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  • 別居

    夏も真っ盛りの八月。 私たち家族は週末ごとに小旅行に行くのを繰り返していました。 ある日、夫の帰りが遅い日がありました。 一度電話があり、女と別れ話をしている、と旦那が言いました。 発覚から既に8ヶ月がすぎ、今度こそは別れてくれるらしいと期待しました。 夜もだいぶ更けてから旦那は帰宅しました。 旦那がいうには、「 女が、毎週末自分が家族と旅行に出かけるのが気に食わないらしい。 他にも付き合いた…

  • とうとうゲット。

    うちは毎年夏休みには二週間の日程で旅行に出かけていました。 しかし2012年は家庭内で揉め事があったため、長い休暇は取らず、週末ごとに近場で一、二泊の小旅行をしていました。 表向きはね。と言いますのも、旦那は普通に長期休暇をとってたっぽいです。 週末は家族と、平日は女とその子供、って感じで見事に振り分けてたみたいです。 平日も夜には家に戻ってきてましたけど。 旦那は時間もお金も結構融通の効く立場に…

  • 旦那の誕生日…

    2012年五月、旦那の誕生日。 確か誕生日は日曜日だったと思います。 誕生日前の金曜日。 旦那が仕事から帰宅し、私に話があると言いました。 土曜の夕方5時位から出かけて、その日は泊まるかも。という内容でした。 それを聞いた瞬間、私は声をあげて泣きました。 こんな声で泣くんだ、自分? と自分で思うほどの泣きっぷりでした。 旦那はというと、無表情で突っ立っていました。 本当に無表情で、感情は一切みら…

  • 言わざるだけはきつかった

    自分の身の上にこのようなことが起きて、ネット上や書籍で不倫に関してのことを学び始めました。 ネット上に数々の不倫浮気カウンセラーが存在し、不倫に悩むサレ妻がゴマンといることも知りました。 ほとんどの浮気カウンセラーがいうことは、言わざる、見ざる、聞かざるを実践することだと共通していました。 私もそれを実践しようとしました。 見ざると聞かざるは割に簡単でした。 携帯はロックがかかっていたの…

  • 不倫女の正体

    不倫女のものと思われる車の鍵を見つけ、スーパーのゴミ箱に葬ってやった数日後、旦那が、 「車の鍵、何も言わずに返してくれ。 」 と言ってきました。 「ええ? 車の鍵? 何のこと?あなたの車の スペアなら寝室の引き出しにあるよ?」としらばっくれました。 「俺がどの鍵の話をしてるかわかっているんだろう? あれは…俺のものじゃないから、持ち主に返さないといけないから。」 尚も旦那が言ってきました。 私は冷静…

  • こんな女に誰がした

    弁護士のお友達から、ためになる情報を得た私は、次の旦那との話し合いの際、少しは落ち着けてたように思います。 コンドのことも、買えるなら買ってみろ、と内心思っていましたし、旦那が別れたいと言うならジタバタしてもしょうがないと思っていました。 旦那はこの後に及んでも、コンドは投資目的だと言い張りました。 結局別居した方が夫婦関係を見直すいいチャンスになるんじゃないか、と私の方から提案しました。 そ…

  • 弁護士のお友達

    お友達の専門分野は離婚などの家庭法ではなかったのですが、友達としてアドバイスしたいと、連絡をとった翌日スタバで会ってくれました。 その当時一番知りたかったことは、旦那が勝手に不動産を購入できるのかということでした。 お友達がいうには、それは難しいだろうということでした。 それは私たちの銀行口座が連名になっているため、旦那がもし私の知らないところで多額のお金を動かそうとすれば必ず私に連絡があるは…

  • 不動産

    2012年が開けて一ヶ月。 私は10キロ痩せ、身も心もボロボロでした… 旦那は前にもまして家に寄り付かず、早朝に出て行き、夜中に帰ってくるという毎日でした。 そんな中、私は旦那に振り向いて欲しい、私の元に帰ってきて欲しいと思っていました。 これはのちに「サレらり」というものだったことを知ることになるのですが。 相談できる友達もおらず、今までよりもさらにいい妻になろうとして空回りしていたと思います。 …

  • 夢のような商品

    過去にさかのぼって振り返っていますが、今日は現在のことを書きます。 前回は旦那が浮気のために二枚のsimカードを電話に入れ替えて使っていたようだと書きました。 その後、二台の電話を持つようになっていました。 先月末、私は親戚の結婚式に出席するため一週間ほど日本に帰っておりました。 その間に旦那は夢のような商品を購入していたのです。 それは二つの電話番号を切り替えて使えるという携帯電話です。 どう…

  • 身も心も

    それまで旦那はsimカードを二枚持つことで、彼女用のラブライン(失笑)とその他の人用を使い分けていたと思われます。 その彼女用のカードが折られたということはもう切れたということ?と思いそうにもなりました。 が、頭の片隅には、でも連絡とろうと思えばどうとでもできるじゃん? と思ったのも事実です。 別れてきたとはっきり言われたわけでもないですしね。 それから数日後、子供たちを学校に迎えに行った足で習い事…

  • 交通事故と

    旦那の浮気発覚以来、食べれず眠れずの状態でワインばっかり飲んでいた私ですが、これではいけないと睡眠導入剤を摂るようになりました。 どんな状況にあろうと子供は学校や習い事があります。 生活は続いて行くのです。 息子たちは隣の市にある私立の学校に通っていました。 送り迎えは私の仕事でした。 冬休みも終わり新年の授業が再開したある日のお迎え時に、睡眠導入剤が残っていたのか、疲れていたのか、学校の駐車場…

  • 大晦日、2011

    結局、旦那は出ていかず、スーツケースはクローゼットの中に置かれたままになっていました。 何度も話しましたが、旦那は女とは別れる気がないと言いました。 二言目には、夫婦の信頼関係が壊れてしまったので、もう戻れない、というのです。 しかし不思議なことに、話し合いはいつも不調に終わるのですが、旦那からセックスも求めて来るし、どんなに遅くなっても家には毎日帰って来るのです。 しかし相変わらず、夜明けと共に、…

  • 修羅場 その一

    国際結婚した以外は普通の人生をまっとうに歩んで来た私にとって、あんなに激昂したのは生まれて初めてでした。寝ていた旦那に馬乗りになり、いきなり顔をグーで殴りました。もちろん旦那はパニクっていました。 「この女は誰なんじゃー!」 私はおっとりしてる方で喜怒哀楽も激しくないタイプとして生きてきましたので、だんなにとってもあんなに怒った私は初めてだったと思います。 まず、殴ったことは暴力なので良くないこ…

  • あの女

    2011年夏、ある日の夕方でした。 当時11歳の長男は家から10分ほどのところにあるスポーツ公園で週4でサッカーをしていました。 練習は2時間ほどで、その間私は隣にある遊具で次男(当時8歳)を遊ばせながら練習が終わるのを待っていたものです。 その日は旦那が早く帰宅しており、夫婦揃って子供達を連れ公園に行きました。 それが運命のいたずらというやつです。 公園ではアジア人の若いお母さんがアジアと白人のハーフの2歳く…

  • 発覚

    2011の年末のこと。 夏ぐらいから旦那の様子がおかしいとは思っていました。携帯に電話しても出ない、1,2時間のちょっとした行方不明、頻繁な飲み会(アメリカでは職場の飲み会は基本的になし)… 決定的におかしかったのは、あれほど子煩悩だった旦那の子供に対する興味が薄れているような気がしていました。それを指摘したらまさかの逆ギレでしたので、これは本格的におかしいな、と。 でも、しばらくは鬱を疑っていたのです…

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敵と寝る女
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