーストリアの作家 オルガ・トカルチュクはポーランドの小説家、エッセイスト 図書館から借りたトカルチュクの2冊、ハントケの4冊 オルガ・トカルチュクの手法に対する疑問 ペーター・ハントケ『左ききの女』のクリアな世界、真摯な創作姿勢 ノーベル文学賞が迷走した3年間 2016年、ノーベル文学賞はシンガーソングライターのボブ・ディラン(アメリ…

  • 97 ジェイムズ・ジョイス (2)評伝にみるジョイスのキリスト教色、また作品の問題点

    Carina ChenによるPixabayからの画像 96 ジェイムズ・ジョイス (1)『ユリシーズ』に描かれた、ブラヴァツキー夫人を含む神智学関係者5名 97 ジェイムズ・ジョイス (2)評伝にみるジョイスのキリスト教色、また作品の問題点 なぜ、ジェイムズ・ジョイス(ジェイムズ・オーガスティン・アロイジアス・ジョイス James Augustine Aloysius Joyce,1882 - 1941)がブラヴァツキー夫人(ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー Helena Petrovna Blavatsky,1831 - 1891)を、神智学関係者を、神智学用語を茶化したのかがどうしても気…

  • 96 ジェイムズ・ジョイス (1)『ユリシーズ』に描かれた、ブラヴァツキー夫人を含む神智学関係者5名

    Peter KerteszによるPixabayからの画像 96 ジェイムズ・ジョイス (1)『ユリシーズ』に描かれた、ブラヴァツキー夫人を含む神智学関係者5名 97 ジェイムズ・ジョイス (2)評伝にみるジョイスのキリスト教色、また作品の問題点 1922 年に出版されたジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』は、マルセル・プルースト(ヴァランタン=ルイ=ジョルジュ=ウジェーヌ=マルセル・プルースト Valentin Louis Georges Eugène Marcel Proust, 1871 - 1922)の『失われた時を求めて』と並んで、20世紀を代表する世界文学の金字塔といわれている。 チュ…

  • 95 H・P・ブラヴァツキーの病気と貧乏、また瞑想についての貴重な警告

    魅力的なフリー画像 - Pixabay 五十肩を自己治療して、チャクラを意識する ヘレナ・レーリッヒ『ハート』、三浦関造『マニ光明ヨガ』の教え ブラヴァツキー夫人の病気と貧乏 ブラヴァツキー夫人の教え 追記: 神智学協会ニッポン・ロッジの動画「チャクラ」 五十肩を自己治療して、チャクラを意識する 五十肩が再発した。 左肩で、無理な動かしかたをしたのか、再発の数日前からおかしかった。用心すればよかったのだが、忙しさの中で、注意を怠った。その結果、左肩が激しく痛み出し、腕がほんの少ししか上がらなくなった。 家事に手間取る。皿を食器棚の上の棚に上げるとき、洗濯物を干すときは踏み台が必要。着衣に手間取…

  • 94 祐徳稲荷神社参詣記 (10)萬子媛入寂後に届いた鍋島直條の訃報:『鹿島藩日記 第二巻』

    Roman GracによるPixabayからの画像 花山院萬子媛は佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社の創建者として知られている。祐徳稲荷神社の寺としての前身は祐徳院であった。明治政府によって明治元年(1868)に神仏分離令が出されるまで、神社と寺院は共存共栄していたのだった。祐徳院は黄檗宗の禅寺で、萬子媛が主宰した尼十数輩を領する尼寺であった。萬子媛は、公卿で前左大臣・花山院定好を父、公卿で前関白・鷹司信尚の娘を母とし、1625年誕生。2歳のとき、母方の祖母である後陽成天皇第三皇女・清子内親王の養女となった。1662年、37歳で佐賀藩の支藩である肥前鹿島藩の第三代藩主・鍋島直朝と結婚。直朝は再婚で…

  • 93 詩人と呼んだ女友達の命日が近づいたこのときに書く、死者たちに関する断章

    出典:Pixabay 詩人と呼んだ女友達の死 死後、初七日までにわが家を訪問した 4 人の死者たち 美意識高き唯物論者だった、詩人と呼んだ女友達 行織沢子小詩集 行織沢子小詩集・作品 1 「あこがれ」 行織沢子小詩集・作品 2 「盲人」 行織沢子小詩集・作品 3 「現身[うつそみ]」 行織沢子小詩集・作品 4 「赦し」 詩人と呼んだ女友達の死 わたしが詩人と呼んだ女友達は、2012 年 2 月 1 日の夜から 2 日正午までのどこかで事切れた。起床が遅いので、ご家族が部屋に行ったところ、もう亡くなっていたそうだ。優しい、穏やかな死に顔だったとのことだった。 彼女から最後に電話のあったのが 1 …

  • 92 胸の中にもある光源

    出典:Pixabay はじめに 帰省した息子との会話 追記 はじめに 当エッセーは、12年前の2007年1月 1日、拙基幹ブログ「マダムNの覚書」にアップした記事だった。「The Essays of Maki Naotsuka」にアップしようと思い再読したところ、この記事は当ブログに収録すべきだと考えた。自分では気づかなかったが、12年前には、胸の中から迸る光――ハートの光――に浴する機会は今より少なかったようだ。 「追記」にその旨を書くことで、霊的状態の変化を記録したエッセーになると思われたので、当ブログに収録したいと考えたのだった。 帰省した息子との会話 除夜の鐘を聴いたあとで、皆でお屠蘇…

  • 91 C・G・ユングの恣意的な方法論と伝統的な神秘主義

    出典:Pixabay ユングに対する強い疑念 ユングは神秘主義者ではなかった ユング派のキリスト者 ブラヴァツキーの夢についての質疑応答 贈り物のような夢 ユングに対する強い疑念 昨年11月のこと、竜王会の機関誌が入った封筒にC・G・ユング(老松克博訳)『ゾシモスのヴィジョン ――古代ギリシアの錬金術師による夢見の指南書』(竜王文庫:竜ブックス、平成30年10月)が入っていた。 ユング派分析家で大学教授でいらっしゃる老松氏が以前訳されたH・P・ブラヴァツキーの著書に比べると、大学の授業で使われるテキストのような体裁に見えた。実際に授業で使われるのかもしれない。 学生時代にユングに魅せられたわた…

  • 90 映画「くるみ割り人形と秘密の王国」とホフマンの原作

    出典:Pixabay 映画「くるみ割り人形と秘密の王国」 ホフマンの原作は、結構不気味ともいえるお話 原作のストーリー 神秘主義者の難しい立脚点と要求されるバランス感覚 ホフマンの生涯 映画「くるみ割り人形と秘密の王国」 家族で、映画「くるみ割り人形と秘密の王国」を観た。 くるみ割り人形と秘密の王国原題:The Nutcracker and the Four 監督 ラッセ・ハルストレム、ジョー・ジョンストン脚本 アシュリー・パウエル原作 E.T.A.ホフマン『くるみ割り人形とねずみの王様』製作 マーク・ゴードン、ラリー・フランコ製作総指揮 リンディ・ゴールドスタイン、サラ・スミス出演者 キーラ…

  • 89 祐徳稲荷神社参詣記 (9)萬子媛の病臥から死に至るまで:『鹿島藩日記 第二巻』

    出典:Pixabay 花山院萬子媛は佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社の創建者として知られている。祐徳稲荷神社の寺としての前身は祐徳院であった。明治政府によって明治元年(1868)に神仏分離令が出されるまで、神社と寺院は共存共栄していたのだった。祐徳院は黄檗宗の禅寺で、萬子媛が主宰した尼十数輩を領する尼寺であった。萬子媛は、公卿で前左大臣・花山院定好を父、公卿で前関白・鷹司信尚の娘を母とし、1625年誕生。2歳のとき、母方の祖母である後陽成天皇第三皇女・清子内親王の養女となった。1662年、37歳で佐賀藩の支藩である肥前鹿島藩の第三代藩主・鍋島直朝と結婚。直朝は再婚で41歳、最初の妻・彦千代は16…

  • 88 祐徳稲荷神社参詣記 (8)核心的な取材 其の壱(註あり)

    出典:Pixabay 2018年 6月 、電話取材に応じてくださったかたは、鹿島市民図書館の学芸員でいらっしゃいます。祐徳稲荷神社の創建者である花山院萬子媛をモデルとした歴史小説の第二稿を書くための取材でしたが、ブログ公開の許可をいただいたので、紹介します。貴重な内容だと思います。 鹿島市民図書館学芸員への取材で、わたしが主にご意見をお伺いしたかったのは、萬子媛の断食入定は事実としてあったのか、また黄檗文化の普茶料理や煎茶などに鍋島焼は使われたのか――という二点でした。 わたしの質問で、それを除いても文章の意味が通る箇所は省略しました。 2018年6月5日 萬子媛(祐徳院様)の死の前後について…

  • ★人名インデックス

    2018年10月16日から工事中ですが、ご利用はご自由に。 数字はエッセー番号です。クリックなさいますと、当該エッセーに飛びます。

  • 87 祐徳稲荷神社参詣記 (8)鹿島鍋島家の御殿医

    出典:Pixabay 亡き母の友人で、現在は博多にお住いのキクヨさんから年に一、二度電話がある。83歳の高齢で、ここ数年、腰痛やパーキンソン病による歩行の不自由などがあり、お体がつらそうだ。 キクヨさんは鹿島鍋島藩の御殿医の家系の人で、萬子媛をモデルとした小説の第一稿を「あなた、面白かったわよ! 三回読んじゃった」といってくださった貴重な読者だ。 小説をこのままでいいとは思っていないが、もしこれを大衆向きの歴史小説にしたら、キクヨさんも、キクヨさんと同じように作品を喜んでくれた人々も離れて行ってしまうに違いない。 「小説はどうなった?」と気がかりそうなお声。「第二稿に入るところです」といった。…

  • 86 祐徳稲荷神社参詣記 (7)神社に参拝する僧侶たち。冷泉家の乞巧奠 (七夕祭)。

    出典:Pixabay 萬子媛をモデルとした歴史小説を書くのに、2本の参考になりそうなテレビ番組を視聴した。 神社に参拝する僧侶たち: 「神と仏のゴチャマゼ千年 謎解き!ニッポンの信仰心」(NHK「歴史秘話ヒストリア) 冷泉家の乞巧奠 (七夕祭): BSプレミアム「京都 冷泉家の八百年」(初回放送 2003年) 神社に参拝する僧侶たち: 「神と仏のゴチャマゼ千年 謎解き!ニッポンの信仰心」(NHK「歴史秘話ヒストリア) 5月30日のNHK「歴史秘話ヒストリア」は「神と仏のゴチャマゼ千年 謎解き!ニッポンの信仰心」というタイトルだった。 神仏習合の長い歴史を振り返り、その後の明治期に起きた廃仏毀釈…

  • 86 シモーヌ・ヴェイユと母セルマとガリマール書店の〈希望〉叢書

    アッシジ(イタリア、ウンブリア州ベルージャ県)出典:Pixabay 22 グレイ著『ペンギン評伝双書 シモーヌ・ヴェイユ 』を読了後に23 ミクロス・ヴェトー(今村純子訳)『シモーヌ・ヴェイユの哲学―その形而上学的転回』から透けて見えるキリスト教ブランド24 ルネ・ゲノンからシモーヌ・ヴェイユがどんな影響を受けたかを調べる必要あり86 シモーヌ・ヴェイユと母セルマとガリマール書店の〈希望〉叢書 シモーヌ・ヴェイユ(不詳)出典:Wikimedia Commons 図書館から借りた『別冊水声通信 シモーヌ・ヴェイユ』(編集発行人・鈴木宏、水声社、2017)に、アルベール・カミュがシモーヌ・ヴェイユ…

  • 85 祐徳稲荷神社参詣記 (6)勝本華蓮『尼さんはつらいよ』にみる現代日本の尼僧事情

    上座部仏教出典:Pixabay 花山院萬子媛は佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社の創建者として知られている。 祐徳稲荷神社の寺としての前身は祐徳院であった。明治政府によって明治元年(1868)に神仏分離令が出されるまで、神社と寺院は共存共栄していたのだった。祐徳院は黄檗宗の禅寺で、萬子媛が主宰した尼十数輩を領する尼寺であった。 萬子媛は、公卿で前左大臣・花山院定好を父、公卿で前関白・鷹司信尚の娘を母とし、1625年誕生。2歳のとき、母方の祖母である後陽成天皇第三皇女・清子内親王の養女となった。 1662年、37歳で佐賀藩の支藩である肥前鹿島藩の第三代藩主・鍋島直朝と結婚。直朝は再婚で41歳、最初の…

  • 84 ブラヴァツキー(忠源訳)『シークレット・ドクトリン 第2巻 第1部 人類発生論』を読んで

    出典:Pixabay アマゾンに書き込んだ拙レビューを転載します。 シークレット・ドクトリン 第2巻 第1部 人類発生論 (神智学叢書)H.P.ブラヴァツキー (著), 忠 源 (翻訳) 出版社: 竜王文庫 (2018/1/1)ISBN-10: 4897416205ISBN-13: 978-4897416205 http://www.amazon.co.jp/dp/4897416205 霊(モナド)・魂(知性)・肉の三つの面から総合的に捉えられた人類発生論★★★★★ まだ読み込んだとはいえませんが、この著作が貴重な、またこの上なく面白いものであることには間違いないと思われますので、おすすめです…

  • 83 トルストイ『戦争と平和』… ④フリーメーソンとなったピエールがイルミナティに染まる過程

    七月蜂起(1917)。ユリウス暦7月4日のペトログラードFrom Wikimedia Commons, the free media repository エッセー「トルストイ『戦争と平和』に描かれた、フリーメーソンがイルミナティに侵食される過程」 目次 映画にはない、主人公ピエールがフリーメーソンになる場面(80) ロシア・フリーメーソンを描いたトルストイ(81) 18世紀のロシア思想界を魅了したバラ十字思想(82) フリーメーソンとなったピエールがイルミナティに染まる過程(83) イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義(104) テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想…

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