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追憶の名馬61 https://gundomon2.blog.ss-blog.jp/

競馬ライター軍土門隼夫のブログ。本業の競馬ネタの他、川崎フロンターレの話も。

『優駿』などで執筆中の競馬ライター。川崎フロンターレのファンでもあるため、週末は競馬場やら等々力やらで大忙し。

軍土門隼夫
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2012/08/12

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  • 『優駿』8月号

    暑すぎて忘れてた。7/25(火)に『優駿』8月号が発売になってました。 今月号は特集のジョッキーインタビューではなく、牧場取材。大阪杯を勝ったジャックドールの生産者、クラウン日高牧場の記事を書かせてもらいました。 取材は社長の矢野恭裕さんを東京で、そして北海道の牧場でスタッフに話を聞いたんだけど、どっちも話が面白すぎて、まとめるのにめちゃくちゃ苦労しちゃった。。。 結局、今回は社長の話をメインにして牧場の歴史と現在、未来を描いたんだけど、もしこの倍の量がもらえれば、現場の様子や働く人たちの話も、もっと紹介したかった。 キーワードは「新規参画」。牧場自体もそうだし、働いてる若者の個人的な事情もそうだし、そこで行われてる馬作り自体もそうだし。物事を新しく始めるエネルギーに触れるのは刺激になるね。そういう刺激感を、できるだけ損なわないように書いたつもり。ぜひ読んで..

  • ダービー特集の『Number』と『優駿』

    ご無沙汰してます。 どのくらいご無沙汰してるのか数えるとなんだかイヤになってきて、もうこのままご無沙汰でいいやとヤケを起こしてブログ閉じちゃいそうな予感があるくらいご無沙汰してます。 いやー、SNSって向いてない。もうブログなんてSNSですらないのかもしれないけど。 とりあえずずっと元気に仕事してまして、毎年そうなんだけど4月半ばくらいからダービー直前まで1ヶ月半くらい続く競馬シーズン繁忙期をなんとか乗り切ってました。 いちばん集中したときで、4週間でインタビュー10人+2時間超えの多人数座談会1本。これに取材のない原稿もあったりして、めちゃくちゃだった。 準備して取材行って帰ってきてテープ起こししてそれをもとに原稿書いてまた準備して取材行って帰ってきてテープ起こしする間もなく準備して取材行って帰ってきてテープ起こし2本やって準備しておいこれっていつ原稿書けば..

  • ジェフ・ベックと2冊目の単行本

    ジェフ・ベックが亡くなった。78歳というから、僕にとっては親よりほんの少し下、ほぼ同じくらいの世代ということになる。 そしてそう考えると、いろんなことを教わって、いろんな部分で知らないうちに人生に関わるような影響を与えられていたことにも、なんだかすんなり納得してしまう。 高校生くらいの頃には、ロッド・スチュワートやロン・ウッドと組んだジェフ・ベック・グループをよく聴いていた記憶がある。ベック・ボガート&アピスも、第二期ジェフ・ベック・グループも聴いてはいたけど、今になってみるとあんまり僕の中には残ってない。なんでかはわかんないけど。 逆に『Blow by Blow』から『Wired』、『There and Back』のいわゆるフュージョン期は、いまだに聴いてる。ぜんぜん聴き飽きることがない。 『There and Back』が1980年だから、僕が中学生になるくらい..

  • 2022年も残りあと1週間

    2022年の12月は、今までの人生でこんな感じになったこと、なかったなと思うくらい、いろいろバタバタしてるうちに、あっという間に残りあと1週間になっちゃった。結局、有馬記念も現地じゃなく家で見てたし。 ワールドカップを見てて思ったこととか、つらつらと好きに書きたかったんだけど、それもしないうちに年が変わっちゃいそうになってるし。世界は代表レベルでも3バックと4バックを平気で併用する時代なんだねえ。5人交代も含め、単純なシステム論より、一瞬の流れの変化をいかに意図的に作り出して、そこでゲームを決めるかが大事になっているというか。みたいな。 そうだ。来年というか1月、2冊めの単行本が出る予定です。近日中にお知らせします。 あとなんかあったかな。ともかくあと1週間、つつがなく過ごして、平穏に年を越せれば。ちなみに「つつがなく」は「ツツガムシ」から来てるんじゃなく、その逆で、「ツ..

  • 阪田の一周忌

    日曜日、阪田の一周忌の法要に行ってきた。みんなといろんな話をした。 前の日の夜、ワールドカップのモロッコとポルトガルの試合を見ていて、ふと、阪田がモロッコに一人旅に行ったことを思い出した。 市川荘の、オレか迫か恒遠か森川か沢木か、誰の部屋だったかな、長い旅行から帰ってきたばかりの阪田が来て、タンジールに行った話とか、乗っていたバスが横転して危機一髪だった話とか、強盗にホールドアップされた話とかを、酒を飲みながら聞いた夜のことを思い出した。もう30年前の話だなんて信じられない。 1年前の葬儀の日は、喪失感でいつまでも涙が止まらなくて困った。でも今回は、まるでこの日はたまたま用事があって来られなかっただけの阪田の話をしてるような、不思議な気分になった。 もしかしたら、本当にそうなのかもな、とも思う。それでいいじゃん。ねえ。

  • 2022最終節 FC東京戦

    2022最終節、味スタのFC東京戦。雰囲気、最高だった。現場にいられてよかった。チケット争奪戦、ヤバくて危うく行けないとこだったけど。 試合展開は、もうほとんどマンガ。2019年ルヴァンカップと同じで、退場者が出て、絶体絶命の状態だったのにそこから勝っちゃった。やっぱり退場者を出してそのあと崩れて逆転負けした10月の札幌戦の借りを返せたという意味でも、なんかよかった。いや札幌から借りたものを東京に返すのもへんだけど。 優勝できなかったのは、もうしょうがない。1年間の結果なんだから。でもなんていうか、いろんな意味できっぱりとそう思える、切り替えて前を向きやすい終わり方になったんじゃないかと思う。 前節、やっとこさ2-1で勝った神戸相手に、マリノスは内容的に圧倒して3-1で勝って優勝したわけで、その差が今シーズンを象徴してると思えば、逆によく最後まで追い詰めることがで..

  • とっくのとんまに精魂尽き果て

    いろいろ、とっくのとんまに発売になってました。 え? 「とっくのとんま」って言わない? 確かに奥さんには「とっくのとう」でしょって言われたけど。でもオレが子供の頃は「とんま」って言ってたと思うんだけどなあ。 『Number』1061号 10/20 2ページのコラム的な記事「境界線を越えた異能者たち」を書いてます。 書きながら、ホクトベガやクロフネはもちろんだけど、アグネスデジタルってすごかったよなあ、でもあんまり語られる機会がないのは残念だから、ここでちゃんと存在感をアピールしたいな、という気持ちで書き進めた記事。 『優駿』11月号 こちらは10/25発売。優駿ノンフィクションシリーズ『ダイワメジャー 規格外の蹄跡』を書いてます。超たっぷり書いてます。 このシリーズ、2ヶ月前にデアリングタクトの復帰までのドキュメントを書いて精根..

  • Nunber Web「ジャングルポケット斉藤慎二が語る愛馬“オマタセシマシタ”の未来」

    Nunber Web「ジャングルポケット斉藤慎二が語る愛馬“オマタセシマシタ”の未来」 https://number.bunshun.jp/articles/-/854798 アップがたまたま連日になったけど、もう1本、こんな仕事もしてました。 新宿にある、廃校になった小学校をそのまま使った吉本興業本社、初めて行った。 ジャンポケ斉藤さん、終始、真剣に答えようとしてくれてて、楽しくもあり、一方できちんとした重さもあるインタビューに。その熱みたいなものが薄まらないよう、「濃さ」を意識して仕上げてます。どうぞ。 にほんブログ村

  • Number Web 「武豊さんはストライカーで、僕はパサー」長年のサッカー経験を競馬にも活かす、ジョッキー・福永祐一の司令塔気質とは」

    「武豊さんはストライカーで、僕はパサー」長年のサッカー経験を競馬にも活かす、ジョッキー・福永祐一の司令塔気質とは https://number.bunshun.jp/articles/-/854758 Number Webの上記記事、構成やらせてもらいました。どう見ても競馬の記事っぽいけど、じつはサッカーの記事。11月開幕のカタールワールカップの煽り企画です。 9月半ばから続いた信じがたいほどタイトな進行も、ようやく終わりかけてきた。いちばん集中したあたりは1日2本とか含め、1週間で7人に話聞いたりして。テープ起こしがたまる、たまる。他になんにもできない。いやあ、ヤバかった。 そんな1本です。 にほんブログ村

  • 【スペシャルムービー】騎手・武豊と中京競馬場

    いよいよ始まる秋競馬。 にあわせてこちらも一気に忙しくなってあわあわしてます。あわあわ。 そんな秋競馬の開始に合わせたコンテンツの仕込みは夏の終わり頃からもう始まっていたんだけど、その一つが公開になってたの、さっき気づいた。 例によって動画なので、恥ずかしいからこのまま気づかれなくてもそれはそれで、という気持ちもないわけじゃないけど、心を鬼にして紹介します。いやー、鬼、恐いわ。 JRA公式チャンネルに上がった、中京競馬場Presentsのスペシャルムービー。武豊騎手にインタビューしてます。鬼が自ら。 中京競馬のこと、中京でともに活躍したサイレンススズカのこと、この秋の凱旋門賞に臨むドウデュースのことなんかを訊いてます。よかったらどうぞ。

  • 『優駿』8月号

    『優駿』8月号、発売になってます。 今月は2本。1本は「2022上半期総集編」のタイトルホルダーで、生産者の岡田スタッド、岡田牧雄さんに、タイトルホルダーのこれまでと、これからについて聞いた。メジロ牧場への憧れとか、意外な方向の話が繋がってきたりして、面白い記事になったと思う。 そしてもう1本が、「優駿ノンフィクションシリーズ」のデアリングタクト。「牝馬三冠馬、復帰までの400日」という副題の通り、2021年4月末の香港遠征で同馬が繋靭帯炎を発症してから復帰するまでの約1年をじっくり書いた。 取材は、栗東の杉山晴紀調教師、福島のJRA競走馬リハビリテーションセンター、北海道のノルマンディーファームと、そして岡田牧雄さんを訪ねて行った。1本の記事にかける時間と労力としては、はっきり言って過剰というか、もったいないというか、そのくらい妥協せずに仕込んだ。 今回は..

  • 要約

    ようやく、よーやく、やうやく、漸く! 要約、GW前から続いてきた綱渡りのような仕事の進行にいったん区切りがついた。安堵のあまり最後のは間違ってるけど気にしない。なぜなら、めでたいから。 5月半ば前に一度、息はつけたんだけど、ほんとに一瞬で、すでに次の波は始まってた。そこからはもうね。 最後は、昨日の夜までまる4日、一歩も外に出ないでいろいろ書き上げた。もちろん「徹子方式」。徹子は、日本パンダ保護協会名誉会長の、あの徹子だ。詳しくは「徹子 睡眠」で検索を。 よし、これで無理だと思ってシーチケをリセールに出そうとすら思ってた明日の鳥栖戦は行けるかな。そう思ったのとほぼ同時に、中止になっちゃった。。。ホッとしたような、残念なような。 そのフロンターレ、とにかく内容的には押し込んで圧倒するのに点が取れなくて、後半にグダグダになって、セットプレーに弱い今のチームの問題は、個人..

  • 『優駿』7月号

    『優駿』7月号、6/24(金)発売です。 ダービーの詳報がどどーんと載ってるこの号。なんとドウデュースの松島正昭オーナー、そして武豊騎手にインタビューして、それぞれ記事にしています。 松島オーナーは初めてお会いしたけど、いやあ、本当に自然体の、楽しい方だった。話してると、なんかもう友達になっちゃったような錯覚に陥る感じ。そういう人柄を、うまく記事に込めようと頑張ってみました。 武豊騎手も、めちゃくちゃいいインタビューができたと自負。ドウデュースについてはもちろん、ダービーのレースの振り返りだけでも面白い言葉がたくさんあって、読み応えあると思います。ぜひ。 あとはソダシの勝ったヴィクトリアマイルの詳報も。当日、現場で起こったこと、いた人が感じたことをできる限りきちんと書き残す、ということに注力したつもり。 こういうレポート記事は、プレビューとはまた違って..

  • Number Web「地方競馬でケンタッキーダービーができないか」

    珍しく連日の更新になってます。Number Webに書いた記事が今日、上がりました。 https://number.bunshun.jp/articles/-/853159 記事は、地方競馬の「ダービーシリーズ」について書いたもの。北海道・静内のグランド牧場や地方競馬全国協会に取材してます。 すごくいい取材ができて、できすぎちゃって捨てる箇所がなくて書く時に困り果てて、こんなことならすごくいい取材じゃなくてもよかったのに、と誰を恨んでるのかよくわからない本末転倒な悔やみ方をするくらい、中身の濃い記事になったと自負しております。よかったらご一読を。

  • 『優駿』6月号

    『優駿』6月号、本日、5/23(月)発売です。ダービー特集号で、いつもよりちょっと発売日も早くなってます。 今回は、ダービー出走馬に関わる部分をいくつか書かせてもらった。 まずは皐月賞の詳報。当日の結果に繋がったさまざまな機微をできるだけ拾って記したつもりで、それがダービーへ向けての各馬の記事の前フリというか、前提になっていたりして。 勝ったジオグリフと2着イクイノックスについては、木村哲也調教師に取材。皐月賞までの道程の裏話的なものを知ることで、皐月賞の結果に得心し、じゃあダービーはどうなのか、という思考に繋げるつもりでまとめた。 ダノンベルーガについても、堀調教師の取材記事が実現した。馬の特徴、皐月賞の敗因といった「理」の部分と、この馬を預かって育てることへのやりがい、意気込みのような「気」の部分を、ちゃんと一致させられたと思う。 あとは「群青のフ..

  • Number1051号「ダービーから世界へ。」

    本日5/19(木)、『Number』1051号「ダービーから世界へ。」が発売になってます。今回書いたのは2本。 「ドレフォン旋風と輸入種牡馬興亡史。」は、皐月賞馬ジオグリフの父ドレフォンから、輸入種牡馬の歴史に思いを馳せて、特に英ダービー馬の輸入に興味を持って、いろいろ調べて、調べるだけじゃわからないから海外競馬評論家の奥野庸介さんや社台スタリオンステーションの徳武英介さんに根掘り葉掘り訊いて、訊いているうちに最後にドレフォンに行き着く、という壮大な興味の流れを記事にしたものです。 2人に訊いた経緯も、取材というよりは、この手の話に詳しい知り合いに訊きたいことがあったから訊いたという、要するに普段の行動の延長線上みたいな感じかも。 いずれにせよ、テーマが壮大すぎて2ページに収めるのは正直ジェットコースター的な無理があったけど、そこをなんとかするのが仕事でもあるし、..

  • 自転車操業

    怒涛のGWが終わった。 怒涛っていっても、4/30から5/7くらいまではずーーーーーっと家で机に張り付いてるだけだったんだけど。 その前はずーーーーーっと取材と、その準備の自転車操業で。 自転車操業って言葉、よく考えると、その場でぐるぐる回ってるだけなのに全体としてはちゃんと前に進んでるという、なかなかうまい表現かもね。 ともかく、夜遅くに散歩を兼ねて買い物に行く以外は、原稿書いて、煮詰まったりアタマが疲れたりしたらいったんベッドへ行って15分~30分くらい仮眠までいかない休みをとって。で、むくっと起きてまたPCに向かう自転車操業で。 やっぱり自転車操業に変わりはなかった。 この仕事のやり方は、昔奥さんに教わった、通称「徹子方式」。黒柳徹子が、睡眠時間を特に決めず、眠くなったら寝る、起きたら仕事する、という方法を取ってるらしいよ、という伝聞だけで採用した..

  • 名古屋グランパス戦

    写真撮ってないのでなんにも上げられないけど、3/12(土)のホーム名古屋戦、なんか久々に楽しかった。 マルちゃん、すぐペシャって潰れる紙フィジカルだけど、好きなんだよなあ。自分の強みを知っていて、そこで勝負しよう、勝負させてもらえるようにしよう、という感じがわかりやすくて。なんでもできる万能な選手なんてそういないんだから。 この試合、チャナティップがアシストした形になっていて、他のプレーを見ていても、ようやくフィットしはじめたか、という声も目立つけど、いやいや、まだまだこんなもんじゃないでしょ、と思う。 個人的に考えるチャナの強みは、中盤、多少低い位置でも積極的にボールを受けて、前を向いて運んで、引きつけたところでクリエイティブなパスを出せるところ。つまり古典的なトップ下で、強さよりアジリティが持ち味のタイプ、という感じ。 でも現状はIHの片割れとして出場しているの..

  • 『優駿』3月号

    『優駿』3月号が2/25(金)に発売になってます。 今月は、春競馬へ向けた明け4馬歳たちの取材記事を書かせてもらった。 ソダシとシャフリヤールはノーザンファームしがらき。タイトルホルダーはブルーステーブル。育成牧場での、これまでの定点観測的な軌跡と、最新の状況を聞いて原稿にした。 どれもそんなに長いものじゃないけど、じつは今後の重要なポイントになってくる情報が多くて、できるだけそこが伝わるように強調したつもり。春競馬を楽しむ一助にどうぞ。 もう1本は、2019年牝馬三冠を分け合って、この春、同時に繁殖入りしたグランアレグリア、ラヴズオンリーユ―、クロノジェネシスの記事。ノーザンファームの中島GMにじっくり話を聞いてます。 1頭1頭が物語性たっぷりの馬だけど、こうして同じ軸で切って並べてみると、また別の物語として今後も含めて楽しめるような記事。というか、..

  • 2022フェブラリーS

    フェブラリーSのソダシ。紅一点ならぬ、白一点。ほんとに目立つ。 時折、雨がパラつくくらい雲が厚くて暗かったせいもあって、かえって遠目にはその白さが際立っていた。 関東圏で走るのは昨年5月のオークス以来。老若男女関係なくみんなが、ひと目だけでも見たいという空気になってるのがわかった。まさにアイドル。 にほんブログ村

  • Jリーグが開幕

    Jリーグがいよいよ開幕した。開幕のFC東京戦、行ってきた。2月の金J、寒かった。 にしても、勝ってよかった。本当に、ソンリョンに尽きるゲームだったと思う。 あのレアンドロとの1対1、再現性のある止め方で防いでるのが素人目にもわかるのがすごい。止めたあと、吠えたり周囲を鼓舞したりするわけでもなく、のっそりとリスタートすることでかえって周囲が切り替えられるのはもっとすごい。 FC東京は、なるほどずいぶん変わったねえ。攻撃は攻撃のポジショニングがちゃんとあって、守備になるとブロック組んでスペース埋めるというよりは、マンツーマンが基本、という感じに見えた。 フロンターレはこれをやられると、特にサイドのビルドアップが窮屈になっちゃう。高い位置のIHにもなかなかボールが入らない。なので背後へのボールで局面的に裏を取ったり、逆にIHが降りて捌くことで打開しようとし..

  • 『優駿』2月号

    『優駿』2月号、1/25(火)発売になってます。 特集は2021年総集編。自分も昔はこういうのに編集として携わっていたけど、かつては1年をまとめた企画は別冊で出版できたものだった。 近年は紙の雑誌が売れなくてそういうのも出なくなっちゃったけど、こういったものこそ、紙で保存しておきたいってのはあると思うんだけどなあ。 今回、書かせてもらったのは3本。2021年のダービー、ノーザンファーム、そしてソダシについて。 ダービーは、現場で取材させてもらったので、そのときの空気感、テレビには映りにくかった部分をきちんと書き留めておこう、という意識で。 ノーザンファームはそんなに長い原稿じゃないので記録的な要素でだいたい埋まるんだけど、ダービーの後に吉田俊介さんに取材する機会があって、そのときの感触を、さりげなく活かしてある。 ソダシに関しても、ず..

  • 仕事納め

    まだ明日、ちょっとだけやることはあって完全にすべてというわけじゃないけど、今日でほぼ、今年中にやらなきゃいけない仕事が終わった感じになった。今年も1年、ありがとうございました。 今年の秋は、いつもとちょっと違って、10月後半くらいから年末に向けて仕込んでいく、という感じの仕事が多かったなあ。 有馬記念は終わっちゃったけど、現在、発売中の雑誌で仕事してるのは2つ。 『Number』1042号。有馬記念へ向けてのクロノジェネシスの記事だけど、終わってから読んでもらってもきっと楽しめるはず。 これ、競馬特集号ではなく箱根駅伝の特集号で、表紙にも記事名は出てないという、競馬ファンにはちょっと届きにくい状況なんだけど。すごくいい取材ができたものなので、ぜひ読んでほしいなあ。 『優駿』2022年1月号。これは12/5(日)のチャ..

  • さよなら、サカタ

    2021年も最後の月に入って、仕事がどんどん詰まってきたり、いろいろ慌ただしくなっていきはじめた中で、友達のサカタが急死したという連絡が入ったのは、12月5日の夜のことだった。中京競馬場から帰って来て、新幹線から乗り換えて、自分の最寄り駅まで着いたところだった。 30年前に知り合ってから、ずっと友達だった。告別式までの4日間は、ずっと気持ちが落ち着かずほとんど眠れなくて、顔を見て、ようやく本当なんだとわかった。涙が止まらなかった。 同じ頃からの仲間もたくさん集まった。その中の一人が言った、自分の20代をともに歩んだ友達は、もう新しく作ることはできない、という言葉が、もしかしたらすべてかもしれなかった。人生は一度きりで、ここまで辿ってきた道を今から変えることはできない。それを痛いほど実感した。 後日、アメリカにいるため、どうにもこうにも来られなくてもどかしい思いをしていた、..

  • 4度目のリーグ優勝

    フロンターレのリーグ優勝が決まった。 なんだかんだ、今回を含めたリーグ優勝4回と2019年のルヴァンカップ優勝は、全部現地でその瞬間を目撃して、味わうことができてる。今年の元日の天皇杯だけは、どうにもこうにもチケット購入の抽選に当たらなくて家で見てたけど。 優勝すると、いろんな人から僕のところにも「おめでとう」メールが来る。僕が優勝したわけじゃないのでよく考えたらへんなんだけど、僕も「ありがとうございます!」とか平気で返すんだから不思議なもんだよね。みなさん、ありがとうです。 あと4試合を残しての余裕の優勝だったこともあって、劇的な感動、みたいな感じは特にない優勝になったけど、だからこそ、年間を通して見てきたからこそ湧いてくる喜びは大きい。 というか、2017年の初優勝の瞬間を超える感動は、もう今後の人生でも味わえることはないんじゃないかと思える..

  • 『優駿』9月号

    『優駿』9月号、発売になってます。 記事をかかせてもらったのは、特集の「三冠馬クロニクル 牝馬編」の中の、デアリングタクト。この馬に関しては、三冠すべて現地で取材させてもらえたし、松山弘平騎手も、杉山晴紀調教師も、オーナーのノルマンディーファームの育成牧場も、セレクトセール上場前のコンサイニングを施したパイオニアファームも、みんな取材させてもらったことがある。そんな中、今回はついに、生産した長谷川牧場の長谷川文雄さんで1本書くことができた。すごく嬉しい。 長谷川さんは、ものすごく明るく人当たりの良いキャラクターの方だけど――というか、そういう性格の人だからこそ、あらたまってカッコいいことを話すことになるような取材は苦手で、さらにこのコロナ禍の中、来る人すべてに会うようなこともできないから、ということもあって、基本的には全部断っているという。 この取材も..

  • 『Number』1033・1034号で憲剛の本を

    本日、8/12発売『Number』1033・1034号で、記事を書かせてもらってます。 といっても、特集の東京五輪関連ではなく、新刊書籍を紹介する常設のコーナー「新刊ドラフト会議」。そこで、中村憲剛『ラストパス―引退を決断してからの5年間の記録―』の紹介文を書かせてもらったという次第。 この本ね。 いやあ、まさか憲剛というかフロンターレというかサッカーに、こういう形の役回りで関わる日が来るとは、人生というのは不思議なもんだなあとつくづく思う。 不思議だけど、不思議じゃないというか。実際にそうなってみると、まるでなるべくしてなっているみたいに見えるところがまた不思議というか。 常々、仕事である競馬ライターとして書くどんな文章も、こういうブログの文章も、ちょっとしたキャプション的な短文も、メールも、LINEで送るメッセージも..

  • 『優駿』8月号

    『優駿』8月号、明日7/26(月)発売です。 特集は、ファン投票で選ぶ21世紀の名馬ベスト100。とんでもない数の名馬の記事が載ってます。とんでもない数って、まあ要するに100なんだけど。 でも100頭分の記事ってすごいよ。読み応え、なんてレベルじゃない。おいそれとは読み終えられない。本当に、完全保存版的なやつだと思う。 こういうの、特に競馬を始めたばかりの初心者なんかはすごく嬉しいよなあ、と、自分が初心者だった頃のことを振り返って思う。別冊宝島の『名馬読本』とか、貪るように読んだもんなあ。 今はネットで昔の馬の情報は簡単に調べられるけど、でもだからこそ、書き手はそういう誰でもアクセスできる情報とは違うアプローチでその馬について書こうと苦慮しながら仕事してる。競馬に興味を持ち始めた人は、読んで損はないと思います。 僕はディープインパクトを書..

  • ボブ・ディランの右田

    さっき、奥さんから「ボブ・ディランに右田って人がいたの?」と訊かれた。 いや、ボブ・ディランはバンド名じゃないし、そんな名前の日本人がキャリアに絡んでいたという話は知らないけど。なんで? そう訊き返すと、この記事を読んだのだという。日刊スポーツのネット記事だ。 https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202107050000440.html 直されたり消されたりするかもしれないので、いちおう転載も。 ↓ 中山ラビさん死去「女ボブ・ディラン」女性シンガー・ソングライター [2021年7月5日14時6分] 「女ボブ・ディラン」と呼ばれた女性シンガー・ソングライターの中山ラビさんが4日、亡くなったことが5日、分かった。72歳だった。最近はがんで闘病を続けていた。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長男宮本一..

  • 2021ダービーと鹿島戦

    5/30(日)は、昼に東京競馬場、夜は等々力陸上競技場という、至福のハシゴを堪能した。 っていうか、よく考えたらなんでハシゴっていうのかね。「ハシゴする」っていう動詞化のやり方もあんまりスマートじゃないのに、すっかり定着した表現になってるし。 ダービーは、去年は現場で見られなかったけど、やっぱりいいなあ、と思う。そこまで行われてきたトーナメント戦とリーグ戦が絡み合ったような1年間の戦いの総決算で。出てくる馬はみんな胸を張った仕上げになっているし、それをこうして眺められるのは、やっぱり至福としか言いようがない。 まあ、本当は3連単取れたから至福って言ってるだけなのかもしれないけど。でも、ダービーと有馬記念は、馬券取ったときの満足感がちょっと他のレースとは種類が違うからね。 で、最終の目黒記念が終わると、等々力へ移動。南武線一本で行けるんだからありがたい。 ..

  • 小林智調教師がイタリアダービーを勝った

    ダービーを前に、こんなニュースが日本に届いた。日本時間で24日の朝のことだ。 フランスで調教師になってシャンティーに厩舎を構える小林智さんが、管理馬でイタリアダービーを勝ったのだ。 馬は日本の社台ファームの吉田照哉さんの所有馬トウキョウゴールド。小林さんは2009年に調教師となってから、13年目で初めての重賞勝ちとなった。いやあ、すごい。本当に心から、手放しで祝福したい。おめでとうございます。 このニュースは、日本人が海外で勝った、という部分にニュースとして取り上げやすい成分が含まれているわけだけど、でもじつは、小林さん自身は日本人として海外に挑む、という感覚はそんなに強烈なわけではなくて、シンプルに、一人のホースマンとして競馬に携わっている中での、ひとつの達成というのがこの勝利だったんじゃないかなと個人的に思う。 なんというか、あくまで僕が思う小林さんの印象は、競..

  • 『優駿』6月号

    『優駿』6月号が発売になりました。kindle版のリンク張ってみました。試し読みできるの、いいよね。 もちろん特集はダービー。皐月賞馬エフフォーリアの生まれてからの足跡をたどる記事を書かせてもらってます。胴長の馬、昔から好きなんだよなあ。いかにもスケール大って感じで。世代的には、トニービン産駒の胴長の馬が好きだった。エアダブリンとか、ロイスアンドロイスとか。 近年、亜熱帯化する気候変動の影響もあって、ダービーの日にゲリラ豪雨的な大雨が降ることも珍しくなくなってきた。 みたいなことをロジユニヴァースの2009年、オルフェーヴルの2011年あたりには思っていたものだけど、気がつけばそこから10年が経った。あれからダービーはぜんぶ良馬場で行われている。雨も降ってない。自然の中で行うのが醍醐味の競馬だけど、せっかくのダービー、やっぱり良馬場で競わせてやりたいも..

  • 『Number』1027号

    本日、5/20(木)発売の『Number』に、記事を書かせてもらってます。 特集は「日本ダービー直前 ウマい騎手ってなんだ? 」で、その中の「名手&名匠が語るジョッキー今昔物語」という記事。小島太さん、柴田政人さん、松田国英さんに話を聞いて、特集テーマである「良い騎手とは?」を考察してます。 3人とも、現役時から何度も取材でお世話になって、引退したけどやっぱり快く、楽しく話をしてくれた。感謝してもしきれない。 で、毎年、クラシック直前くらいからダービー直後くらいまで、4月から6月の2、3ヶ月は、競馬界全体が盛り上がることでライターとしての仕事も増える時期だったりする。まさに書き入れ時。 っていうか「掻き入れ」じゃなく、帳簿に書き入れるという意味で「書き入れ」だと知ったのはついこないだのことだったりして。 ライターにとってはもう正しい意味で「..

  • 『優駿』5月号

    『優駿』5月号が4/24に発売になってます。 今月号は、『優駿』創刊80周年記念号。その特集に加え、POGの時期でそれ関連のページもあったりで、えらいボリューム感になってる。 そんな中、桜花賞のレポートを書かせてもらいました。 ソダシについて書くのは、誰もが注目する「白毛」というわかりやすいポイントがあるだけにかえって難しくて、そういうときは虚心坦懐、フラットな目線で馬とレースを見るところから始めるんだけど、やっぱりどうしたってあの白毛の鮮やかさには目を奪われる。 こんなに生命の神秘みたいなものを直接的に感じさせてくれる存在をナマで見られる人が少ない状況は、本当に残念でだと思う。ソダシが元気で走っているうちにコロナなんて終わって、10万人がそのウイニングランを目撃できる日が早く来るといいなと思う。 にほんブログ村

  • 『鈴木淑子の地球は競馬でまわってる』

    ラジオに出演しております。 ラジオNIKKEI第1の『鈴木淑子の地球は競馬でまわってる』(毎週金曜日 20:30~21:00)に、先週4/9(金)、今週4/16(金)と2回、ゲストで出させてもらっています。 『衝撃の彼方 ディープインパクト』の出版を機に出演させてもらった形で、本のことも含め、いろいろ話してます。学生時代の話なんかを、まさかこんなふうに公の場で話すことになるなんて、これまでの人生で考えたこともなかったよ。 告知が遅くなったのは、恥ずかしいからです。いやー、恥ずかしいよう。書いたものが読まれるのはぜんぜん恥ずかしくないどころか嬉しいのに、どうしてこう、声での出演は恥ずかしいんだろう。自分でも不思議になるくらい。ラジオはこれが2回目だけど、やっぱり恥ずかしい。テレビなんて、絶対ムリだと思う。 淑子さんとは以前から何度か取材でお世話になったり、競馬の現場で..

  • ソダシとディープインパクトと『百年の孤独』

    今日、3月25日は、ディープインパクトの誕生日です。 と、その前に、今日、3月25日は『優駿』最新号、4月号の発売日。 今月は、桜花賞に臨むソダシの記事を書かせてもらってます。吉田隼人騎手に取材して、どんな馬なのか聞いてます。 言うまでもなく、表紙写真のような鮮やかな白毛に注目しないわけにはいかない馬だけど、騎乗するジョッキーにとっては毛色はあんま関係ないというか、ぜんぜん関係ないというか、そもそもほとんど毛は見えてすらいないわけで。 むしろ、これまであまり大きく取り上げられなかった、ソダシに関する「毛色以外」の話を聞けたことで、いい記事になったんじゃないかと思う。 で、ディープインパクトの誕生日。2002年3月25日、今から19年前のこの日に、ディープインパクトは生まれた。 父のサンデーサイレンスも、まったく同じ3月25日生まれ。こ..

  • 『衝撃の彼方 ディープインパクト』を紹介していただきました

    『衝撃の彼方 ディープインパクト』が、3/20に発売になりました。 各書店にも無事に入荷されています。ぜひ、手にとってパラパラめくってみてほしいなあ。 それで嬉しいことに、本日発売の『週刊Gallop』(高松宮記念号です)の井崎脩五郎さんの連載コラム「井崎競馬史料館」で、なんと本書のことを紹介していただいています。 タイトルの「ディープは畳を二枚使った」は、まさに本書に出てくるエピソード。 なぜディープインパクトが畳を!? 興味を覚えた方は、ぜひ本書を、そのあと『Gallop』を読んでみてください(笑)。なんてね。

  • 『衝撃の彼方 ディープインパクト』

    この春、初めての著書が出版されます。 3/20発売『衝撃の彼方 ディープインパクト』(三賢社)。 去年、『優駿』に連載していた「名馬の一生 ディープインパクト」をもとに加筆、修正したものです。 感慨深いものは、やっぱりすごくある。だって、本だよ。著書だよ。 雑誌の編集部を辞めて、その流れで競馬ライターとして活動を始めさせてもらって、でもやっぱり雑誌の記事を中心に「少し先」に掲載されるものに向かって、あっち行ってこっち行って、ああだこうだと時間のない中でわちゃわちゃ書いて、校了してというのを繰り返していると、腰を据えて長いものを書く方向に、なかなかエネルギーが使えなかった。そんな感じであっという間に年月が過ぎていった。 でもみんなは、それをやってる。短いスパンの仕事を回しながら、長いものを書籍化している。そんな先輩ライターたちを見ていると、単純に、す..

  • 『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』

    あけましておめでとうございます。 結局、年末年始もずっと少しずつ仕事してて、ようやく一息つけた、と思ったら、いつの間にか11日になっていた。時の経つのは早い。 昨年12月、映画を1本観た。観たのはもちろん大人も子供もみんな大好き、『鬼滅の刃』! じゃなくて、『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』という映画。東京で6館、神奈川で4館という感じでしかやってない映画なんだけど、ありがたいことに、うちから歩いていけるところがそのひとつということもあって、そんなに苦労しないで観ることができた。 『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』 細かい説明は特にしないで、いきなり感想を自分メモ的につらつらと述べちゃうけど、何はともあれ、まさか煉獄さんが死んじゃうとは思わなかった。 というのは冗談です、もちろん。でもリヴォん・ヘルムも、リック・ダンコも、もちろんリチャー..

  • 2020年もお世話になりました

    ぜんぜん更新してないですが元気です。元気に年の終わりを迎えてます。 今年は11月から12月にかけて、なぜか仕事がどんどん詰まってきて、とりあえず年内にやっとかなきゃ、ってことがパンパンになったまま年末が近づいて。で、昨日30日の夕方過ぎにようやく仕事が納まった。ホッ。 みんなそうだと思うけど、例年になく年末も正月も普段と特になにも変わらなそうな感じで年を越す感じだけど、無事にそれができることがどんなにありがたいことか。感謝したい。 今年はほとんど会えなかった人もたくさんいて、みなさんお世話になりましたと締めちゃうのがなんかいいんだろうか、と戸惑う感じもあるけど、でもしょうがない。いろいろ困難な中、お世話になった方たち。ありがとうございました。なんか落ち着かない雰囲気の中、ほとんどちゃんと会えなかった方たち。来年、わちゃわちゃできますように。 競馬はデアリングタクトの..

  • 『優駿』11月号

    『優駿』11月号が10/24に発売になってます。 コレは電子書籍版。印刷されたやつは、まだamazonに登録なかった。 ディープインパクトの連載「名馬の一生」は、いよいよ最後の有馬記念から引退、種牡馬入り。新展開で、新たに取材できた内容もあって、手前味噌ながら面白いものになったと思う。なんだ手前味噌って。自分の味噌くらいそんなへりくだったりせず、自信を持っていいじゃないか。 あとは天皇賞(秋)の展望。ちょっとアングル付いた切り口で、レースの見どころを紹介。過去の歴史から見ると、前年の2着馬ダノンプレミアムは、じつは。。。というような感じで書いてます。こちらもよろしくです。

  • Number競馬特集号「三冠親仔伝説」

    10/8(木)発売の『Number』で、記事書かせてもらってます。 競馬特集号で、特集タイトルは「三冠親仔伝説」。三冠ってのは要するにコントレイルとデアリングタクトだけど、その他、親と仔にまつわる競馬のいろんな話題について特集してて、その中で、岩田康誠・望来の父子ジョッキーの対談を担当してます。 岩田騎手の長いインタビュー系の仕事は過去にも2回くらいやってるけど、毎回、テーマに対して熱く語ってくれて、その熱さと、あの親しみやすいフランクさたっぷりな人柄をなんとか反映させたくて頑張ってる。ものすごく面白い読み物になったと思うので、ぜひ。 あとは、スリーロールスについて1本、書かせてもらった。 2009年の菊花賞馬で、その次走の有馬記念のレース中に怪我をして競走中止、そのまま引退となったスリーロールスは、以前からずっと、いつかなにか書きたいなと思って..

  • 『優駿』10月号とキング・カズ

    『優駿』10月号が9/25に発売になってます。 今月号は、無敗の牝馬三冠に挑むデアリングタクトの記事、2本書かせてもらってます。これまでのデアリングタクトの軌跡と、あとはセレクトセール上場前に過ごしていた苫小牧のパイオニアファームを取材した記事。 デアリングタクトに関しては、コロナで取材規制が厳しい中、桜花賞、オークスと競馬場で取材させてもらえていて、他の人が取材できていないぶん、よけいにちゃんとやらなきゃという緊張感みたいなものを感じながら記事を書いてる。夏には福島県のノルマンディーファーム小野町で鼻面撫でたりしてきたし、いろんな意味で自分にとって特別な馬として記憶に残っていきそうな感じ。 あとは、例によってディープインパクトの連載「名馬の一生」。今回は、ついに凱旋門賞。基本的には評論の記事ではないんだけど、今回は、凱旋門賞の敗因について、自分の思う..

  • ディープのお墓

    ぜんぜん更新してないですが、元気です。 フリーランスはまだ競馬場での取材が制限されていてできないので、土日にもダラダラと家で原稿をちょっとずつ書き進めるという、なんかメリハリのない生活が続いていたんだけど、サッカーはホームだけなら見に行けるようになって、少しずつリズムというか、できてきた感じ。 コロナでいろんな活動が止まっていた期間、思ったのは、外に出て何かする予定がある程度ないと、家でやる仕事の進行が追い込まれなくて、ダラダラしちゃうということ。短いスパンで追い込まれることが、仕事を前へ進める原動力にもなるんだな、ということだったりした。 競馬場には行けないけど、電話やZoomで騎手や調教師に取材したりもあって。北海道の牧場取材も、7月くらいからようやく再開、みたいな感じで増えてきた。 で、その道すがら、社台スタリオンステーションにあるディープのお墓に寄っ..

  • Jリーグ再開

    ついにJリーグが再開して、フロンターレは鹿島アントラーズと等々力で無観客試合を行った。 いや、リモートマッチっていうのか。最初はなんか小池百合子的な語感オンリー感がイヤだったけど、観客は「無」なんじゃなく画面の向こうにいるっていう主張が込められてるのかなとか、1周回ってまあいいんじゃないか、という気持ちにもなってたりして。あれ? 1周じゃ同じか。じゃ1周半。 久しぶりのサッカーの光景に感動したという意味では、試合前のスタッフが撮って流してたLINE LIVEに、いちばんジーンときちゃった。 ナレーションもなく、ただ選手がピッチに入って練習を始めて、場内スピーカーからはいつものようにSHISHAMOとか流れてて、大型ビジョンでは選手紹介が行われて。いつものゲームの光景が、自分はその場に行ってないのに、ちゃんとそこにあるということが、なんと心強く感じられたことか。 ゲー..

  • 『優駿』6月号

    『優駿』6月号、本日5/25(月)に発売になってます。ダービー特集です。 しかし、まさかダービーが本当に戦時中以来の無観客開催になるとは。2月だったか3月だったか、優駿編集部に寄ったときに、このままコロナ禍が広がっていけば、もしかしたらそんなこともあるかもよ、なんて冗談めかして言ってたのが本当になっちゃった。 この号では、「名馬の一生」ディープインパクトの第3回目に全力投球。っていうか、毎回、毎文字、全力投球。これで本当にディープの一生が終わるまでもつのかと自分で心配になるほど全力投球。江川のように肩に鍼を打ってでも(古い)投げ続けるしかないんだけどね。この仕事は、いろんな意味で自分にとって集大成的なものになると思う。 ダービーといえば。最近、ついにサッカーのブンデスリーガが無観客で再開された。いちばん最初のゲームとなったドルトムントとシャルケのルール・ダービーを..

  • 『Number』ダービー特集号

    5/21(木)発売の『Number』ダービー特集号で2本、書かせてもらってます。 担当したのは、「無敗のダービー馬」の列伝的な記事と、「蹄鉄の新常識」という、装蹄師の西内荘さんの取材記事。今年の有力馬の記事ではない、ちょっと角度を変えた競馬の記事です。 というか、このダービー特集は全体的にそういうテイストが強くて、こういうのをあえてダービー特集号でやっちゃうというのは、専門誌なんかではなかなか出ない発想だったりすると思う。普通は、GIがない時期にやってみるか、とチャレンジする感じで。 じつは有力馬の記事も1頭、取材もして準備してたんだけど、ダービーの出走権が取れなくて出なくなって、ページもなくなっちゃった。馬はアドマイヤビルゴ。競走馬のローテーションなんて水もので、こういうのは珍しいことではないんだけど、個人的に肩入れしたくなる理由もある馬だったので、..

  • 夜の散歩

    仕事もプライベートもとにかく家にいる時間が長くなっている昨今、外に出るのは最低限の買い物と、あとはいくらなんでもちょっとはカラダを動かさないとまずいよなという危機感からの散歩くらいしかなくなってる。 散歩は、夜にしてる。出発は9時とか、10時とか。「ちょっとした買い物」はそのついでに、店が閉まる直前にのんびり済ませたりすることも多い。それも含めて、短くて30分、長くて1時間半くらい。コロナ禍の夜の町はひっそりと静まり返っていて、生活の匂いがほとんどしない。すれ違うのは、同じように散歩してたり、ランニングしてたりする人ばかりだ。 散歩をしていると、至るところに貼り紙がしてあるのを見かける。 こういうやつだ。 店だったり、マンションだったり、銀行だったり動物病院だったり。バス停にも貼られている。まったく「ウォーキング」的じゃない、本当にただの散歩なので、そういう..

  • 『優駿』5月号

    『優駿』5月号が発売になってます。 発売になってるけど、うちの近所では有隣堂が閉まってて、買おうにも買えない。。。 食料品など不要不急のものを売る店以外はみんな自粛的な臨時休業をしてるこの時期。でも、「ステイホーム」するなら、本はその最良の友達なのに、とも思う。入場規制するとかで、開けていてほしかったなあという気持ちと、でもそれを言い出したらあの店も、あの業種も、となって、優先順位の問題になってきちゃう。 コロナ禍の世界では、生活の、というか人生の「トリアージ」についても考えさせられる、といったところなのかな。 『優駿』5月号では、前の記事で予告していた、桜花賞のレポートを書かせてもらってます。 あとは、ディープインパクトの生涯を記す連載「名馬の一生 ディープインパクト」の2回目。血管切れそうなくらい、力を込めて書いてます。 さっき、..

  • 桜花賞

    ずーっと更新してなくて。もし万一、心配してくれた方がいたならごめんなさい。元気です。 いや、それは正確じゃないな。元気なわけない。 だって競馬は無観客で、JRAも地方も、厳戒態勢の中、レースが行われていることだけでも奇跡という状態だし。 Jリーグも完全ストップ。競馬やサッカーを楽しみに出かけていって、帰りにああだこうだ言いながら飲んで食って、みたいなこともできない。 どころか、人によるんだろうけど、外食自体、ぜんぜんしてない。そもそも人に会うこと自体、最も避けなければいけないことで、取材をしたとしても電話でなんとかしなければならない。 家にずーっといて、DJも来られないのでひたすら曲を流し続ける時間がほとんどになってるInter FMをかけながら、ネットで調べ物をして、原稿を書いて、ときどき電話して、電話を切ってそのテープ起こしをして、買い物に出かける時間も手..

  • 『優駿』11月号とオグリキャップの時代

    10/25(金)、『優駿』11月号が発売です。 今月号では、令和元年に、平成元年秋のドラマを振り返る、という企画で、天皇賞(秋)とマイルチャンピオンシップの記事を書かせてもらった。スーパークリークがオグリキャップを抑えたアレと、オグリキャップがバンブーメモリーを差し切ったアレね。 企画は、それ自体がちょっと込み入っていて、「元年」繋がりということで、30年前の平成元年のことを、いま、当事者にあらためて取材して振り返るというものになっている。今回は、この次号の有馬記念(イナリワンがスーパークリークを差し切ったアレね)も含めて、武豊騎手と柴田政人さんに、たっぷり話を聞いた。 もちろん、オグリキャップ絡みのあのあたりのレースの記事は、もうイヤになるほどたくさん書かれてきたし、読んできたし、時には自分でも書いてもきた。でも、よく考えたらここまで正面切って当事者..

  • 鹿島戦と先日の神戸戦

    ルヴァンカップ準決勝第1戦鹿島戦、行ってきた。 ピカチュウがコスチュームとか着るの珍しいんじゃない? いやあ、かわいかった。じつはポケモン関係、一切やったことないけど。 ホームで逆転勝ちなんて、ちゃんと調べてないけど、今年初めて?(あとで調べたらアウェイも含めて、先制されて逆転勝ちしたの、今シーズン初めてだった。マジか) 先制されるガックリ感、追いつく安堵感、勝ち越す興奮、そしてダメ押しのお祭り感。全部味わえる逆転3-1って、ある意味理想の勝ち方なのかもね。 実際に現場で味わえて本当によかったなと思ったのは、大島が入るときの期待感に満ちた大拍手と、それで作られた空気がそのまま逆転弾に繋がったシーン。ああいうのは、本当にスポーツでしか味わえない特別な瞬間だと思うなあ。 その大島や、得点した阿部ちゃん、脇坂、ダミアンはもちろん素晴らしかったんだけど、ここ..

  • Number秋競馬特集

    今日、10/3(木)発売の『Number』で、記事を書かせてもらってます。秋競馬特集号ではあるんだけど、表紙の写真はラグビーW杯です。 特集は「ディープを超えろ」と題したディープインパクトに関するものと、「秋競馬」に関したものの2本柱。今回は後者の方で3本、書いてます。 書いた記事はジョッキーで川田将雅、和田竜二、あとアナウンサーの杉本清さんという3人に話を聞いて、秋競馬の思い出を語ってもらったというもの。どれもマジでいい記事になった手応えありなので、ぜひ読んでみてほしいです。 「ディープ」に関しては今回は絡んでいないけど、2ヵ月ほど前の『優駿』8月号で、まさにそんなコンセプトで編集者TBTと馬産地を回って長めの記事を書いた。 あのときの取材は、ディープが死んでしまうほんの1ヵ月ほど前に、まさに「ディープ後の競馬界」について、あちこちのホースマン..

  • テンコートレーニングセンターとハレー彗星

    福島県のテンコートレーニングセンターに、取材で行ってきた。 ここには、以前に一度来ていた。たしか2000年のことで、ちょうどメイセイオペラが引退するちょっと前、ここにいたのを偶然見ることができて喜んだのをよく覚えている。19年前の話だ。 その頃は雑誌の編集者としてで、今回はライターとしてだけど、それはともかく、同じ場所を19年ぶりに訪れることって、人生でもじつはそんなに頻繁にはないんじゃないかと思う。自分の人生が、まるでハレー彗星のように大きな起動を描いて回りながら、次に同じ場所に来たときにはいろいろちょっとずつ違っている、前に進んでいる。そんな不思議なイメージが頭に浮かんできた。 書いたものがどこに載るのかは、またそのうち、告知できるようになったら。 にほんブログ村

  • 高橋名人とフロンターレの新しいサッカー

    ルヴァンカップ準々決勝の名古屋戦1stレグ、イベントにあの高橋名人が来てた。 昔、ゲーム雑誌で働いてたことはあったけど高橋名人には会ったことなかった。毛利名人はわりと仲良しで、よくダビスタの話とかしてたんだけど。毛利名人も来れば久しぶりに会えたのになあ。 このゲーム、すごく面白いと思えたのは、決してホームで久々の勝利というだけが理由じゃないと思う。たぶん、選手がみんな、どうやって勝つのかの理解を揃えて、それを一生懸命遂行して、ちゃんと局面、局面で結果に繋がっていたからだ。 個人的に楽しめた具体的なポイントはいくつかあるけど、まずはなんといっても今シーズン初めて4-4-2が機能したことだった。 コンパクトでラインの高い4-4-2は、2トップの賢く献身的なプレス、両ワイドの縦横の超ハードワークと、SBやボランチ、2トップと連携したボール奪取、そして奪って..

  • 2019年の夏

    もうずーっと更新しないまま、今年の夏が終わっちゃいそうになってた。いかん。イカンガー。ファーストネームはジュマ。ジュマ・イカンガー。懐かしいね、イカンガー。 いやイカンガーは関係なかった。ぜんぜん更新しなかった理由は、はっきりしてる。携帯電話をガラケーからスマホに換えたからだ。 換えたのは6月だった。奥さんのも同時に換えた。キャリアや機種を検討するだけでも真っ白に燃え尽きそうになったのに、そこから1ヵ月くらいは、なんかもうわかんないことだらけで、落ち着かないことこの上なかった。 そして何より、今までのデジカメじゃなく、そのスマホで写真を撮り始めのが、なんかぜんぜん更新しなくなっちゃった直接の原因のような気がしてる。カメラ機能をぜんぜん重視せずに機種を選んだこともあるのかな、なんか上手に写真撮れなくて、めんどくさくなっちゃってたのだ。そのうち、誰かにコツを教えてもらわないと..

  • 安田記念と浦和戦

    6/1の土曜は等々力で浦和レッズ戦、6/2の日曜は府中で安田記念。なんか久しぶりにこのリズムが戻ってきた。 今年のフロンターレの日程は、平日にホーム、日曜にアウェイという巡り合わせになることが多くて、平日は僕みたいな仕事の人間にはむしろ行きやすくなるんだけど、競馬の大きなレースと重なる日曜はぜんぜん行けてないんだよねえ。 安田記念は、福永祐一のインディチャンプが初G1勝ち。アーモンドアイ、ダノンプレミアムの負け方は、競馬だからこういうこともあるという最悪の事態の想定の、いちばん悪い方に全部が振れきった感じ。つくづく、スポーツにおける「運」の要素の割合ってのは時と場合によって違いすぎて呆然とさせられる。そんな安田記念だった。 んで、その前日の浦和戦。これがまた、最後の最後は「運」という名のボールのちょっとした軌道が明暗を分けたようなゲームになっちゃった。 ..

  • 2019年日本ダービー

    ダービーが終わった。 今年のダービーは、なんだかいつにも増して落ち着かないというか、バタバタしてるうちにレースの日になって、ゲートが開いて、取材があって、酒飲んで帰ってきて、次の日になっていたような気がする。たぶん個人的に今年はそうだった、というだけのことだと思うんだけど。 なので写真なんかも、撮るのまったく忘れてた。スマホに変えたら、そういうのも撮るようになるんだろうかね。 ダービー馬になったロジャーバローズは、12番人気での勝利だった。こういうときって、「どひゃー」とか言って、今年は荒れたなあ、という感想で済ませちゃうもんだけど、なぜかそういう気持ちになってこない。自分でも不思議だけど、正面から、真っ当な結果として捉えることができている。 このダービーまでに、平地のG1で2ケタ人気の馬が勝った例は、1986年以降の33年半で45レースある。続くときは続いてる。出..

  • 明日はダービー

    明日はダービー。でもその前に。 うちの近所に、こういうノボリが立っている。 で、それを見るたびに、いつもこれを思い出しちゃう。 そして、いつもいつも、これが頭の中で流れて困っちゃう。 誰か止めて。

  • 「ダビスタ」開発者が語るブーム。最強配合と世界を自由に楽しむこと。

    Number Webに、こんな記事を書かせてもらった。上がったのは5/17(金)。 https://number.bunshun.jp/articles/-/839321 「ダビスタ」開発者が語るブーム。最強配合と世界を自由に楽しむこと。 発売中の「Number」の競馬特集号に、ダビスタの記事を書いていて、その簡単なスピンオフ的な記事です。 ダビスタへの感謝の気持ちは、いつかちゃんと書こうと思っていた。思っていながら、フリーのライターになって軽く10年以上が過ぎてしまった。 もう30年くらい前、競馬を知ったとほぼ同時にダビスタを知ってハマったことは、その後の自分の競馬観にとって重大で、不可逆的で、そして幸福な事件だった。 大学を中退してまで続けていたバンドもやめちゃって、なにかしなくちゃとゲーム雑誌の編集部に潜り込んで、最初にやった仕事は「ダビスタ9..

  • 「Number」も「優駿」もダービー特集号

    「Number」のダービー特集号が、5/16(木)に発売になってます。 僕は、1995年ダービーについて、サートゥルナーリアの母シーザリオについて、そしてゲームの「ダービースタリオン」についての3本を書かせてもらってます。 1995年ダービーは、タヤスツヨシが勝った年。サンデーサイレンス元年ということで「歴史を変えた」ダービーだけど、その歴史が変わった瞬間を、24年経ったいまだからこそ可能な、少し違う角度からもういちど眺めてみようという記事です。 シーザリオは、子供たちを取材しているとつい、どこがお母さんに似ているとかそういう話にばかりなりがちで、だからもう、そのへんを細かいところじゃなく、いちばん「似ている」本質はどこなのか考えてまとめるいい機会にしようと思いながら書いた記事。 で、「ダビスタ」は、これはもう、「ダビスタ」への感謝の気持ちをでき..

  • くよくよするなよ

    さっきInter FMを聴いてて、たまたまかかった曲に耳が釘付けになって、すぐに調べて、こんな音楽があったのかと驚愕した。 無性に楽器が弾きたくなるというか、バンドやりたくなるというか、なんだかよくわからない衝動が刺激されるような。なんだよ、こんなのあったなんて、教えてよ、誰か。鳥肌立ちぱなしになった。 Chris Thile & Brad Mehldau - Don't Think Twice, It's Alright 原曲はBob Dylanの初期の名曲。 歌詞はたぶん、歳上の女にフラれて強がってる男の叫びみたいなもんだけど、とにかく最後の「Don't Think Twice, It's Alright」、日本語でいうと、「ま、考えすぎんなよ」というか、「もう忘れちゃえよ」というか、邦題の「くよくよすんなよ」とでもいうか、ともかくそのフレーズが、歌..

  • 2トップと両SBと齋藤学

    ようやく、ダービー前の怒涛のあれこれが終わりそう。 盆暮れもあんまり関係ないってのはこの仕事してる以上、いつものことだけど、特にGWはダービー前ということで、なんかもう曜日も日付もなく、取材予定日と原稿書く日のやりくりしてるうちに終わってる。 じつは今年も、ウソみたいだけどGW始まる前まで、令和には4/29あたりで変わるんだとばっかり思ってて、当日、あれ? 今日じゃないの? 明日? という会話をしてたりした。昭和の日とか、みどりの日で変わるんじゃないの? ん? 昭和なわけないか。そもそも、みどりの日って何の日だっけ? そんな感じだった。 で、そんな仕事の合間にノド系の風邪をひいたり、まあいろいろあったけど、ともかく一段落が見えた。ほっ。 そして、もっとほっとしているのが、フロンターレにおける齋藤学のフィットだったりするのだ。 昨日のACL上海上港戦のド..

  • 最近の仕事と、友達の作った酒

    甚だしく間が空いてしまった。だってけっこう忙しかったんだもん。 でもそれもようやくひと区切りついた感じで。さて、何からいこうか。 4/11(木)発売の「Number」で、サートゥルナーリアの記事を書かせてもらってます。「Number」で書くのは3回目。ちょっと慣れてきた。 血統っていうのは、デジタルな感じで競馬を捉えて語れるわかりやすさが魅力なんだけど、でも実際の競馬では、父がこうだから仔は絶対こうなる、みたいな単純さは、むしろ善きものとは言えないし、現実にも即さない。 だから、血統の記事は、あくまで血統の話の範囲内で済ませないと、整合性を取るのにえらく苦労することになる。「血統の面白さをベースにした競馬の記事」っていうのは、けっこう矛盾だったりするのだ。 という難しいことに、つい出来心でチャレンジしちゃった記事です。なんとかなった突破口は..

  • 北海道で種牡馬展示会

    北海道は寒かった。すげー寒かった。 とんでもない寒波のピークには当たらなかったし、雪に降られる場面もほぼなし。風もなかった。でも寒かったー。 行ってきたのは、この時期恒例の種牡馬展示会。 新冠の優駿スタリオンステーションはニシケンモノノフとかゴールドアクターとか新種牡馬がいっぱいいた。まあこの時期の新種牡馬は、みんなつい先日まで競馬場で見ていた馬たちなので、当たり前だけどそのときとそんな変わってないわけだけど。 目についたのは供用2年目のシルバーステート。あらためて、すげえいい馬だなあと惚れ惚れさせられたなあ。 門別のブリーダーズスタリオンステーションの新種牡馬はグレーターロンドン。シルバーステートもそうだけど、こういう怪我でG1勝つまではいかなかったけど、血統と馬体と潜在能力が評価されてる馬のスタッドインっていうのは、なんというか夢が..

  • 『優駿』2月号とお好み焼き

    『優駿』2月号が1/25に発売になってます。 今月は、有馬記念のレポート記事を書かせてもらってます。ちょっと野心的な仕掛けを施してみたり、あといくつか自分でも気に入ったフレーズが出せた箇所があったり、書き手としては達成感の濃い目な記事になった。機会があれば読んでもらいたいです。 2018年の競馬界を振り返る特集では、ディープインパクトについて。伊代はまだ16だけど、ディープは去年、もう16だった。そんな記事です。 あとは、武豊語録の連載、最終回。2018年の名言をまとめてます。 ぜんぜん関係ないけど、今年に入ってすぐ、ちょっと心に残ることがあった。 昔、住んでいたところの近くに、よく行くお好み焼き屋があったんだけど、そこにものすごく久しぶりに行ってみた話だ。住宅街のバス通り沿いにある、街のお好み焼き屋だ。 最後に行ったのは、少..

  • フロンターレ展と2019商店会挨拶回り

    2019年のフロンターレが始動した。いつものように必勝祈願から市内各地に分かれての商店会挨拶回り。こちらもいつものように歩いていける柿生へ。舞行龍と宮代くんが来てた。 1週間くらい前には、市民ミュージアムのフロンターレ展にも行ってきた。 家長のMVPはもちろん誇らしいんだけど、ソンリョンがベストイレブンに入れたことは、なんか本当にすごく嬉しかった。と思っていたら、授賞式でのあの、チームの他のGK陣への感謝とリスペクトあふれるスピーチ。あれは心から感動したなあ。 さて、2019年のフロンターレは、どうなるもんか。早く練習見に行きたい。 いまのところ注目したいと思ってるポイントは、まずはエウソンの穴がどんな形で埋まるのか。 それから、ダミアンって相当期待すべき器の選手なんだと思うけど、それをどうフィットさせていくのか。ACL..

  • 2019年もよろしくです

    あけましておめでとうございます。 みなさま2019年もよろしくです。 近所の神社にも行ってきた。もう人も少なくなったかな、なんて思って行ったけど、参拝は列ができてたりして。昨日行った実家の近くもそうだし、正月になると、神社って本当にあちこちにあるんだということに気がついてびっくりする。 買い逃してた今年の手帳も、さっきようやく買った。 年末には奥さんのパソコンのマウスが調子悪くなって無線のやつに買い替えたり、自分のパソコンは長年使ってたモニターがイカれて慌てて新しいのを買ったり、なんかバタバタ買い物してたけど、考えてみたらこれ全部ネットでの買い物だったりして。 自分一人でこれなんだから、世の中全部合わせたらえらいことになってるはずで。宅配便業者さんや運送屋さんは年を追うごとに仕事がたいへんになってるんだろうなあ。 買い物時に、日時指定をするかしな..

  • 2018年もお世話になりました

    今年もまた、無事に大井競馬場の4コーナーに沈む夕陽を眺めて終わることができたことに感謝します。 いつもいつも、あらためて考えるたびに、こんな自分と遊んだり仕事したりいっしょに飲んだりしてくれる人がいるってこと自体が、なんかすごいことだとしみじみ思う。来年も、みなさんが、そしてみなさんと、そんな感じで楽しく、健康にやっていけますように。 さっき食べた蕎麦の写真も撮って載せようと思ってたんだけど、撮るの忘れちゃった。 ではよい落としを。じゃない。1トップのFWのポストプレーかよ。よいお年を。

  • 小雨の有馬記念

    今日これをやっちゃわないと、明後日が破綻しかける!という感じの綱渡り的なスケジュールで進んできた秋も、あとちょっと。 というか、いつの間にか冬になって、有馬記念まで終わってた。雨の有馬記念って個人的に初めてで、なんか不思議な感じだった。 あとひと踏ん張り。りんごは1個。車は1台。タンスは1棹。「踏ん張り」は1踏ん張り。そのまんまか。がんばります。

  • フロンターレ連覇

    11/10(土)は始発レベルで大阪へ出発して、ゲームを見て、負けてその負け方がなんだかなあという感じで思わず怒号を飛ばしたくなるくらいがっかりして、でも2位のサンフレッチェが負けたことで年間勝ち点での優勝が確定して、喜んで、セレモニーも堪能して、祝杯上げて、梅田に泊まった。 なんかもう酔っ払ったのとか寝不足とかあるけど、何よりこれだけいろいろあると、心技体すべてがキャパオーバーというか、「技」は関係ないか。とにかく倒れるように早めに寝ちゃった。 だからその夜はネットなんてまったく見てないし、テレビのスポーツニュースなんかもほとんど見てない。というか関西のテレビや翌日のスポーツ新聞は、びっくりするくらい川崎の優勝には無頓着というか、ブンデスリーガの優勝チームが決まりましたくらいの感じしかなくて、それより日米野球とかタイガースの来季とかの方がよっぽど気になるみたいだった。 ..

  • キューティーハニーと天皇賞・秋と京都

    うーん、ようやくハニーフラッシュ! じゃなかった、「急ぎの仕事ラッシュ」が一段落を迎えそうになってきた。いま8合目を過ぎたくらいかな。 にしても「合目」って、よく考えたらすごい単位だよね。 天皇賞・秋は、レースのあちこちが予測することの難しい要素に溢れたレースになった、という印象。スワーヴリチャードの出遅れとその直後に挟まれてさらに下がる致命的な不利は、まあデムーロはときどきあんなやらかしはあるんだけど、それにしても1番人気だからね。 思い返せば、大阪杯も出遅れっぽいスタートだったけど、本人曰く、半ばわざと後ろから行ったとのことだった。で、ペースを見て、他の馬が動かないところで動いてポジションを上げて、苦手な右回りのコーナーリングをラチ沿いでできるように自分でコントロールして、そんで他の馬が加速する前に加速して先頭に立って、そのまま押し切った。それが今回できなか..

  • 『優駿』と『Number』と天皇杯・山形戦

    『優駿』11月号(10/25発売)と 『Number』11/8号(10/25発売) に記事を書かせてもらってます。時の経つのは早いもので、どっちももう発売は昨日の日付になってました。ごめんなさい。光陰矢の如し。桐蔭根尾欲しい。なんちゃって。 『優駿』は天皇賞・秋のプレビューと、連載の「武豊語録」を書いてます。天皇賞は、ワグネリアンとダノンプレミアムの原稿も書いたけど、書き終わって編集者に送ったそばからどんどん回避が決まっていって、どんどん幻の原稿になっちゃいました。 せっかく書いたのにどこにも載らなかったわけだけど、でも、個人的には案外そういうのはヘコむことはなかったりする。かっこつけていうなら、書いてる過程と書き上げる努力を経たおかげで、その時点で自分に多大な得るものがあったという感覚が、わりと本気であるから。あとは、書き上がって編..

  • 菊花賞と神戸戦

    10/21(日)は、久々の京都。快晴でパドックもスタンドも日向はかなり暑かった。発汗してる馬も多くて、逃げ、先行馬がけっこうチャカついてたりして、これはぶっ飛ばす馬とか出て緊迫感のある流れにならないかな、と期待してたんだけど。。。 いわゆるスローペースの瞬発力勝負に。新潟で1周間違えて仕掛けちゃった山田敬士のような騎手、とはいわないが、そういううっかり者の馬が1頭くらいいたりしたら違ったんだろうけど、そんなこともあるはずがなく。そういえばディープインパクトが三冠達成した菊花賞でも、1周目で馬が最後の直線かと思ってちょっとやる気を出しかけたのを武豊がなだめた、みたいな話だったっけ。 ルメールは騎乗機会4連続重賞勝ち。長い距離は本当に上手いなあ。 で、順番は逆になるけど、その前日は等々力でヴィッセル神戸戦。快晴。暑いくらい、ということまではなか..

  • 椎名誠と久々の麻生

    ようやくはてしない強さでぶおーんぶおーんと吹き荒れていた短期集中的大量仕事降臨状態の嵐も、じわりじわりとその中心位置を北の方へと移し、勢いにも陰りが見られはじめた今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 いや、みなさまは別に嵐に苦しんでるわけじゃないのか。とりあえず、移動中に椎名誠の「アド・バード」とか読み返してて、やっぱ面白いなあ、好きだなあ、真似してみたいなあと思ったので冒頭で少しだけやってみた。楽しいなあ、これ。 1日だけ夕方までなんにもしなくていい時間ができたので、超久々に麻生に練習見に行ってきた。その前日には栗東トレセンに取材に行ってて、なんかもう芝生的な場所で練習的なものばっかり見てるのが偶然じゃないような気すらしてきたりして。 もちろん練習内容を詳しく書くわけにはいかないのであくまで全体の印象になるけど、すごく集中した感じで、強度の高い練習をし..

  • 東京で見た秋華賞のアーモンドアイ

    京都では秋華賞が行われてたけど、東京競馬場へ。G1の裏の開催に行くのって、なさそうで、ほんとにほとんどない。けっこう久々だった。 アーモンドアイ、すごい。パドックを生で見たかった。モニターで見ただけだけど、春はどうしても能力からは考えられない貧相な身体に見えて、逆の意味で感心してたんだけど、なんかもう別馬のように逞しくなってるように見えた。すごい馬になっちゃったんじゃない、これ。 というわけでまだまだ続く個人的過密日程。菊花賞はなんとしても京都行きたいね。 にほんブログ村

  • 毎日王冠と鹿島戦

    ついにというか、ようやくというか、やっとというか、けっこうというか。いや最後のは関係ないか。 ともかく、競馬が東京に戻ってきた。 毎日王冠の行われた10/7(日)、暑かった。。。すごい陽射しだった。 先日のスプリンターズSもG1だけど、やっぱり秋の東京開催が始まると、ついにというか、ようやくというか、やっとというか、さっぱりというか、いや、最後のはやっぱり違うか。ともかく、ここから怒涛のG1シーズンが始まるんだなあという実感が湧く。 仕事の方も、秋に入ってついにというか、ようやくというか、やっとというか、いきなりというか、いやこれはほんとにいきなりという感じなんだけど、まさしく怒涛のようにいろいろ集中して、軽くスクランブル状態。10月後半までは息がつけない感じかもなあ。 という毎日王冠の当日は、フロンターレはカシマスタジアムで大一番の鹿島アント..

  • ルヴァンカップ敗退と現在地

    ルヴァンカップ、敗退しちゃった。1st.legが1-1で、五分かそれよりわずかに有利な条件で迎えた2ndが1-3。「内容より結果」のカップ戦トーナメントで、まさに90分の内容じゃなくゴールに直結する結果の部分の差を見せつけられた、という感じのゲームだった。 今思えば、1st.legからして、内容はすごく良かったのに決定力不足で結局1-1という結果になったこと自体が、そういうことだったのかな、と思うわけだけど。 ちなみにカシマスタジアム、いわゆる大規模修繕中で、アウェイの待機列もモロに工事現場の横みたいな場所だった。 0-2で完敗のガンバ戦を含め、このところのゲームで、個人的にはいろいろわかってきたことがあるなと思ってる。 一つは、夏が終わったんだなということ。 風間サッカー以降、シーズン序盤にいつも苦労するのは、どのチームもフィジカルコ..

  • 仙台戦と天皇杯・湘南戦

    仙台戦、いやー暑かった。ほんとに暑かった。蒸し暑すぎた。たぶん今年いちばんだった。 夜とはいえ真夏のスポーツ観戦は、ドーム的なスタジアムじゃない限りしんどい。で、それ以上に選手はしんどくて、そのしんどさを眼の前で、心底共感しながら見られるというのが真夏のスポーツ観戦というか応援の醍醐味の一つなんだけど、それにして暑かったなあ。とんでもない量の汗かいた。 ゲームは、最近多い、内容は完勝、でもスコアや展開は辛勝というやつ。個人的には、大量得点や楽すぎる展開のゲームがあると、必ずその後に微妙にバランスが崩れたり、微細な慢心がしっぺ返しを招いたりする気がするから、緊張感のあるゲームが続くのは悪いことじゃないとは思うんだけど。 そんな暑さの中で生で見ていて思ったこと、という部分にフォーカスすると、この日はエウソンが攻守にものすごい上下動をしていて、一発で裏を狙えそうなタイミ..

  • ゴールドシップと札幌記念と「そだね~」

    週末、北海道へ。さすが涼しいぜ!といい気持ちになってたら、東京も驚くほど涼しくなってたとか。ちえっ。 ビッグレッドファームにいるゴールドシップは、じつは引退以来いちども見てなかったので、2年半ぶりくらいの再会。こういうの、ほんとうに昔の友達に会ったような気持ちになれるんだよね。見学に来ている旅行中のファンもたくさん、ひっきりなしに訪れていたのにびっくり。 馬房で食事してるところを写真撮ろうとしたら、「んだよ、撮んなよ」みたいな感じで威嚇された。変わってないなあ、ゴールドシップ。 札幌記念も行ってきた。 カーリングの本橋麻里さんがプレゼンターだった。そだねー。 サングレーザー、ダメかとも思われた内枠で行き場がなくなる展開とか、雨で渋った馬場とか、そういうものがみんな最後の一瞬の脚を活かすことや、心配された折り合いなんかに良い方に影響して、こう..

  • 鳥栖戦とトーレスと学のドリブル

    鳥栖戦の日は、長野県の上田電鉄で使われていた昔の東急電鉄の車両を陸送させて里帰り的な、いやすごいことなんだろうけど、個人的にはどうしても興奮するまではいかなくて微笑ましいねっぽい反応しかできないイベントだったんだけど、好きな人たちにとっては、けっこう目新しい出来事だったようです。 肝心のサッカーの方の注目は、元スペイン代表のフェルナンド・トーレス。そろそろ、もうちょっと望遠のきくデジカメ買おうかな。 日本初得点の瞬間を収めようと、鳥栖の攻める方のゴール側にはすごい数のカメラが。後半はぞろぞろと逆側に移動したりして。 でもシュートは0本。なんか、かわいそうになるくらい守備と、あとGKからのボールを頭で後方に逸らすターゲット役しかしてなかった。あれなら豊田でいいじゃん。 勝てたゲームでのスコアレスドローは痛いけど、入らなかったものはしゃあない。そのへんは..

  • お盆と花火と家長

    清水戦、行ってきました。 お盆初日の8/11(土祝)。新幹線を早めに予約しておいたおかげでなんとか普通に到着できたけど、交通費節約のため東海道線で来た人に聞いたら、なんと小田原から清水までいちども座れなかったという。いやあ、衝撃だ。 そういえば、新幹線は3人がけの2席だったんだけど、残る1席は幼児を抱いたお母さんで、幼児が「パパは?」と訊くと、「パパは1番から5番のどっかに乗ってるんだよー」「えー、行きたい」「行けないんだよ、着くまで我慢ね」という会話がなされていて、たぶんこういう余った1席しか予約できず、お父さんは自由席というかたぶんデッキとかに立ってるのかな、という感じだった。いやはや、たいへんだ。 クルマで来たサポに訊くと、海老名から厚木あたりまではひどい渋滞だったけど、そのへんを抜けると進まないということはなかったし、御殿場から先はなんともなかった、とのこと。..

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