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  • 渦と渦

    シャボンが滑る淡い光を。 #シャボン玉 #シャボン #バブル #光 #キャンドル #ロウソク #灯り #夜 #夜 #夜長 #秋 #bubble #soapbubble #light #candle #whitelight #night #autumn #滑る #球体 #UFO #光体 #ball 田中ビリーさん(@machinegunbilly)が投稿した写真 - 2016 9月 25 1:48午前 PDT 「渦と渦」雨傘みたいな帽子を被った若い男がアイメイクを鏡で入念、細い首を捻り切られた羽虫がなぜだか腹を表に見せた、その様子を間近に...

  • 空洞

    「空洞」地下道を、か細い声が突き抜けてゆく、小口径から放たれたような、手負いで足掻く犬のような、其れは悲鳴、絶望しか含まれない、掠れて割れた滲む血の声、君にも僕にも届いているが、応えることはできず俯く、爪先には虫が這っているのが見えた、誤魔化そうとそいつを踵が捻り殺す、希望はあるか、望む場所は見えているのか、ありふれたる疑問のようで、存外、答えに窮するはずだ、私たちは輪郭のはっきりしない、曖昧なる...

  • 雨は君を横から殴る

    「雨は君を横から殴る」雨が君を横から殴る、夏の夕刻、隠れた街路樹、天は雷伴って、其の様、まるで機関銃、撃たれた猫が萎びたように痩せ細り、俯き二歩先くらいしか見えぬ、視線の先に逃げ場を探す、雨はときに喚き散らして戸惑わせる、夜明けに抱いた希望は午前の終わりにゃ向かい風に煽られて、黄昏れ刻には琥珀で喉を焼きつつ紛いの夢を誰かに語る、其れからいつものようにまた、錆びた鉄のにおいが残る、檸檬を齧り吸い出し...

  • ロディ

    「ロディ」燃え上がるパイプラインが夜になれば何故かきれいで、見惚れているのは不思議じゃなかった、だって僕らは美しいもの、奇妙なものや、見慣れないもの探しているから、燃え上がってゆく様子はどこか、物悲しくて滑稽で、だからたぶん似てるんだ、サーカスみたいと笑顔のロディ、もつれた髪に埃がついて、頬にそばかす、夜の空のどこか遠くを眺める気分、触れられずにいる隣までは手のひらひとつぶんくらい、「サーカスなん...

  • 「獣」匙一杯の毒を飲み、綿毛が如く心体軽く、夜の暗がり、それぞれ胸の、獣を持ち寄り叫び散らした後の朝、雨を待つかの鉛を溶かした曇りの午前が始まっていた、春の雨は音なく地を濃く染めながら、近づく雨季告げ、街路を跳ねる華奢な手首は一様に、鮮やかなる原色の花を揺らしてた、不良少年、飽きた賛美歌、オルゴールとロードムービー、へその横には金の蛇の絵、指で撫でて頰と同じ淡紅へ、夜がもっと欲しくなるのはいつもの...

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