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hinajiro なんちゃって Critic https://blog.goo.ne.jp/hinajiro23

本や映画についての感想です。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

hinajiro
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2012/06/10

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  • The Giver of Stars

    女性軽視と人種差別の激しいケンタッキーで、馬に本を乗せて運ぶ移動図書館(PackHorseLibrary)の一員として山々を行く女性たちを描いた小説。PackHorseLibratyprojectは、大恐慌時代にファーストレディエレノア・ルーズベルトを中心に、国内でも特に識字率の低い地域で少しでも多くの人々が本を楽しむことができるよう推進されたプロジェクトで、この作品は実話を元に描かれています。とても良い作品でした。8outof10そういえば今急に思い出したけれど、私の田舎でも昔移動図書がありました。街から遠い家の前にVanが来ていたなぁ。TheGiverofStars

  • Small Things like These

    これこれ、こういう作品が好きなのよ、私は。静かで淡々としているけれどテーマがしっかりしていてグワっと掴まれる感じ。こういうのを主に読んでいたいのに、ついついフラフラしてしまうんだよなぁ…と自分の読書スタイルを今一度見直したくなった作品。9outof10減点はこれって短編小説じゃない?ってくらい短いのに結構まともな金額で売られているため。表題作にして、他複数の作品と短編集として出して欲しかったかも。アイルランドのマグダレンランドリーが関わってくる話なので、事前にそういった背景を知識として知っておく方が良いでしょう。正直書かれている英語表現も難しいです。余談ですが、このテーマに関しては、私の大好きな(衝撃を受けた、が正しい表現)映画「マグダレンシスターズ」や大好きなクーガン作品「フィロミーナ」なども参考になり...SmallThingslikeThese

  • 10 minutes 38 seconds in this strange world

    娘のお勧めで読んだけど、全然楽しめなかった作品。前半は良いのだけれど、後半がつまらな過ぎて、、、ただ読みやすい(オーディオブックも非常に聴きやすい)だけで特に文章にも魅力を感じなかったので、人気作家のようだし彼女の他の作品には興味があったのだけれど今後この作家の作品を読むことはないかも。4outof1010minutes38secondsinthisstrangeworld

  • My Year of Rest and Relaxation

    しばらくの間何もせず「冬眠」のようにただひたすら寝て暮らす決意をした女性の話。いやー、何とも不思議な話でした、どう感想をもっていいやら。最近読んだ本の中ではかなり薄いですし、文字も大きく、内容の割にはテンポも良いのですが、決して簡単ではありませんでした。7outof10設定的にはただただ羨ましいとか思っちゃう。私もしばらく寝てるだけの生活がしたい!なんなら主人公は薬に頼っているけど、私なら薬も要らずにひたすら寝ることができるんだけどなぁ。MyYearofRestandRelaxation

  • 2024年に読む予定の本リスト

    目標は24冊です。すでに手元にある本の一部だけでこんなにもあって、新たに次々と読みたい本が出てくるだろうから、24冊全部はリストにあげてはいません。クリスマスにもらったブックバウチャーで3冊購入予定の本もあるし、なんと今日もずっと読みたいと思っていた本が我が家に転がり込んできました。今年は「読んで手放す」つもりで読む本はリストに入れてないので、本棚は溢れたままでしょう。さて、眺めてばかりいず、読み始めましょうか。2024年に読む予定の本リスト

  • 本好きの親子の geeky なクリスマスの過ごし方

    我が家は毎年4人だけの寂しいクリスマスを過ごしています。しかも子供たちが出て行ってからはツリーも飾らず、特にクリスマスらしいお料理も用意せず。24日からそろいますが、イブは焼肉、25日は唐揚げ、26日はしゃぶしゃぶといった具合。夏に大学院を修了して9月から会社勤めの息子と大学3年の娘と私の3人が話すことも尽きて夜中に始めたゲームは、、、、YouTubeで文学クイズ。作家名作品名のみならず、内容から有名なquotes、小説の書き出し文まで思いの外幅広く。3人の内の誰かはわかっている事が多く、大抵の動画は全問正解もしくは一文だけ不正解だったのですが、ある一つの動画はサッパリ。それもそのはず、ほとんどの問題がColleenHoover作品についてという、、、わかるわけないのよ!さすがに現役Englishstud...本好きの親子のgeekyなクリスマスの過ごし方

  • 今年最初の一冊「君たちはどう生きるか」原作漫画

    ただいまこちらでジブリの「君たちはどう生きるか」上映中で、うちの子も観に行っていましたが、10人近い集団で行ったにもかかわらず、誰1人よく理解していなかったとのこと。日本でも「難しい」という意見が大半だったとか?一方、偶然にも時を同じくして原作漫画を読んでいた私は、とってもわかりやすくスラスラと読み終えてしまいました。子供に向けたちょっとした哲学書なので、設定的には昔懐かしい「ソフィーの世界」と似た感じです。語り調がとても似ているのです。ただ、やや理想論すぎるので、純粋に受け止めてしまう若い読者がいたとしたら、この先ここに書かれているような考え方をしない人間の方が大半だという現実に何度も遭遇し心を痛める事になりかねません。そういう意味では、映画の方は内容とメッセージがうまく噛み合っていない気がする、という...今年最初の一冊「君たちはどう生きるか」原作漫画

  • 大奥

    ドラマも漫画もとっても良かった!10outof10大奥

  • 押入れのちよ

    ホラー短編集。読みやすくて、サラッと読了。昔好んで読んでいたタイプの作品集で、面白かったですねぇ。8outof10押入れのちよ

  • The Collector

    何きっかけかは全く覚えてはいないもののずっと読みたいリストに入っていた作品。偶然にも娘が友達からお勧めされて譲り受けたらしく、いつの間にか我が家の本棚に入っていました。(そうとはしらずKindleでも買ってしまったので、よっぽど読みたかったようです、私)簡単に内容を話すと、好きになった女性を監禁した陰気臭い男の物語。前半は一気にこの男の目線からの語り。そして後半は同じエピソードが監禁された女性の目線からの語りという構成になっています。テーマ的にはもちろんユニークなところはないのですが、語り手を交互にせずに、前半と後半にわけて完全に分断しているところが、私にはとても新鮮に感じました。新鮮?この作品が書かれたのは1965年なのですが、あまりにもここのところよくある題材ですし、文章や登場人物のあり様に特に古さを...TheCollector

  • Stay with Me

    愛する人と共に生きていくためにはどこまでの嘘や罪を重ねても許されるかがテーマかな。ちょっと想像を超える衝撃作でした。初めて会ったその日からどうしようもなく惹かれあった男女。一夫多妻が通常の風習に反して「ずっと2人だけで」と誓い合って結婚します。ところが何年経っても2人の間に子供ができず、家族が強引に2人目のワイフをねじり込んできたところからドラマが始まるのですが、、、、こう書くとこの先もちょっと予想がつくでしょうし、実際そういう風に進んでいくのですが、途中からおかしな方向にグイっと方向変更します。「愛とは何か」「そういうのを愛といえるのか」モヤモヤ6outof10テーマも良いし、文章もひきつける。ただ物語をドラマチックにするためにやたらと人を殺す(特に子供を)内容の作品には断固して低評価。それとオーディオ...StaywithMe

  • Machine like Me

    クララと読み比べをしようと思いましたが、移動時間を利用してのオーディオブック読書をするには難しくて難しくて苦戦しました。この作家には「よし、読めるようになってきたぞ!」と思いきや突き離される事の繰り返し。でもどうしても毎作品惹かれてしまう。私には前々からイアンを攻略した後にジュリアンバーンズを読み始めたいという目標があるのだけれど、なかなかイアンの壁が高くて、、、、良し悪しは別として、両作品(クララとマシーン)ともいくつかのテーマと問題定義が含まれているのですが、クララの方は言葉少なめに、マシーンの方はじっくりと綴られているという点で対照的。そして、ここに出てくるAIは進化してる分クララのような可愛げがないし、主人公も途中ロボットに間違われるのがわかるくらいつまらなく魅力のない男で、そういうところがなんだ...MachinelikeMe

  • Babel

    終始心がザワザワさせながら読んだ作品。7outof10今後しばらく記録のみとなります。Babel

  • オリンピア・キュクロス1-4

    テルマエ・ロマエの作家による、今度はギリシャと日本のタイムスリップ漫画。こういうとただのテルマエ・ロマエの焼き直しみたいにきこえるかもしれませんが、いやいや、なかなかチャレンジングな作品であります。作者の大胆さに脱帽!オリンピア・キュクロス1-4

  • 夜明けの図書館1-6

    図書館司書を主人公にした漫画。ほのぼのとした心温まる絵とストーリーではあるけれど、社会問題にもなかなか鋭く切り込んでいるところが興味をそそる作品でした。夜明けの図書館1-6

  • Heartstopper volume 4

    英国版漫画。現代社会でティーン達の抱える悩みや問題を扱っている作品。ちょっと啓発パンフレットのような内容ですがとても良いです。Heartstoppervolume4

  • Project Hail Mary

    目覚めると宇宙船の中だった主人公。何らかの原因で地球に太陽のエネルギーが届かなくなり、このままでは全生命が絶滅の危機。自分がどうやら地球を救う使命を受けて飛び立ったらしい、ってことは思い出したけれど、なぜ自分が送られることになったのかどころか自分の名前すらも思い出せない。徐々によみがえる記憶によると、積み込む食料やエネルギーを最小限に抑える目的と同時に、乗組員のメンタルヘルスを守るため、植物人間状態で宇宙に運ばれることになったのだった。そして無事生き延びて目覚めたのは生物学者の主人公のみだった。その上様々な事情により彼はミッションを終わらせると自ら命を絶つように言われている。とある惑星で、同じ問題を解決する使命を受け同様にすべての乗組員を失った宇宙人と出会い、エンジニアの彼と二人だけで互いの惑星を救うため...ProjectHailMary

  • This is going to hurt

    イギリス人元ジュニアドクターの日記としてベストセラーになりドラマ化もした作品です。ずいぶん前に読み終わったので熱も冷めてしまって書くこともないのですが、作者のユーモアのセンスが気持ち悪かったり文章が鼻についたりでかなり苦戦したということは記録しておきます。ちょっと問題のある性格ではありますが、人あたりもよく仕事には一生懸命だったからこそ続けられなかったのだろうとは察します。後半に向かい、主人公の精神年齢も実年齢に追いついてきて医者としても成長してき、読みやすくなり最後にはしんみりしました。完全無料のNationalHealthServiceの実態がとてもわかりやすく伝わる作品です。5outof10Thisisgoingtohurt

  • Stoner

    文学好きの間では有名なこの作品。ある一人の普通の男の普通の半生が淡々と語られているらしい。表紙からして硬派で「わかる人だけがわかればいい」と訴えかけてくるようで、私の場合、よく理解できずになんとなく読了して打ちのめされる、あるいは大好きのどちらかしかないと確信していたため、長年リストに入りっぱなし。何度も安くなって買うチャンスがあったのに勇気が出ず。ところが先日娘の大学のある町のチャリティーショップで発見。ついにこの時がきたか、、、と購入。(私の町でこの手の本に遭遇するチャンスは皆無)結果、時折心がザワザワしたり揺さぶられたりするけれど、全体的には静謐さが漂っていて、何度も読みたくなる作品になりそうです。しかしながらこれ以上は語れません。この作品に限っては、読後感をうまく表現できないのは私だけではなさそう...Stoner

  • At Night All Blood is Black

    シンプルなのに力強く心をグイッと掴んでくる作品。フランスの戦争にわけもわからず借り出されているセネガル人の若い兵士。自国のためでもなし、何が原因で何のために戦っているのかもわからず、言葉も通じない白い肌と青い目をした人々のために、敵だという同じような白い肌と青い目をした人々をただただ殺すために戦地に送り込まれている。一緒に入隊した幼馴染が敵にやられ、内臓がお腹から飛び出している状態でただひたすら死を待っている。苦しい彼は主人公に何度も懇願する。殺してくれ、この苦しみから解放してくれ、と。実の兄弟以上の彼を手にかけるなどできるわけがない。帰還した時に彼の親に合わす顔がなくなる、主人公は友をそのまま苦しみ続けさせ、やがて友は息絶える。あの場合人間として正しかったのはどちらの行為か。愛する者を苦しみから解放して...AtNightAllBloodisBlack

  • Open Water (書き直し)

    とても繊細な心を持つ青年の恋愛物語。移民の子として、若い黒人男性として生きる息苦しさもテーマの一つ。丁寧に丁寧にその心の内を描写してある作品です。著者は作家活動のほかに写真家としても活動している20代の男性で、この作品がデビュー作。主人公の青年はほぼ作者本人。詩的な描写や比喩が多く全体的に美しいけれど、ドロっとした感情の渦みたいのも含まれていて、こういうのを「純文学」って言うんじゃなかったっけ?とちょっとしばらく読んでいなかったような懐かしさを感じました。8outof10内容的には若い時に読んでたらもっともっとグッと来たと思うもので(19歳のうちの娘の評価は満点)、読者によっては、私が10代で夏目漱石の「こころ」を読んだ時の様に心揺さぶられるような作品かもしれないと思いました。文体の美しさで言えば、なんと...OpenWater(書き直し)

  • The Long Song

    英国の支配下にあったジャマイカを舞台に、子供の頃に母親から引き離されてプランテーションのオーナー家族の奴隷として働いた女性の話。この作品はフィクションなのですが、その設定がなかなか凝っていて、まずそこに良さを感じました。印刷会社?出版社?を経営している男性が、長い間離れ離れになっていた母親の体験談を本にしようと考えたという形をとっていて、その母親の語りで物語は進みます。口語調だし、当然ながら教育は受けていない女性の語りのせいなのか、英語は非常に難しいです。テーマがテーマですので、とても残酷なエピソードのオンパレードなのですが、主人公女性と語り手の愛らしいキャラとユーモアのセンスに助けられ、ぐいぐいと物語に引き込まれます。オーディオブック1.7倍速で聴いていたのも手伝ったかもしれません。作者あとがきには、こ...TheLongSong

  • 2023年に読む予定の本

    今年の目標は23冊です。2023の23です。私はgoodreadsを利用しているので、そこにリストを作ってコピーしました。去年は22冊のチャレンジに成功しました。旅行漫画とジュンパラヒリの日本語訳も入れてですが、やはり車での通勤をやめて公共交通機関利用することにしたのが大きいです。オーディオブックも聴いているのでお金もかけています。audible高すぎです。聴き放題でもいいくらい高いと思っています。けど目がだいぶ悪くなっているのでこの投資はやむ得ない。その分本はKindleを積極的に取り入れていきたいものだけど、まだまだ紙が好きですね。ただ新品で買うのは諦めてチャリティーショップ利用が増えてきました。できるだけ娘と買った本を報告し合っていますが、時々被っています。今後も2人でちょいちょい買い足していくと思...2023年に読む予定の本

  • The Seven Husbands of Evelyn Hugo

    7回結婚したハリウッド女優が主役の物語。人気作品でしたが装丁もタイトルもあらすじも好みじゃなくてスルーしていたけれど、娘が気に入っていて何度もお薦めしてきたので読みました。ページターナーな「軽い読み物」であっという間に読み終わりました。映像化にピッタリな作品だと思います。6.5outof10びっくりするくらい簡単な英語で書かれているので、普段オーディオブックだけでは無理な私でも通勤時の耳読書だけで充分でした。うちの娘のコリーンフーバーは酷評してこちらは絶賛のそんな大きな違いがあるとは正直あまりピンとこないのですが、確かに面白かったです。TheSevenHusbandsofEvelynHugo

  • Liquid ; The delightful and Dangerous Substance That Flow Through Our Lives

    最近「ちょっとどうなのよ?」という文章の作品が立て続き、desperatelyに美しい文章の作品を読みたい気分で、とてつもなく印字の小さいカズオイシグロ作品にするか、ようやく安価で手に入れたオクタビアバトラーの作品にするか迷った挙句、まさかのサイエンス本を読みました。この作者となる科学者は、以前にたまたま講演を聴いてその話ぶりが素敵だったので、その後作品を一冊読んでいます。科学の細かいことに関してはちんぷんかんぷんだけれど、語彙の豊富さ、巧みな構成、ユーモアのセンス、全部に信頼がおけると判断して今回この作品を棚から溢れている本の中から選んだのでした。もう期待通りです。相変わらず理解している話は半分以下ですが、とにかく文章の書かれ方が好み。出張で飛行機に乗っている設定に絡めてありとあらゆるリキッドについて書...Liquid;ThedelightfulandDangerousSubstanceThatFlowThroughOurLives

  • The Tattooist of Auschwitz

    すごく面白くなかったです。ホロコーストテーマで、しかも実在した人物を主人公にして史実を元にした作品なのに、よくぞこんな平坦で緊張感も悲哀も伝わってこない文章が書けるものだと思うくらいです。例えるならこんな感じの文章。今日は運動会でした。最初はフォークダンスをしました。その後は玉入れでした。それから綱引きをしました。次は徒競走でした。僕は3位だったので嬉しかったです。そしてお昼ご飯を食べた後は騎馬戦をしました。疲れました。オワリこの調子の文章でコンセントレイションキャンプの事が描かれているんですよ。結構大変な事件が次から次へと起こるのですが、描写のせいで熱がなく乾いた空気しか伝わってこないというか。今思えば、良い感想を書けなかったstripedpyjamasがいかに良書だったか……そのほかにも、好きなものも...TheTattooistofAuschwitz

  • It Ends With Us

    以前に私の周りの若者達の間ですこぶる評判の悪い作家について触れたのですが、ベストセラー作家で、しかも書店で一位になっている作品なのにあまりの言われように、怖いもの見たさで遂に手を出しました。しかも年末にこの年最後の本として…なにぶん20代前半の男どもと恋愛小説はあまり読んでいそうもない硬派な娘の意見なので、チックリットがどんなものかわかってないだけなのでは?というのが私の読後の意見です。正直、悪くなかったです(笑)主人公の女の子も全然おバカじゃないし、その他の登場人物も魅力はなくても特に悪くもないし、内容のわりに370ページもあるのはどうかと思うけれど、途中居眠りしながらも特に投げ出さずに読むに耐えられる内容でした。内容よりも文章が陳腐、という意見でしたが、特に装飾だらけでまわりくどく何が言いたいのかがわ...ItEndsWithUs

  • べつの言葉で

    ジュンパ・ラヒリがイタリア語で書いたエッセイ。彼女がイタリア語に憧れ、ハマり、家族を引き連れてローマに移住した時の体験や心情を綴っている。春先に友人から譲り受けた日本語訳の作品でしたが、思うところがありすぎて感想をなかなか書けずに今日まできました。私とこの友人を含むファンも多くいて大成功している作家の言語に対する考え方や向き合い方がとても印象的な内容。本当に本当に感じることや考えることが多すぎて読後しばらく引きずった作品です。そして私の今年のナンバー1作品です。10outof10べつの言葉で

  • Heartburn

    どこかの書店の店員さんのポップアップの文に惹かれて買った作品。本当に本が好きなスタッフによる素敵な文面のポップアップがついているとついつい買ってしまいます。主人公レイチェルはどういうわけか最初の夫にも2番目の夫にも自分の友達と不倫をされるという運命の女性。そんな彼女の愚痴と自虐とユーモアたっぷりの物語を大女優メリル・ストリープがオーディオブックで語ります。もうFullofメリル・ストリープ!やり過ぎ感が半端なくて最初は「胸やけ」するのですが、あの人、素がなんかホントこんな感じのユーモアたっぷりでおしゃべり上手のおばさんでしょ?このキャラクターにピッタリなので、なんか途中から慣れてきて普段友達の話聞いてるのと同じ感覚になってきます。「夫に不倫された!」というので、彼女の家に話し相手になりに行ってみたら、現夫...Heartburn

  • The Storied Life of A.J.Fikry

    島にある小さな書店を舞台にした物語。読みやすく心温まる話。6outof10TheStoriedLifeofA.J.Fikry

  • Hamnet

    若くして亡くなったシェイクスピアの息子ハムネットの死を中心としたシェイクスピアの家族の物語。私はシェイクスピアにも彼の作品にもそれほど興味はないのですが、触れる機会も多いですし、彼の出身地の町StratforduponAvonが大好きで何度か訪れています。町を訪れるからには、シェイクスピアのことも予習して所縁の地も訪れますし、舞台も観てきます。その度にやはり「仕事のためといえ、家族をずっと置き去り??」ということにひっかかってはいたんですよね・・・夫婦関係はどうだったの?子供のこと大事に思ってた?男は仕事をしてお金さえ送ってればいいと思っているタイプ?とかね。そういうモヤっとしていたことを、作者がフィクションでスッキリさせてくれた感じです。私は歴史小説を好んでは読みませんが、歴史好きの人の語りを聞くのは大...Hamnet

  • Kim Jiyoung, Born 1982

    1982年生まれのキム・ジヨンの半生を通して語られる韓国の社会および家庭における性差別、女性の地位の低さなどについて。アジア人の私たちだとジヨンの物語で韓国の話であると同時に自分たちの国の話で自分たちの境遇だったと思わざるを得ないエピソードが続くのではないでしょうか。そういう社会だったよね、ほんとフェアじゃなかったよ、女性は色々納得のいかないことや悔しい思いをしてきたよね、と。私が最初に韓国の男女格差に直面したのは移住して韓国人の子たちと親しくなった時のこと。この時の私は日韓の関係についても、それぞれの国民のそれぞれに対する感情も全く知らなかったんです。なのでずいぶんと理不尽にいちゃもんつけられているとしか思っていなかったんですよね。もろもろ問題のある言動に何度も面喰ったけれど、そういう教育を受けているわ...KimJiyoung,Born1982

  • The Midnight Library

    人気もあるし装丁も好みなんですけど、タイトルにbookshop,bookseller,libraryとある作品はもう読まなくてもいいかなと思っていました。本好きをくすぐるタイトルと内容の本にはずいぶん飛びついて数々読んできたような気がします。どれも別の作品のタイトルや内容が出てきて「読んだ、読んだ、わかるわかる」という満足感を味わせてくれるし、ほんわかして心温まる物語がほとんど。実際この本の前に読み始めて中断していた本も本屋が舞台ですしね。だけど今しばらくそういうのは読まなくてもいいかなーと。で、特に内容も知らずに私は買わないと決めていたのですけど、娘とチャリティショップに行ったときに彼女が読みたがって買ってきたような気がしたんですよね。最近Audibleで無料でダウンロードできるリストの中にこの作品を見...TheMidnightLibrary

  • オラ!スペイン旅ごはん

    2年半前にロックダウンになり泣く泣くキャンセルした美食の町スペインはサンセバスチャン旅行にようやく行ってきました。私は旅程をきっちり立てて動くのが好きなほうなので、行きたいところ、食べたい物、この3年間(計画を立て始めた頃から)徹底的に調査をしていたので、これ以上情報はいらないところまで突き詰めていたはずでした。ところが出かけるひと月前に友人が貸してくれたこの本を見ると、まだまだ知らないこと、いや、食べたい物というのが正解か、いくつもあるではないですか!日程内に全部こなせるか!真剣悩みました。時間もさることながら、わたくし、自称小食なもんですから、何を優先して何を諦めるか・・・・苦しみました。それくらいこの本ではたくさんのおいしそうなものが紹介されています。「やばい」「おいしい」だけではなく、食材のことや...オラ!スペイン旅ごはん

  • Klara and the Sun

    程よく薄くてかなり大きな文字の並んでいる作品なのですぐ読み終わるかと思いきや、さすがカズオイシグロ、苦戦しました。相変わらず想像力に乏しい私には何が起こっているのかわからない箇所が多々。主人公はクララという聡明な友達ロボットなのですが、彼女と子供の将来に関わる一大事を選択して苦しむ母親と選択しなかったことで苦しむ母親、この3人を通して描かれたunconditionalloveや、環境問題、科学の進歩とその背後にある問題などについて、色々考えさせられる内容でした。7outof10KlaraandtheSun

  • 近い将来読む予定の本

    ほぼ自分用のメモこんなところです。近い将来読む予定の本

  • My Life as a Bench

    いったい何きっかけでこの本が私のキンドルに紛れ込んでいたのか、コテコテのYAです。無料だったと思いたい。17歳で亡くなった少女の魂が、家族が川沿いに設置したメモリアルベンチにスタックしてしまっている話。ちょっと変わった設定が面白くて入手したのだとは思うのだけれど、少しミステリーの要素もありだけど、残念ながら主な内容はティーンのゴタゴタと恋愛の詳細。主人公レンのベンチの隣にはおじいさんベンチが居て、二人は交流をするのだけれど、そこら辺をもっと丁寧に描いて意味のあるものに仕上がっていることを期待したのだけれど、そうでもなく。とはいえ、かなり後半になるまでレンの死因がわからないので、それは気になって進んでいくのは簡単でした。ところが死因もねぇ....予想のつくつまんない話でね....一応完走はしたので、4out...MyLifeasaBench

  • Running with scissors.

    自伝小説。何年も前に映画のトレイラーを観て、気になって原作を読んでみたのですが、まさにTruthisstrangerthanfictionといった内容です。テンポよくどんどん読み進むのですが、正直奇天烈なエピソード満載で途中から食傷気味になります。それにフィクションじゃない分、きれいで心温まるエンディングもなければ、特に気分の悪いエンディングが用意されているわけでもありません。主人公少年(作者)の一人称の語りなので、彼がどんな風に感じどんな風に状況を受け入れていったのかが丁寧に表現されているのが作品の魅力だと思います。以下、英語表現の抜粋、なるほどと思った描写の抜粋など。Mywholelifeisalreadymappedoutforme.日本語の様にレイルが敷かれているっていう言い方をするのかと思ってい...Runningwithscissors.

  • The Handmaid's Tale

    相性悪すぎて最後まで読んだのに何にも頭に入ってこなかったので、内容についての感想はほぼなしです。だいぶ粘って何度も何度も聴き読みしたんですけどね、一切気持ちが入りませんでした。実はドラマも数話で挫折したので、全てにおいて好みじゃなかったんだと思います。この作品については何年も前から知っていてとても興味を持っていたのですが、昨今のディストピア作品ブームの先駆けだと思っていたんです、ハンガーゲームの大人バージョン的な感じに思っていたのですが、ずいぶん昔に書かれているんですもんね、1985年なんですって。そこに驚きました。女性軽視の風潮について世界が注目し始めたのって、なんだかもっと後だったような気がするんですよ。それまでは見て見ぬ振りが多かったというか。そこにこんなにオリジナリティのある設定で切り込んでいった...TheHandmaid'sTale

  • Convenience Store Woman

    「コンビニ人間」の英語版です。本当は日本語で読みたかったのですが、もう何年も日本に帰ることができず、英語で読むことになりました。すっごく面白かったです。キャラクターに個性があって、なかなかほかにはない気がします。あんまり奇をてらっていたら嫌なんですが、ギリギリ大丈夫な感じだったかな(笑)一人とんでもないキャラクターがいて、ほんと「こいつ最低じゃん!」って思うんですけど、いるんですよ、現実的に。無理やり事実を曲げて誰かを自分より下に見ることでしか自分の価値を見出せない人って。それにしても職業差別ってすごいですよね。日本だけではなくこちらも顕著です。しかもちょうどこのタイミングで私自身が会社員を辞めて、「お店の店員」になろうとしていたので、多少の覚悟はしているもののちょっと「ここまでの扱いされるの?」とショッ...ConvenienceStoreWoman

  • The Song of Achilles

    ずいぶん前から評判が良いので購入して温存?していた作品です。私は昔から何度もギリシャ神話に触れてきました。ところがですよ、原作の一部、映画、漫画、ベースにしたフィクション、絵画、彫刻、シェイクスピアの舞台、どんな媒体であろうと全てきれいに忘れ去ることができるくらい、全く頭にも入ってこないし記憶に残らないというくらい相性の悪いものでした。里中満智子の漫画を読んだ時は「なかなか面白いじゃない?今度こそ少しは頭に残るかも」と思ったものです。パーシージャクソンだって一巻は読んだような気もするし、映画だって2作も観ています。息子が小学校でゼウスの息子のアレス役をやった時は衣装を作りながらアレスのキャラクターを調査したはずです。「トロイラスとクレシダ」なんて本場?ストラスフォードにて2回も鑑賞しているということは、原...TheSongofAchilles

  • Bridgerton in Bath

    日本でどれくらい観られているんでしょうか?そういう私も元々衣装モノというか、JaneAustin的な作品に興味がないので、全くのスルーだったのですが、昨年の初夏にバースを訪れたのをキッカケに見ることになり、夢中でシーズン1制覇、そして最近シーズン2を一気に見終えたところです。バースにはいつまたロックダウンになるかわからない状況での予定でしたので、電車とホテル以外は何も予約できない状態でした。ところが行ってみるとバースの観光スポットは全てが予約でいっぱいで何処にも行けないことに気づきました。それで娘が視聴済みで楽しんでいたので、主にバースを舞台に撮影しているというBridgertonTourに参加することにしたのです。前日の夜に私は慌てて一話だけ観て予習しました。この時点ではハマれなくて一話でぐったりでした。翌日...BridgertoninBath

  • Eat Pray Love

    これまで全然興味がなかった作品ですが、ローマを舞台にしたものが観たかったので選びました。予想外に悪くなかったです。期待通りの美しいローマの街並みを堪能できました。なんなら原作を読んでみてもいいかなーとも思いました。3outof5主人公ジュリアロバーツがスパゲティを啜って食べるのを延々と流すシーンがあるのですが、あとから誰かに注意を受ける展開かな?と思ったのですが、ただ美味しそうに食べてるでしょ?という描写だったようです。ちょっとビックリしました。EatPrayLove

  • NW by Zadie Smith 後半訂正あり

    こちらの本も娘の高校時代のブッククラブで読んだもので、選んだ先生だけが面白いと言い、見事に学生全員が面白くない、良さがわからないと言った作品です。なぜそんな作品を積読本が山のようにある私が読んだのか。タイトルのNWは、NorthWestLondonのことで、その中でも決して裕福とは言えない地域の人々の日々の暮らしを、NW育ちでそこからケンブリッジに進学して抜け出した作者が描いている作品になります。そして私もこのNWで暮らしている1人なのであります。今でこそ住まいだけは違うのですが、長年NWに住み、子供たちも高校卒業までNWで学校に通い、夫婦共NWで働き、社交もNWの人々とし、生活のほぼ全てがNW内という、まさに作者が描いている世界にどっぷり浸かっています。なので書かれている情景、人々の暮らしぶり、話し方全てを身...NWbyZadieSmith後半訂正あり

  • 2022年に読む本

    毎年リストを挙げてもほぼ達成したこともありませんが、懲りずに書きます。とりあえずこれだけaudiobookを持っているので先に済ませようと思っています。2022年に読む本

  • Wakenhyrst

    ずいぶん前にBooktuberのお勧めで買った本なのですが、内容はすっかり忘れていました。ぼやけた目で見たところ可愛らしい表紙の本なので、イギリスのどこかのお屋敷で起こるちょっとしたファンタジー的な話なのかと読み始めたのですが、ゴシックスリラーでした。イギリスを舞台にしたゴシックスリラーは過去に数冊読んでおり、大好きな「TheWomaninBlack」を筆頭に結構好きな作品が多いので期待していたのですが、想像を超える気分の悪い話でした。登場人物の一人が、私の読書史上最低最悪のキャラでしてね、それもあるのですが、ヒロインの女の子も策士ぶっているけど中途半端という、なんとももどかしい話で。ヒロインはビクトリア時代のまだまだ子供なので致し方ない所はあるのですが、同じ子供のヒロインといえば、先日読んだ「wherethe...Wakenhyrst

  • once Upon a River

    テムズ川沿いにある小さな町を舞台にした大人のための童話。TheSwanというイン(階下に食事のできるパブのついた宿)は、夏場は旅人(主にビジネストリップ)で賑わい、冬場は地元の人々が店主のストーリーテリングを楽しみに集まる。そこで語られる物語は毎日かわり映えのしない日常を過ごしている町の人々にとってはちょっとした刺激のあるものでした。いつものように皆が集まり酒を片手に店主の話に耳を傾けていると、突然扉が開き、ずぶ濡れの男が入ってくるなり倒れて意識不明になる。この雰囲気!小さな町の酒場。人々が語り合う。カンタベリー物語の世界じゃないですか!そしてさらに言うなら、私の大好きなフィリップ・プルマンの「TheClockwork」のオープニングにそっくり!無条件でそそられます。私は何を隠そうパブの上にある宿に宿泊するのが...onceUponaRiver

  • Where the Crawdads sing

    とても人気のある作品でしたが叙景的な描写が多くて苦手かなーと思ったのですが、読んでよかったです。町から離れた湿地帯で一人ぼっちで暮らす女の子の話。ミステリーとロマンスが混在した半生記というとなんだか軽くて興味がもてないかもしれませんが、色々な倫理観を問う面がさらっと含まれていたり、社会の抱える問題を読者にさりげなく問いかけているあたりが好みの作品でした。心配していた情景描写も何ページにも渡るということもなく、読んでいて心地よい程度におさまっていました。8outof10各書評を読むとなかなか根を入れて読まなければならないように感じますが、英語は簡単で物語もグイグイ進んでいくので読みやすい作品です。WheretheCrawdadssing

  • Goldfinch 映画

    以前に原作を読んだこの作品の映画を観ました。もともと原作の方を正しく読み取れていなかったので、うっすら記憶していたものと違い、どちらかというとミステリーとかクライムサスペンスっぽくなっていてちょっと驚きました。いつもの私なら「違うだでしょうが!」となるのですが、あまりにも自信がないので「ほぉ、そういう話だったの?」と素直に受け止めることにしました。これ、原作を知らない人はどこまで楽しめるのかな?3outof5キャストがイメージ通りで魅力的でした。特にニコール・キッドマン率いるバーバー家の全員が、よくも集めたなーと思うくらい美しすぎるあたりがピッタリでした。Goldfinch映画

  • Rebecca 映画

    原作がお気に入りのこの作品を観ました。娘もブッククラブで読んだのですが、私ほどは楽しんでいなかったみたいで彼女の評価は3outof5でした。それで二人で映画を観たのですが、「違うんだよね、こういうことと」といった感想です。内容がどうこうよりも、主人公の女性のイメージがあまりにも違いすぎる。映画では美しい女優さんがやっているので仕方がないのですが、おしゃれで洗練されていてキラキラした女性なんです。いやー、ここ、原作の主人公女性のキャラクターしっかりいかしてほしかった。薄幸な見た目におどおどした感じの女性が、夫に選ばれたこと、結婚したこと、お屋敷での使用人との間の色々を通して、徐々に自信をもってたくましくなっていく姿を描いて欲しかった。夫役にアメリカ人を起用していることにちょっと驚いたのですが、アーミー・ハマー良か...Rebecca映画

  • The Woman in the Window

    この作品は話題になっていましたが、まったく興味をもてずにいました。この手のタイトルが好きじゃないんですよね。Thegirlwho.......とか。ところが、高校生の娘のブッククラブで読んで評価が真っ二つに分れたというので急に興味が出てきました。それまでは、学生たちは面白い、先生はつまらない、先生のおすすめ、学生たちはつまらない、クラッシックはみんな途中で投げ出す、などなんとなく分かり易い評価が出ているようでしたが、これに関しては真っ二つだという。低い評価が多かった理由はやはりのpredictableだから。私の読後の感想は娘と同じ。単純に面白かった、ってところです。しかも二人とも犯人に見当もついていなかったので、predictableじゃなかったという・・・この作品の特徴は主人公が精神を病んでいるため、登場人...TheWomanintheWindow

  • The Forgotten Garden

    私は「あたし物語」的な内容の小説も時代が行ったり来たりするタイプの作品も好きではないので、あまり期待はしていなかったけど645ページの長さが気にならないくらいサクサクと読み進みました。オーディオブックが良いんですよね。あまり興味の持てない描写のところなんかは他のことをしながら聴いたりすると効率が良い気がします。そうしている間に大事そうなエピソードが出てきたら本で戻って吸収するようにして。最近はもっぱらこのスタイルで読書をしています。読んでいる本の冊数の減少だけではなくこういうところも根っからの本好きではなくなってきているかもしれません。主人公たちが求めていた過去の秘密はあまりにも予想通りだったけれど、そこそこドラマティックだったし登場人物のキャラが立っていて良かったと思います。以前に読んだ同作家のTheHous...TheForgottenGarden

  • His and Hers

    何度も読み始めてはつまらなくてやめていた本をようやく読み終わりました。つまらないと思っていた序盤をただただかけ流していると、意外と早い段階で面白くなってきて一気読みをすることになりました。オーディオブック利用だったのですが、その読み手の一人?の声がこもってものすごく聴きづらいのもなかなか進まなかった原因でしたが、それも物語を盛り上げる一つの手法だったようです。だいぶ経ってから気がつきました。ほんと、単純に面白かったです。作家はテレビ番組の制作を長いことやっていたので、ドラマ仕立ての展開はお手の物という感じです。ストーリー展開や人物描写が、イギリスの作品というよりは日本でよくある作品っぽかったのでちょっと新鮮さには欠けましたが、最後まで二転三転するので飽きることなく読み終わりました。サイコロジカルスリラーで私は途...HisandHers

  • Solitaire

    2014年に女子高生が作家デビューした作品。その当時は、高校生のリアルな気持ちや生活が描かれていて評価が高かったのでしょうが、残念ながら現在読むには無理があるような古さを感じてしまうものでした。主軸となっている差別問題に関して、この作品が出された年からのこの数年の社会の変化や人々の意識の変化はとてつもなく大きいものです。それに加えて、とても誤解の生じる物言いを覚悟で言いますが、舞台となっている地方の高校生と都心でマルチカルチャーの中で育っている我が子達とその仲間達では意識も対応もあまりにも違いすぎて、「これが真の高校生の姿よ!」と主張されても、一部の教育の行き届いていない子供たちの話にしかとらえられないのです。今でも大学に行って初めてこの作品に出てくるような高校生と同じような意識の同級生と知り合いドン引きするよ...Solitaire

  • My sister, the serial killer

    タイトルと表紙に魅かれて読みました。恋人になった男を次々と殺してしまう妹に翻弄される姉が語る物語。主人公に簡単に寄り添える感じで読み進めていくうちに、「これはもしや嫌な終わり方をするのでは?」と後半やや怖気づいてしまいましたが、意外と軽くフィニッシュ。家父長制の強いバックグラウンドの物語のわりにはその辺に深入りしていかなかった件は、付録の作者インタビューを読んで意図的だったことがわかりました。作者はこう述べてます。ThereisstillpressureforAfricanwriterstospeakforawholecontinents,butitisbeginningtochange.Africansarehungryfordifferenttypesofstories.Withinourowncommun...Mysister,theserialkiller

  • 映画 Brooklyn

    原作をとても気に入っていたブルックリンの映画を観ました。主人公は単身渡ったアメリカで知り合ったトニーと地元アイルランドのジムとの間で揺れるのですが、原作ではトニーに対する主人公の描写が素敵だった一方、映画ではジムの良さが引き出されていた感じだったことが印象的でした。悪くはなかったのですが、もっと違った抜粋の仕方をすればもっといい作品になり得た気がします。3outof5映画Brooklyn

  • An American Marriage

    読んでいる最中に喉元がギュッとなるような切ない物語でした。4outof5AnAmericanMarriage

  • The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society 原作と映画

    Kindle内でずっと気になってるのに後回しにしていたこの作品の映画を観ることができたので、映画観賞後に原作を聴き読みしました。なんといってもドイツ軍占領下でのブッククラブの誕生逸話が本当に本当に素敵だし、その他にもたくさんのエピソードがとても印象的な原作に比べ、強引に短くしたせいか映画は全然良くありませんでした。原作では作家の主人公と島の人々は何度も書簡のやりとりをし距離を縮めてから島で顔合わせをしたのに、何故か映画では招かれざる客の様な設定になっていたり、原作では信用して色々と話してくれる島民、映画では主人公が強引に秘密を暴く、と随分と雰囲気が変わってしまっていて、作品の良さがかなり消されてしまっている印象でした。ただキャストが魅力的でイメージしながら読むことができたのはとても良かったです。映画2原作3.5...TheGuernseyLiteraryandPotatoPeelPieSociety原作と映画

  • Suite Francois 原作と映画

    原作はもう何年も本棚で眠っていたというか、何度手にとっても挫折していました。字が小さいし、描写が細かくなかなか話が進まないこともあって、残念ながらオーディオをなんとなく最後までかけたというところです。この作品が世に出る経緯がすごくドラマチックで、興味があったのですけど。評価はなし映画の方は、出演者が好きなことと、フランスの風景が美しく映し出されているところもいいですが、潔く恋愛に絞ってあったところが思い切りがいいなと感心しました。3outof5SuiteFrancois原作と映画

  • The Portable Veblen

    どうしてもどうしても話に入り込めなくて時間のかかった作品です。「少し面白くなってきたかなー」と思い始めるとまたつまらなくなり停滞、意を決してまた読み始めて面白くなりかけたらまたいまいち興味のそそられない展開をしたり・・・なので、最後までいって「ハッピーエンドで良かったじゃん?」って思っただけで、内容にも登場人物にも全く興味が持てないままでした。評価なし。ThePortableVeblen

  • 映画 The Children Act

    原作が気に入っていたこの作品の映画を観ました。とても良かったです。原作であまり理解していなかった(この作家の文章がいつも難しく感じる)シーンがわかりやすく描写されていてスッキリしました。多分原作のどこにも書いていなかったのですが、私はずっと裁判の対象となる男の子とその家族を黒人だと思い込んでいたので、トレイラーを見たときは白人多めのキャスティングにイラっと来ていたのですが、このアダムという難しい役をすっごく良く演じていてちょっと感動しました。原作を読んでいる時点で無意識に登場人物を色々な人種に当てはめていることがあるようで、映画化やドラマ化をするたびにほとんどが白人で驚くことが多いです。この映画もキャスティングがあまりにもステレオティピカルだったのが気になりました。主人公の働く法律事務所やパーティの出席者は白人...映画TheChildrenAct

  • The Long Way To A Small Angry planet

    宇宙船の中で繰り広げられるドラマティックな物語。乗組員が人間と人間以外の生物なのですが、最初はその架空の生物とその特徴をつかむのが難しくなかなかとっつきにくいですが、物語的にはいろいろつまったドキドキ展開なので楽しめるでしょう。6outof10TheLongWayToASmallAngryplanet

  • Little Fires Everywhere

    ドラマ化もされた話題の作品ですね。とても読みやすく、面白かったです。同様にたくさんの人種が交じり合い、色々なクラスの人との繋がりがある所で暮らしていますが、ピンとこないことが結構ありました。特に白人の夫婦が中国人の子供を養子にする、という問題。外野がものすごく嫌な意見をさも正当な感じで声高らかに訴えている感じが、いつまでも悲惨な差別が無くならない要因だと思いました。社会の問題を解決したいがための問題提起が逆に進んでいると感じることが常日頃から多々あります。この本の作者やドラマの制作チームは中立の立場をとってはいません。明らかにサイドをとっていると感じました。そういった意味であまり好みの作品ではありませんでした。6outof10LittleFiresEverywhere

  • the Magic Strings of Frankie Presto

    音楽を愛し音楽に愛された一人の男の奇跡の物語。これまで色々な語り手の本を読んできました。猫、馬、死神、そして衝撃的な”胎児”まで。そして新たな記録が。この本の語り手はなんとMusicです。ついに生き物ですらないのでした。この作品の興味深いところは、架空の人物のフィクションでありながら、実在の有名ミュージシャンたちが主人公と関わりをもった人物として登場することです。音楽好きな人にはたまらない設定だと思います。ただ登場するだけではなく、語り手として登場します。あとがきによると「こういう物語で、こんな風に登場して欲しいんだけど、いかがでしょうか?」と打診したそうです。なかなかのアイディアですよね。ベストセラー作家ならではの特権ですね。残念ながら私が唯一知っているのは、ジュリアロバーツの元夫のみ。それも彼の音楽を知って...theMagicStringsofFrankiePresto

  • Maggie & Me

    マーガレット・サッチャー統治下のスコットランドの炭鉱の町で生まれ育ったジャーナリストの自伝小説。劣悪な家庭環境の中で、これまで見聞きしたのとは違う存在としてサッチャーをとらえているところが興味深いところ。彼の場合は、サッチャー政権のせいで生活が苦しいのではなく、母親の男を見る目がないことが主な理由。これまで本で読んだり、映画で観てきたサッチャー政権vs炭鉱労働者、ストライキetcとはだいぶ傾向が違って、期待していた作品とは違いました。Maggie&Me

  • ラッシュライフ

    面白かったです。色々と事件が起こっているのに登場人物のせいでほんわかしていて、すべてがただのハプニングみたいになっていくところが。ただ、オムニバスになっていて主人公といえる人物が複数いるにもかかわらず、それぞれが似通った性格というか同じような話し方をするのが残念だと思いました。緊迫した場面で、のんびり講釈たれていたり、自分語りしていたり。多分ですけど、この作家の好みの人物であろう飄々とした人物がやや多めだったり。けど、好きなタイプの作品でした。ラッシュライフ

  • Long Time Coming

    向き合うことのできない過去があって、故郷に近づかなかった主人公女性。父親の具合が悪くなったことを機に地元に戻ることに。トラウマを抱えた中年にさしかかった独身女性が、故郷に戻ってきて、高校時代のことを持ち出して、いちいち突っかかってくるって恐怖以外の何でもない。メインの男性キャラクターがお気の毒すぎて仕方ない。高校の時も大人になっても、癇癪持ちの面倒くさい女にばかり好かれてまとわりつかれるなんて、不運以外の何でもないと思う。どうか、この男が実は悪者でありますように・・・・・同情した私が間違いだったという展開にしてくれ。この男ジェフ、高校の時からこの主人公が好きだったとのこと。主人公も同じ気持ちだった。そしてそのことがこの二人がトラウマを抱える原因になるだけではなく、今もお互いを想っていることが現在の不可解な事件に...LongTimeComing

  • Half of a Yellow Sun

    記入もれ。落ち着いてゆっくり読みたい作品だと思い何年も温めていたのですが・・・・・挫折です。オーディオブックで何度も繰り返して読んだのですが、その度にスルスル流れていくだけで、全く気持ちの入っていかない作品でした。ものすごくshallowな男二人と、気位は高いけど結局のところそのshallowな夫たちに振り回されているだけで特に何かをしている感じもない女性が二人・・・・ナイジェリア内戦について少し学びたいと思って気になっていた本ですが、本筋に行く前に登場人物の魅力のなさに負けました。この後きっと女性陣が変わっていくのだとは思うんだけど・・・・HalfofaYellowSun

  • Silence

    記録もれ。遠藤周作が大好きです。高校生の時に教科書に載っていた「沈黙」の一部のインパクトが強くて、それからハタチ前後の頃は彼の作品をよく読みました。「海と毒薬」も「白い人・黄色い人」も「深い河」も大好きです。「狐狸庵先生」などのエッセイも読んだはず。ところがです!どうも肝心の「沈黙」は一度も読んでいなかったようなのです。それで英語で読みました。想像以上に残酷な内容でドラマティックで読みやすかったのですが、私の好きな遠藤周作を感じることが出来なかった気がするのです。日本語で必ず読み直したい一冊です。Silence

  • Perfectly Preventable Death

    何ですかね、これ?まさにyoutuberのマジックにかかって買ってしまった一冊なんですけど、一体どのyoutuberがお勧めしていて、私が何に興味を持って選んだのか、もはやわからない一冊。今思えばベスト本として紹介されていたのではなく、ワースト本として紹介されていたのを間違って買ってしまったのか?と思うほど、はぁ?どうでもいいんですけど?って感じの作品でした。アマゾンのレビューの一つにYou'resatonanemptytraincarriage,enjoyingthesolitude.Nextstopthecarriagefillswithloudschoolchildrenandyouhavenochoicebuttolistentotheirinaneconversationsfortheduration...PerfectlyPreventableDeath

  • The Hate You Give

    10outof10最初から最後までパワフルな直球でたくさんのことをうったえかけてくる作品。映画もすごく好きだったけれども、原作も期待以上でした。未読の方はぜひ手に取って欲しい。TheHateYouGive

  • The Silent Patient

    これぞまさにブックチューバーさんたちにのせられて買ってしまった一冊。プロットもいいし、構成もいいので、読みやすくて面白い作品。私の感想これだけかも。6outof10話題に上がった当初いまいち引っかからなかった作品だったのに、たくさんのブックチューバーさんが2019年のベスト10に入れていたので、ロックダウン中にフラっと買ってしまいました。Kindle代は安かったけれど、オーダブル代がもったいなかった・・・・自分の勘をもっと信じれば良かったなぁ。TheSilentPatient

  • Killing Eve

    娘にお勧めされました。「Homelandが好きだったお母さんはきっと楽しめる!」という推薦理由でした。それで急いでキャッチアップして、その後は娘と一緒に全部観ました。評判通りすごく面白いです。確かに「なんでそんなことする?!」「なぜ今こうしない?」といちいちツッコミたくなるくらい、ドラマテックにするための不自然な流れが満載なところが24やホームランドにそっくり!それにもかかわらず、面白くて面白くて続きをすぐ観たくなる中毒性も共通点。まだ観ていない方はぜひ。この男がすべての元凶だと思うから私としては誰かさっさと始末しちゃえば?と思うんだけど、うちの娘を含め、出演者の女性陣全員こいつに甘い。口の上手い男に丸め込まれたらダメだって!KillingEve

  • Dark Matter

    もしあの時違った選択をしていたらどうだったんだろう?もしパラレルワールドがあって別の選択をした自分が存在していたら?そんな設定のSFスリラーです。同じテーマでもファンタジー設定ならもう少し分かりやすかったかもしれないのですが、サイエンスのトリックがよくわからず、前半苦戦しました。それでスポイラーを少し読んでそこら辺を理解してから、続きを読み進めていくことにしました。ちなみにうちの子供たちに「今読んでる小説の設定が理解できなくて・・・こうでこうなんだけど・・・・」って説明をすると、二人とも「Schrödinger'scat」がどうのこうの言ってました。「そうそう、そういえば、そんな単語が出てきた!」ということで、日本語で調べてみましたが全然理解できませんでした。みなさんは知ってますか?詳しいことはわからないけれど...DarkMatter

  • 2020年 reading list

    ここ数年、readingchallengeに成功してもいないのに、懲りずにまたチャレンジしています。今年の目標は25冊。どうせ達成できないし、もうしなくてもいいや、と思っていたところ、思った以上に長期のロックダウン。社交がないことと、ご飯支度を分担できるおかげで、こんなに本を読む時間ができるとは!いや、それだけじゃないかな。日本の新しいドラマが始まらないというのも大きいかも。ここに載せたのは積読本の中でもオーディオブックももうすでに入手してあるもの。私はあまりbooktuberを追うことがなかったのですが、ここ数日結構見たせいで購入欲が抑えられませんでした。上記の内6冊がこの週末に新しく入手したものです。あとは悲しいかな、何年も本棚やkindleに眠っていたもの。これまでbooktuberにあまり興味を持てなか...2020年readinglist

  • The Waiting Room

    何にも考えずにサクサク読むるサイコロジカルスリラー(スリラー?)です。簡単な英語でfastpaceで話が進んでいくので、あっという間読み終わるのですが、読みごたえはあります。難しい本の箸休めに、なかなか読書欲が湧かない時のブースターに、英語でスラスラ本が読める自信を取り戻すために、そんな時なんかにお勧めします。7outof10TheWaitingRoom

  • Normal People(完全ネタバレと思い出話多め)

    アイルランドの田舎町の高校に通う男女二人の主人公。スポーツのスター選手のコーネル。いつも友達に囲まれている。本来興味のあることも違い話も合わないけれど、嫌われるのが怖くて仕方ない彼は、特に自分の意見も言わず、適当な返答をしながら仲間とつるんでいる。一方、マリアンは家族に愛されている実感を持てないため、人との関わり方がわからず一人孤立している。強がって虚勢を張り、教師に反発したり、ついつい同級生を見下した言動をする彼女は嫌われている。そんな二人だが、学校の外では少しずつ言葉を交わし心を通わせていく。コーネルは、嫌われ者のマリアンと付き合っていることが学校の友達にバレると馬鹿にされたり仲間外れにされると考え、学校では一切接触をせず二人の関係を徹底的に秘密にしようとする。コーネルを失いたくないマリアンはそれに承諾する...NormalPeople(完全ネタバレと思い出話多め)

  • The Immortalists

    もし自分の死ぬ日がわかっていたら、それまでの日々をどのように生きるか?子供の頃に遊び半分で占い師のところに行き、自分の死ぬ日を知ってしまった4人の兄妹の話。3outof10ほんっとに面白くなかったです。前半はなかなか面白いんですが、後半は全然。一人一人のキャラクターづくりはとても良いと思うので、もう少しなんとかならなかったものかなーと残念な気持ちです。TheImmortalists

  • A streetcar Named Desire 原作と舞台

    友人からNationalTheatreのサイトが作品を配信していると教えてもらい、チェックしました。毎週作品が変わります。その日はカンバーバッチ出演の「フランケンシュタイン」の最終日でした。「フランケンシュタイン」は昨年私も娘も原作を読んだということもあって、すぐに鑑賞し、色々な思いを抱きました。これについては後ほど。そしてその次の週は「アントニーとクレオパトラ」。これは数年前に娘と私でシェークスピアの町ストラトフォードアポンエイボンを訪れた際にシアターで観てきた作品でした。正直あんまり興味の持てない作品なので今回は飛ばしました。そして今週はAStreetcarNamedDesireです。この作品は最近娘の試験の課題本として購入したばかりだったで、なんともいいタイミングで原作が手元にあるということで、原作を先に...AstreetcarNamedDesire原作と舞台

  • Big lies in a small town

    普段はなかなか惹かれないDualtimelinestoryですが、アートと差別の歴史が絡んでいるというあらすじに興味を引かれて手に取りました。まだまだ’差別の根強い1930年代の南部の田舎町で壁画を描くことになった若い画家アナと、数十年後アナの描いたその作品の修復作業に関わることになった元美大生モーガンの二人の話が交互に語られる流れになっています。二人の製作(復元)の日々の描写もなかなか良いのですが、モーガンが復元をし始めたアナの作品は予想外に奇天烈で、なぜそんな作品が描かれることになったかの謎解きが少しずつされていくのが気になって仕方なくなるページターナーです。差別は人種差別、女性軽視、よそ者への態度など色々含まれています。その一つ一つがなかなか上手いエピソードと文章で表現されていると思います。ただ、主人公ア...Bigliesinasmalltown

  • Everything Everything

    珍しい病気のため、家から一歩も外に出ては行けなく、ほぼ無菌状態の家で過ごしている少女の話。今読むと通常よりも共感できるかと思って読みました。単純な心理(笑)結論からいうと、とても面白かったです。YAが洋書映画と続いて食傷気味でしたが、それでも十分楽しめました。この作家の作品は少し前に「TheSunisalsoaStar」を読みましたが、そちらの作品も好きだったので、好みのストーリーテラーみたいです。ただ、やっぱり主人公はティーンですし、前の作品ほどは社会的問題が含まれていず、主に恋愛ものなので好みの問題として少し低めの評価。7outof10しばらくYAはお休みだな。EverythingEverything

  • The Darkest Minds

    主人公を演じる女の子の見た目と演技が好きだという理由だけで観始めたティーン映画。近未来のアメリカで、未知のウイルスが猛威を振るっており、それに感染した子供たちの98%が命を落としていた。ウィルス?感染?うわ・・・・・内容を全く知らずに見始めてしまったけれど、まさかのタイミング・・・・・今、これを観るってどうなのよ???かなりショック・・・・数少ない生き残った子供たちは全員特殊能力を身につけていた。しかしその能力が危険だと感じた政府は、強い力を持つ子供は即殺すことに、そして中くらいの能力の子供たちを収容所に閉じ込めて、過酷な労働を課していた。主人公のルビーは最強の力を備えていて、人の心をコントロールできる。診断を下した医者をコントロールして一番低い能力の収容所に潜り込む。ところがそれがバレて殺されそうになり、逃走...TheDarkestMinds

  • Finding Audrey

    CounterStrikeLeagueofLegendsこの二つ、何の名前だか知っています?世界中の子供から大人までが過去数年の間夢中になっているオンラインゲームです。うちの子供もそれはそれはもうどっぷりハマっています。今日の本は人気作家SOPHIEkINSELLAのYAで、主人公はあるきっかけで対人恐怖症(?)になっている女の子Audreyで、彼女の病気と向き合っていく姿がメインテーマなのですが、同時にオードリーの兄弟のフランクと母親のゲームをめぐるバトルもかなりの部分を占めています。そもそも母親が窓からコンピューターを投げ捨てようとするシーンから始まります。その会話のすべてに既視感が!母親が父親に言ったように、うちの息子の小学校からの友人LK母も言いました。「私たち、どこで子育て間違った?」お互いバランスの...FindingAudrey

  • 今さら「火花」

    こちらロックダウン中。高校は秋までクローズ、高額払って入学したばかりの大学も秋までクローズ(涙)、夫は万が一感染した場合ハイリスクであるということで12週間外出禁止。そんな中私だけ出勤しています。医療関係者を含む少数のキーワーカーというカテゴリーの中にある業界に勤めているからです。万が一私が感染してきたら大黒柱を失うという緊張感を毎日味わっています。買い物は私しか行けないですが、ご飯支度を全員で分担できるという利点はあります。仕事は時短でなるべく人との接触時間が制限されるようになっていますし、子供の習い事もないし社交も全くしてはいけないので、時間が余っています。私の周りの人たちはほぼ全員この機会に家の掃除を徹底しているとのこと。あとは意味もなく冷蔵庫を開けている(笑)と言っています。StayatHome,Sta...今さら「火花」

  • 映画「キングダム」

    原作は読んでいないのですが、アナザースカイで山崎賢人が撮影現場や万里の長城を訪れているのを観て、すごく興味がわきました。万里の長城に。体がまだまだ動く間に行ってみたい。でもそのためにはもう少し痩せなければ・・・・めざせ、万里の長城!ということで最近ジムに通い始めました。話は始めから脱線してしまいましたが、映画はとっても面白かったです。子供の頃の信と漂が大将軍になる夢を追い剣術を磨いているところも良かったですし、どの闘うシーンも迫力とスピードがあって良かったです。それでは好きなシーンベスト5①一位は漂が信にエイセイの未来を託して死んでしまうところ。②竹藪で毒矢を持った刺客と戦うシーン③大沢たかおが偽の首を持って、偽物の王のもとに出向くシーン④山の民の王を説得するシーン⑤信がエイセイと共に漂を殺した殺し屋に仇を討つ...映画「キングダム」

  • K-POP と80’s

    最近読書も映画鑑賞もしていないのでブログの更新もできずにいます。一体毎日何をしていたのかというと、、、、、娘につられてまさかのKPOPにドハマり、というわけです。きっかけはそれまで一切男性アイドルに興味のなかった娘がStrayKids(スキズ)というグループの大ファンになったところから始まります。私は去年の5月頃に「全員同じ顔に見える・・・・」からスタートして、「3人だけ見分けがつく・・・・」過程を経て、娘のスパルタ特訓の成果で徐々に顔と名前を一致させていけるようになりました。なぜ私までわざわざ覚えることになったのか、といいますと、娘の周りにはあまりkpop好きがいない上、いたとしても大抵の子がBTSのファンもしくは別のグループのファンで、スキズのファンの子が一人もいないため、コンサートに付き添って行くことにな...K-POPと80’s

  • 息子が家を出ていきました

    いえいえ、口うるさい母親から逃げて行ったわけじゃありませんよ!10月から大学に通うため、家を出て大学の寮に入りました。ついにこんな日が来ました。古くから私のブログを読んでいただいている方はご存知でしょうが、私は仕事もそんなにしていないし、家事も好きじゃないし、特に何か夢中になっているわけでもないし、ただただ子供たちにベッタリのお母さんなので、お兄ちゃんがいなくなって寂しくて仕方がないのでは?と周りにも思われているのですが、案外そうでもないです(笑)私自身が田舎育ちで18で家を出ていくのが当たり前の環境で育っているのもありますし、なによりどっちにしろこの7年ほど家にいたところで何時間もゲームしている姿しか見ていないですし、この数か月はバイトに追われていて、仕事が休みの日は友達と遊びに出ていたし、すでに週に一回夕食...息子が家を出ていきました

  • The Hate U give & 翔んで埼玉

    飛行機の中で観た映画で面白かったのがこの二作品。どちらも10OUTOF10TheHateUGiveは長いこと家に原作がありますが、私も娘もいまいち気が進まず未読のままでした。そして映画を先に見たのですが、ストーリーもセリフも想像以上によく、なにより出演者が全員すごく魅力的でした。ぜひぜひ観てください。私も近いうちに原作を読もうと思います。「翔んで埼玉」はもう何度も声を上げて笑いながら観ましたが、中でもお気に入りなのは千葉と埼玉の合戦のシーンでした。TheHateUgive&翔んで埼玉

  • Hop

    イースターバニーが主役のお話。評判はいまいちのようですが、ウサギの動きもいいし、ストーリーも王道で見やすくて、私は良いと思いました。3outof10Hop

  • Living Right

    敬虔なクリスチャンのジェンとその家族。同性同士の恋愛や結婚は正しくない。道を外れてしまった彼らを救ってあげたい。正しい道に導いてあげたい。そう信じて家族全員でデモに参加する。それから数日後、16歳の息子が自殺未遂をする。その理由が、同性に好意を感じてしまう自分が苦しいからだという。想像することすらできなかった我が息子のカミングアウト。ジェンは家族全員の協力と神の力で息子を「正しい道」に戻してあげようと決意を固める。苦しんでいる息子を何としてでも助けたい、救ってあげたい、という母親の気持ちはすごくわかる。自分と違う考えの人間を理解できずに、自分の信じることが正しいと考える気持ちもわかる。私は何事に関しても「理解を強要する」風潮には疑問を感じるので、そういう意味ではこの母親が受け止められないのは仕方ないことだと思う...LivingRight

  • 映画 The Riot Club とオックスフォード大学

    オックスフォード大学で上流階級の子息だけが所属できる秘密クラブの話。家族の財産にものを言わせやりたい放題する若者たち。自分たちにはその権利がある、だって金持ちなんだから、親に権力があるから。庶民を見下し、仲間内でも外国のルーツがあると格下、成金の場合は格下。まぁ、胸糞の悪い話でした。俳優たちはたいした意味もないただの嫌な奴たちをそれぞれ上手に演じていましたよ。残念だったのは、オックスフォードの美しい街があまり撮影されていなかったこと。内容が面白いものではないのだから、その対比としてあの美しい街をふんだんに映して欲しかった!2outof5オックスフォード、本当に綺麗な街で惚れ込んでしまいます。あー、引っ越したい!素晴らしい天候の下、マグダレンカレッジの回廊を歩き鹿のいる庭を散歩、クライストチャーチカレッジでハリポ...映画TheRiotClubとオックスフォード大学

  • The Sun is also a Star

    娘の本棚からヤングアダルトの人気作品を読みました。想像以上に楽しみました。不法滞在のため国外強制退去が決まっているアメリカ育ちのジャマイカ人ナターシャとアメリカ生まれアメリカ育ちの韓国人青年ダニエルとの恋愛物語。物理が好きで現実主義者のナターシャと、ポエムが好きでおしゃべりで押しの強いダニエル、素直になれないナターシャと直球勝負のダニエル、対照的な二人がどうにもこうにも惹かれ合う姿をこの二人が交互に語り手になり描いていくのですが、これがなんとも可愛らしい。二人の運命的な出会いから恋愛に発展していく様子と共に、移民としてアメリカに住むということがどういうことなのかを子供の視線で描かれているところがこの作品の核となります。8OUTOF10うちの子たちはどちらかというと二人ともナターシャに似たタイプなので、時々ダニエ...TheSunisalsoaStar

  • Aristotle and Dante Discover the Secret of the Universe

    Anotherbeautifulstory.....Autumnに続き良い作品を読みました。価値観が合うから、合わないから、なんてセリフをよく聞きますが、私は「合わなくたっていい」と思っています。例え価値観が違おうと意見が一致しなかろうと、自分の話していることが自分の意図している通りに伝わる相手、そのまま尊重し合える相手であれば、友達にもなれるし、家族にもなれる、そう思っています。年齢が違おうと、性別が違おうと、本当の意味で「自分の話している言葉が100%で伝わる」相手に出会うことって何よりも素晴らしい。AutumnもUniverseもそういう相手に出会った主人公の話。どちらも素敵な作品なのでおすすめです。Universeの評価9OUTOF10主人公アリと両親はお互いをとても大切に思う余り、言葉にしないことがた...AristotleandDanteDiscovertheSecretoftheUniverse

  • Autumn

    Beautiful......なんかこれ以上言葉が見つからないかも。8outof10Autumn

  • Moonrise Kingdom

    映像はキレイでおしゃれだし、面白くないとは思わないんだけれど、やっぱりこの監督の作品はよくわかんないなぁ・・・MoonriseKingdom

  • Suffragette

    1910年代にイギリスの婦人参政権を求めて戦った女性たちの物語。主人公モードは夫のソニーと共に劣悪な労働条件の洗濯工場で働いている。女性の労働時間は長く、それでいて賃金にはかなりの差がある。同僚のバイオレットが活動家と交流があるため、誘われてなんとなく断れずにスピーチを聞きに行ったり、息子のぜんそくの薬を買うために行った薬局が偶然活動家のリーダーの夫が経営する所だったため出入りしたところを写真に撮られるなどして、活動家の一人だと誤解されて警察にマークされるようになる。最初は興味はあるものの今の生活を失う恐怖心から躊躇していたモードだったが、暴動に巻き込まれて拘留されたことをきっかけに夫の怒りを買い息子と引き離されてしまう。夫の言い放った「法律的には息子は俺のものだ」という一言で、法律を変えない限り状況は良くなら...Suffragette

  • Community Season 1

    グラミーで賞を獲ったChildishGambinoが若いころに出演していたアメリカのシットコムを見始めました。コミュニティ・カレッジに通う面々の日常を描いたシリーズです。コミュニティカレッジはアメリカの大学(カレッジ)よりも幅広い人々に開かれた高等教育機関。そのため、バックグラウンドや年齢層にも幅があるようです。登場人物は、弁護士をしていたけれど学歴詐称で停職中の主人公、社長職をリタイアした見栄っ張りのおじいさんはなんとチェビーチェイズ、子育てが一段落してから勉強しに来た女性、高校時代にフットボールのスターだった栄光を引きずっているガンビーノなどなど、個性豊かな面々。生徒だけではなく先生も個性的。写真のケンチョンはスペイン語の先生です。面白さは、面白いようなそうでもないような・・・・でもマークしたいセリフは結構...CommunitySeason1

  • 2019 Reading Challenge

    ここのところ全然本は読んでいないのですが、年始には毎年ReadingChallengeに登録して「今年こそもっと読むぞ!」と決意はしているんです。今日も読書もせずにYouTubeをフラフラしていると、bookreview,bookhaulの動画に行きあたり、2019年なので今年読む19冊を挙げている方たちが多くいることに気づきました。そこで、すでに18冊と目標を立てていたのですが、真似して19冊に変えてみました。流されやすいです。どうせ読みもしないのに次から次へと購入することとは思うのですが、一応現段階では手持ちの本の中から19冊を選びました。私の積読本の一部を一挙公開!こんな感じです。私のreadingchallengeは、2015,2017年がcompleted、2016,2018年がfailedなので、今...2019ReadingChallenge

  • 高校3年生の息子が読んだ本

    うちの息子ですが、今年の秋から大学生になる予定です。まだどこの学校になるかは決まらないのですが、こちらでは大学に入る前からある程度の知識を身につけていなくてはいけないらしく、高校生は専門書のようなもの(入門書?)を読んで準備します。理工学部希望の息子が読んだ本がこの3冊です。上の写真の本が一番有名な本で長年各大学の工学部が推薦している本です。下の2冊は前回の記事で紹介した著者の本で非常に読み易くスラスラ読めるものです。前回も書きましたが、よくわからないけれど、こんなのとか、こんなのとかの勉強が好きなんだと思います(笑)高校3年生の息子が読んだ本

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    以前バイオメディカルエンジニアリングに関する本を読んだ後に整形外科専門の病院のオープンデーに行く機会に恵まれました。病院のオープンデーなんて珍しいですよね。患者さんがいる院内は入ることはできなかったのですが、敷地内にある研究所の見学をしました。一人一人の症状にあった車いすを考えるエンジニア、ヒップリプレイスメントの開発に携わるエンジニア、3Ⅾプリンターを利用して一人一人に合うインプラントを作るエンジニア、そして義手義足の改良などに力を入れるエンジニアなど。見学のほかに、マテリアル工学の専門家のレクチャーもありました。マテリアル工学ってなんでしょうね?ところが、このレクチャーがすっごく良かったんですよ。レクチャラーもカッコよくてねー、素人にも解かりやすく話してくれるし、科学の進歩に驚くことばかりでした。そこで、サ...StuffMatters

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