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  • イランとイスラエル 核戦争の可能性

    二、三日前のことになる。テレビのワイドショーで、イランとイスラエルとの間の戦争の可能性が話題として取り上げられていた。イランの攻撃に対して、イスラエルは報復の反撃を行うのかどうか、行うとすれば、それはどういうものになるのか。ひょっとすると、イスラエルはイランの核施設を狙うのではないか。実際、これまでもイスラエルは何度かイランの核施設を攻撃したり、核開発に携わる科学者を殺害したりした前歴がある、ーーそういう話だった。昼の番組だったが、そういう話を聞くうち、私の中に一つの妄想が浮かんできた。(自慢ではないが、妄想を膨らませるのが私の特技であり、趣味でもある。)私の中に浮かんだ妄想、それは次のようなものだった。イスラエルがイランの核施設を攻撃するとすれば、それは、イスラエルがそうするように、アメリカが裏で糸を引...イランとイスラエル核戦争の可能性

  • イランとイスラエル 二重基準と遠近法

    今、中東がきな臭い。イランとイスラエルが一触即発の状態にある。にらみ合うこの二国のうち、正しいのはどっちなのか。我々はどっちの国を非難すべきなのか。そういう問題意識から、きょうの新聞に目を通してみたが、よけいに解らなくなってきた。思惑がらみの非難が飛び交い、さながら各国の思惑と非難の応酬といった趣きがある。今朝の新聞には、「ロシアのネベンジャ国連大使は14日の国連安全保障理事会の緊急会合で、『西側は偽善と二重基準のオンパレードだ』と批判した」(朝日新聞4月18日)とする記事がのっていた。記事によれば、「イスラエルがイランへの反撃を検討するなか、日米欧は報復の連鎖を懸念し、イスラエルに自制を促す動きを強めている。一方で、イランの報復攻撃の原因となったイスラエルによるとみられる、シリアのイラン大使館への空爆は...イランとイスラエル二重基準と遠近法

  • 日本と二重基準(ダブルスタンダード)

    新聞記事は事実を伝えるだけでなく、価値評価を含んでいる。価値評価をそのまま伝える記事も多い。その価値評価をめぐっては、「うん、なるほど、もっともだ」と首肯できるものもあれば、「いや、ちょっと違うのではないか」と首を傾げたくなるものもある。「うん、もっともだ。自分もそう思う」と首肯できる見解でも、それが世の多数派の意見であれば、それは(少なくとも私の)ブログのネタにはならない。「激しく同意!」と書いたところで、そんなものは平凡で陳腐なブログ記事にしかならないだろう。新聞記事には、この他にも「むむ、どういうことだ?」と思わせる記事もある。首を傾げるというより、内容がうまく飲み込めない記事である。そんな記事に出会うと、自分の理解力が不足しているのかと思ってしまう。オレもとうとう焼きが回ったのか、と・・・。きょう...日本と二重基準(ダブルスタンダード)

  • ショーヘイ問題の真実

    読者諸賢は(競馬の)馬券を買ったことがおありだろうか。話を簡単にするために「単勝」の馬券を買うことを想定してみよう。「単勝」とは、1着の馬を当てるものだが、1着になりそうな馬は人気が高く、この馬の馬券を買う人も多いから、私がこの馬の馬券を買い、予想が的中してこの馬が1着になったとしても、私が手にできる払戻金は高が知れている。これとは逆に、1着になりそうにない馬は人気がないから、この馬の馬券を買う人は少なく、この馬が1着になったときの払戻金も高額になる。いわゆる「大穴」のケースである。私は大学生だった頃、友人に誘われて何度か馬券を買ったことがある。1度も勝ったことはなかった。理由ははっきりしている。私はいつも「大穴」ばかり狙っていたのである。人気のある馬の馬券を買えば、当たる確率は高くなるが、当たっても手に...ショーヘイ問題の真実

  • イランのイスラエル攻撃と日本

    やっぱりなあ。自分の危惧の念が的中したことにドギマギしながら、私は今、危惧の念をいっそう募らせている。イランがイスラエルへ報復攻撃を行った、ーーそういうニュースを聞いたからである。「イランは現地時間14日未明、イスラエルに向けてドローンやミサイルを発射した。シリア・ダマスカスのイラン公館が4月1日に攻撃されたことへの反撃が、近く起きると予想されていた。イランが自国内からイスラエルを直接攻撃するのは、今回が初めて。イスラエルとイランの直接対決から中東全域を巻き込む地域戦争に拡大する危険が、広く懸念されている。」(BBCNEWSJAPAN4月14日配信)以前、私はブログで次のように書いた。「そうまでしてアメリカとの同盟関係(=主従関係)を維持することに、どんな意味があるのだろうか。このまま突っ走って、日本は果...イランのイスラエル攻撃と日本

  • デイサと歌と私

    このところ眠れない夜が続いている。花粉症のクスリのせいかもしれない。「就寝前に服用」とあるので、ベットに入る前に錠剤を1錠飲む。すると、たしかに眠くなり、うとうとはする。だが1時間もすると目が覚めてしまって、それからは目が冴えてしまうのである。眠くないと眠れるわけがないので、私はスマホをいじり始める。するとますます目が冴えてしまう。そんなときはTVerやアマゾンの動画サイトを見ることが多いが、ゆうべはYouTubeを見て過ごした。私が大学生の頃に流行っていたフォークソングや、小説家になることを夢見てぶらついていた時期に聞いて、衝撃を受けた井上陽水などの曲である。聞いているうちに昔が懐かしくなり、高校生の頃に流行っていたGS(グループサウンズ)の曲にまで足(耳?)を伸ばすことになった。YouTubeはまるで...デイサと歌と私

  • 日米関係に見る「主人と奴隷の弁証法」

    ヘーゲルに「主人と奴隷(下僕)の弁証法」と呼ばれる考え方がある。ざっくり言えば、主人が奴隷に転化し、奴隷が主人に転化する、何とも皮肉な逆転のプロセスを示そうとしたものである。マルクスはこれを、労働者が資本階級を打ち倒す革命の論理とみなしたが、私はきょう、朝日新聞の記事の中に、この弁証法論理の現実的な展開を見たと思ったのである。問題の記事は、「米国は独りではない。日本は共にある――寄り添う首相、言葉の裏に米議会演説」とタイトルが付けられている。「『Youarenotalone.Wearewithyou!(米国は独りではない。日本は米国と共にある)』。この日一番の声量で首相が訴えると、議場内は万雷の拍手に包まれた。首相は笑みを浮かべ、満足そうに議場を見渡した。この言葉こそ、首相が最も伝えたいメッセージだった。...日米関係に見る「主人と奴隷の弁証法」

  • 日米首脳会談とイスラエル問題(その2)

    日本がアメリカとの「グローバルパートナーシップ」を維持していこうとすると、イスラエル問題への対処が難題としてたち現れる。それはなぜかというと、石油資源の有無が無視できない壁として立ちはだかるからである。アメリカは世界有数の石油産出国だが、日本はそのほとんどをサウジアラビア、アラブ首長国連邦など、中東地域からの輸入に頼っている。去年の11月4日付のブログ記事《上川外相のイスラエル訪問再び日本の外交姿勢を問う》で述べたように、我が日本の上川陽子外相は去年、(a)イスラエルを訪れてコーヘン外相と会談し、「イスラエルの方々との連帯の意」を表明した。同時に上川外相は、(b)パレスチナ暫定自治政府のマリキ外相と会談し、「およそ6500万ドル規模の人道支援」を行うと表明した。このことは何を意味しているのか。(a)は日本...日米首脳会談とイスラエル問題(その2)

  • 日米首脳会談とイスラエル問題

    日米首脳会談は日本時間のきのう深夜に行われた。その詳細は、きょうの新聞朝刊で明らかになるはずだ。私はけさの起きがけにスマホを取りだし、ワクワクしながら「朝日新聞紙面ビューワー」を開いた。今回の日米首脳会談で、両国同盟の関係強化が謳われることはわかっていた。「グローバルパートナーシップの重要性」が前面に押し出されることだろう。私が知りたかったのは、この「グローバルパートナーシップ」の旗印の下で、イスラエル−パレスチナ問題に岸田首相がどういう対処方針を掲げるか、ということだった。周知のように、バイデン大統領は基本的にはイスラエルを支持しつつも、ガザ地区で軍事作戦を続けるイスラエル・ネタニヤフ首相の対応について「彼のしていることは間違いだ。彼のやり方には賛成できない」と批判している。どうにも中途半端なバイデン大...日米首脳会談とイスラエル問題

  • 「国立大学の法人化」を振り返る

    きょう朝日新聞の社説を読んだとき、昔の悪い記憶がよみがえった気がした。きょうの社説のタイトルは、「国立大学政策失敗を直視し見直す時」今から20年前に行われた、文科省主導の「国立大学の法人化」の政策を取りあげている。朝日新聞はこの政策を「失敗」だったと断じ、その「見直し」を訴えている。この社説を読んだとき、なぜ私のなかに悪い記憶がよみがえったのか。それは20年前のその当時、私は国立大学の教員として、「国立大学の法人化」の議題について、教育組織(私が勤務する大学では、それを「学類」と称していた)の会議で同僚たちが喧々諤々の議論を戦わせているのを横目で眺めていたからである。横目で眺めていた、と私は書いたが、当時の私は、この(アホらしい)議題に熱心に関わりあう気にはなれなかった。この「法人化」の試みの意図は明らか...「国立大学の法人化」を振り返る

  • 豚もおだてりゃ

    豚もおだてりゃ木に登る。きょうの朝日新聞の記事を読んで、そんな諺が頭に浮かんだ。「バイデン氏は、岸田氏が防衛費を国内総生産(GDP)比で『2%』へと大幅増額する方針を決めたことを高く評価し、国賓待遇を決めた」(朝日新聞4月9日)とある。我が岸田首相はきのう、日米首脳会談に臨むため、政府専用機で米ワシントンへと出発した。今回の首相訪米は2015年の安倍元首相以来、9年ぶりの国賓待遇になる。岸田首相は米議会上下両院で演説し、初の日米比首脳会談に臨むという。バイデン大統領からすれば、岸田首相に対してこういう最上級のおもてなしをすれば、この単純な男はますます「アメリカのポチぶり」を発揮し、国防費をさらに増額するとともに、自衛隊を米中戦争の尖兵にするなど、軍拡路線の木に登るはずだ。そう期待できるというわけである。我...豚もおだてりゃ

  • 隗より始めよ 自民党改革

    何かと問題の多い政治資金規正法である。その問題点を解消すべく、このザル法の抜け穴をふさぐ修復の手立てが急務となっている。この課題に対する自民党の取り組みについては、以下の記事が簡潔にまとめている。「自民党は、政治資金規正法を改正し、国会議員などの政治家に対する罰則を強化する方針を固めた。派閥による規正法違反事件を受けたもので、政治団体の会計責任者に重大な違反があれば、政治家も責任を負い、公民権停止などの罰則の適用対象とする仕組みの導入を検討している。」(読売新聞オンライン1月18日配信)これまで自民党は、何か問題が起こると、「秘書が・・・」、「会計担当者が・・・」と言い逃れをし、トカゲのシッポ切りで急場をしのいできた。これからはそうは問屋が卸しませんぜ、国民が納得しませんから、ということである。さて、問題...隗より始めよ自民党改革

  • ブラタモリをぶらぶら

    NHKのテレビ番組「ブラタモリ」が近々、終了の運びだという。私はほぼ毎週、この番組を楽しみに見ていた。その私からすれば、番組の終了は名残(なごり)惜しい気がする。しかし、案内役のタモさんもすでに78歳、寄る年波に勝てる人はいない。番組の終了も、まあ、仕方がないのだろう。それに、私はこの番組のことさら熱烈なファンだったわけではない。地質学関連の知識を披露するタモさんを見て、「タモさんて、意外と博識なんだなぁ」と感心させられたりする程度で、それよりも、その土地その土地の風土をーー特にその土地の歴史や生活形態と、地形や地質の関連をーー解き明かそうとするこの番組のコンセプトがおもしろかった。どうしてこんなことをわざわざ書くのかというと、きょうの朝日新聞の社説欄で、ブラタモリのことが取り上げられていたからである。社...ブラタモリをぶらぶら

  • 大わらわの岸田首相を

    表情は「意馬心猿」に見えますがきょうの「朝日川柳」に載っていた一句である。選者の評は「口は明鏡止水」とある。意馬心猿とは、初めて知った四字熟語である。意馬心猿:馬が奔走し猿が騒ぎたてるのを止めがたいように、煩悩・妄念などが起こって心が乱れ、抑えがたいこと(デジタル大辞泉)それに対して、こちらはよく聞く四字熟語である。明鏡止水:曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態をいう(同前)「意馬心猿」と「明鏡止水」とは対義語のようだが、はて、口は明鏡止水、表情は意馬心猿とは、これいかに。なんとも捉えどころのない模糊とした川柳だが、川柳であるからには、かのキシダくんのことを揶揄した一句であるに違いない。というのも、かのキシダくん、弁舌は実にさわやかで流暢。「党として、すぐに取りかかれる...大わらわの岸田首相を

  • 天使が二人

    きのうの昼前、天使二人が我が家にやってきた。孫たち、つまり、嫁いで東京に住んでいる娘の、その子どもたちである。上は小3の女の子、下の男の子は5歳になる。きのうの朝、妻が東京まで出向き、孫たちをその母親から受けとって、そのまま3人でTX(つくばエクスプレス)に乗って、T市にある我が家まで連れてきた。上の子は小学校に通っているが、新学期が始まるのは4月8日で、今は春休みだという。下の子は保育園だが、お休みをしたようだ。孫たちにとっては、自分たちだけで「ばばたんのお家」に初めてのお泊まり、胸踊る小さな冒険旅行といったところか。母親(私の娘)にしてみれば、「可愛い子には旅をさせよ」の心境だったに違いない。このイベントがどういう経緯(いきさつ)で実現の運びとなったのか、私はまったく知らない。おとといの夜、妻から「あ...天使が二人

  • 不適切にもほどがある

    クドカンがシナリオを書いたテレビドラマ「不適切にもほどがある」が何かと話題になったためか、この「不適切」という言葉が独り歩きをしている感がある。「川勝知事辞職決意の理由”不適切発言とリニア“と説明」、「不適切投稿の判事、罷免表現行為めぐり初弾劾裁判」、等々。川勝静岡県知事の件についていえば、この人の辞任の理由となった発言は、言われるほど「不適切」なものではないと私は考えている。報道によれば、この人は「1日に新人職員への訓示の中で『県庁というのは別のことばで言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたりするのとは違って、基本的に皆さんは知性が高い方たちです』と発言した」(NHKNEWSWEB4月3日配信)ということだが、この発言に職業差別の意図はなかったと私は思う。これも報道によれば、この人は...不適切にもほどがある

  • 食傷気味のショーヘイ・ネタ

    どんなに美味な料理でも、毎日食べれば飽きがくる。それでもさらに食べ続ければ、うんざりして、食べたくなくなってくる。ショーヘイ関連の記事はもう書き飽きた。これ以上書くのはやめにしよう。私はそう思っていた。にもかかわらず、こうしてまたきょうもショーヘイ・ネタで書きはじめたのは、以下の記事を目にしてしまったからである。知ってしまった以上、頬かむりをするわけにもいくまい。その記事は、次のようなものである。「3月30日公開元通訳違法賭博問題の記事に関するおことわり3月30日に公開した『違法賭博問題検事“送金は扱う犯罪に該当せず”米メディア』というタイトルの記事で、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳が違法賭博に関わっていたとされる問題をめぐり、ロサンゼルス・タイムズの記事を引用する形で、検事が大谷選手の弁護士...食傷気味のショーヘイ・ネタ

  • 文明は暴走列車なのか

    きのうの朝日新聞に次のような記事がのっていた。「電気『昼がお得』各社PR余る太陽光、再エネの有効活用に家庭で電気を使う時間を夜から昼にずらした方が得になる『昼シフト』の取り組みが大手電力会社で相次いでいる。太陽光発電の昼間の余剰電力を無駄なく使うためだ。『電気は夜が安い』をアピールしてきた姿勢を転換させつつある。」(朝日新聞4月1日)電力が余っている。その余剰電力を消費者にどんどん使ってもらおうと、「昼がお得」の「昼シフト」を導入する電力会社が相次いでいるのだという。誤解を避けるために補足しておくと、余っているのは「太陽光」によって生み出される「再エネ(再生可能エネルギー)」だけでなく、その他の(原発や火発が生み出す)電力も含めた、電力一般である。(朝日新聞の記事は、「太陽光」によって生み出される「再エネ...文明は暴走列車なのか

  • ショーヘイにシロの判定

    ビッグニュースが飛び込んできた。「ドジャース大谷翔平の〝潔白〟が証明されたと言えそうだ。米『ロサンゼルス・タイムズ』は28日付の記事で、捜査を担当する検事が大谷の弁護士に対し、違法なブックメーカーへの送金は連邦捜査機関が扱う犯罪に該当しないという見解を裁判所を通じて示したと報じた。当局が捜査しているのは、あくまで違法なスポーツ賭博組織であり、大谷は〝捜査対象外〟ということ。NHKも30日に同記事を引用する形で伝えた。」(gooニュース3月31日配信)つまり、我がショーヘイは(法律的に)シロと判定されたということである。私は3月28日付のブログ記事《ショーヘイのウソ!?》で、2つの仮説を提示したが、アメリカの捜査当局はこのうちの(1)の仮説を事実認定したことになる。仮説(1)とは、「違法賭博にのめり込み、4...ショーヘイにシロの判定

  • 佐伯啓思と真理相対主義

    私は佐伯啓思なる論客を高く評価している。きのうの朝日新聞で、この人が「トランプ現象と民主主義」というタイトルの論考を書いていた。なかなか興味深い論考である。以下、この論考について書いてみたい。彼は次のように述べている。「私が関心をもつのは、『フェイク』と民主主義の関係である。『フェイク』とは捏造(ねつぞう)することだ。ある言説が『フェイク』か否かは、『事実』に照らせばわかるであろう。だが、何でも事実によって検証できるわけではない。(中略)ここで問題となっているのは『事実』ではなく『価値』だからである。客観的事項ではなく、主観的意見の対立なのである。」たとえば、トランプ米元大統領は「中国からの輸入が米国経済に打撃を与えている」と主張し、「移民が米国労働者の仕事を奪っている」とも主張する。だが、このトランプの...佐伯啓思と真理相対主義

  • コメントへのリプライ

    枯葉さんへコメント欄に貴重なご意見、ありがとうございました。ご意見に対し、私なりのお答えをさせていただきたいと思います。その前に、枯葉さんからのご意見を紹介させていただきます。「記事拝見しました。アメリカでは、アジア人の大谷が活躍していることを快く思っていない、所謂人種差別感のようなものがあるそうです。私は大谷の会見を大変良かったと思っています。大谷の今までの行動や金銭感覚、生活態度などを見ていると、その類稀な人柄が見えます。それに引き換え、水原は学歴詐称、交通違反、他問題行動のある自ら「ギャンブル依存症」と認めている、その水原本人の言を信じないという事でしょうか?ギャンブル依存症の主だった症状に「嘘をつく」という項目があるそうです。お金に頓着しないので有名な大谷選手、1,000億ものお金を「ドジャースの...コメントへのリプライ

  • かの党のジレンマ

    裏金と利権なくせば党が消えなんとも痛快な川柳ではないか。きょうの「朝日川柳」にのっていた一句である。何が痛快かといって、この川柳は、かの「党」がかかえこんだジレンマをみごとに言い当てている。裏金と利権にまみれたこの党は、そのダークな腐りきった体質のために、国民からすっかり見放されている。積年の膿を出し切るために、この党の暗部をーー闇の部分をーー国民の前にさらけ出せ、と迫る声がかまびすしい。だが、この声に押されて、この党の総裁たるキシダくんが党の暗部を明るみに出したら、一体どうなるのか。それによって党は裏金にも利権にもありつけなくなり、この党は資金源を断たれて、すぐにでも消滅するだろう。かといってその暗部を隠しおおそうとすれば、この党はますます国民の支持を失い、政権の座から転落して、凋落と衰退・消滅の道をた...かの党のジレンマ

  • ショーヘイのウソ⁉

    ショーヘイの違法賭博問題。その真相をどう見るべきなのか。おととい、ショーヘイは記者たちの前で事情説明をおこなったが、どうにも釈然としない思いが残る。私のなかに芽ばえた疑念は、この会見を聞いて却って大きくなったような気がする。これまでの(私のなかでの)事の次第を整理しておこう。大きく2つの仮説があった。(1)違法賭博にのめり込み、450億ドルの負債をかかえこんだ通訳のイッペイが、大金持ちのショーヘイに泣きつき、借金返済の肩代わりしてもらった。イッペイはブックメーカーへの送金の操作を、ショーヘイの承諾を得ておこなった。(2)違法賭博にのめり込み、450億ドルの負債をかかえこんだ通訳のイッペイが、ショーヘイの資産に目をつけ、これをちょろまかして借金の返済に充てようとした。イッペイはブックメーカーへの送金の操作を...ショーヘイのウソ⁉

  • 老いぼれ二階氏にエールを

    二階俊博自民党元幹事長が政界引退の記者会見をおこなった。自らが会長を努める派閥(志帥会)の政治資金問題で、政治不信を招いた責任をとり、次の衆議院選挙には出馬しないという。これだけなら、何の変哲もない記者会見で、ことさらあげつらうまでもないが、私の印象に残ったのは、二階氏が記者の質問に突如色をなし、怒りにまかせて「ばかやろう」とつぶやいた場面である。この場面をメディアは次のように伝えている。「不出馬の理由が裏金問題か、それとも年齢なのかを尋ねた記者に(二階氏は)『年齢の制限があるか?おまえもその歳が来るんだよ』と答えた後、小声で『バカ野郎』と吐き捨てた。」(YAHOO!ニュース3月25日配信)二階氏といえば、もはや御年85歳。権勢を誇った幹事長時代の迫力はすでになく、死期が近づいた「老いぼれジジイ」の印象が...老いぼれ二階氏にエールを

  • ここにも 戦争の影響が

    きょうも戦争の話をしたい。戦争は関連するテクノロジーを発達させ、全く新しい形の武器(=攻撃用装備品)を生み出す。AIによってコントロールされる無人飛行機(ドローン)などがそれであり、これはすでにロ−ウク戦争で実際に使われている。これを私は(きのうのブログで)「戦争の新しい形」と呼んだのだが、戦争の新しい形はなにも攻撃技術の面に限った話ではない。風が吹けば桶屋が儲かるではないが、耳を疑うような、意外なニュースを耳にした。「ヨーロッパでは、ウクライナ産の農産物に対する支援などEU=ヨーロッパ連合の農業政策に不満を持つ農家の抗議活動が各地で相次ぎ、EUが対応を迫られる事態となっていて、専門家からは、今後のウクライナ支援にも影響しかねないという指摘が出ています。ヨーロッパではここ数年、農薬の使用や家畜の飼育などを...ここにも戦争の影響が

  • 戦争の新しい形に

    きょうの朝日新聞第1面のトップ記事は、次のようなタイトルだった。「(新世AI)変わる戦場、まるで『ゲーム』薄れる抵抗感、広がる犠牲」記事本文には、こうあった。「AIは軍事分野に深く浸透し、AI兵器の誕生は火薬や核兵器に次ぐ、『戦争における第3の革命』とも呼ばれている。『AI戦争の実験場』とも指摘されるウクライナは、ロシア軍の侵攻後、欧米の支援も受けてAI兵器を戦闘に本格投入し、新興技術の積極活用が大国にあらがう原動力にもなっている。」(朝日新聞3月25日)AI兵器を使うのは、なにもウクライナ軍だけではない。AI兵器を使う点ではロシア軍も引けをとらない。記事は次のように続く。「昨年、前線の東部バフムート近郊などでウクライナ軍に従軍し、アフガニスタンなど25年近く戦地を取材してきた戦場カメラマンの横田徹氏は『...戦争の新しい形に

  • ショーヘイの謎

    ウソをつくのはよくない。ウソをつくことは道徳的に許されない行為だ。逆にいえば、正直であることは道徳的に美徳とされ、多くの場合は称賛の対象になる。だが、そうでない場合もある。「嘘も方便」と言われるように、ウソをついたほうが却って物事が円滑に進み、他人を傷つけないで済むこともある。「あなたのお子さんは膵臓がんで、余命はあと半年です」と医者から告知を受けたあなたは、「お父さん、お医者さんは何て言っていたの?」と息子から問われたとき、正直にそのまま医者の言葉を伝えるだろうか。「うん、大丈夫だよ。すぐに治るから、心配はいらないって」とウソをついたほうが、あなたの息子は心穏やに残された時間を過ごせるだろう。こういう場合に正直にふるまうことは、愚かなふるまいとされ、「馬鹿正直な奴」と軽蔑されることになる。処世の面から見...ショーヘイの謎

  • ショーヘイの真実

    ショーヘイが気になっている。通訳のイッペイが違法賭博にのめり込み、かかえこんだ450億ドルの負債が、ショーヘイの口座から賄われていた問題との関わりである。この問題をめぐって、私は「ショーヘイの真実」を見たと思っている。私はテレビはあまり見るほうではない。だからテレビではこの(だれにでもわかる明々白々な)「ショーヘイの真実」はすでに散々論じ尽くされていて、私が知らないだけなのかもしれないが、以下、簡単に私見を述べることにしよう。まず事実関係をおさえておく。NHKは次のように伝えている。「アメリカのスポーツ専門チャンネル、ESPNは水原氏が違法賭博で多額の借金を抱え、大谷選手の口座からブックメーカーと呼ばれる賭け屋に対して450万ドル、日本円でおよそ6億8000万円が送金されていたと伝えています。そしてESP...ショーヘイの真実

  • ロ−ウク戦争のゆくえ

    私が今気がかりなこと、それは、ショーヘイであり、老いであり、そして戦争である。なかでも戦争は、私には今は直接関わりのない対岸の火事とはいえ、とても気になる。戦争はこの世でのリアルな〈悪〉の最たるものと言え、それはいつ我が身に振りかかってくるかも知れないからである。その戦争について、きのうこんな情報を目にした。「ポーランドのシコルスキ外相は、独DPA通信が20日に報じたインタビューで、西側諸国の兵士がウクライナにいることは『公然の秘密』だと述べた。ウクライナに配備した長距離巡航ミサイルの運用に英仏の兵士が関与しているとほのめかしたドイツのショルツ首相の発言を追認した形で、波紋を広げそうだ。」(毎日新聞3月21日配信)いや〜、知らなかった。ちょっとした驚きである。「公然の秘密」というからには、この戦争(ロ−ウ...ロ−ウク戦争のゆくえ

  • 〈老い〉を受け入れる

    けさネットの森を散策していたら、素晴らしい言葉が落ちていた。落ちていたのは、ブログ「犀のように歩め」の林の中である。この言葉は、私がこのところ直面している問題に真っ向から答えるものであり、それだけに私の胸にぐさりとき突き刺さった。このところ私が直面している問題、それは他ならぬ〈老い〉の問題である。長寿を幸福のシンボルであるかのようにみなす考え方があるが、私がこの考え方に疑問を持つようになって、すでに久しい。馬齢を加えれば、だれでも身体のあちこちにガタが出て、不調に悩むことが多くなる。(悩み・痛みの多い)長い人生よりは、そうなる前にピンピンコロリとおさらばしたほうが良いのではないか、ーー毎朝、ベッドから起き出すときの腰の激痛に耐えながら、そう思ったりするこの頃なのである。さて、ブログ「犀のように歩め」の林の...〈老い〉を受け入れる

  • ショーヘイの魅力

    私はなぜショーヘイが気になるのだろう。もっと言えば、なぜショーヘイは私の心をとらえるのか。ショーヘイの所属球団ドジャースが韓国に遠征し、韓国代表チームと対戦(エキシビションマッチ)をした一昨夜、私はその模様をテレビ中継で見た。もちろん、お目当てはショーヘイのホームランである。残念ながら、ショーヘイは全打席ノーヒットに終わった。それはともかく、ショーヘイは韓国でもえらい人気だという。あの韓国でこの人気とは、一体どういうことなのか。はじめ私は、この現象の意味をあまり深くは考えていなかった。韓国では若者たちの間で、日本のマンガ・スラムダンクがけっこうな人気だと聞く。ショーヘイ人気も、これと同じレベルだろうと私は漠然と考えていた。シニア世代の(政治レベルの)反日感情と、ジュニア世代の(文化レベルの)親日感情は、全...ショーヘイの魅力

  • 日本とロシアの政治的現状について

    きょうの朝日新聞の第1面には、対照的な2つの見出しが打たれていた。(1)「岸田内閣、不支持67%政権復帰後最高に朝日新聞社世論調査」(2)「プーチン大統領、通算5選」(1)の世論調査からすれば、日本の岸田内閣はすでに国民の支持を失い、政権維持が危ぶまれる状況にある。次の国政選挙では、現与党の自民党は大敗して、政権の座から転げ落ちる可能性がある。他方、(2)が伝えるロシア大統領選挙の結果は、「プーチン大統領が約87%の得票率で、通算5選を決めた」とあり、一人勝ちの圧勝である。プーチン政権は盤石で、今後当分はプーチンが大統領の座に座り続ける可能性が大きい。と、まあ、(1)と(2)は、2つの国の選挙について、対照的な可能性を指し示している。これについては、次のような意見があるに違いない。「な〜に、選挙制度が違う...日本とロシアの政治的現状について

  • 茶番のICC そのトップに日本人女性が

    きのう夕餉の食卓で、次のニュースを聞いた。「オランダ・ハーグにあるICC=国際刑事裁判所の新たな所長に、赤根智子裁判官が選出されました。国際刑事裁判所の所長に日本人が選出されたのは初めてです。」(NHKNEWSWEB3月12日配信)まさに快挙である。国際的な司法機関のトップに、日本人が、しかも日本人の女性が選ばれ、活躍の場を与えられたことは、実に喜ばしい。赤根氏は函館地方検察庁の検事正や最高検察庁の検事などを経て、6年前からICCの裁判官を務めているという。ずっと法曹畑を歩いてきた人物のようだが、法曹として特に目立った偉業をなしとげたわけでもなさそうだから、これを「快挙」と呼べるかどうかは怪しいが、とにかく、国際的な舞台で日本人女性に白羽の矢が立ったことはめでたいことだ。一応、これを寿(ことほ)ぎたい。一...茶番のICCそのトップに日本人女性が

  • 兵役をめぐる戦時下のウクライナ

    きょうの朝日新聞に、次のような見出しの記事がのっていた。「戦時下の法案、撤回・修正混迷の兵士動員、拡大恐れるウクライナ国民」ウクライナの現状を伝えようとする記事だが、私が仄聞している情報に照らして、この報道はかなり真相に迫っていると感じる。「〈正義〉の戦争」であれ、「〈不正義〉への抵抗の戦争」であれ、戦時下の現実は、特に兵役をめぐって見苦しい様相を呈する。ロシアの侵攻に果敢に挑むウクライナ軍の反撃を「〈正義〉の抗戦」として礼賛する人が多いが、そういう人にこそ知ってもらいたい(美名とは裏腹の)現実である。以下、この記事の要所を抜き書きすることにしよう。*******************************ウクライナの首都キーウ。女性らが並んで抗議の声を上げていた。「除隊は36カ月後?これじゃあ、まる...兵役をめぐる戦時下のウクライナ

  • 下駄の雪の処世術

    どこまでも付いていきます下駄の雪。その「下駄の雪」と揶揄される公明党だが、今回も「付いていきます」ということなのだろうか。「イギリス、イタリアと共同開発を進めている次期戦闘機について、自民・公明両党は輸出先を絞るなどの歯止めを設けて第三国への輸出を容認することで合意しました。」(NHKNEWSWEB3月15日配信)このニュースを聞いたとき、真っ先に私の頭をよぎったのは、そのことだった。そして思ったのだ。「平和の党」を標榜する公明党が、「死の商人」たろうとする自民党の企てを容認するのは、何としても「政権」にしがみつきたいからだろう。公明党が「平和の党」としての己の存在意義(セールスポイント)を否定するような挙に出たことに対しては、党の内部からも、また、支持母体である創価学会の内部からも激しいブーイングの声が...下駄の雪の処世術

  • 評価と生きる

    朝日新聞には「耕論」と題された頁がある。何かしらの問題について「論じ」、「耕す(=検討を加えて、掘り下げる)」という意味だろうか。きょうの「耕論」のテーマは、「評価と生きる」だった。「人と関わって生きる限り、誰もが他人からの評価の目にさらされる。『自分は自分』と気にせず生きていきたいけれど、なかなかそうもいかない。つい気になってしまう評価を考える。」これが提題についての説明である。この問題について「耕論する」人のトップバッターは、石井てる美さん。この人はお笑い芸人でありながら、「東大に入って大学院に進み、外資系コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社した」という異色の経歴の持ち主である。でも彼女は、そういうエリートコースの歩みをわずか1年4カ月で辞め、お笑い芸人に転身した。「一度の人生、...評価と生きる

  • 石原慎太郎の遺作を読了

    きのうになって、ようやく石原慎太郎の遺作『「私」という男の生涯』を読み終えた。デイサで読もうと思って買った本だったが、結局その大半は自宅で読むことになった。面白くて目が離せない、そんな感じで、一気に読み終えた。テレビドラマなどよりはるかに面白かった。とはいえこの本は、高齢の著者が己の老いと,、迫りつつある死の予感に向き合いながら書いたもので、決して明るい本ではない。著者特有の自慢話を除けば、暗く重苦しい印象が強く残る本である。以下、印象に残ったことばを引用しておこう。「ジャンケレビッチの死に関する労作『死』の中で、彼は老化についても的確な分析をしている。老いるということは人間は必ず死ぬという運命の兆候であり、死そのものの前駆性であり、死によって不可避な限界をつけられた生成が長い年月の間に死のこちら側で必然...石原慎太郎の遺作を読了

  • 米軍艦が日本の港に

    同じ出来事でも、それがおかれる文脈(コンテクスト)によって違った意味を持つことがある。たとえば、米軍の軍艦が最近、頻繁に日本南西部の港に入港するようになった現実がある。NHKは次のように伝えている。「NHKが国際戦略港湾や重要港湾など全国125の港湾を管理している都道府県などに取材したところ、去年1年間にアメリカ軍の艦艇が入港した回数は12回と、この10年で最も多かった2014年と2016年の7回を上回り、最多となりました。都道府県別の内訳は、▽沖縄が4回、▽鹿児島と北海道がそれぞれ3回、▽大阪と宮城がそれぞれ1回と、沖縄と鹿児島で過半数を占め、南西地域で活動を活発化させている状況がうかがえます。」(NHKNEWSWEB3月12日配信)このニュースは、きのう聞いたときにはざらついた風のように、ただ頭を素通...米軍艦が日本の港に

  • 東日本大震災 心の傷は今

    「絆」「がんばろう」。世の中には、そんな言葉が飛び交っていた。テレビの取材が来た時は、「『支援に感謝してます』と言ってね」と促された。きょうの朝日新聞第1面のトップ記事の中に、こんな文言があった。この記事は、「13年、心に積もった痛み東日本大震災」というタイトルの下に書かれたもので、「まちの復興が進んで傷痕は消えつつあるものの、それぞれの喪失と向き合う人の姿」を描いている。13年前の震災で瓦礫と化した街は、復興が進み、その傷跡は消えつつあるものの、被災者が負った心の傷(=喪失)はいまだ消えない。この記事は、その心の傷と向き合い、葛藤する人々の姿を描こうとしている。冒頭の文言は、そんな被災者の一人が被災当時、避難先の学校で体験した出来事を記したものだが、ここには、この震災をめぐって形成されつつある大きな「物...東日本大震災心の傷は今

  • あれから13年

    あれから13年。テレビのニュースがこう告げていた。「東日本大震災と、東京電力福島第一原子力発電所の事故の発生から3月11日で13年です。『震災関連死』を含めた死者と行方不明者は、あわせて2万2222人にのぼります。」(NHKNEWSWEB3月11日配信)このニュースを聞いて、私は、自分が脳出血で倒れてからの歳月を改めてかみしめる。あれからもう13年がたつのか、と。思えばこの13年は長いようで短く、短いようで長い、そんな気がする。当時61歳だった私は、今は74歳。正真正銘のジジイになった。いつも疲れ気味ではあるものの、人並みに五体満足だった私は、片麻痺の身体になり、愛犬ルルと共に公園で戯れる自由を失った。引きこもりの生活を強いられ、ヒマを持て余した私は、無聊を慰めるため、ブログ書きをはじめた。ブログ書きをは...あれから13年

  • オスプレイ問題の本質は何か

    オスプレイ問題の本質は何か。木原防衛大臣は、この問題の勘所をよく押さえている。この問題の厄介さも、よくわきまえている。昨夜テレビで見たNHKニュース7は、次のように伝えていた。「去年11月、鹿児島県屋久島沖でアメリカ軍の輸送機オスプレイが墜落し、乗員8人全員が死亡した事故を受け、アメリカ軍は、世界に配備しているオスプレイの飛行を停止していましたが、8日、飛行停止の措置を解除すると発表しました。木原防衛大臣は、9日防衛省で『アメリカ側からは事故の状況や原因、安全対策について、前例のないレベルで詳細な情報提供を受けており、合理的だと評価している』と述べました。(中略)そのうえで、『事故は地域の方々に大きな不安を与えるもので、不安や懸念の払拭のため、再開前に丁寧に説明したい。アメリカの法律でつまびらかにできない...オスプレイ問題の本質は何か

  • ジェンダーバイアスの根深さよ

    きのうの本ブログは「朝日新聞とフェミニズム」のタイトルで、朝日新聞の紙面がフェミニズムに半ば占領されていると書いた。フェミニズム臭のする記事は全部で4つあり、それらにはすべて(ThinkGender)なる記号が付されていた。それもそのはず、きのうはなんと「国際女性デー」だったのだ。私がそのことを知ったのはNHKニュース7を通してだった。NHKは次のように伝えている。「国連が定めた『国際女性デー』にあわせ、大学教授らのグループが政治や経済などの分野ごとの男女比を分析した結果が公表され、特に政治の分野では女性の比率が低く、ジェンダーギャップ=『男女間の不平等』が浮き彫りになりました。」(NHKNEWSWEB3月8日配信)NHKは、様々な分野における「ジェンダーギャップ=男女間の不平等」の存在を問題にしている。...ジェンダーバイアスの根深さよ

  • 朝日新聞とフェミニズム

    きょうの朝日新聞の第1面トップ記事は、次のようなタイトルだった。「(ThinkGender)単身の高齢女性、4割貧困男性より14ポイント高く都立大教授集計」記事本文にはこうあった。「65歳以上の一人暮らしの女性の相対的貧困率が、44・1%にのぼることがわかった。(中略)同じ『高齢』『単身』でも男性の貧困率は30・0%で、女性と14・1ポイントの開きがある。」(朝日新聞3月8日)なんだ、こんなのはごくありふれたこと、とりたてて第1面で騒ぎ立てるようなことではないのではないか。ーーそう思って、私は、隣の記事に目を向けた。こんな見出しが目に入った。「(ThinkGender)武器持たぬ女性、いつも犠牲に国連女性機関前事務局長」これは、プムジレ・ムランボヌクカなる女性へのインタビュー記事である。プムジレ・ムランボ...朝日新聞とフェミニズム

  • 能登半島地震被災者 二次被害のとばっちり

    私は社会の出来事を、主に午後7時のNHKニュースを通して知る。その意味で、このニュース番組(NHKニュース7)は、私にとっては「社会への窓」の役割を果たしている。このところ私は夕食のテーブルでNHKニュース7を見ながら、苛々して、「何とかしてくれ!」と叫びたい気持ちになっている。苛々の原因は、ほかでもない、今年の正月早々に起きた能登半島地震の、その報道姿勢をめぐってである。あれから70日近くが経つというのに、このニュース番組では、毎晩毎晩、飽きもせず、能登半島地震の被災状況を報道するのにかなりの時間を費やしている。いや、これは「報道」などと呼べるものではない。どこそこの地区ではまだ水道が復旧せず、断水が続いている、とか、自宅が倒壊したどこそこのだれだれさんは、後片づけに追われながら、亡くなった母親を偲び、...能登半島地震被災者二次被害のとばっちり

  • 安楽死と嘱託殺人

    きょうは朝日新聞の社説「難病患者殺人共に前を向ける社会に」に異議を唱えたい。この社説は、5年前、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51)からの依頼で薬物を投与、殺害したとして嘱託殺人などの罪に問われた被告の医師の男(45)に対し、京都地裁が有罪判決を言い渡した出来事を取りあげている。京都地裁の判決に対するこの社説の評価は「全面的に支持」と言えるもので、被告の医師が起こした事件は「医の倫理に明らかに背く、あってはならない事件だ」としている。なぜか。この事件はなぜ「医の倫理に明らかに背く、あってはならない事件」なのか。それは、「難病に苦しむ人を救うはずの医師が、いともたやすく命を奪った」からだと社説は断じる。しかし、これは明らかにおかしい。(地裁判決を支持するという)結論が先にあり、社説が持ち出した...安楽死と嘱託殺人

  • デイサと私とシンタロー

    このところ石原慎太郎の『「私」という男の生涯』(幻冬舎文庫)を読んでいる。デイサのすきま時間に、と買い求めた文庫本だった。「今度は何を読んでいるんですか?」頁を開くと、案の定、介護士のおばさんが覗き込んできた。「これです。石原慎太郎の遺書みたいなものですよ。自分が死んで、奥さんも死んでから出してくれ、と言っていたというから、この人の華々しいオンナ遍歴が読めるんじゃないかと思いましてね」「で、**さんのヘンレキはどうなのですか?」「それは、まあ、秘密です・・・」読み進めてみると、この本は予想に反して自身のオンナ遍歴を主題にしたものではなく、慎太郎という「オトコの生涯」を書き綴ったものだった。噂に聞いていたあれやこれやの話を、改めて本人の口から聞くような面白さがある。なぜかは私自身もよく分からないが、高校生だ...デイサと私とシンタロー

  • けさネットの森の散策で

    きょうは早朝のネットの森散策で、素敵なことばに出遭った。毎朝のように立ち寄らせていただいている「団塊シニア」さんのブログである。このブログの林に落ちていた次のことばに、背中を押される思いがした。「今まで素晴らしいと思ってたことが色褪せてみえたり、これまで大切だと思ってたことが、別にどうでもいいと思ったり、齢を重ねると過去を見る自分の眼に変化が生まれることがある。それは人であったり、物であったり過去の思い出だったりするけど、ある意味冷静に自分を客観視できるのが老年期のような気がする、他人の評価を気にしていた若い頃、必要以上によく思われようと無理してた自分、本音の自分と違って少なからず自己嫌悪に陥ったこともあったものだ。今はそんな必要もなくなった、自分の心の声を聞き自分がどうありたいかで判断する、迷ったらいや...けさネットの森の散策で

  • 与野党の攻防 その行方は

    新年度の政府予算案が、衆議院本会議で自民・公明両党の賛成多数で可決され、参議院に送られた。これで政府の予算案は、憲法の規定により年度内に成立することになる。野党は立憲民主党、日本維新の会、共産党、国民民主党がこぞって反対したが、いかんせん多勢に無勢、結果は初めからわかっていた。むろん野党側は、指をくわえてただぼけっと座視していたわけではない。「審議時間が足りない」として3月4日の採決を求めたり、自民党の裏金事件に関与した議員を出席させた上での政倫審(衆院政治倫理審査会)の開催を求めたり、政治改革のための特別委員会の設置を求めたりと、それなりの抵抗はしたが、与党側は2日の採決を頑として譲らず、結局のところ政府予算案は年度内に成立することになった。与党側が土曜日の審議を強行してまで予算案の採決に持ち込んだのは...与野党の攻防その行方は

  • ショーヘイ・フィーバーに思う

    きのう夕方、テレビ画面ではおとといと同じ光景がくりひろげられていた。ショーヘイ・ラッシュである。たまたま目にしたニュース番組の中で、ショーヘイはインタビューに答え、結婚相手との関係についてこんなことを言っていた。――なれ初めは「言えないです。言えなくはないですけど。短いスパンで何回かたまたま会ったのでそこからというのが一番ですかね。(出会いは)日本でです」――外にデートに行ったことは「外は行っていないですね。僕も基本、アメリカに。オフシーズンも基本的にはこっちにいたりすることがあったので、そんなに外に行くことはなかったですかね」――おうちで時間を過ごした「ラフな感じで過ごしていました。外に出たら皆さんがうるさいので(笑)」-―今は一緒に住んでいる「そうですね、キャンプの途中でこっちに来ました」そうか。ショ...ショーヘイ・フィーバーに思う

  • 岸田首相と政倫審 「気の抜けたビールのような独演会」のゆくえ

    岸田首相の「たった一人の反乱」はどうなったのか。首相が出席する初回の政倫審は、きのうの午後に開催予定だった。私はデイサに通所する日だったので、あいにくその模様をライブで見ることはできなかった。夕方、帰宅して早々にテレビのスイッチを入れると、民放はどの局も「ドジャーズ・大谷が結婚」の話題でもちきりだった。政倫審などまるでなかったかのような扱いである。政倫審の開催が取りやめになったら、そのことがニュースになっただろうから、政倫審は一応、開催されはしたのだろう。だが・・・。夜7時のNHKのニュースを見て、民法各局が政倫審の話をスルーした訳がやっとわかった。岸田首相は出席はしたものの、従来の答弁を繰り返しただけ。新しいことは何も語らなかったのだ。なるほど、これではニュースのネタにしようがない。きのうの政倫審が岸田...岸田首相と政倫審「気の抜けたビールのような独演会」のゆくえ

  • 岸田首相と政倫審 たった一人の反乱のゆくえは

    いやはや。軍の最高司令官が、みずから切り込み隊長の役を買って出るとは!岸田首相のことである。この人には、部下を統率するリーダーシップ決定的に欠けている。「突撃せよ!公開の政倫審に出席せよ!」と叫んでも、安倍派5人衆のだれも従おうとしないから、自分独りで大舞台に乗り込まざるを得ないのだ。そんな宰相の姿が哀れに思え、情けなるとともに、こんな体たらくでこの国は大丈夫なのかと心配になってくる。それを通り越して、このところのドタバタ劇が滑稽にすら思えてくる。衆院の政倫審(政治倫理審査会)がやっと公開で行われることになり、岸田首相は、その場に自ら出席する意向を表明したとか。率先垂範という言葉が思い浮かぶが、岸田首相が何を思ったかは知る由もない。私が思い出すのは、今から20年前の「加藤の乱」である。単身で倒閣行動を起こ...岸田首相と政倫審たった一人の反乱のゆくえは

  • 恐れ入谷の中国マネー

    外国人の富裕層。彼らが日本で落とすカネの額はハンパないらしい。いわゆるインバウンド・マネー。それを当て込んで、日本の旅行業者があれこれ集客のツアー・プランを練っているとか。「たとえばですね、奥日光への2泊3日の旅行は、皆さん、いくらだど思いますかぁ?」きのうデイサの介護スタッフが、始業の挨拶のときにこう訊いてきた。「そうねえ。外人が相手だから、100万ぐらいかしら」利用者のお婆さんが答える。「いいえ、そうじゃないんですよ、皆さん、それがですね、なんと、400万なんですって!奥日光の中禅寺湖まで、ヘリコプターで往復するらしいですよ」「それで、そんなツアーに申し込む客は、いるの?」「それがですね、まだいないらしいんですよ。1人当りの料金を290万まで値下げしたらしいのですが、それでも駄目みたいです」「当たり前...恐れ入谷の中国マネー

  • 石破と岸田 肝心要で腰砕け

    肝心要で腰砕け。今の日本政界を象徴するそんな出来事を2件、きょうの新聞に見た。一つは、こんなタイトルである。「石破氏、裏金触れず自説展開自民幹部『テレビであれだけ』」自民党の石破茂元幹事長といえば、「ポスト岸田」の最有力候補と目される人物である。となれば、国民が知りたいと思うのは、自民党の癌ともいえる「パー券・裏金問題」についての、この人の見解である。次期首相は、この問題にどう対処するのかーー。ところがである。きのうの衆院予算委で質問に立ったこの御大は、肝心要のこの問題については何もふれず、自衛隊や復興庁の創設について、滔々と自説を述べただけだった。(朝日新聞2月27日)「パー券・裏金問題」は、今国会のメインテーマともいえる焦眉の問題である。にもかかわらず、この問題をあえてスルーする石破氏の底意がわからな...石破と岸田肝心要で腰砕け

  • ゼレンスキー会見 戦争の終わり方

    ロ−ウク戦争は3年目に入った。この日、ウクライナのゼレンスキー大統領が記者会見を行い、対ロシア戦の「終わり方」について見解を述べたという。その模様が伝えられたので、さっそく検討することにしたい。ゼレンスキー大統領は「戦争がどのように終わるかは、ことしにかかっている。転換の年だ」と述べたという。この言説の含意を読み解くことが、本ブログのさしあたりの課題になる。そこで、この言い回しがどのような文脈でなされたかを、以下に抜き出してみよう。(1)「今後の戦況についてゼレンスキー大統領はロシア軍が5月にも大規模な攻撃を仕掛ける準備を進めているなどとした上で『戦争がどのように終わるかはことしにかかっている。転換の年だ』と述べ、欧米各国が軍事支援を続ける重要性を強調しました。」(HNKNEWSWEB2月26日配信)(2...ゼレンスキー会見戦争の終わり方

  • ロシアへの武器の補給路を断て

    ロシアとウクライナとの不毛な戦争。いつ終わるとも知れぬこの無意味な戦争を確実に、なるべく早く終わらせるうまい手立てはないものかーー。そんなことを考えていたら、きのうこんなニュースが飛び込んできた。「ロシアの兵器を輸送しているなどとして、アメリカ政府が制裁を科している船舶の航路をNHKが分析したところ、ロシアの一部の船舶が中東などの関係が深い国と最近も行き来していることが確認されました。」(NHKNEWSWEB2月24日配信)要するに、西側の制裁網をくぐり抜け、ロシアへ武器を供給している密輸船の活動の実態を、NHKの分析班が明らかにしたということである。制裁の対象となっているこれらの密輸船は、武器の供給国である中東諸国との間を行き来し、ロシアへの武器の運び役になっており、寄港地や日時、航路など、その活動の詳...ロシアへの武器の補給路を断て

  • ウクライナ 暴力と戦うための暴力は

    ロシアによるウクライナ侵攻が始まってきょうで2年になる。朝日新聞に興味深い記事が載っていた。「『武器使ってでも、法の支配守る』ノーベル平和賞、ウクライナ人権団体代表」2022年にノーベル平和賞を受賞したウクライナの人権団体「市民自由センター(CCL)」の代表で、弁護士でもあるオレクサンドラ・マトビチュクさんへのインタビュー記事である。彼女は「占領されている状態は平和とは言えない」と話し、ウクライナが勝利するための支援を国際社会に訴えている。現在はロシアによる激しい攻勢が続き、ウクライナがロシアに「占領される」状態がすぐ間近に迫っている。そういう緊迫した状況下で、彼女は「武器使ってでも、法の支配を守らねばならない」と主張し、そのための(武器の)支援を国際社会に訴えるのである。私はきのうのブログで、「一国も早...ウクライナ暴力と戦うための暴力は

  • 侵攻2年のウクライナ

    NHKの番組「クローズアップ現代」を見た。「ウクライナ侵攻2年”徴兵拒否”に揺れる社会」というタイトルだった。このタイトルにあるように、ウクライナは今、「徴兵拒否」の多さに揺れている。その実態が、生々しい映像によってえぐりだされた。やはり映像は違う。ペンにはない迫力でぐいぐい我々に迫ってくる。兵役に就いて戦場にいる夫や、その妻・恋人たち。彼女たちが子供とともに政府に対して「早く兵士をかえせ!」と悲痛な叫びをあげるi抗議デモの隊列が重たかった。兵役を逃れようとして国外逃亡を企て、取り押さえられる男たち。後ろ手に取り押さえられ、ウクライナの軍人とみられる屈強な男たちに「おまえは人間じゃない!」と罵られながら、殴打される男も映しだされた。その映像を見ながら、私は、何ヶ月か前に次のような新聞記事があったことを思い...侵攻2年のウクライナ

  • 両陛下が能登へ

    「有り難迷惑」、「余計なお世話」ということばがある。次のニュースを聞いて、「これって、コレになるのではないか」と思った私は、不敬な人間だろうか。「天皇皇后両陛下が、3月下旬に能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県の被災地を訪問される方向で調整が進められていることが、関係者への取材で分かりました。側近によりますと、両陛下は、元日に発生した能登半島地震で多くの犠牲者が出たことや被災地の状況に深く心を痛める一方、現地の災害対応などに支障が出てはならないと考えられていて、宮内庁は両陛下の訪問に向け、現地の状況を見極めながら調整を進めています。」(NHKNEWSWEB2月21日配信)だってそうではないか。両陛下は「避難所などで、被災した人たちとことばを交わされる」とのことだが、これは被災者の窮状に「深く心を痛める」...両陛下が能登へ

  • 森山不信任決議案 その否決に思う

    盛山文科相に対して立憲民主党が提出した不信任決議案が、衆議院本会議で採決された。結果はといえば採決が行われる前から予想された通りで、自民・公明両党や日本維新の会などの「反対多数で否決」と相成った。どうしようもない茶番が演じられただけである。数の論理だけがまかり通り、内容空疎な茶番劇を見せられて、今更ではあるが、政治というものの馬鹿馬鹿しさを痛感した人が多かったに違いない。何が馬鹿馬鹿しいといって、ここには理念もへったくれもないからである。総理大臣でも文部科学大臣でも防衛大臣でも何でも良いが、普通そういう重要ポストには「かくあるべし」という理念があり、そういう理念を体現した人物として、「この人こそがふさわしい」、「余人をもって代えがたい」ということがあって然るべきではないか。ところが今回の不信任決議案の場合...森山不信任決議案その否決に思う

  • 時間と人生

    時間には2種類のイメージの仕方がある。一つは、時間を線状のものとしてイメージするものであり、もう一つは、円状のものとしてイメージするものである。前者は、電車がその上を走る、ある種レールのようなものとして時間をイメージし、後者は、秒針がチクタクとその上を回る、ある種時計の文字盤のようなものとして時間をイメージする。歳月を春夏秋冬の循環としてイメージする日本人の感性は、明らかに後者に属する。これに対して、「♫ああ片道切符もう戻れやしない去年の夏♫」と歌うチャットモンチーの歌は、前者に属すると言ってよいだろう。この2つの時間イメージを1つのものとしてイメージすることはできないか、ーーそう考えた私がやっとたどり着いたのが、時間を「らせん階段」のようなものとしてイメージすることである。去年の12月、「今年を振り返る...時間と人生

  • 中台戦争のトリガーになるのか

    ・ロシアによるウクライナ侵攻が始まってもうじき2年。ロシア軍の攻撃から国内外に避難したウクライナ人の数は、約800万人にのぼる。・ロシアの反政権運動指導者・ナワリヌイ氏が獄中で死亡し、プーチンに抹殺されたのではないか、との疑惑が広がっている。・イスラエル首相がパレスチナ自治区への地上侵攻の方針を表明して以降、ラファへの攻撃が激化している。・ゼレンスキー・ウクライナ大統領がミュンヘン安全保障会議に出席し、「人為的な武器不足が生じている」として、さらなる支援を訴えた。きょうの朝日新聞は、こうした国際的話題で盛り沢山だが、その中にひっそりと小さくこんな見出しが顔をのぞかせていた。「漁船転覆、中台非難の応酬中国、取り締まり強化表明」記事本文によれば、事件は中国と台湾との小競り合いから生じた、何の変哲もない漁船の転...中台戦争のトリガーになるのか

  • NATO問題 トランプにとって平等とは何か

    命が惜しけりゃカネを出せ!自由が欲しけりゃカネを出せ!トランプがNATO加盟国に突きつけた要求は、有り体に言えば、そう凄んでいるように聞こえる。だが、NATOに加盟しながら、ビタ一文拠出しようとしない国なんて、この世界に存在するだろうか。存在するはずがない。むろんトランプ自身も、そんなことはよく知っているはずだ。だから「命が惜しけりゃカネを出せ!」とトランプが言うとき、彼は「ビタ一文も拠出しようとしないタダ乗り(freeriding)の態度を改めよ」と言おうとしているのではなく、「応分のカネを拠出せよ」と言おうとしていると理解しなければならない。では、「応分のカネを拠出する」とは、具体的にはどういうことなのか。いくら支払えば「応分のカネを拠出した」ことになるのか。こういう問いをトランプに突きつけたとすれば...NATO問題トランプにとって平等とは何か

  • トランプ発言 NATOとの関係をめぐって

    それを言っちゃあおしめえよ、という言葉がある。映画「男はつらいよ」の中で寅さんが口にする文句だが、海の向こうでは、トランプ元大統領が「それ」を言ったことが取り沙汰されている。「米国のトランプ前大統領の北大西洋条約機構(NATO)を巡る発言が波紋を呼んでいる。欧州の加盟国が国防支出を増やさなければ、ロシアに侵略されても防衛に協力しないと『脅し』をかけたためだ。11月の大統領選に向けて共和党指名候補争いを独走するトランプ氏が返り咲けば圧力を強めると予想され、NATO側は身構えている。」(読売新聞オンライン2月14日配信)NATO加盟国がカネを出さなければ、アメリカはロシアによる軍事的圧力からの防衛に協力しない、ーーだがこれは、NATOへの「脅し」の文句だろうか。トランプ特有のハッタリなのだろうか。私はそうは思...トランプ発言NATOとの関係をめぐって

  • ああ安楽死!ああオランダ!

    訪看さんのお世話になったあとで、私は昼食のテーブルに向かい、テレビをつけた。ワイドショーの画面が、興味深い出来事を伝えていた。オランダ元首相夫妻がともに手を取り合い(安楽死によって!)安らかに息をひきとったという。オランダでは、安楽死が合法的なものとして認められているのだ。日本ではあり得ないことで、私は心底、うらやましいと思った。「あたしたちも、そろそろ死に方を考えないといけないわね。思い通りの死に方ができれば良いのだけれど」テレビを見ながら、妻が言った。どこか他人事のようなけろっとした言い方である。私より7歳年下の妻は健康そのもの、70代のおばあさんたちに混じって週に2回、テニスをしているほどだから、それもまあ当然だろう。私の場合はもっと深刻である。安楽死を選ばざるを得なかったオランダ元首相夫妻の気持ち...ああ安楽死!ああオランダ!

  • 日中の陣取り合戦 鍔迫り合いの行方は

    ずっと気になっていることがある。日本と中国が南太平洋で繰り広げている陣取り合戦の、その鍔迫り合いは、今後、どうなるのだろうか。こんなニュースを聞いたからである。「ことし夏に東京で開催される『太平洋・島サミット』の準備会合がフィジーで開かれ、ルールに基づく国際秩序を堅持することの重要性などを確認しました。『太平洋・島サミット』は、南太平洋の18の国や地域の首脳らを日本に招き、3年に1度開催している国際会議で、10回目となる会合がことし7月に東京で開かれます。これに先立ち、12日、フィジーで開かれた準備会合には、日本の上川外務大臣や各国の外相らが参加しました。(中略)ただ、日本以外で実際に外相が参加したのは、パプアニューギニアやパラオ、ミクロネシアなど6か国にとどまり、2019年に台湾と断交し中国と国交を結ん...日中の陣取り合戦鍔迫り合いの行方は

  • ブギウギと反戦思想

    朝ドラ「ブギウギ」は素晴らしい。この朝ドラを見て、(歴史の暗部に向き合おうとする)制作スタッフの姿勢に感じ入ったことは、きのうのブログに書いた。こうした冒険的というか、チャレンジングな姿勢がどういうモチーフから出ているかがきょう判って、私はさらに感じ入ったのである。このモチーフは、(有楽町にたむろする)パンパンたちの親玉「ラクチョウのおミネ」がスズ子に向かって吐き捨てるように投げつける、次の言葉によく表れている。このセリフはスズ子に向かってというより、直接我々視聴者に向けられているようだ、ーーそう私は感じたのだった。「戦争で家族をなくし、亭主をなくし、カネもない、食い物もない中で、あたいらはこうまでしなくちゃ生きられなかったんだよ。だれかが勝手に始めて、勝手に敗けた戦争だろ。あたいらをこんな女にしたのは、...ブギウギと反戦思想

  • ブギウギとパンパン

    けさNHKの朝ドラ「ブギウギ」を見て、私は「おっ、NHKもなかなかやるじゃないか」と思った。きょうの朝ドラでは、パンパン(米兵相手の街娼)のグループと、その女親分が登場したからである。パンパンといえば、(戦後80年がたった)今では死語になり、歴史の闇に消えつつある存在だが、日本の闇歴史、黒歴史の中に一時期、たしかに存在した(忌まわしい⁉)女たちである。4、5日前、朝ドラが「靴磨きの少年」を登場させたとき、私は、日本の黒歴史に向き合おうとするNHKの現場スタッフの姿勢に感じ入ったものだが、きょうの朝ドラではその姿勢がさらに徹底していた。私は大学生だった昭和40年代、田村泰次郎の『肉体の門』を読んで衝撃を受けたことがある。その私からすれば、NHKの姿勢はまだまだ生ぬるい気がしないでもないが、そういう(生暖かい...ブギウギとパンパン

  • ”投票難民”はどうすれば

    考えてみれば、と私は考えた。もう10年以上も選挙の投票には行っていないなぁ・・・。私が脳出血に倒れ、その後遺症で手足の自由が利かなくなってから、かれこれ13年あまりが経つ。車椅子のユーザーになってから、外出するのが面倒になった。近所のファミレスに行くのにも、30キロほど離れた有料老人ホームに住む母親に会いに行くのにも、ことごとく妻の手を借りなければならず、それが煩わしいのだ。投票所から足が遠のいてしまうのも、同じ気持ちからである。つまり私は、(国民の権利である)参政権の行使を放棄してしまっているわけだが、これで良いのだろうか、と、珍しく反省の念にとらわれる。本ブログの読者諸賢はお分かりと思うが、私は決して政治に無関心の人間ではない。ときには岸田自民党政権に批判の矢を放ち、たまにはキシダくんのボンクラぶりを...”投票難民”はどうすれば

  • 枯れ木も山の

    TBSの「サンモニ」(サンデーモーニング)は時々見る。きょうも「サンモニでも見るか」そう思って私はテレビのスイッチを入れた。画面には年老いた大宅映子の姿が写っていた。美しいとか、醜いとか、何の感情も湧かないまま、ただぼんやりと画面を眺めていると、話題はマエストロ・小澤征爾が死亡した話になり、大宅氏が(たぶん年齢が小澤氏に一番近い、ということで)発言を求められた。私は唖然とした。大宅氏は一瞬言葉に詰まりながらも、こう言ったのである。「小澤さんって、あれでしょ、ラグビーで指を骨折したために、ピアニストを諦めたっていう・・・。この人、やんちゃな面があるんですね」何だって?ラグビーをやる人間は「やんちゃ」なんだって?私は耳を疑ったが、もしかしたら「やんちゃ」の意味について、私の誤解があるのかもしれないと思い、手元...枯れ木も山の

  • 有り余るエネルギー 蓄電池の提言

    きょうの朝日新聞は、次の見出しが第1面のトップだった。「再エネ、45万世帯分無駄に発電制御が急増、21年比3倍超」(朝日新聞2月10日)太陽光や風力発電によって得られる再エネ(再生可能エネルギー)が、「余分だ」ということで「出力制御」の対象になり、どんどん削られているという。これは、「電気は発電量と使用量をそろえないと周波数が乱れて大停電になるおそれがある」からで、やむを得ない措置ではあるのだが、再エネの「45万世帯分が無駄に」なっていると聞くと、「もったいないなあ、何とかならないものか」と思わないでもない。これでは再エネ事業者も商売上がったり、「政府にはしごを外された」と音を上げている。こんな現状では、原発依存の傾向はますます強まるばかり。「危険な原発なんか、そっちを先に操業停止にすればいいのではないか...有り余るエネルギー蓄電池の提言

  • 朝ドラと黒歴史

    けさはいつものように朝食のテーブルでNHKの朝ドラ「ブギウギ」を見た。とても懐かしい気がした。「靴磨き」の少年が登場したからである。私もその昔、「靴磨き」の少年ーーならぬ靴磨きのオジサンーーを実際に見たことがある。何度も見たことがある。こう書くと、「え?ウソだろ?」という声が返ってくるに違いない。きょうの朝ドラの舞台は、記念すべき名曲「東京ブギウギ」が発表された頃、つまり昭和23年頃のことである。私が生まれたのは、昭和25年だから、その当時、私は生まれていなかったことになる。だが、私はたしかにそれを見たのだ。昭和46年頃、上野駅の構内で、私は何人もの「靴磨きのオジサン」を、何度も見た。その当時、私は茨城県のI市から、上野の近郊にある某大学に常磐線で通学していた。終点の上野駅で電車を降り、上野の山を越えて、...朝ドラと黒歴史

  • 黒歴史をシロにする岸田首相の愚

    まったくもって笑止千万!あきれはてて物が言えない。きのうの岸田首相の国会答弁が、である。私が岸田首相のたわけた物言いを知ったのは、きのう夜のNHKニュースを聞いてのことだが、けさ見た朝日新聞の記事のほうが要領を得ているので、こちらを紹介することにしよう。「宗教法人を所管する盛山正仁文部科学相が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との事実上の『政策協定』にあたる推薦確認書に署名していたことが、新たに明るみに出た。野党側は更迭要求を強め、自民党内からも辞任論が出るが、岸田文雄首相にとりあう様子はうかがえない。(中略)(立憲民主党の)西村(智奈美)氏は『盛山大臣は(推薦確認書への署名などを)伏せたままで文科相として任命された。更迭すべきではないか』と迫ったが、首相は『現在は当該団体との関係を一切有していないこ...黒歴史をシロにする岸田首相の愚

  • ロ−ウク戦争の展望

    ロ−ウク戦争(ロシア−ウクライナ戦争)について、最近はその後の戦況に関する報道をとんと聞かない。きのう久々に聞いたウクライナ関連のニュースは、以下のようなものだった。「ウクライナのゼレンスキー大統領は、対ロシアの軍事作戦の指揮をとってきたザルジニー総司令官について解任を検討していることを認めました。ただ、国民の間で人気が高いことで知られるザルジニー氏の解任の検討について国内からは懸念の声があがっています。」(NHKNEWSWEB2月6日配信)一時は国民からの支持が強かったゼレンスキー大統領だが、国民の間で人気が高いザルジニー総司令官を解任するとなれば、ゼレンスキー政権も大きく支持率を落とすことは避けられないだろう。このニュースによれば、「ザルジニー氏は去年12月に発表された世論調査では『信頼している』と回...ロ−ウク戦争の展望

  • 昭和の幻想を捨てよ

    令和6年の今現在に、いきなり昭和の遺物が闖入してきた、ーーそんな印象を受けた。けさ、起きがけのベッドで「朝日新聞紙面ビューアー」を開いたときである。基地発PFAS汚染、「例外」の日本調査応じない米側/対策費は住民負担こんな見出しが飛び込んできた。PFASとは、有機フッ素化合物の総称で、人や生物の体内に長く蓄積され、発がん性を持つなど、体への悪影響が指摘されている。そういうヤバい物質のPFASが日本国内の米軍基地周辺で検出され、住民生活への影響が懸念されているというのだ。それだけではない。腹立たしいのは、PFASによる環境汚染の実態を米側が調査しようともせず、調査や対策にかかる費用をすべて日本任せにしていることである。これらの費用負担は、結局のところ、住民の負担にならざるを得ない。米軍基地の周辺に住まざるを...昭和の幻想を捨てよ

  • 「セクシー田中さん」の神の死は

    芦原妃名子さんが死亡した。自殺の可能性があるという。ーーこんなことを書いても、「え?その人、だれ?」と言う人がほとんどだろう。「あ、ご存知ありませんか。漫画の『セクシー田中さん』を描いた人ですよ」そう答えると、「ああ、テレビドラマの『セクシー田中さん』ですね。あのドラマの原作者だった人が、なんでまた自殺なんか・・・」そういう反応を示す人が若干いる程度だろう。私が芦原さん死亡のニュースを知って驚いたのは、テレビドラマの『セクシー田中さん』を、私も長らく好んで見ていたからである。主演は木南晴夏。地味なアラフォー事務員と、セクシーなベリーダンサーのニ役をこなすこの女優は、俳優・玉木宏の奥さんらしい。意外な取り合わせのこの二役を演じ分けるその技量は抜群だった。「凛としてるけど繊細で、強くて弱くて大人で少女の様な多...「セクシー田中さん」の神の死は

  • ショーヘイにスキャンダル⁉

    ネットの森を散策していたら、おもしろい見出しの記事が落ちいていた。「【疑惑】大谷翔平(29)スキャンダル浮上、白紙撤回の可能性」(gooいまトピランキング2月1日配信)記事の本文は次のように報じている。「スポーツ界史上最高額『7億ドル(1015億円)』でドジャーズ入りした大谷翔平(29)に、およそ140億円の『税逃れスキャンダル』が浮上した。カルフォル二ア州政府の指摘で米連邦議会が調査に乗り出し、契約の見直し、白紙撤回の可能性も出てきた!先週、ロサンゼルス・タイムズなどの地元メディアが報じたのが、大谷の〝税逃れ疑惑〟だ。」「スキャンダル浮上」というセンセーショナルな見出しを見て、「どうせ文春砲の類(たぐい)だろう」と高をくくった私だったが、記事本文に「ロサンゼルス・タイムズなどの地元メディアが報じた」とあ...ショーヘイにスキャンダル⁉

  • アソー失言 撤回の意図は何か

    完全ギブアップということなのか。なんとも、らしくない幕引きである。アクの強いあのアソー爺は、一体何を考えているのか。けさの朝日新聞に、こんな見出しの記事が載っていた。麻生氏が容姿発言を撤回上川氏への言及「表現に不適切な点あった」アソー爺がセクハラ発言を撤回したという。普通の政治家なら、ごく普通の対応だが、これがアソー爺となると、新聞の第1面をにぎわす重大事件になるらしい。「あの麻生氏が、一体どういうことなのだ!?」という驚きが、記事の裏側に読みとれる。記事の本文は、だが、そんな驚きはおくびにも出さず、淡々と次のように述べる。「自民党の麻生太郎副総裁は2日夜、上川陽子外相の容姿について『そんなに美しい方とは言わない』『おばさん』などと講演で触れた自らの発言を撤回した。朝日新聞の取材に対し、『容姿に言及したこ...アソー失言撤回の意図は何か

  • アソー失言の意図は何か

    あの麻生太郎がやらかした。またしても、やらかした。自民党副総裁の相変わらずの失言である。麻生太郎の新たな失言が、物議をかもしているという。物議が大好きな私は、さっそくこれに飛びついた。飛びついたものの、いざこれをブログのネタにしようとすると、これがなかなか難しい。「いつかはネタに・・・」と思いながら、いまだに実現できないでいる。何が難しいのか。なぜ難しいのか。ーー今回の麻生氏の失言は、面白くないからである。当たり前すぎて、ちっとも面白くないのだ。「そんなに美しい方とは言わんけれども、堂々と話をして、英語できちんと話をし、外交官の手を借りずに自分でどんどん、会うべき人に予約を取っちゃう。」上川外相についての発言である。外務大臣の職とは何の関係もないのに、相手が女性というだけで「美しい/美しくない」と容貌を問...アソー失言の意図は何か

  • 男と女のアパッシオナート

    私はテレビドラマをよく見る。好きな作品は色々あるが、NHK大河ドラマの後で放送されるTBSの日曜劇場「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」もその一つである。このドラマは、タイトルが示すように、マエストロ(指揮者)である父と、私(その娘)の間に(何かが原因で)生じた激しい感情的な確執(アパッシオナート)と、(たぶん)そのわだかまりが徐々に解消していく物語である。主演は西島秀俊と芦田愛菜。その他にも、バイプレーヤー・西田敏行の味のある演技が印象深い。西田が演じる小村二朗は、つぶれかかったオーケストラ(晴見フィル)の古くからの支援者で、自らも楽器をたしなんだことがある。彼が店主をしている「うたカフェ二朗」には、様々な楽器が雑然とおかれた一角があり、彼が言うには、それは「楽器の墓場」だった。年老いた二...男と女のアパッシオナート

  • 中国に戦争はできるか

    1艘の軍艦を100キロ走らせるのに、燃料代がいくらかかるのか、私にはわからない。1機の爆撃機を100キロ飛ばすのに、燃料代がいくらかかるのかも、私にはわからない。軍艦から放つ砲弾が、1発あたりいくらするのか、私にはわからない。爆撃機から発射される爆弾が、1発あたりいくらするのかも、私にはわからない。戦争は、これだけでできるものではない。戦争の主役は武器ではなく、あくまでも兵士、軍人である。多数の兵士を戦場に立たせるには、おびただしい人件費が必要だ。兵士が戦死したとなれば、遺族に支払う弔問金も馬鹿にならないだろう。いずれにしても、戦争をするのには多額のカネがかかる。これは、いくら経済に疎い私でもわかる道理である。だから私には、今の中国がアメリカを相手に事を構えることができるとは、とても思えない。台湾に軍事攻...中国に戦争はできるか

  • 政策活動費というザルの穴をふさげ

    けさの朝日新聞は、第1面のトップにでかでかと次の見出しを掲げていた。「政策活動費公開に否定的首相『政治活動の自由』衆参予算委」記事の本文にはこう書かれていた。「政党から政治家個人に渡され、使い道を明らかにしないで済む『政策活動費』も(審議の)焦点となった。裏金を受け取っていたとされる議員の秘書らが『政策活動費と認識し記載していなかった』と供述し、裏金の温床と見られているためだ。公明の中川康洋衆院議員は『還流の隠れみのとして政策活動費という言葉が使われている』として、使途公開の義務化を提案。立憲の階猛衆院議員は、自民の二階俊博氏が5年間の幹事長在任中に約50億円を受け取ったことを指摘し、『使い道を明らかにしないのは国民の納得がいかない』と廃止を主張。立憲は二階氏の参考人招致を求めた。日本維新の会も廃止を訴え...政策活動費というザルの穴をふさげ

  • 〈正義〉の戦士の最期

    NHKの朝ドラ「ブギウギ」を見終えたときだった。テレビの画面に「ニュース速報」のキャプションが流れ、「桐島聡」なる人物が死亡したことを、私は知った。唖然として、言葉が出なかった。いや、言葉は出たものの、私の頭は完全に思考停止の状態だった。「そうか、死んだのか・・・」。この言葉が自分に対してのものだったか、目の前の妻に対してだったのか、自分でもよくわからない。「桐島聡」なる人物のことは、きのうのブログで取りあげたばかりだった。50年ほど前、世間を震撼させた連続企業爆破事件の一つに関与し、「韓国産業経済研究所」なる企業に手製爆弾を仕掛け爆破させたとして、指名手配になっていた逃走犯。彼は過激派セクト「東アジア反日武装戦線」のメンバーだった。きのうのブログで、私は70歳のこの男を、「〈正義〉の戦士」の年老いた姿と...〈正義〉の戦士の最期

  • 〈正義〉の戦士の余生はいかに

    末期がんで重篤な状態に陥り、入院中の老人が、「自分は桐島聡だ」と名乗り出たという。「桐島聡」といえば、50年ほど前、世間を震撼させた連続企業爆破事件の一つに関与し、「韓国産業経済研究所」なる企業に手製爆弾を仕掛け爆破させたとして、指名手配になっていた逃走犯の名前である。病院から警察に通報があり、警視庁公安部が男と接触。男が桐島容疑者本人かどうかをDNA型鑑定などによって調べるという。桐島容疑者は50年ほど前の当時、過激派集団「東アジア反日武装戦線」のメンバーだった。彼はこのセクトのメンバーとして(上官に命じられて敵と戦う兵士のように)、何の疑いも持たず、セクトが主張する〈正義〉を実行したのだろう。標的の爆破に成功したとき、彼は無事任務を遂行した達成感にとらわれたに違いない。末期がんで入院した病院のベッドで...〈正義〉の戦士の余生はいかに

  • デイサの日々をのりこえる

    私が週に2回、通所するデイサでは、毎回、血圧や体温などのバイタル・チェックが行われる。このところ私の身体は高血圧の値を示すことが多く、(脳出血の既往症を持つ)私は気が気でない。食生活を見直したらどうか、などと助言されるが、当の私としては、このデイサが高血圧の原因になっているのではないかと疑っている。このデイサで過ごす時間は、私にはどちらかといえば心地よく感じられるが、これが案外、無意識のレベルで私にプレッシャーをかけ、ストレスの原因になっているかもしれないのである。きのうのブログで、私は次のように書いた。「このデイサへの通所は(國分氏の言葉でいえば)『うまく自分に合う組み合わせ』ではないのかもしれない。私は『うまく自分に合う』別のデイサを探すべきではないだろうか。」こう自問した私は、「『うまく自分に合う組...デイサの日々をのりこえる

  • デイサと私 スピノザと芭蕉

    ネットの森で素晴らしい言葉に出会った。時々気を転じ日々に情をあらたむ松尾芭蕉の『笈の小文』に出てくる言葉だそうである。ブログ「犀のように歩め」で紹介されていた。このブログの筆者であるブロガー氏は、茶道をたしなむ茶人であるらしい。同じ茶人であり、旅人でもある半澤鶴子氏の著書『人生に愛される』(講談社)にいたく感銘を受け、その中の言葉をブログに取りあげたのだという。この言葉は、「そのときそのときに従って気(気分)を転じ、その日その日に新しい心と出会う」という意味だそうだ。このブログの中では、芭蕉のこの言葉にまつわる半澤鶴子氏の次の言葉も紹介されている。「昨日の自分からも、明日の自分からも自分を解き放ち、一日一日を新鮮に生きたに違いない先人たち。瑞々しい感性を持つ旅人の姿が思い浮かびます。」このブログを読んだと...デイサと私スピノザと芭蕉

  • 政策活動費というザルの穴

    東京地検特捜部によって自民党の「パー券・裏金」問題が浮き彫りにされ、政界は今、こうした不正を生み出す旧来の制度を「刷新」すべく、てんやわんやの大騒ぎである。明らかになったこと、それは、「ザル法」である政治資金規制法の、その「ザルの穴」をふさぐことが急務だということだが、けさの朝日新聞は、この「ザルの穴」が「政策活動費」の扱いにあることを指摘するとともに、与党も野党も(ほとんどの政党が)この抜け穴を活用している(憂うべき)現状を追求している。自民党の政治刷新本部は「政治資金の透明性の向上」を謳い、公明、国民民主党は「政策活動費の使途公開の義務づけ」を打ち出したが、ブラックボックス化した「政策活動費」こそ、まさしく「政治資金の透明性の向上」を阻む元凶なのである。「政策活動費」のブラックボックス化という「ザルの...政策活動費というザルの穴

  • 嘱託殺人と黄金率

    けさの朝日新聞に、「ALS嘱託殺人」に関する裁判員裁判(京都地裁)の概要が報じられていた。「ALS嘱託殺人事件」とは、2019年11月に起きた事件で、ALS(筋萎縮性側索硬化症:筋肉が徐々に動かなくなる難病)の女性患者Aさんから依頼され、薬物を投与して殺害したとして、医師の大久保氏と山本氏が2020年7月23日に嘱託殺人容疑で逮捕されたものである。この事件に関して、京都地裁が去年の12月、山本氏に対して懲役2年6ヶ月の実刑判決を下したとの報を聞いたとき、私は本ブログで次のように書いた。「山本医師は、ただの『殺人』を行ったのではない。彼の行為は『苦しんで助けを求めている人がいたら、その人を助ける』、『患者の依頼に応えて、できる範囲で助力する』という、黄金律の精神から出た行為であり、したがって倫理的な行為だっ...嘱託殺人と黄金率

  • どうした、野党!

    ほらほら、泉くん、だから言わんこっちゃない。先日もこうはっきり忠告したはずだぜ。「問題は、泉くん、自壊しそうでなかなか自壊しない、自民党というこの鵺(ぬえ)のようにしぶとい政党を、どうやって追い詰めるかだ。甘く見てはいけない」(1月20日《岸田首相と自民党派閥解散宣言のゆくえ》)せっかくの「敵失」だというのに、この絶好のチャンスを活かせず、得点につなげられなかった野党がーーその第1党たる立憲民主党の不甲斐なさがーーなんとも情けない。けさの朝日新聞に、こんな見出しの記事が載っていた。その通りだと思う。「『敵失』生かせず野党連敗首長選、政権批判票が分散結集、立たない道筋」この記事が指摘するように、「野党第1党の立憲民主党の支持率はほぼ横ばい。地方の首長選でも敗北続き」という憂うべき現状がある。こうした野党ーー...どうした、野党!

  • SLIMの成功のニュースが

    私が世の動向を知る情報源は主に2つ、新聞とテレビである。新聞は毎朝、起きがけにスマホの「紙面ビューアー」で朝日新聞を読む。テレビは夕餉の食卓で「NHKニュース7」を見る。「主に2つ」と書いたのは、この他に(気が向けば)ネットの森の散策を行うこともあるからである。朝日新聞とNHK。そのニュースの話題や論調はほぼ似通っているが、きのうはこの2つのメディアの、その報道のスタンスが全く違っていた。日本の無人探査機SLIMが月面着陸に成功した、というトピックをめぐってである。日本にとっては久々の快挙になるこの出来事を、朝日新聞は第1面トップででかでかと報じたが、NHKのほうはこの快挙を完全スルーし、言及すらしなかった。おかしい。NHKのこの完全シカトの姿勢は、私には何やらとても不自然に思えた。NHKのニュースといえ...SLIMの成功のニュースが

  • 地球沸騰化の時代に、ヒトとクマの生きる権利は

    去年は秋田県でヒトがクマに襲われる事例が相次いだ。ドングリ、つまりクヌギの実が不作だったために、飢えたクマが食糧を求めてヒトのテリトリーに侵入したために起こった不幸な出来事だったようで、テレビのニュース番組などではそうした不幸な出来事がしきりに報じられたものだ。今年になってからは、ニュースといえばもっぱら能登半島の大震災がらみで、こうしたクマの被害のことはとんと聞かなくなったが、クマは自分たち本来のテリトリーである山奥に戻っていったのだろうか。こんなことを思ったのは、けさの朝日新聞に、「日曜に想う自然と動物を脅かす被告は」と題する記事が載っていたからである。記事にはこんなことが書かれていた。「中世のヨーロッパで、動物を相手取った裁判が少なからずあった。そんな不可解ともいえる歴史をひもといた本が『動物裁判』...地球沸騰化の時代に、ヒトとクマの生きる権利は

  • 岸田首相と自民党 派閥解散宣言のゆくえ

    岸田首相は、自らが領袖をつとめる派閥「宏池会」の、その「解散を検討している」と明らかにした。このところ各派閥の「パー券・裏金」問題が世間の耳目を集め、派閥はすっかり諸悪の根源のような存在になり果てている。当初は安倍派の「清和政策研究会」の不正だけがやり玉に上げられ、その頃は岸田首相も高みの見物を決め込んでいたようだが、その後、自らの「宏池会」でも不正が発覚し、元会計責任者に司直の手が伸びていることがわかると、岸田首相にも「宏池会を解散しなければ、民心が離れ、政権の維持は不可能になる」とわかったのだろう。このニュースはさっそく永田町をかけめぐり、ドタバタ劇のような喜劇じみた騒動を巻きおこすことになる。「派閥解散を言うのなら、事前にほかの派閥に了解を得るのがスジだ。」茂木派の閣僚経験者は、このニュースを聞いて...岸田首相と自民党派閥解散宣言のゆくえ

  • ”Wの悲劇”より

    唄はいい。実にいい。昨夜10時からNHKで「TheCoversSP#4」なる音楽番組が放映された。私がこれを録画したのは、”80年代ラブソング〜宮本浩次・Cocco”というサブタイトルに惹かれたからである。何を隠そう、私は宮本浩次の大ファンなのである。だいぶ前のことになるが、宮本浩次が岩崎宏美の「ロマンス」をカバーするのをテレビではじめて見た(聴いた)とき、私はそのあまりの凄さに、鳥肌が立ったのを憶えている。あれから時が経ち、彼がカバーする唄の曲数もだいぶ増えたはずだ。今度は何が聴けるのかな、ーー私はわくわくして、けさ起きるとすぐに昨夜の録画を再生したのだった。最初に映されたのは、宮本浩次が薬師丸ひろ子の「Woman”Wの悲劇”より」をカバーする姿だった。唄はいい。実にいい。唄は私をセンチメンタルにする。...”Wの悲劇”より

  • 能登半島地震 報道の使命は何か

    不思議に思うことがある。能登半島地震のことだ。ニュースは連日連夜、被災者ののっぴきならない避難生活について伝えている。それはいい。報道機関の役割は、大事件や大災害などの大きな出来事を広く伝えることだから、それは当然のことと言っていい。しかし、報道機関の役割は、それに尽きるのだろうか。私はそうは思わない。現状の問題点を指摘し、今後、同様の災害が起こったときの教訓を提供したり、同様の被害が生じないように防災上の課題を提起したりすることも、天下の公器たる報道機関の役割ではないか。防災上の課題といえば、それは当然、政治の課題に直結する。政府の対応に問題はなかったのか。石川県や関連自治体の対応はどうだったのか、等々。毎晩、嫌でもお茶の間に侵入してくるNHKのニュースが、能登半島震災を政治の課題とリンクさせて報じない...能登半島地震報道の使命は何か

  • 私とシェイクスピア

    シェイクスピアをご存知だろうか?そう尋ねれば、「うん、もちろん」と答える人がほとんどだろう。「では、ハムレットは?」と訊けば、「もちろん。ほら、あれだろ?tobeornottobe」そう答える人が大半だろう。では訊くが、シェイクスピアの本を、翻訳でもいいから、あなたは実際に読んだことがあるだろうか?この問いに対して、「どうだったかなあ・・・。ずっと昔に、読んだ気がするけど」そう答える人はいても、「うん、読んだよ」と即座に断言できる人はごく少数だろう。私はといえば、「いえ、恥ずかしながら、読んだことがありません」と答えるしかない多数派の一人である。こんなことを書くのはなぜかというと、私はきのう、生まれて初めてシェイクスピア「ハムレット」の文庫本を手にとったからである。きのうはデイサへの出勤日、冷たい風が吹き...私とシェイクスピア

  • 能登半島地震と森喜朗

    ノミの心臓だったか、それともサメの脳ミソだったか、ーー能登半島地震の被災者の、その寒々しい避難所の様子を映しているNHKのニュース映像を見ながら、私は独りごちた。そうそう、シンキロウ、森喜朗だった。この人はたしか石川県の選挙区から出ていたはずだ。昔は談合によって一国の首相にまで登りつめたことのあるこの御仁、高齢で政界を引退したとはいえ、まだまだ元気で、政界に隠然たる影響力を誇示しているという。何かと目立ちたがりのこの人が、今回の大震災でうんともすんとも言わないのは、なぜなのだろう。メディアも、なぜこの人のことを取り上げようとしないのか。怪訝に思ってネットで調べてみると、理由はすぐにわかった。このジイサン、いまは東京都内の高齢者向け介護施設に入居しているのだという。元気だけが取り柄の元ラガーマンも寄る年波で...能登半島地震と森喜朗

  • 能登被災地の救援に多額の税金を投入すべきか

    「能登半島地震であえて問う、20年後に消滅する地域に多額の税金を投入すべきか」JBpressが配信したこのタイトルの記事を読みはじめて、私がまず感じたのは、「やたら前ふりが長いな」という印象だった。この記事の筆者は山本一郎氏(情報法制研究所・上席研究員)とのことだが、こんな具合なのである。「大型の余震や豪雪などの悪天候もあり得る中で、ギリギリの人命救助や輸送作戦も行われています。石川県の皆さんだけでなく、応援に入られた各都道府県消防・防災ご担当者や防衛省・自衛隊、海上保安庁および電力会社や通信会社、医療関係者ほか各民間の皆さんのご努力には本当に感謝に堪えません。石川県知事の馳浩さんや副知事・西垣淳子さん以下、地元も不眠不休に近い激務にて対応を進めています。その結果、良い意味で、国と県・自治体および各省庁・...能登被災地の救援に多額の税金を投入すべきか

  • 能登半島地震 受け止め方は人それぞれ

    年が明けてから連日連夜、テレビでは、能登半島地震のニュースが流されている。報道の役割は大事件、大災害のような重大な出来事を国民に知らせることだから、これはまあ、当然のことといえるだろう。昨夜のNHKのニュースは、能登半島地震のことだけを伝え、自民党内に「政治刷新本部」が立ち上げられたことはスルーしたが、これも良しとしよう。NHKは、岸田自民党政権の思惑を「忖度」したのではなく、逆に、岸田政権が急造した「政治刷新本部」なんて「お題目だけで、何の役にも立たない、したがって報道するに値しない」と判断した結果だろう(と思いたい)。同じ能登半島地震のニュースを見ても、それによっていだく感想は人それぞれである。「可哀そうだなあ、なんとかしてあげたいものだ」と思う人もいれば、「あの人たちを救助するのに、カネは一体、どれ...能登半島地震受け止め方は人それぞれ

  • 政治刷新本部 何が問題なのか

    ふむふむ、やっと解ってきた。パー券による収入の「裏金」化は、なぜいけないのか。それは、そうやって作られた「裏金」が、選挙工作に使われるからである。いわゆる金権選挙。金権選挙は民主主義を破壊するということだ。札束で「清き一票」を買うような行為は、許されるはずがないのである。金権選挙、ーーそれは、カネをばら撒くことによって、有権者を自陣に取り込み、身内同然の「シンパ(共鳴者)」にすることにほかならない。カネによって買収された有権者は、カネをくれた候補者に投票するに決まっているから、このようなことが横行すれば、選挙の公平性は損なわれる。それはいけない。そんな「悪習」は改めるべきだ。改めなければ、我が自民党は(公正な選挙を求める)有権者に見放され、次の選挙では大敗するに決まっている。このままでは、我々は生き残れな...政治刷新本部何が問題なのか

  • ならず者国家の脅威

    「ロ−ウク戦争」はロシアが勝利する。こう予測する米調査会社の「ユーラシア・グループ」は、この予測の根拠として、二つの要因をあげている。一つは、ウクライナを支援する米欧諸国の「支援疲れ」であり、もう一つは、「ならず者国家」と呼ばれるロシア、イラン、北朝鮮3カ国の連携強化である。これら3カ国の関係について、「ユーラシア・グループ」は次のように述べている。「3カ国を結束させているのは厳しい制裁、米国に対する憎悪、自分たちの犠牲の上に西側が利益を得ていると彼らが一方的に考えている国際秩序を打破しようとする野望である。」(ユーラシア・グループ)ロシアと北朝鮮との関係についていえば、北朝鮮は今やロシアにとって武器弾薬の供給源となり、代わりにロシアは北朝鮮に食料、エネルギー、人工衛星開発の技術支援を行っている。また、ロ...ならず者国家の脅威

  • ウクライナは敗戦の恐れ

    ネットの森を散策していたら、「ウクライナは今年、分割される。来年にも敗戦の恐れ」と主張する記事に出遭った。JBpressに掲載された1月10日配信の記事だが、正確にいうと、こう主張するのは、国際情勢を専門とする米調査会社の「ユーラシア・グループ」で、JBpressはこの「ユーラシア・グループ」の見解をなぞっているに過ぎない。さてJBpressによれば、「ユーラシア・グループ」は次のように主張している。「ウクライナは今年、事実上分割される。ウクライナと西側には受け入れがたいが、現実となるだろう。戦争は最前線が変わらないまま互いに防戦となり、ロシアは少なくとも現在占領しているクリミア半島とドネツク、ルハンスク、ザポリージャ、ヘルソンの4州(ウクライナ領土の18%)を維持するだろう。」「ロ−ウク戦争」の現状に疎...ウクライナは敗戦の恐れ

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ささやんの天邪鬼 座右の迷言さん
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