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本来の姿を取り戻す https://hudoushin-ken.hatenablog.com/

 「みんなの心に輝く学校をめざして」取り組んだ学校経営や生徒指導で感じた課題の解消を念頭に置いて教育問題などを考えます。

「世の中を変えようと、行動した人だけがこの世の中を変えられる」が信条。

追求無悔
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2012/10/18

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  • ◇思いはいろいろ

    新年度が始まると学校はとにかく忙しい。担当の学年や学級、教科の指導など、軌道に乗り落ち着けるようになるのは5月の連休明け頃だろう。 新年度は気持ちを新たに意欲も高まる時であり、多忙ではあっても多くの教職員は充実した日々になる。人事や校務などに不満があり、すっきりしない気持ちがあれば上手に切り替えて解消してほしいものだ。最低最悪と評されるような管理職の下で働くような場合には、ストレスを溜め込むだけになってしまうことがあるかもしれない。 学校花壇に咲き乱れる美しい花は来校者や教職員などの心を和ませてくれるが、花が美しく感じるのは伸びやかな気持ちがあるからだろう。希望がもてない暗い日々を送っていては…

  • ◇砂埃で前が見えなくなるような運動場は

    昨日は朝から嵐のように風が吹き荒れ家から一歩も出たくない気分になったが、用事で出かけることになった。途中学校の運動場に沿った道を通ると、視界を遮るように砂埃が道路を横切っていた。学校近くの住宅に襲いかかるように飛んでいく砂埃を幾度となく見ていた現職の頃を思い出した。 学校から飛んでくる埃に悩まされていたのは一般の住宅だけではない。飲食店では営業の妨げになっていただろう。ハウス栽培で農作物を育てられないとハウスを撤去した農家もあった。 運動場の砂が畑に入らないよう周囲のフェンスにトタンを張ったことがあったが、それだけでは不十分で、やはり水を撒かなければならない。 運動場には体育の授業で使用するた…

  • ◇青竹手打ちの看板を掲げたら

    隣のラーメン店からは今日も麺を打つ音が聞こえてくる。朝早くからいつものことではあるがご苦労なことと思う。 青竹手打ちと看板を出している以上やらない訳にはいかない。店長によると、一人でできる製麺は70~80人くらいが限界なのだそうで、日曜日など客が多い日には早々と「本日完売」の貼り紙をし閉店となる。 佐野ラーメンの店は、お客さんの長い行列ができることが多く、繁盛している店が多い。「青竹手打ち・佐野ラーメン」の看板を掲げていれば青竹手打ちのラーメンだと思って客は食べるだろう。 ラーメン店の中には、手打ちの自家製麺であることをメニューに記載している店があるが、青竹手打ちの看板を掲げながらそうではない…

  • ◇明るい未来を描けるといいが

    1月2月は教職員評価の期末面談があり、評価者(校長・教頭)はかなり忙しい日々だろう。現職の頃を思い返すと、教職員の空き時間等に合わせて面談を組むので毎日がせわしないといった感じだった。教職員評価の導入前には卒業式の式辞も今頃は出来上がっていたのに3月になってしまった。 行動規準表は、今では能力・行動自己評価シートと目標・成果自己評価シートの2枚になった。能力・行動自己評価シートの行動規準(教諭)は34項目なので2割くらい少なくなり、目標・成果自己評価シートでは意欲・態度欄がなくなっているので、学習指導、児童・生徒指導、参画・経営の3評価となり自己目標も少なくなる。 能力・行動自己評価シート(1…

  • ◇混合名簿にする必要はない

    来年度、男女別の生徒名簿を混合名簿にすると市内の教職員(私立学校)が話していたが、名簿についての個人の見解などは語らなかった。名簿を混合にする必要はないと考えていたので、今まで男女別ならそのままにした方がいいのにとの思いになった。 過去のブログ「生徒名簿(2)…調査結果」で、混合名簿を男女別名簿に変更(女子が先、男子が後、平成17年度)した後に行った教職員調査(平成19年7月)を紹介した。男女別名簿の方が使い易い。今後混合名簿に戻す必要はないと大多数の教職員が答えていた。 足利北中の生徒名簿を男女別名簿にするために教職員調査(平成16年11月)を以下のように行ったが、混合名簿のままでいいが30…

  • ◇いい国見ができた

    栃木市剣道連盟の山形遠征稽古会(11月4日・5日)に参加させてもらった。新型コロナの流行で木更津遠征以来中断していた5年ぶりの遠征である。村田JCTから山形自動車道・月山道路・日本海東北自動車道を利用して目的地酒田市に到着したが、道中の紅葉は美しく滅多に見られるものではない。 稽古会は交剣知愛、和気藹々とした雰囲気の懇親会には交流を続けてきた繋がりの強さを感じる。観光場所はその都度変えているが、最上川船下り、致道博物館、山居倉庫、羽黒山神社、鴨や白鳥の群れなど、家族に見せたいと思った。 あっという間に予定した観光も終え、毎回利用する国見サービスエリアに到着する頃にはいつもながらいい国見ができた…

  • ◇不登校の理解は進んでいない

    滋賀県の愛荘町で開かれた首長会議(10月17日、知事と県内市町の首長が参加)での小椋正清東近江市長の発言が物議を醸している。発言(「不登校の大半は親の責任」、「フリースクールは国家の根幹を崩しかねない」など)は信念を感じさせるが、不適切と感じた人が少なくなかったのかもしれない。市長は不登校の保護者やフリースクール運営者への配慮を欠いたと謝罪した。 10年程前になるが、ブログを読んだ方に以下のようなコメントをいただいた。不登校には親だけでなく子どもも苦しんでいるのが実態である。 - - - - - - - - 14歳不登校児の母 不登校で検索していて辿り着きました。涙が止まらず泣きながら読ませて…

  • ◇ホームページは大事な道具になる

    教職最後の中学校に赴任した1年目、HPが更新されないことを保護者が不満に思っていたことを知った。それまでHPに関心がなかったが、見てくれるならこれを活用して学校理解が深まるようにしようと考えた。そこでHPを改装(2009.3.3)して各種文書を掲載した。 誰もが誇りに思うような学校づくりには、教職員、保護者、そして、地域のもつ教育力の結集が重要である。教育の荒廃が叫ばれ、また、各種事件が頻発し日本の将来を危惧する声が飛び交っているが、時間はかかっても教育の力を活用していくことが解決への近道だろう。信念と誇りをもった教育活動を推進するため以下のような文書を作成し掲載した。 - - - - - -…

  • ◇剣道は格好いい

    太田忠徳先生(元警視庁主席師範)は、21歳の時に昭和の剣聖と称えられた持田盛二先生(当時年齢は70代後半)に初めて稽古をつけてもらったのだそうだ。稽古をつけてもらったのはこの時の1回だけで、「グーッ」と攻められると何もできず、もう目をつぶってかかり稽古をお願いするしかなかったと話された。警視庁の錚々たる先輩(先生)たちでさえ攻められて何もできず踊っているような状態だったというからどれ程強かったかは推して知るべしだろう。 以前のブログに書いたが、中山博道先生は剣道を正しく修行した者なら80歳までは若者に負けることはないと語った。長年かけて身につけた竹刀を使って対応する力は体力の衰えを補うと体験を…

  • ◇権威などとの人物評は当てにならない

    隣の小学校の道徳の研究発表会に全員で参加し研修したことを過去のブログで取り上げたが、発表会では元文科省の道徳担当の教科調査官で道徳教育に多大な影響を及ぼしてきた大学教授の講演があった。聴いていた職員はあまりのばかばかしさに呆れていた。 本もたくさん書き道徳教育の権威とまで言われていても当てにはならない。惑わされてはならないと感じた。 15年程前になるが、道徳の研修会で、文科省の教科調査官が授業で取り上げた資料や発問を高く評価したことに違和感を覚え質問したことがあった。「この資料は作り話ですよね。中学を卒業したばかりの高校生が道徳で何を教わったか分からないと答えている実態は、こういう資料で話し合…

  • ◇有用な組織ではなかった

    本年度から定年が61歳になるので、年度末(60歳)で退職する人はほとんどいないだろう。共済年金の支給は64歳(老齢基礎年金「国民年金」はすでに65歳になっている)からになっているので当然のことかもしれない。教員不足が深刻な状況だが、来年度はいくらか緩和されるだろう。 定年延長とともに行われるのが役職定年制である。今まで問題だと何度か述べてきたが、校長会も教頭会も声を上げていないようだ。情けないの一語に尽きる。例えば60歳で教頭、62歳で校長に登用することがあっていい。管理職手当は今まで通りの支給をし給与は7割程度の管理職だっていい。校長会も教頭会も全国組織にまで大きくしたが必要はなかったようだ…

  • ◇余裕がなければ楽しめない

    スキー教室を林間学校に変更したことを過去のブログ「スキー教室より林間学校がいい」に書いたが、スキー教室の学校が多いのは費用がかかってもスキーを体験させたいという思いが強いからだろうか。 林間学校で計画される活動は、登山や池めぐり、キャンプファイヤー、飯盒炊さん、ナイトハイクなどで林間学校でしか味わえないことだろう。林間学校よりスキー教室の方が楽でいいと話した学年主任がいたが、煩わしいと感じるなら見直しが必要である。 宿泊した志賀高原のホテルは温泉ホテルだった。ゆっくり温泉を楽しむ時間があってもいい。小規模校だったが、その日の予定が早めに終了したので入浴時間を早めた。全員が入っても余裕がある大浴…

  • ◇存続の是非が論じられることになるかも

    4月下旬になれば、PTA学年部会・総会が開かれる。保護者の負担、難航する役員選びなど、問題があっても子どものため学校のためになるとPTA活動は今まで続いてきた。PTAの解散や上部団体(市区町村PTA連合会、都道府県・政令市PTA連合会、日本PTA全国協議会)からの脱会という動きも起こらなかったが、これからはそうもいかないだろう。 長野県長野市の大岡小・中学校PTAが2021年度末に解散し、松本市の筑摩野中学校が2023年3月末で解散になることが報じられている。多くの保護者にとってPTAの解散など思いも寄らないことだろう。 筑摩野中学校では、PTAの加入は任意のはずであり意思表示が必要との会員の…

  • ◇そのレベルに達しないと

    進歩上達を目指すなら下位者とばかり稽古してないで先達上位者に稽古をお願いするのが常道であり、稽古後には稽古をつけていただいたことにお礼のあいさつをするのがどこでも見られる光景である。 「知る者は言わず」、大先生ほど多くを語らない。したがって、ご助言をいただくことは少ないが、いただければそれはその後の稽古の目標になり励みになる。多くはそうなのだが、ご助言には独自の表現もあって理解できないこともある。 以前のブログで、十分に分かっていると思っていたことなのに分かっていなかったことを書いたが、その時期が来ないと分からないことがある。指導していただいたことが理解できなければ実践はできない。剣道談議には…

  • ◇感動の式で送り出したいはずだが

    2月も後半になれば学校は卒業式の練習を始めているだろう。国歌や校歌、式歌、卒業証書のもらい方など、予行練習を通して立派な式になるよう生徒と教職員が力を合わせて取り組むのがコロナ前の姿だった。もう3年も満足な式ができずにいるが、今年も難しそうだ。 文科省は各学校の実情に応じて卒業式が適切に行われるようマスクの取扱いに関する基本的方針を各都道府県の教育委員会などに通知した(2月10日)とのことだ。通知では児童生徒と教職員は、入退場、式辞、卒業証書授与、送辞・答辞の場面など、式全体を通じてマスクなしを基本とするが、来賓や保護者等はマスクを着用するとともに、座席間に触れ合わない程度の距離を確保したうえ…

  • ◇過ぎたるは及ばざるに如かず

    剣道人口に占める若者の割合は減少して稽古風景が高齢者の稽古会かと見まがうほどの時もある。コロナ禍の中、地元での稽古には顔を出しても遠くまで出かけることは少ないようで以前のような賑わいを取り戻すのはいつのことやらと思う。 コロナもあり、また患って入院していたこともあり稽古ができなくなると体力は相当に落ち込む。早く元の状態に戻そうと無理をすると、アキレス腱や膝などが痛み出しスポーツクリニックのお世話にもなった。 「及ばざるは過ぎたるよりまされり(徳川家康遺訓)」との教えに気をとめることはなかったが、足らない方がやり過ぎよりいいと感じることが多くなった。 若い頃はバリバリで試合にも稽古にも活躍してい…

  • ◇長く続いていても正しくはない

    新年になれば私立高校の一般入試、2月に入れば特色選抜入試、3月には県立高入試がある。入試事務など進路に関してはミスが許されないとの思いがあり、進路指導主事や3学年担当職員は相当な緊張感をもって日々を過ごすことになる。入試関係の仕事がなければ3年生の担任を毎年やってもいいと話す担任が何人かいたが、正直な気持ちだろう。 現職中、入学願書を生徒から預かり中学校が取りまとめて高校に提出することに疑問を感じていたが、高校がそれを望み職員から何の声も上がっていなかったこと、そして、毎年のことだったので何の行動もせずそのままにしてしまった。今はそのことを心残りに思っている。多忙な学校現場を改善しない限り採用…

  • ◇己に如かざる者を友とすること無かれ!?

    足利市内の学校では論語の素読が行われて久しいが、今はコロナの関係で大きな声も出せず以前のようにはできないかもしれない。論語は約500章あるが、児童生徒に学ばせたいと鳩首協議して100章が選定されている。 論語は示唆に富む内容がほとんどだが、現代に妥当しないと感じるものもある。「己に如(し)かざる者を友とすること無かれ(学而篇八)」、この教訓が世の中に徹底したら同程度の人間でないと友人にはなれない。己に如かざる者とは、好学、才能、身分、貧富、その他どんな点で如かざる者なのかよく分からないが、どれか一つでも如かざる者を友にするなということであれば友人はできない。 孟子は弟子の万章に友との交わりを問…

  • ◇戦争は絶対悪ではない

    2月24日の侵攻から間もなく9カ月になるが、ウクライナの悲惨な現状を知れば知るほどプーチンとその一味は絶対に許せないという気持ちになる。 ロシアに屈しないとのウクライナの覚悟は帝政ロシアとソ連の支配で辛酸をなめたからだろう。 農作物の強制徴収で発生した飢餓で数百万人が命を落としたホロドモール、国内パスポート制による農民の移動制限、強制労働、共産党の監視と過酷な懲罰、ジェノサイド、収容所への強制収容など、悲惨な歴史はどんな犠牲を払ってでも戦うとの気持ちになるのも当然だろう。 鈴木宗男(日本維新の会)は、自身のブログ「ムネオ日記」で8000㎢領土奪還のウクライナに「自前で戦えないなら平和的解決を模…

  • ◇良識を示してくれた

    野田佳彦元総理の追悼演説(10月25日、衆院本会議)は、与野党を超えて称賛の声が相次ぎ、遺影を手に傍聴した昭恵夫人は原稿を仏壇に供えたいと感謝の念を伝えたということだが、非常に感動的な内容だった。 以前のブログに書いたが、左翼やメディアなどの国葬反対の言動は、死者に鞭打ち遺族を傷つけるもので、それでも人間かと言いたくなるほどだったが、この演説には心満たされ晴れ晴れとした気分になった人も多いだろう。 菅前総理が友人代表として述べた弔辞も拍手が起こるような感動の内容だった。二人の総理が表した哀悼の誠は日本人の良識を示す本来の姿である。受け継いでいきたいものだ。 (2022.10.29) 野田元総理…

  • ◇人間らしく生きられなければ…

    「百万本のバラ」などのヒット曲で知られるロシアの国民的女性歌手「アーラ・プガチョワ(73)」が、ウクライナ侵攻を続けるプーチン政権を批判したとの記事を読んだが、正義を貫くことが非常に困難な状況の中で示した勇気ある行動に敬服する。 加藤登紀子の「百万本のバラ」はその日本語版になるが、アーラ・プガチョワの曲もオリジナルではなく、ラトビアの『Dāvāja Māriņa』(ダーヴァーヤ・マーリニャ)を原曲とする。 ロシア語で聞いても日本語で聞いても、悲恋の歌であり哀愁を帯びたメロディ、そして、原曲の歌詞に秘められた意味を知ると、涙が湧いてくるのも自然なことかもしれない。 ラトビアには大国に翻弄され続け…

  • ◇国民の思いが反映されているとは限らない

    本日、安倍元総理の国葬が行われる。海外(218の国・地域など)から700人前後、国内からは約3600人、総参列者数は4300人程になるとのことだ。今まで左翼やメディアなどの執拗な妨害工作(国葬差し止め裁判やデモ、偏向報道)にもかかわらずこの日を迎えられたことに多くの国民が安堵しているだろう。 立憲民主の蓮舫や辻元議員の欠席表明には、非業の死を遂げた安倍総理や遺族を傷つけているとの自覚がなく惻隠の情などかけらもない。前回書いた村上誠一郎と同じような人間だ。 ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使は、国葬について、「故人に対する目に余る言動に心を締め付けられております。問題があるとすれば機会を改…

  • ◇国賊はお前だ!

    自民党の村上誠一郎は20日、安倍元総理の国葬について記者団の質問に、「最初から反対だし、出るつもりもない」と欠席する考えを明らかにし、欠席の理由として、安倍総理の政権運営が「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判した。 村上は安倍元総理をしばしば批判していたので、氏名や選挙区、顔くらいは覚えていたが、今回の発言はあまりにも酷く強い憤りを感じた。こんな人間を国会議員に選んだことに恥ずかしく思う愛媛県民は少なくないだろう。 ▼憲政史上最長の8年8カ月にわたり首相を務めたこと ▼東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米関係を基軸に戦略的外交を主導し、平和秩序に貢献した…

  • ◇「おしまいdeath」にしないために

    ドラマや映画、CMなどで顔を見ない日がないくらいの人気俳優、香川照之が仕出かした性加害などの報道には驚いた。東大出のエリートがまさかこんなことをするとはと思った人も多いだろう。 不倫や薬物などで姿を消した芸能人は少なくないが、今回のことで好感度抜群のイメージは崩れ、香川も「おしまいdeath」と姿を消すことになるかもしれない。 芸能人の世界なら芸能人として、議員なら議員として、教員なら教員として職を全うするために留意していなければならないことがあるはずだ。それがどんなことかはその世界を去ることになった人たちの不祥事が教えてくれる。 教員の世界では、わいせつ行為、セクハラ、盗撮、体罰(暴行)、不…

  • ◇慰霊碑文は誤解しか生まない

    原爆死没者慰霊碑の碑文は広島大学の雑賀忠義教授が撰文揮毫したとのことだが、修正するか撤去すべきだろう。インドのパール判事に碑文を批判されると、雑賀は「広島市民であるとともに世界市民である我々が過ちは繰り返さないと誓う。これは全人類の過去、現在、未来に通ずる広島市民の感情であり、良心の叫びである。原爆投下は広島市民の過ちではないとは世界市民に通じない言葉だ。そんなせせこましい…云々」と反論した。 碑文を普通に読めば過ちを繰り返さないと誓うのは日本人であり、日本が過ちを犯したので原爆が落とされた、だから仕方がないという理解になるだろう。長いことそう考えていたが、日本人ではなく広島市民と知った時は怒…

  • ◇長崎平和祈念式典…来賓なしでやったらいい

    長崎の式典は、総理を前にして政府を批判したり、ヤジを飛ばしたりする下劣な式典と軽蔑していたが、今は随分改善された。しかし、相変わらずで違和感を感じる。 平和宣言で市長は、「戦争をしない」と決意した憲法を持つ国として、日本政府や国会議員が国際社会でリーダーシップを発揮し、非核三原則を持つ国として「核共有」など核への依存を強める方向ではなく、「北東アジア非核兵器地帯」構想のように核に頼らない方向へ進むよう議論を先導し、そして、唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約に署名、批准し、核兵器のない世界を実現する推進力となることを求めていたが、 現憲法は二度と刃向かうことができないようGHQが作ったのであ…

  • ◇広島平和記念式典…もう以前のような式典ではない

    昨年以下のようなメールを広島市に送ったが、今年も安心して見ていられる立派な式典だったと思う。 - - - - - - - - 松井一實広島市長 様 記念式典は立派な式典でした。平和宣言も穏やかに拝聴することができました。平和への誓いも素晴らしかったと思います。日本人にも外国人にも顰蹙を買うようなことはもうないだろうとの思いになりました。 平和宣言で核兵器禁止条約の締約国になることを政府に要望しましたが、被爆者の思いであっても賛同できません。 日本が台湾有事に軍事介入すれば、中国は即座に日本への核攻撃に踏み切るとの戦略をまとめた動画が中国で拡散しているとのことですが、政府の承認がなければそんな動…

  • ◇国際社会で尊敬され慕われた総理

    奈良市で演説中銃撃され安倍元総理が死亡した事件(7月8日)には、多くの国民が衝撃を受け深い悲しみに包まれたことだろう。海外でも驚きをもって伝えられ、世界が受けた衝撃の大きさ、その死を悼む声に総理の存在の大きさを改めて知った人も少なくないだろう。寄せられた弔意を示すメッセージは、259の国や地域、機関から1700を超えたとのことである。 モリ・カケ・桜(森友学園、加計学園、桜を見る会)などいい加減してほしいと感じた人も多かったはずだ。総理在任中に向けられた左派メディアや野党などの批判は執拗で常軌を逸していた。批判だけでなく人格まで否定し罵声を浴びせているとしか思えなかった。安保法制に反対する国会…

  • ◇中学部活動の地域移行に向けて

    運動部活動の在り方を検討するスポーツ庁の有識者会議(座長・友添秀則日本学校体育研究連合会長)は、公立中学での休日の指導を地域のスポーツクラブや民間事業者に委ねる「地域移行」を令和7年度末までに実現すべきだとする提言を室伏広治スポーツ庁長官に提出(6月6日)した。 提言を受け取った室伏長官は、同日の記者会見で「社会の状況が変わり、少子化や教員の働き方から見ても改革をする必要なタイミング」と述べ、地域移行を推進するための財源確保に向け国としてあらゆる財源を検討すると語ったのだそうだ。 少子化による部員減少や教員の長時間労働の解消が求められ、学校単位での運営が困難になっている現状を考慮すれば地域移行…

  • ◇重宝を懐いているとの自覚はなかったのか

    軽率な行動をして政界を去った国会議員は少なくないが、週刊誌(10日発売、週刊ポスト)で取り上げられた吉川赳衆院議員もやがてそうなるだろう。18歳の女子学生に飲酒させたこと、4万円を渡してのパパ活疑惑、そして、不倫も加わることになるので法的にも倫理的にも問題になるのは当然である。 自民党を離党しても辞職はせず、説明も謝罪もないまま雲隠れの状態では、報道が下火になることもない。まして30日には約290万円の議員ボーナスが支給されるとなれば多くの国民が腹立たしく思うだろう。 国会議員を志すからには大望があったのだろうと思うが、いつの間にか忘れてしまったのだろうか。それとも単に欲望に負けただけなのだろ…

  • ◇新たな研修制度…教員が望む研修になれば

    5月11日、教員免許更新制を廃止する教育職員免許法などの改正案が参院本会議で可決、成立した。教員として必要な資質能力が保持されるよう最新の知識や技能を身につけ、自信と誇りをもって教育活動に取り組めるようにすることがねらいだったが、教員の多忙化の一因とされ教員不足につながっていると指摘されていた。 文科省は免許更新制に代わり、指導力向上を図る新たな研修制度を来年4月から開始するため、今夏をめどに研修内容などを示した指針を策定する。指針には情報通信技術(ICT)活用などを柱とする教員に必要な知識や指導方法など盛り込まれ、都道府県教委などは指針に従い研修の詳細を決める。 改正法では、都道府県教委など…

  • ◇核の抑止力は今のところ核しかない

    岸田総理は核共有について、非核3原則、原子力基本法など、日本の法体系からしても認められない。日米安保条約で核抑止が機能していることからも政府として核共有を議論する考えはない、と参院予算委員会(3月14日)で答弁した。 他国を侵略し核兵器の使用も示唆するようなプーチンを目の当たりにし、議論さえ考えていないと明言する総理には憤りを感じる。日本の領土や国民を守る責任感や覚悟に欠けているとしか思えない。 ロシアのウクライナ侵略によって、アメリカが自国のための核抑止力(基本抑止)を他国の防衛や安全保障のために提供する(拡大抑止)とする核の傘への信頼は損なわれたように思う。 東京がロシアに核攻撃され、アメ…

  • ◇母親だけにしてはどうか

    保健室に女子生徒が思いつめた様子で訪れた。話を聞いた養護教諭は秘密にしておける内容ではなかったので、担任などと対応を話し合うこと、保護者にも事実を知ってもらうことが必要と説得すると、生徒は納得し同意した。 携帯電話を持たせなければ不純異性交遊は起こらなかったと思われるが、つきあっていた異性とはその後連絡を取り合わなかったこと、そして、身体の不安も解消されたことで生徒は落ち着きを取り戻した。 携帯電話を持たせないよう市内の中学校が指導していたところでもあり、また、異性との関係を完全に断ち切るためには本人だけでなく家庭の力も必要であり、今後の対応のため保護者に来校してもらうことになった。 担当学年…

  • ◇徳有る者に言有り

    新聞社、スポーツ新聞社、放送局、出版社などが提供するニュースサイトの中には酷いのもあるが、多くは違和感を感じることもなく良質な情報が得られるので新聞購読を止めても困らないと思っている。酷いと感じるものには、総理や政権などへの批判ばかりで悪意に満ちていると感じることもあり、サイト名を見ただけで見る気がしなくなる。 ルーピーと言われた元総理、買春で辞任した元知事、政治資金の私的流用疑惑などで辞任した元都知事、批判ばかりで中身がなく、2位じゃだめなんですかと事業仕分けで発言した参院議員、政党をつくっては壊す繰り返しで政界再編を主導した衆院議員、出身高校名を冠したお笑いタレントなどに度々コメントを求め…

  • ◇愛国者でなければ書けない

    呉竹会(頭山興助会長)発行の新聞に、「日本は奇跡の国 反日は恥」(崔三然著)が推奨図書として紹介されていたので読んでみたが、韓国の認識を改めさせるような内容で多くの人にお薦めしたいという気持ちになった。 若者にはそうでもないようだが、日本では年齢が上がるにつれて嫌韓感情が広がっているように思う。韓国には「助けない 教えない 関わらない」ようにした方がいいとの書き込みをネットで目にする機会は多い。 剣道を通して親睦を深めてきた韓国人との交流もコロナで出来なくなってしまったが、非韓三原則など無縁でいい交流ができていたし反日を感じたこともなかった。そのことを述べたりすると、そんなことは例外中の例外と…

  • ◇戦後処理…北方領土も取り上げるべきだろう

    ロシアは遠からずウクライナから撤退することになるだろうが、撤退したからといって制裁を緩めることは出来ない。ウクライナで行った破壊と殺人の責任を認め二度と侵略しないと確約させ賠償させなければならない。 ロシアは敵性国家に囲まれているようだが、そうなったのはロシアに責任があることを猛省して周辺国との関係改善を進める必要がある。 総理は参院予算委員会(3月17日)で、ロシアによる北方領土の占拠について、「法的根拠がなく不法占拠されているという立場」と述べたということだが、国民も同じ思いだろう。 北方4島を返還させるとともに、放棄させられた千島列島や南樺太の帰属も明確にされるべきである。不可侵条約を破…

  • ◇いじめ(8)…向き合い方が劇的に変わる

    旭川市の女子中学生が凍死したいじめ事件の続報が報じられる度に、学校の対応は許せないという気持ちになる。いじめを完全に無くすことはできないが、少なくともこんな悲惨な結末にならないようにすることはできる。 そのためには、学校は自校のいじめ調査を公表することが絶対に必要だ。いじめ防止の方針をホームページに掲載していても、いじめの調査結果を掲載している学校はない。 現職ではなくなっても放っておけばいいという気持ちにはなれない。自分にできないことであればできる人たちに頼むしかない。「世の中を変えようと行動する人だけがこの世の中を変えられる」を信条としていれば猶のこと黙ってはいられない。以下のような内容の…

  • ◇怨憎を招くだけだ

    この度のウクライナ侵略によってロシアはもう終わりという気がする。多くの国が絶対に許さないという状況であり、プーチン大統領及び政権中枢の人間は戦争犯罪人としてロシア人の手によって裁かれるべきだろう。 ウクライナのNATO加盟阻止と非武装化、ゼレンスキー大統領らを亡き者にして親露派傀儡政権に取って代えようなどと考えているようだが、独立国家を何と考えているのだろう。狂っているとしか思えない。 NATOの拡大はロシアにとって脅威と言うが、全く逆だろう。クリミアを奪い、ロシア系住民が多数の東部をウクライナから分離しロシアに併合するため武装勢力を操っている。ロシアの脅威がなければウクライナも加盟など考えな…

  • ◇堂々と参拝できる日は遠くない

    日本武道館には何度も行っているのに靖国神社に参拝せず帰って来る日がずっと続いていたが、コロナ対策のため武道館の入場が制限され館内にいられなくなったことで参拝することができた。鳥居の前で深々と礼をする人たちと同様に一礼して本殿に向かったが、身が引き締まる思いだった。靖国神社については、国会議員、特に総理や閣僚の参拝などには問題があるかのように報道されるが、その度違和感を感じている。 第2次安倍内閣が発足して1年、総理が靖国神社に参拝(2013年12月26日)すると、アメリカは、日本の指導者が隣国との関係を悪化させる行動をとったことに失望しているとの声明を出し批判した。首相官邸を揺さぶった声明だっ…

  • ◇偉人に偉大な母あり

    列女伝(劉向著)には、母たるものの手本として孟子の母が取り上げられている。子どもに学問を身につけさせ、立派な学者にするために転居をいとわなかった孟母三遷は誰もが知っているだろう。列女伝にはもう一つの話、孟母断機が取り上げられている。こちらは孟母三遷ほどには知られていないように思う。 孟子が若かった頃、勉学を終えて家に帰ると、孟子の母親がちょうど機織りをしていた。母親が孟子に「学問はどこまで進んだのか」と尋ねると、孟子は「まあまあといったところです」と答えた。 すると母親は刃物で織っていた織物を断ち切ってしまった。孟子が驚いてその訳を尋ねると、 「お前が学問をやめてしまうことは私がこの織物を断つ…

  • ◇家族を落胆させない対応になった

    2月の上旬には公立高校の入試がある。現職の頃の2月入試は推薦入試だったが、今は(平成26年度の入学者から)特色選抜になり学校の推薦書は不要になった。 中学校の推薦書が必要だった推薦入試では、成績や人間性など、希望者のかなり厳しい校内選考が行われていた。推薦入試を受ける生徒は内定を得られなかったとしても一般入試に挑めるメリットがあり、また、学校推薦は誇らしいことでもあったので、「お陰様で学校から推薦をいただいた」と祖父母や知り合いに話している保護者もいた。 学校に願書が提出される前のことだったので1月の頃だったか、校内推薦が決定していた生徒の問題行動が明らかになった。学年職員(調査書作成委員にな…

  • ◇何とかするとの決意をもって

    令和2年度に鬱などの精神疾患で休職した公立学校の教員は5180人だったと文科省が公表(令和3年12月21日)した。過去最高だった令和元年度より298人減少したが、5千人を超える状況は相変わらずで改善しているとは思えない。 全教職員(約92万人)に占める割合は0.56%だが、ここに精神疾患による1カ月以上の病気休暇取得者を加えると9452人で全教職員に対する割合は1.03%になる。1カ月未満の休暇取得者、精神科で薬を処方されている人なども加えるといったいどのくらいになるのだろう。 令和4年度から、小学校5、6年生の教科担任制を拡大するため教員の人数が増える。4年度の950人を皮切りに4年間で38…

  • ◇できないことを続けるべきではない

    観点別の3観点の評価が出れば評定は以下のようになるのだろうが、観点別の評価が得られても簡単に評定を出せないことを前回のブログで書いた。 AAA … 5または4 AAB … 4 AAC、ABB … 4または3 ABC、BBB … 3 BBC、ACC … 3または2 BCC … 2 CCC … 2または1 絶対評価が導入される前も観点別学習状況の評価は行われていた。評定を相対評価にしていても、観点別評価と評定が特に問題になったことはなかった。上記のように3観点を評価してから出した評定に納得できるのだろうか。以前なら5になるのに3だった生徒がいたが、そうならないとも限らない。相対評価で出る5段階の人…

  • ◇他のクラスへの出入り制限は必要

    以下のような記事に教職経験のある人なら違和感を感じるだろう。他のクラスへの出入り制限は必要である。 - - - - - - - 「札幌市立中で他クラス出入り禁止 専門家、不合理と指摘」(4月18日共同通信) 札幌市立の中学校・中等教育学校全98校のうち、休み時間や授業の合間に他のクラスへの出入りを校則などで禁止したり制限したりしている学校が少なくとも49校あることが18日、市への情報公開請求で分かった。学校側はトラブルの防止や、生徒のクラスへの帰属意識を育むことが目的だとしているが、専門家は「合理的とは言えない」と指摘している。 文部科学省は指導方法を記した教員用の手引書「生徒指導提要」で、校…

  • ◇問われているのは人権だ

    林芳正外務大臣が王毅外相との電話会談(11月18日)で訪中を打診され検討しているとのことだが、今この時期に訪中することがあってはならないだろう。どんな理由があっても国民や世界から理解されないような気がする。 韓国国防相とシンガポールで会談(令和元年6月1日)した岩屋防衛大臣が満面の笑み浮かべ握手している姿に、多くの国民は激怒したことだろう。自衛隊機へのレーダー照射を認めず、逆に自衛隊機の飛行を非難している状況の中にあって防衛大臣の態度として黙認できるはずもなく自衛隊員の命を軽視している証拠としか思えなかった。軽蔑されて当然だろう。 林大臣も訪中したら岩屋大臣と同じく猛批判されることになる。いず…

  • ◇韓国には懲罰的対応が必要だろう

    韓国の金昌龍警察庁長官が島根県の竹島に上陸(11月16日)したことについて、松野官房長官が記者会見で非難したとのことだが、抗議や遺憾表明ばかりじゃ何の効き目もない。 そういった観点からも、ワシントンで行われていた日米韓外務次官協議後の共同記者会見(現地17日)の出席を見送った日本の対応は適切である。松野長官は、「我が国の立場に鑑み、到底受け入れることができず、韓国側に強く抗議しているなか共同記者会見を実施することは不適当と判断した」とコメントした。 対馬の仏像盗、哨戒機への火器管制用レーダー照射、ソウルの日本大使館や釜山の日本総領事館前に設置した国際法無視の慰安婦像、自衛艦旗の旭日旗を戦犯旗と…

  • ◇児童手当支給の仕組みの改善が必要だろう

    下に掲載した記事を書いたところで、18歳以下の子どもに10万円相当の給付をするため960万円の所得制限を設けたのは、児童手当の支給の仕組みを活用すれば迅速な支給ができるからと知った。 児童手当は世帯主の収入と扶養人数によって支給額が決まる。扶養が3人(児童2人+年収103万円以下の配偶者)なら、世帯主の収入額(所得控除額を差引く前の金額)が960万円未満であれば中学生以下の子どもに月額1万円、3歳未満は1.5万円が支給される。子どもが3人ならば、世帯主の収入額は1002万円、4人ならば1040万円、1人なら限度額は920万円程になる。 公明党と自民党が所得制限額で協議していることが報じられても…

  • ◇納得の評価などできないだろう

    今次改定で、指導要録の書式が変わり各教科の評価が3観点になった。「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」の3観点の学習状況をA、B、Cで評価し5段階の評定を出すのだが、観点別評価が4観点から3観点になっても負担が減るわけではなく、相当な時間と労力が必要である。 A:十分満足できる(目標到達度80%以上)、B:おおむね満足できる(到達度50%以上80%未満)、C:(到達度50%未満)の観点別評価から5段階の評定、5:十分満足でき程度が高い(到達度90%以上)、4:十分満足できる(80%以上90%未満)、3:おおむね満足できる(50%以上80%未満)、2:努力を要する(…

  • ◇危害を加えることはないと考えていいのか

    安倍元総理は、横浜市中区の桜木町駅前で以下のような演説(10月21日)をしたのだそうだ。 日米同盟は廃止、そして自衛隊は憲法違反、これが共産党の基本的な政策だ。その共産党の力を借りて、立憲民主党が政権を握れば、日米同盟の信頼関係は失われてしまうのは間違いない。もっとも立憲民主党は、安倍政権でつくった(集団的自衛権行使を一部容認した)平和安全法制を廃止をするといっている。 この平和安全法制によって日米は強い同盟になった。それを廃止してしまっては、せっかく助け合えるようになったのに助け合えない同盟になってしまう。そうなれば、日米同盟はその瞬間に終わりを迎えてしまう。 方向はむしろ逆だ。北朝鮮が新た…

  • ◇佞臣はいらない

    財務省の矢野康治事務次官が衆院選(第49回)を前に、文芸春秋(11月号)誌上で、与野党の選挙公約はバラマキ政策であり国家財政が破綻すると猛批判したのだそうだ。これに対する批判は多く次官の更迭を口にする政治家も少なからずいるらしい。しかし、現時点で次官を更迭でもしようものなら政府は間違いなく国民の信頼を失うことになる。 ◆自民…生活が苦しい子育て世代などへ給付金◆公明…高校3年生の年代まで一律10万円相当の給付◆立民…低所得者に年12万円の現金給付◆維新…ベーシックインカムの導入、すべての人に毎月6~10万円給付◆共産…コロナ禍で収入が減った人に10万円の給付金◆国民…全国民に10万円、低所得者…

  • ◇机上の空論だ

    平成14年度から評定を絶対評価にしたことで、生徒の評価は学習目標をどの程度実現できたかという到達度で評価する方法に移行したのだが、それを評価するためには、設定した目標をどのような観点で評価するか、生徒の学習活動をどう評価するかといった「評価規準」の作成が重要になった。絶対評価による評定になっても客観性や信頼性が求められることには変わりはない。 中間テストと期末テスト2回の平均が95点を超えていた生徒の評定が「3」だったことがあった。この生徒は人間的にも素晴らしく生徒会長も務めていた。保護者は相当に驚いたようで、「うちの子は学校で問題があるのでしょうか」と担任に聞いてきたのである。 教科担任に確…

  • ◇広島の慰霊碑(3)…撤去すべきである

    過ちをは繰り返さないと誓う人は広島市民であると誰からも分かるようにしてあれば、そして、総理や各国大使館員などの隣席を仰ぐことなく平和記念式典を行うなら、目くじらを立てることもないかもしれない。 説明板には「すべての人びと」と書かれているが、このすべての人びとは日本国民であって広島市民とは考えないだろう。まして世界の人々とは思わない。書かれていないのだから当然である。碑文は原爆投下を日本の過ちだから仕方がないと受け取られかねないのだ。 原爆の犠牲者に対して反核の平和を誓うのは、広島市民ではなく世界の人々とする広島市の見解には黙っていられない。原爆の犠牲者の冥福を祈ることに異論はないが、過ちをを繰…

  • ◇精神を病むのも当然だ

    教員の精神疾患による休職者の増加は、本人の資質の問題ではなく過酷な教育現場に起因すると考えている。下記の調査は、精神疾患による休職者である。昭和56年度に小学校、57年度に中学校、58年度に高校で完全実施となった学習指導要領の改訂では、休職者が特に増えているように思えないが、平成4・5・6年度の実施後は徐々に増え、平成14年度の小・中学校、15年度の高校での実施後は極端に増えている。 - - - - - - - - 昭和54年度(1979) 664人 平成11年度(1999) 1924人昭和55年度(1980) 783人 平成12年度(2000) 2262人昭和56年度(1981) 821人 …

  • ◇広島の慰霊碑(2)…頑なでなければ多数の声が届くだろう

    広島市に届いた意見に対する回答を下に掲載した。公式見解なので十分検討してあるはずだが、疑問を感じ納得できなかったところがある。 「原爆犠牲者の冥福を祈るとともに、戦争や核兵器の使用という過ち」を繰り返さないことを誓う言葉として碑文を刻んだのであれば、アメリカは今後核兵器を使用しないと誓ったのだろうか。ソ連も慰霊碑の建立までに保有国になっていたがどうだったのだろうか。戦争という過ちを繰り返さないと誓った国についてはどうだったのだろう。 碑文の趣旨として、「原爆の犠牲者は、単に一国・一民族の犠牲者ではなく、人類全体の平和のいしずえとなって祀られており、その原爆の犠牲者に対して反核の平和を誓うのは、…

  • ◇議員として気概がなくては

    「猿は木から落ちても猿だが、議員は落ちたらただの人」なのだそうだ。議員でいたいという思いは相当なものかもしれないが、選挙の顔として菅総理では不安だと口にする議員が少なからずいる自民党には呆れる。プライドがあったら、自身の当落が総理によって決まるかのようなことを口にはしない。 政治家としての抱負や実績、人間性などは信念をもった地道な活動を通して有権者に伝わっていく。そういう議員の選挙は盤石だ。総理の顔やどこかの選挙区の結果に左右されることはない。 菅総理は立志伝中の人で、今後何十年も出てこないような政治家かもしれない。コロナの蔓延は言うことを聞かない我がままな国民と変異するコロナに大きな問題があ…

  • ◇反政府ならば正義にかなうのか

    横浜市長選で菅総理が支援した元国家公安委員長の小此木候補が落選したが、IR反対表明によって推進派の票は林市長に流れ、医師の山中候補はコロナ禍の中で一躍名を上げ相当な追い風選挙だったろう。8名の候補で票を分け合う選挙という不運もあり、落選は仕方がないように思う。 メディアは選挙の度(前回は北海道、長野、広島の補選)に、菅政権への不支持が明らかになった、求心力低下は避けられない、今後の政権運営は綱渡り、菅総理では選挙を戦えないといった声が党内で高まっているなどと、菅政権や自民党が混乱しているかのように報じ、波乱が起きることを熱望期待しているかのようである。安倍前政権の時も感じたが、政府を称えるよう…

  • ◇パラリンピックも気は抜けない

    8日に閉会した東京オリンピックは大成功だった。開幕前には観客のいない五輪への懸念もあったが、連日盛り上がり感動の17日間になった。 前回大会の開催地リオデジャネイロのエドゥアルド・バエス市長は開幕の前日に、「批判はあるだろうが、東京でなければ、日本人でなければ、開催すらできなかった。最高の大会にしてくれるはずだ」と述べたのだそうだが、バエス市長の予言通りになった。 イギリスのジョンソン首相は、「この2週間、英国選手団を含む世界中のアスリートを受け入れてくださった日本の皆様に感謝する」とツイッターに投稿し、さらに「非常に困難な時期にあっても、スポーツと五輪ムーブメントには人と人、国と国とを結びつ…

  • ◇広島の慰霊碑(1)…広島市民だったのか

    8月7日の産経抄に、原爆投下は日本の過ちだから仕方がないと思わせかねないので広島の慰霊碑は撤去した方がいいと書かれていたが、同感である。いつの日か必ず撤去させなければならない。 「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」との碑文を読めば、「過ちを犯したので原爆が落とされた。だから仕方がないが、もう過ちを繰り返さないので、どうぞ安らかに眠ってください」という意味に取る人は少なくないだろう。 慰霊碑文は、当時の広島市の浜井信三市長に依頼された碑文の古典研究に造詣の深い広島大学の雑賀忠義教授が撰文、揮毫したのだそうで、1952年7月22日に決定された。 碑文には主語がなく、過ちを繰り返さないと…

  • ◇聞いてびっくり見てびっくり

    河村たかし名古屋市長のメダル噛みつきの様子をネットで見たが、誠に不適切あるまじき行為である。表敬訪問で訪れたソフトボールの後藤希友選手に金メダルを首にかけてもらい、その後メダルに噛みつき消毒もせずそのまま返したのである。 金メダルは選手達の努力だけでなく多くの関係者の支援があって得られたものである。選手や関係者に敬意をもって対するがごとく大切に扱ってしかるべきだろう。ましてコロナ禍の中、唾液をつけるなどとんでもないことだ。 衆議院議員5期、市長も4期目にもなれば多くの人が頭を下げてくれるだろう。長い間そうされているうちにそれが当たり前になり、誠実丁寧に対応する人としての基本がおろそかになってし…

  • ◇長崎平和宣言(9)…起草委員会で練り上げたはずだが

    被爆者代表の「平和への誓い」には以前は聞くに堪えないような政府批判が多く、被爆者なんかもうどうでもいいとの気持ちになったこともあったが、92歳の岡信子さんが読み上げた今年の誓いに、被爆者に対して寸時であってもそんな気持ちを抱いてはならないと反省した。 市長による平和宣言は世迷言を並べたような内容が多かったが、年々良くはなっている。今年もいくつか納得できない内容があった。起草委員には思想的偏りが出ないよう配慮すべきだろう。 日本政府と国会議員に核兵器禁止条約に署名し批准することを求めていたが、被爆者の思いであっても賛同はできない。条約への署名・批准をしても日米同盟が揺るがないなら日本はとっくに署…

  • ◇広島平和宣言(10)…被爆者の思いであっても

    広島の平和記念式典は、日本人にも外国人にも顰蹙を買うようなことはもうないだろう。平和宣言も穏やかに拝聴することができた。平和への誓いも素晴らしい内容だった。 広島市長は平和宣言で核兵器禁止条約の締約国になることを今年も政府に要望したが、被爆者の思いであっても賛同できない。 日本が台湾有事に軍事介入すれば中国は即座に日本への核攻撃に踏み切るとの戦略をまとめた動画が中国で拡散しているとのことだが、政府の承認がなければそんな動画が拡散するはずがない。 日米同盟が機能しなくなり日本を核攻撃しても核戦争にならないとなれば、中国は核攻撃するかもしれない。中国の傍若無人な振る舞いを見ていれば絶対ないとは言え…

  • ◇課題がなければ設定の必要はない

    学校課題は大学生の卒業研究のような研究課題でもないし、研究学校で設定されるような研究主題でもない。教育活動を行う上で解決しなければならない課題があればそれが学校課題だろう。しかし、そう考える学校は少ないかもしれない。 「個性を生かし、課題に取り組む生徒の育成 -指導の生きる評価の工夫を通して」、教職7校目の中学校の学校課題(平成16年度)である。何年間も全く同じで課題の解説も設定の経緯も記載がなかった。教職員にとっては設定されていただけの課題でしかなかったように思う。 ◆輝きのある生徒・根気強くやりぬく生徒の育成」(I中)◆自ら課題を持ち、主体的に学習に取り組む生徒の育成」(N中)◆一人一人の…

  • ◇美しい柔道だった

    リオデジャネイロのオリンピックで、柔道73㎏級で金メダルを獲得した大野将平選手を過去のブログ「強いだけじゃない」に書いたが、大野選手は東京オリンピックでも73㎏級に出場し、延長の末にジョージアのシャフダトゥアシビリ選手に優勢勝ちし2大会連続金メダルの偉業を成し遂げた。 今回の試合(全5試合)でも勝ち誇るような派手な振る舞いは一切なく、試合後には深々と礼をし畳を降りていた。正しく組んで正しく投げる伝統的な柔道を磨き、正々堂々と相手に立ち向かう姿には心を動かされるものがある。 競技者なら誰でも試合には勝ちたいし強くなりたいと思うものだが、強くても正しくなければならない。強くて正しくしかも美しければ…

  • ◇教育目標(6)…生徒の目標になっているか

    現在は廃校になっている学校の教育目標を「智・恕・健」に変更したことを以前書いたが、変更したのは学校教育目標が教職員の目標になっていなかったこと、そして、生徒にとっても目標にはなっていないだろうと考えたからである。 ◆心身ともに健康な生徒 ◆自ら考え想像力を高める生徒 ◆広い心で協調できる生徒 ◆根気強く努力する生徒 望む生徒像を目標にしていたが、「心身ともに健康」とか、「広い心で協調」、「根気強く努力」ならともかく、「自ら考え想像力を高める」ことを生徒が目標にしていたとは思えない。 現職最後の学校でも目標を変更した。目標は額に入れられ教室前面に掲示されていたが、三つとも覚えていた教職員はいなか…

  • ◇教育目標(5)…どうしてこうも目標が多いのか

    学校が行うあらゆる教育活動は教育目標の達成にあると過去のブログに書いたが、学校教育目標は、学校が教育活動を通して生徒をどのように育てるかを明らかにしたものなので当たり前である。生徒や保護者、住民の学校への期待、地域の歴史や伝統、教職員などを考慮して展開される教育活動は学校固有のものであり、したがって、教育目標も学校固有のものになる。 学校には学校教育目標の他にも多くの目標がある。どこの学校の教育概要(冊子にしていることが多い)を見ても同じようなものだろう。 ◆学校経営計画には学校の教育目標 ◆学習指導計画では全体指導計画の目標と教科の指導計画9教科、国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育…

  • ◇快報…教員免許更新制の廃止

    教員免許更新制廃止の記事(7月11日、読売新聞)は教員にとって何よりの知らせだろう。政府は来年の通常国会に必要な法改正案を提出する考えとのことである。更新制は教員の負担の割には資質向上の効果が薄いとの判断があり、免許を無期限とする代わりに教育委員会による研修を充実強化させるとのことだ。 免許に10年の期限を設け、約3万円の講習費を負担させて30時間以上の講習を義務づけていたが、夏休みなどに受けざるを得ず8割を超える教員が負担に感じていた一方、役に立っていると考える教員は3人に1人にとどまっていたのだそうだ。また、免許を更新せずに失効するケースが多いため、産休や育休の代替教員の補充が難しくなって…

  • ◇分かり易ければ

    現職最後の学校だったが、学校経営の方針について過去のブログ「学校経営(3)…努力の方向」に記した内容の一部を「みんなの心に輝く学校をめざして」と題した文書(A4-1枚)にして地域全戸に配布した。しばらくして全く意味が分からなかったとの声が届いた。経営方針を保護者や地域に理解してもらうのは難しい。 学校経営の努力の方向に関する内容は、教職員がそれぞれ担当する教育計画を作成する時に、踏まえるべきこととして文言が羅列されているので余計理解困難なものだったのだろう。一般の人にとっては何のことだかわからないのは当然で、読む資料ではなく見る資料とどこかに記載すべきだったと反省した。 教職員は努力の方向をす…

  • ◇体育教師の人気はなくなっているかも

    教員採用試験の競争率が年々下がっていることを過去のブログで取り上げたが、教員志望者減は相当なもので、産休や育休、休職の補充がいつになってもできなくて困っている現場は少なくないようだ。 母校の剣道部に入部した国体選手(少年の部)が何人もいたが、卒業後は体育の教師として期待され本人もそのつもりだったのに多くが教師になっていない。他大学にも武道学科を卒業し誰もが教師になると思っていたのに他の職に就いた例は少なくない。 体育教師は運動会や長距離走大会、市や県の駅伝競走大会、新体力テストなどの体育的行事を教職員の中心となって企画運営しなければならない。授業は保健体育科(1教科)としての扱いだが、内容は体…

  • ◇教育目標(4)…管理職が決めるものではない

    5年前に廃校になった中学校に2年間勤務したことがある。その学校の教育目標は、望む生徒像を箇条書きしたものだった。 ・心身ともに健康な生徒 ・自ら考え想像力を高める生徒 ・広い心で協調できる生徒 ・根気強く努力する生徒 何人かの教職員に教育目標を確認すると誰も覚えていなかった。教職員の目標になってないことが分かったのである。そこで教育目標を変更することにした。留意したことは覚えやすく分かりやすいこと、そして、生徒にも目標と受け止めてもらえるものにすることだった。教育目標は、 「智(ち) 恕(じよ) 健(けん)」 と決定した。多少時間はかかったが、全職員が取り組んでできた目標なので満足感があった。…

  • ◇北京オリンピックは平和の祭典にならない

    過去のブログ「世界は中国と共存できない」で、中国共産党が消滅するまで世界は団結しなければならない。国際法を無視して傍若無人な振る舞いを続ける中国と世界は共存できないと書いたが、近隣諸国は中国の侵略に備えて軍備を整え、同盟を結んで防衛力を高めなければならないだろう。 中国共産党が恐れるのは外国ではなく中国国民のようで、内外の情報を遮断して国民に真実を知らせない、言論の自由を奪う、恣意的な法の運用で国民を拘束する、などはその現れだろう。国民の多くが共産党の統治に納得しているとは思えない。中国に軍事的勝利は難しいが、習近平国家主席が国内で面目をなくし指導力を失っていくような対応ならできるだろう。 経…

  • ◇教職員の定年延長(6)…やっと成立した

    改正国家公務員法(及び地方公務員法)が昨日(6月4日)成立した。昨年廃案になり、しばらくは無理かと考えていたが、シニア職員の活躍と人手不足への対応のために急がなくてはならなかったのだろう。 令和5年度から、定年を2年ごとに1歳ずつ引き上げ、令和13年度から65歳となる。役職定年制が導入され、60歳に達した職員は原則として管理職を外すとしている。給与はそれまで支給されていた額の7割程になる。(施行日は令和5年4月1日) 『年度』 『定年』・令和 4年度(2022年度) 60歳・令和 5年度(2023年度) 61歳 「退職者なし」・令和 6年度(2024年度) 61歳・令和 7年度(2025年度)…

  • ◇破滅への道を歩んでいる

    精神疾患で休職した令和元年度の公立学校の教員数が5478人(昨年12月、文科省公表)となり過去最多になった。現職だった頃も5000人を超えていたが、過去10年間の平均は5143人である。 2000年に入った頃は2500人程だったが、10年も経たないのに5000人をあっという間に超えてしまった。個人的な資質の問題でないことは明らかだろう。 精神疾患による休職者がこんなに多いのに、そのための対策となると心許なく思う。長時間勤務や一部教員への業務集中の是正、部活動の外部指導者の活用と健全な実施、少人数学級などは必要な対策と思うが、その他にも目を向けることがある。 初任者研修、教員免許更新講習、中堅教…

  • ◇オリンピックの中止を喜ぶ人がいるようだ

    政府への支持が高まっては困るのだろうか。緊急事態宣言の発出が遅いと批判していたのに、発出されると発令日が早すぎて対応できない、時短要請などで多数の飲食店が悲鳴などと緊急事態宣言を批判する人達を多く報じて発出をも批判するメディアに呆れる。政府がどんな対応をしても評価することはないようだ。 東京オリンピックを「新型コロナの流行下、開催は自殺行為」と批判し、政府のコロナ対応について,「10点満点で2点」と楽天の会長は言い放ち、ソフトバンクの会長は、「国民の大多数が開催延期か中止を希望しているのに、誰が何の権利で強行するのか」、「変異株が蔓延し、失われる命やGDPの下落、国民の我慢を考えるともっと大き…

  • ◇教職員数の改善が必要

    大規模校ばかりではなく、いずれ小規模校にもと考えていたので、小規模校への異動が決まった時にはしっくりした気持ちだった。2年間で認識を新たにしたことが少なからずあったのでよかったのだが、異動1年目の1学期は特に大変で、1年もたずに死ぬのではないかと思ったくらいだった。 定時で帰ったのは4月1日のみで2日からは毎日10時過ぎに学校を出る状況だった。休日も部活動の後に仕事をしてから帰宅という日々で、遅かった時は日付が変わっていたこともあった。そして、家では免外教科の教材研究があった。 下の時間割は当時のものだが、常勤職員の多くは免外教科を担当していた。担当していなかったのは3名だけである。教頭も免外…

  • ◇義務化しないといじめ調査は公表されないのか

    北海道旭川市の中学2年女子生徒が今年3月、雪が積もった公園で凍死した状態で発見された。生徒は2月に吹雪の中を家を出たまま行方不明になっていた。その日のうちに低体温症で亡くなった可能性が高いとのことである。 1年生の4月頃からいじめられていたようで、6月には川に飛び込む自殺未遂で警察の捜査が開始され強要などのいじめの事実が明らかになった。4月から6月にかけて、母親は担任にいじめの調査を4回依頼したが調べてはもらえず、生徒本人が相談をした際には、加害者に言わないようお願いしたのにもかかわらずその日のうちに知れ渡ったのだそうだ。 学校は毎年いじめに関するアンケート調査をしているが、いじめを確認できな…

  • ◇若い教師に押しつけない

    40年近くも前のことだが、新規採用されて赴任したのに1学期途中で学校に出て来なくなり、わずか5ヶ月で退職してしまった教師がいた。 講師としての経験もない教師なので、専門教科の指導だけでも簡単なことではなかっただろうに免外教科も担当させたのである。免外教科が相当に負担だったようで、毎日がつらそうだったので飲み会に誘って元気づけたりもしたが残念な結果になってしまった。 この年赴任した新規採用者は二人でともに男だった。どちらかに免外を担当させようと二人を見比べたら、免外を担当した教師の方が逞しそうに見えたというのが理由と後日知った。大規模校だったので何とかできなかったのか思う。前途有為な若者の人生を…

  • ◇一人では患えない

    しばらくの入院もあり昨年の12月以来の更新になったが、更新しようとの気持ちが出てきたのは順調に回復しているからかもしれない。担当医の先生方を始め多くの看護師さん、その他スタッフの皆さんに毎日感謝の気持ちで過ごした入院だった。 3年かけても師をさがせと言われるくらい習い事の世界では師を選ぶことが大事だが、病院も同じだろう。各種の施設設備や医療スタッフの充実、そして主治医の高い力量が求められる。どこでも治療ができるわけではない。 かかりつけの紹介状を持って向かった病院の診察で、帰宅は危険であると即入院を勧められた。入院など考えてもいなかったので急遽日用品などを家族に揃えてもらうことになった。 入院…

  • ◇新型コロナを攻撃材料にしてはならない

    12月16日、日本医師会の定例記者会見が行われた。会見の模様はテレビで報じられた。新型コロナの感染状況を受けて中川俊男会長が医師会としての見解を述べた。全くの素人のコメントがテレビで流れる状況に呆れていたので、会長の会見には納得できたし新鮮な感覚を覚えた。 中川会長は、最強の感染防止対策は国民一人一人の感染防止意識に尽きる。4月の第1波を抑えられた時と今の状況は明らかに違い、緩んでいるし慣れている。ほぼ全員がマスクをし手洗いの励行などを続けていけば必ず収束への道、突破口は開ける。国民の公衆衛生意識を信じると述べた。 また、GoToトラベルの一斉停止についても、さまざまな産業が苦況に喘ぎ自殺者が…

  • ◇世界は中国と共存できない

    アメリカの次の大統領がバイデン大統領になるのはほぼ間違いなさそうだ。日本にとって、また世界にとってどちらがいいのか判断は分かれるところだが、中国への厳しい対応はトランプ大統領と同じく続けてほしいものだ。 南シナ海、尖閣諸島での不法占拠や領海侵犯、ウイグル、内モンゴル、チベットの弾圧や同化政策による文化破壊、香港国家安全維持法による民主活動家の拘束、一国二制度の破棄など、無法な振る舞いは修まる気配すらない。アジアや欧米諸国で対中感情が悪化するのは当然である。 昨日、王毅外相が来日したが、習近平国家主席の国賓訪日の調整という意味合いがあったのかどうかは分からないが、絶対に止めるべきである。現在は延…

  • ◇相手は日本の本気度を見ている

    10月5日は横田めぐみさんの56歳の誕生日だった。母親の早紀江さん(84歳)は、「真っ暗闇の中だが、首相も代わったので少し期待をしたい。必ず助けてあげるといつも思っている」と語ったとのことだが、早紀江さんには何としてもその手で娘さんを抱きしめられるようにしてやりたい。 拉致問題でずっと気になっていることがある。それは、不法入国した北朝鮮の工作員だけで拉致が行えたかということである。日本国内に協力者がいなければできなかったのではなかろうか。 北朝鮮への不正な輸出や送金、金委員長を崇拝させるような教育など、北朝鮮を利するような人たちが少なからずいる。不正にかかわった者の国外退去、北朝鮮への渡航と渡…

  • ◇明らかにすべきではない

    日本学術会議が新会員として推薦した105名のうち6名が任命されなかった。共産党や立憲民主党、任命されなかった学者、学術会議元会長、メディア(一部)などが任命しなかった理由を明らかにするよう政府に繰り返し求めている。 この問題が連日報じられるので、日本学術会議がどういう存在でどういうことが問題にされているのかが分かるようになった。学問の自由の侵害、任命拒否の違法性、民主主義の危機といった諸々の批判は推薦者全員を任命させ今後も政府に関与させないための行動であることは誰の目にも明らかである。 総理が総合的俯瞰的に判断したと具体的な理由を明らかにしなかったのは賢明である。理由を明らかにしたところで絶対…

  • ◇家庭訪問はなくなるだろう

    年度末の多忙な時期だったが、新型コロナウイルス対策として臨時休業に入ったことで、指導内容が終わらなかった、感動的な卒業式ができなかった、離任式ができなかったなど、全国の学校は相当に戸惑ったことだろう。感染防止対策は今後も必要があり平常には戻れそうにもない。 例年のような華やいだ雰囲気もない入学式、遠足や修学旅行、マイチャレンジなどの学校行事の中止、英語スピーチコンテスト、学校音楽祭、部活動の各種大会の中止などさんざんである。 治療薬やワクチンが開発されれば元に戻るとは思うが、いくつかの行事はなくなるだろう。特に今年できなかった家庭訪問の復活はないように思う。なくしても支障がないことを現場は知っ…

  • ◇総裁選…今のままでは危うい

    安倍総理の辞任表明(8月28日)を受け、後継を決める総裁選は岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長、菅義偉官房長官の3人で争われることになった。新総裁は自民党両院議員総会(9月14日)で選出され、臨時国会での首相指名選挙を経て新総理が決定する。 新総裁は議員票394票(衆院議員283、参院議員111)、地方票141票(3×47県)の合計535票の得票によって決められる。党大会を開いて決定をとの意見が党内に多くあったようだが、両院議員総会で選出との今回の決定は賢明妥当である。 党大会での選出となれば、国会議員票394票、全国の党員・党友の394票の合計788票で争われることになる。党員・党友がどのくら…

  • ◇報道の力を借りる(3)…地元の新聞・テレビ

    教育活動が地元の新聞やテレビで報じられると学校の理解者応援者が増えていったと過去のブログに書いたが、学校は報道機関に情報等を届けて報道してもらう取り組みを大事にすべきだろう。 暴力やいじめなどの問題が報じられる時は、その概要とともに学校態勢の不備といったことも同時に報じられることがあり納得できないこともあるのだろう。報道機関に不信感を抱く人がいる。私もそんな一人だったが、報道の力を実感したことでそんな思いは消え去った。生徒指導上の問題で取材を受けたことがあるが、その問題が報じられると県会議員が調査に訪れ、たちまち条例が制定されたのである。 報道関係者を敬遠するのではなく、むしろ大いに関わっても…

  • ◇長崎平和宣言(8)…吟味不十分では

    被爆者代表の「平和の誓い」は昨年今年と嫌悪感を感じることもなかった。以前は聞くに堪えないような批判が多く被爆者なんかもうどうでもいいとの気持ちを抱かせた。広島は平和記念式典だが、長崎は平和祈念式典であるだけに疑問を感じた人も少なくなかっただろう。 市長の「平和宣言」は年々改善され良くなっているが、まだ十分ではない。今年も納得できない内容がある。 「核兵器の怖さを体験した国として、一日も早く核兵器禁止条約の署名・批准を実現するとともに、北東アジア非核兵器地帯の構築を検討してください。」と日本政府と国会議員に訴えていたが、 核保有国は条約に反対であり、非核保有国のベルギー、オランダ、ドイツ、ポーラ…

  • ◇その気になればできないことは少ない

    何かを変えようとするとそれを望む人もいるが望まない人もいる。そんな時にはどうしてそれが必要なのかを丁寧に説明し納得してもらえるまで待つようにする。学校現場はそうやって物事を進めることが大事で上意下達のような方法ではいい結果を生まない。 何年も続けてきた教育活動の廃止や変更、新たな取り組みに抵抗を感じ反発した人も少なくなかった。国旗を全教室に掲げたこと、生徒名簿を混合から男女別にしたこと、足利市歌を全生徒が歌えるようにしたこと、県の特別活動部会が作成していた「担任必携」を廃止したこと、2年生で実施している宿泊学習をスキーから林間学校に変更したこと、離任式を新年度ではなく年度末に行うことにしたこと…

  • ◇広島平和宣言(9)…無責任としか思えない

    平和宣言は年々改善されているが、核兵器禁止条約に対しての主張には納得できない。 「日本政府には、核保有国と非核保有国の橋渡し役をしっかりと果たすためにも、核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いを誠実に受け止めて同条約の締約国になり、唯一の戦争被爆国として、世界中の人々が被爆地ヒロシマの心に共感し「連帯」するよう訴えていただきたい。」と市長は述べたが、政府が核兵器禁止条約への署名・批准をしないのは当然である。 ドイツ、オランダ、ベルギー、デンマーク、ポーランド、エストニア、ラトビア、リトアニア、ブルガリア、ルーマニア、スペイン、ポルトガル、韓国、オーストラリア、その他多くの国が署名すら…

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