自作や古今東西の俳句を紹介。旅行記や奈良散策、東海道徒歩踏破にも挑戦中!
第25回俳人協会新人賞受賞。 句集に『ブリッジ』『退屈王』。 月刊俳句総合誌「俳句界」編集長をやっています。 「毎日一句」では自作とエッセイを掲載。 そのほか、古今東西の名句を紹介、少し熱めの俳句論を執筆しています。 また、旅こそが詩歌の根本と信じ、奈良を歩いたり、東海道を徒歩で踏破することにチャレンジ(現在、愛知の赤坂宿)しています。
( 神奈川県横須賀市長沢) 浜木綿や引浪ことにひびきをり 誠司 今日も蒸し暑い。 台風(もう熱帯低気圧になったようだが…)の影響か、荒波であり、強風である。 しかし、海は青い。 「浜木綿」とのコントラストが実に美しかった。 今日は...
(神奈川県横須賀市長沢) 今日は横須賀へ。 夕方、海辺を散歩した。 うるさくなく、さびしくなく・・・。 これが私の贅沢(?)な住処の希望である。 その点、ここ、横須賀市長沢は100パーセント満足の地で、われながらよくここを選んだ、と褒めてや...
(東京都杉並区西荻窪) 痩せ鴻司と呼ばれ詮なし花木槿 吉田鴻司(よしだ・こうじ) (やせこうじと よばれせんなし はなむくげ) 昨日は荻窪で句会仲間とカラオケ。 汗だくになって歌った。 関東はまだ梅雨明けしていないそうだが、梅雨明け宣...
(神奈川県横須賀市 横須賀市立市民病院) 胃カメラのあとのむかむか白芙蓉 誠司 病院出づまだ華やかに白芙蓉 芙蓉はなやか病院横は自衛隊 今日は「人間ドック」。 朝7時に起きてバスに乗り、横須賀市立市民病院へ。 去年もここで受けた。...
(東京都豊島区東池袋) 近道とおしへられたる茂りかな 誠司 おほぞらにむらさきの滝紫雲木 今日は10時に起き、一日、横須賀の自宅で仕事をした。 さっきまで仕事をして、ゲラをポストへ投函してきた。 ところでどうでもいい話だが、夕方、校正...
(神奈川県横須賀市 横須賀中央駅) 梅雨明や波の切つ先まで光り 誠司 今日は杉並区荻窪の青丹会。 曇り空だが、実にムシムシする。 西荻窪の事務所から、荻窪の会場・すぎなみ詩歌館まで35分程度歩いて向かった。 今日の講義は、 松尾...
路面電車がたんと曲がり祭来る 誠司 今日は「谷中句会」。 この句会は、台東区谷中・谷中銀座の民家の2階をお借りして行っている、小人数の和やかな句会だが、問題が一つある。 クーラーがないことである。 よって7月、8月は杉並区荻窪の...
【原 文】 やうやう白根が岳隠れて、比那(ひな)が嵩(だけ)現はる。 あさむづの橋を渡りて、玉江の蘆は穂に出でにけり。 鶯の関を過ぎて、湯尾(ゆのお)峠を越ゆれば、燧(ひうち)が城(じょう)、帰山(かえるやま)に初鴈(かり)を聞きて、十四日...
(秋田県にかほ市象潟) 「歴史に学べ」ともいうし「歴史は繰り返す」ともいう。 現在の「日本」と「韓国」を考えると、 歴史は繰り返す ということをしみじみ思う。 明治維新の頃、 征韓論 (せいかんろん) というものが沸き上がった。 西郷隆盛や...
墳山の茂り泣かせよ風と雨 誠司 埼玉県行田市には子供の頃に一度、大人になって仕事で一度、訪ねたことがあり、今回で3回目である。 行田といえば、ここ最近、 映画「のぼうの城」 日曜ドラマ「陸王」 の舞台となった地。 先年、仕事でここ...
見えてくる岬のバスや夏惜しむ 誠司 今日は高円寺の香林会。 先月は仕事の都合で参加出来ず、自主句会にしていただいた。 今回は、前半は、先月の句会作品の選句・講評、後半は今回分の句会をした。 全句講評なので、今日もよくしゃべった(笑)。 ...
(神奈川県横須賀市長沢) 暑き日の高校クラブの竹刀かな 誠司 頭から水かけて果つ夏稽古 剣道の面に湿り気 夏の朝 とんばうのふらりと入る剣道場 かけごゑは人それぞれや夏稽古 剣先の揺れやんでくる夏稽古 先週末は36年ぶりに高校の剣...
(埼玉県入間郡越生) 山吹のことについてもう少し書いておきたい。 私自身の勉強のためでもある。 七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞかなしき 兼明親王『後拾遺和歌集』 という和歌をなにげなく(?)、昨日紹介したが、今更ながら、...
(埼玉県入間郡越生 山吹の里歴史公園) 七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞかなしき 兼明親王『後拾遺和歌集』1154番 (ななえやえ はなはさけども やまぶきの みのひとつだに なきぞかなしき) ひさしぶりに埼玉県越生(おごせ...
(東京都杉並区荻窪 大田黒公園) 荻窪や柿の実のなる母の家 角川春樹 荻窪界隈は私にとって、横須賀と並ぶ、大切な土地である。 事務所が西荻窪にあり、俳句講座が荻窪に二つ、西荻窪に一つある。 荻窪の青丹会は、私が初めて担当した俳句講座...
左義長の炎の先の男女神 福島たけし 今日は、福島たけしさんの第四句集『寒オリオン』搬入の日。 9時ごろ、横須賀の自宅に届いた。 早速、200冊程度の代理発送作業を始める。 謹呈用紙の綴じ込み ↓ ビニール袋に封入...
(東京都豊島区目白 目白庭園) うれしさや七夕竹の中をゆく 正岡 子規 昨日は七夕であったが、星空は望むべくもなかった。 ましてや天の川など、さらに望むべくもない。 「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、 乳の流れたあと...
(東京都豊島区目白 目白庭園) 巨大風車ささへてゐたる茂りかな 誠司 風鈴のどこかで鳴りぬ電車中 今朝、まるでホラー映画のような、おそろしい夢を見て、目が覚めた。 われながら(?)、実に良く出来た構成で、映画化したいくらいであった。...
(神奈川県三浦市三崎 城ヶ島大橋) 雨はふるふる城ヶ島の磯に 利休鼠の雨がふる 雨は真珠か夜明の霧か それともわたしの忍び泣き 舟はゆくゆく通り矢のはなを 濡れて帆あげたぬしの舟 ええ 舟は櫓でやる櫓は唄でやる ...
(神奈川県横須賀市 野比海岸) 浜木綿や落ちて飼はるる鳶の雛 水原秋桜子 (はまゆうや おちてかわるる とびのひな) 以前にも書いたが、「浜木綿」は横須賀市の花であり、お隣の三浦市の花でもある。 今日は10時まで寝て、そのあと海辺を...
(神奈川県横須賀市長沢) 海の青あつめてもなほ白日傘 誠司 「んだ、んだ」と話しつつ来る草刈女 今日は西荻窪の「俳句の駅」。 朝八時に起き、昼まで仕事をして、俳句の駅句会場へ。 1句目がなかなか評判がよかったが、2句目はまったくダ...
(秋田県にかほ市象潟) 象潟や雨に西施が合歓の花 松尾 芭蕉 (きさかたや あめにせいしが ねむのはな) 汐越や鶴脛ぬれて海涼し (しおごしや つるはぎぬれて うみすずし) 昨日はひたすらドライブ。 秋田市、大館市、青森の弘前市...
(秋田県仙北市角館地区 武家屋敷) 増水に膝を押しこみ鮎を釣る 誠司 秋田県秋田市にいる。 4時半に起き、7時50分の飛行機で、羽田空港を発ち、秋田空港へ。 空港でレンタカーを借り、角館へ。 ここは「みちのくの小京都」と言われる歴史...
今日はひさびさ母、妹と北千住で会い、食事した。 9時に家を出て、11時前に北千住着。 お昼を食べ、お茶をして15時に解散。 17時頃、横須賀に戻った。 明日は早い。 お酒も呑んだせいで眠い。 早く寝よう。 俳句アトラスHP UP! ...
(神奈川県横須賀市 長沢) 浜木綿を見て黒潮の波ごこち 誠司 俳句を始めてもう四半世紀になるが、今ほど「花」や「鳥の鳴き声」に興味を持ったことがない。 なに? 今頃か? と言われそうだが、実際、そうなのでしかたない。 原因はさまざ...
(神奈川県横須賀市長沢) 浜木綿や湾の名所のすべて見ゆ 誠司 今 日はとにかく蒸し暑い。 「暑い」というより「蒸す」。 大阪でG20が開催されているようだが、各国首脳は背広姿だろうから大変だろう。 ロシアのプーチンさんなどはこの「蒸...
(茨城県鹿嶋市根本寺〜本堂、芭蕉句碑〈月はやし〉) ひるよりあめしきりにふりて、月見るべくもあらず。 ふもとに、根本寺のさきの和尚、今は世をのがれて、此(この)所におはしけるといふを聞(きき)て、尋入(いり)てふしぬ。 (中略) あかつきの...
今日は「梅雨寒」。 半袖では寒いくらいだった。 (まあ、そうは言っても、結局、半袖で一日過ごしたが…。) 少し寒気もする。 今日は大事な仕事が二つあったが、一つしか片付けられなかった。 調子もあまりよくないので風呂に浸かりながら読んだ本で「...
くちなしのかをりにひらく楽譜かな 誠司 チェリストの伏せるまぶたや花茨 さみだれの音にときをりピアノソロ ショパン聞く睫毛に梅雨のしめりかな サンサーンス梅雨の走りのチェロの弦 冷房に膝をさすりてショパン聞く 「愛の讃歌」悔い根に...
(東京都文京区後楽園) 噴水の刹那の花は大きかり 誠司 今日は「細道句会」。 会場は東京都文京区・小石川後楽園涵徳亭。 ここはなかなかいい。 句会をしながら、喫茶もビールも食事も頼める。 (今回は頼まなかったが…。) 機会があればま...
(東京都杉並区 善通寺川) 今日は大田区大森の新山王句会へ。 いつもは駅前のLuz大森で行っていたが、会場の都合で、今日は「鳳会館」で行った。 今回は4名の見学者が参加してくれた。 このうち何名参加して下るかわからないが、一人でも多く参加し...
(京都府京都市 枳殻邸) 蓮の葉の一滴もなき晴れ間かな 誠司 今日は「鳰の子」有志の吟行にご一緒した。 京都・東本願寺の「枳殻邸」を歩いた。 ここは以前、仕事で訪れたことがある。 やばい! 熱が出て来ました。 htt...
寝転んでアイガー仰ぐお花畑 新谷壯夫 今日は京都の新・都ホテルで行われた、 「鳰の子」俳句大会・新谷壯夫『山懐』出版祝賀会 に参加した。 版元として、俳句大会選者として参加した。 新谷さんは「鳰の子」同人会長。 私としても誇らしい思いである...
モネ描きてより睡蓮は朧なり 誠司 今日は池袋の第二谷端川句会。 「自信作」ばかりを揃えて句会に望んだが、なんと、1点も入らなかった。 悲しいことだ。 そのあとは池袋から東京駅へ向かい、新幹線に乗り、京都へ。 そこから二駅戻り、今、大津駅のビ...
(東京 小石川後楽園) 今日は、千葉県松戸市八柱の「ヨークカルチャー俳句教室」だった。 JR中央線の架線にビニール袋に引っかかった…、とかで電車が動かず焦ったが、無事、時間前に到着出来た。 今日の講座は「俳句の鑑賞について」。 俳句は自由に...
(東京都杉並区荻窪) 睡蓮の咲いて落ち着く水の位置 誠司 昨日は谷中句会、今日は荻窪の青丹会。 青丹会の帰り、ついに「30度」を超えた。 そろそろ「ロフト」で寝るのがきつくなってきた。 …とは言え、句会のあと、お寿司をつまんでお酒...
風みだれだす半島の雲の峰 誠司 三浦半島は西瓜、キャベツ、大根と「野菜の名産地」である。 今はその野菜があちらこちらで花を咲かせている。 今日は「散策」がてら、近所を歩いた。 それだけでもたくさんの「野菜の花」を咲かせていた。 南瓜...
我ひとり鎌倉山を越え行けば星月夜こそうれしかりけれ 『永久百首』 (われひとり かまくらやまを こえゆけば ほしづくよこそ うれしかりけれ) 今、ある句集を手掛けて最終校正段階に入っている。 著者は鎌倉や横浜をこよなく愛する方で、ご希...
(三重県伊賀市 上野公園) 昨日の続き、 松尾芭蕉と坂本龍馬は似ている ということについて書きたい。 今日は、 出自 についてである。 松尾芭蕉を生み出した「松尾家」は農民階級だが、「名字帯刀」が許された家柄である。 農民ながら、 苗字を名...
(三重県伊賀市 俳聖殿) 旅寝してわが句を知れや秋の風 松尾芭蕉 丸くともひとかどあれや人心 あまりまろきはころびやすきぞ 坂本龍馬 私の中で、 松尾芭蕉と坂本龍馬は似ている。 という考えがある。 それを披露したい。 似てい...
(東京 日本都市センターホテル) 今日は日本伝統俳句協会総会に出席。 まだ出来たばかりの会社だし、雑誌媒体もない会社だが、こうして気に留めて、声をかけてくださったのが嬉しい。 会長の稲畑汀子さん、司会の稲畑廣太郎「ホトトギス」主宰もお元気そ...
(神奈川県横須賀市) 冬凪の群青の中母を待つ 原 朝子 (ふゆなぎの ぐんじょうのなか ははをまつ) 今日はひさびさに原朝子さんと有楽町でお会いした。 朝子さんは、 原 石鼎 原 コウ子 原 裕 原 和子 と続く、伝統結社「鹿火屋」...
われならで誰かは植ゑむひとつ松こころして吹け志賀の浦かぜ 明智光秀 (われならで たれかはうえん ひとつまつ こころしてふけ しがのうらかぜ) 三日前は神奈川県横浜市の中華街。 俳句の先生と豪華なディナーをいただいた。 ここの紹興酒は実に...
今日は仕事の打合せで、大阪府茨木市。 久しぶりの関西なのでゆっくりしたいが、明日は午後から西荻窪で句会がある。 朝9時の新幹線で帰る。 今日は朝9時に起きて、新幹線に乗り、今、茨木市のビジネスホテルに着いた。 腹が減ったので、茨木市の立ち食...
俳句を始めるまで、「卯の花」という花を意識したことはなかった。 俳句を始めると、結構、目にする。 卯の花 (うのはな) はもちろん、旧暦四月を、 卯月 (うづき) という。 「卯の花」が咲く頃…という意味があるらしい。 また、その頃の海の波...
【原 文】 福井は三里ばかりなれば、夕飯(ゆうめし)したためて出づるに、黄昏(たそがれ)の道たどたどし。 ここに等栽(とうさい)といふ古き隠士(いんし)あり。 いづれの年にや江戸に来たりて予を尋ぬ。 遥か十年(ととせ)余りなり。 いかに老い...
(神奈川県横須賀市野比海岸) 日さらしのままや浜辺の花火屑 誠司 どうもいけない。 「年」のせいだろうか。 毎年、夏になれば体を動かしたくなり、汗だくになるのが好きであった。 それがどうも今年は、 よし! ジョギングをしよう と...
(神奈川県横須賀市長沢) めつむりて茅花流しに流さるる 福永 耕二(ふくなが・こうじ) 今日は青丹会の講座資料(2回分)、句集の請求書を作成。 これから、池袋の谷端川句会の選評を書く。 まあ、ちょっと疲れたので、一休みしている。 録...
(神奈川県横須賀市佐島 地魚料理 浜木綿) 今日は一日、出来上がった句集『山懐』の代理発送作業。 それが終わると、横須賀市佐島へ行き、夕食。 ここは養殖は一切使用しないと地魚料理の店である。 値段はちょっと高いが、やはりおいしい。 代理発送...
重力のバラ一輪のたわみかな 誠司 今日は午前中に洗濯を済ませ、11時半に荻窪地域区民センターへ。 「おくのほそ道講座」の打合せに。 徒歩で出かけた。 打合せは30分ほどで終了。 この講座は杉並区民の方限定で9月から始まる。 昨年に...
(神奈川県横須賀市長沢) 鳶鴉獲物とりあひ夏来たり 誠司 横須賀は半島内にあり、平野のように空気が籠らない、という良さがある。 今日も歩いているとやや汗ばんだが、風が気持ちよく、猛暑というほどではない。 今日は午前中、大事な仕事が...
( 神奈川県横須賀市長沢) 「人間ってすごいね」電線の雀の子 誠司 今日は昼近くまで寝て、そのあと横須賀の自宅を掃除して、ついさきほどまで「校正」をしていた。 最低限の仕事は出来た。 今日はもの凄い暑さだ、とテレビがしきりに言って...
夏鷹に扇をひらく山の空 誠司 今日は有志による超結社句会「細道句会」。 会場は早稲田である。 句会終了後は近くの「サイゼリア」で一杯。 お酒が利いたのか、帰りの電車でぐっすり眠ってしまった。 ひさしぶりに横須賀に戻る。 戻ると、よ...
(千葉県成田市 小御門神社) はろけさや白梅は雲人は鳥 松浦 加古 雪道を誰やら搔きてくれたらし 成� 喜代 今日は、俳句アトラスで句集『東路』」(あづまぢ)を刊行してくださった、「蘭」同人・成�喜代さんの句集を祝う...
(栃木県日光市足尾) 銅山跡ちぎれんほどに夏の川 誠司 茨城、栃木、埼玉、群馬にまたがる広大な遊水池「わたらせ遊水池」を訪ねて以来、一度「足尾銅山」を訪ねてみたいと思っていた。 埼玉県加須市、わたらせ遊水池 https://blo...
(群馬県赤城神社) 上野の勢多の赤城のから社やまとにいかで跡をたれけん 源 実朝 (かみつけの せたのあかぎの からやしろ やまとにいかで あとをたれけん) 「上毛三山」は赤城山、榛名山、妙義山。 上毛三山のうち、榛名山と妙義山...
群馬県高崎市で行われた「ひろそ火」100号祝賀会へ。 西荻窪から高崎は新幹線を使わずに二時間程度で行ける。 横須賀へ帰るのとたいして変わらない。 いろいろな人とお会い出来て楽しい時間だった。 祝賀会終了後も先生方数名とお茶をして、カラオケま...
(東京都杉並区西荻窪) 足爪のまつかな炎夏来たり 誠司 西荻窪事務所の裏手に大きな「ケヤキ」がある。 「トトロの木」と呼ばれているそうだ。 なんで「トトロの木」なのかはわからないが、確かに立派な「大樹」である。 冬の間はすっかり落葉...
青蛙ひと跳びで無の世界まで 誠司 今日は荻窪の青丹会。 西荻窪事務所から歩いて35分、電車を使っても25分くらいなので、いつも歩いていく。 句会のあとは有志で食事をし、解散。 そのあと、荻窪在住のデザイナー宅へ歩いて出向き、借りた...
(神奈川県横須賀市長沢) 枝揺れて海をまぢかの岩清水 誠司 昨日は東京大森の「新山王句会」、今日は東京谷中の「谷中句会」だった。 「新山王句会」では句会のあと、数名でお酒を飲む。 が…、昨日はいつもより「深酒」だった。 西荻窪の事務...
子と離れ住んで夕焼の鬼子母神 誠司 昨日は池袋の第一、第二谷端川句会の 合同吟行。 豊島区雑司が谷の「鬼子母神」を巡った。 「鬼子母神」は子育て・安産の神様。 が…、もとは子供を求めては食べてしまう「夜叉」だった。 近隣の子供をさら...
(神奈川県横須賀市 三浦富士) 春の山からころころ石ころ 種田山頭火 すでに夏だが、先日、この句を知って感嘆した。 万葉集から連なる、 あらゆる命への慈しみ は、俳句に於いて、 松尾芭蕉→小林一茶→種田山頭火 に継承された、と言っ...
(埼玉県さいたま市桜区) 今日は東京都東久留米市に。 句集の営業だったが、今回はどうも折り合いがつきそうにない。 今日はなんかついてなかった。 駅で人にぶつかる。 バスで女性に背負ったリュックをぶつけられる。 上石神井駅の踏切は長い。 踏切...
(神奈川県横須賀市 横須賀中央駅前) 横須賀や海路をよぎる夏の鳶 誠司 今日から横須賀へ。 …が、仕事用のUSBメモリを西荻窪の事務所へ忘れてきてしまった。 今日は暑いくらいの陽気。 土曜日と言うこともあって横須賀の中心街は賑やかだ...
(群馬県みどり市 岩宿博物館) 先日、群馬県みどり市の岩宿遺跡を訪れ、考古学者・相沢忠洋さんのことを書いた。 群馬県みどり市岩宿遺跡、太田市新田義貞ゆかりの地 https://blogs.yahoo.co.jp/seijihaiku/381...
(茨城県結城市 与謝蕪村「北寿老仙を悼む」詩碑) 君あしたに去(い)ぬ ゆふべのこころ千々(ちぢ)に 何(なん)ぞはるかなる 君をおもふて 岡のべに行きつ遊ぶ 岡のべ何ぞかくかなしき 与謝蕪村「北寿老仙を悼む」冒頭 茨城県結城市の、与謝蕪村...
(群馬県みどり市 岩宿遺跡 相沢忠洋像) 夏つばめ考古学者の小さきメモ 誠司 業績より熱意大切青山河 今日は群馬県みどり市の「岩宿古墳」、群馬県太田市の新田義貞ゆかりの地を訪ねた。 岩宿遺跡は古代史の画期的発見の地。 この遺跡発見に...
筑波嶺の少し浮いたか田水張り 誠司 今日は茨城県下妻、結城へ。 下妻では、このあたりの名物の「極太うどん」を食べ、 そのあとは結城で、与謝蕪村の傑作「北壽老仙を悼む」の詩碑を見て来ました。 与謝蕪村 「北寿老仙をいたむ」を読む htt...
(東京都国分寺市 著莪の花 ) みちのくのあさかのぬまの花かつみかつ見る人にこひやわたらむ 『古今和歌集』 詠み人知らず 数日前、東京都国分寺市を散策した時、 東京都国分寺市〜武蔵国分寺跡、お鷹の道 https://blogs.y...
【原 文】 丸岡天龍寺の長老、古き因(ちなみ)あれば尋(たづ)ぬ。 また、金沢の北枝(ほくし)といふ者、かりそめに見送りて、この所まで慕ひ来る。 所々の風景過ぐさず思ひ続けて、をりふしあはれなる作意など聞こゆ。 今すでに別れに臨みて、 ...
(東京都国分寺市) 伊香保ろに天雲い継ぎかぬまづく人とおたはふいざ寝しめとら 東歌『万葉集』巻14−3409 (いかほろに あまくもいつぎ かぬまづく ひととおたわう いざねしめとら) 「令和」改元によって、あらためて『万葉集』が注目さ...
(神奈川県横須賀市長沢) 旅人のこゝろにも似よ椎の花 松尾芭蕉 毎回ながら自分の怠惰が嫌になる。 今日は「絶対終わらせよう」と心に決めた仕事があったが、朝、〆切が迫っている仕事二件を思い出し、そちらをやったら、あっという間に一日が...
(神奈川県横須賀市 ヴェルニー公園) 青葉して港は巨大空母吐く 誠司 昨夜、横須賀へ戻ってきた。 五日ぶり、いや、六日ぶりだろうか。 もうあんまりわからなくなってしまった(苦笑)。 今日は横須賀市逸見(へみ)の生涯学習センターへ。 ...
今日は高田馬場へ。 ここで働いていた時、よく来ていた書店・芳林堂へ行き、 『万葉集の秀歌』 中西 進 『神話と日本人の心』 河合隼雄 『芥川竜之介随筆集』 石割 透・編 を買った。 このブログでも、知ったかぶりして『万葉集』を引用してい...
(神奈川県横須賀市長沢) もうすぐ「平成」が終わる。 今日は池袋に行き、句集の営業…というか打合せに行った。 17時に始まり、終わったのは21時。 「昭和」が「平成」に代わった時は23歳。 「平成」から「令和」に代わる、今は、54歳。 簡単...
寒禽の思ひ切るときかがやけり 由季 今日は東京都新宿区早稲田のリーガロイヤルホテルへ。 日下野由季俳人協会新人賞受賞祝賀会に出席した。 昨年刊行した第二句集『馥郁』(ふくいく)の第45回俳人協会新人賞受賞を祝う会である。 由季さんが...
(神奈川県横須賀市長沢) 「おくのほそ道」日光 【原文】 卯月朔日(ついたち)、御山(おやま)に詣拝す。 往昔(そのかみ)、この御山を二荒山(ふたらさん)と書きしを、空海大師(くうかいだいし)開基(かいき)の時、日光(にっこう)と改(あらた...
(埼玉県さいたま市桜区) 草むらの波より蝶の生まれけり 誠司 散る花のおほかた散つて桜草 くさぐさに丈をゆづりて桜草 今日は新しい句会「細道句会」の第一回目である。 これは「俳句講座」ではなく、超結社の句会。 さまざまな結社、流派...
(東京都国分寺市) 今日は句会仲間6名で、東京都国分寺市へ。 以前歩いた武蔵国分寺跡を訪ねる吟行である。 今日はときおり小雨の降る曇天であったが朝から暑かった。 国分寺駅で待ち合わせし、「お鷹の道」という遊歩道を散策。 ここの散策路がいい。...
(埼玉県さいたま市桜区田島ヶ原) まのあたり天降りし蝶や桜草 芝 不器男(しば・ふきお) (まのあたり あもりしちょうや さくらそう) 先日、ブログで、「桜草」は江戸時代、多くの品種改良され、自生の桜草はほとんどなくなってしまった…...
(神奈川県横須賀市野比) 風光るタイル欠けたる防砂堤 誠司 今日は火災報知器の交換の為、横須賀の自宅にいた。 火災報知器の誤作動 https://blogs.yahoo.co.jp/seijihaiku/38043981.html ...
(東京都杉並区荻窪) 我が国は草も桜を咲きにけり 小林一茶 (わがくには くさもさくらを さきにけり) この句は「桜草」(さくらそう)を詠ったもの。 「桜草」は春の季語、今頃、咲いている花である。 まだ、しげしげと見た経験はない...
(三重県伊勢神宮 五十鈴川) すすぐ手のそばの目高や五十鈴川 燕を当たり前のように見るようになった。 伊勢神宮に行った時、その参道にたくさんの燕を見た。 今日も横須賀の自宅から駅に向かう途中、燕を見たがあれほどの数はない。 燕は南方から来る...
(神奈川県横浜市金沢区 金沢文庫) 花こぼす大路小路や康成忌 誠司 雪の美しいのを見るにつけ、月の美しいのを見るにつけ、つまり四季折り折りの美に、自分が触れ、目覚めるとき、美にめぐり合う幸いを得たときには、親しい友が切に思われ、こ...
(神奈川県横須賀市長沢) 胸張つて出でよ三つ四ついぬふぐり 誠司 昨日は池袋の谷端川第2句会、今日は高円寺の香林会。 それが終わり、みなと軽く食事をして、横須賀へ戻ってきた。 明日は一日、ここで仕事をして、明後日は大森の新山王句会...
(東京・JR御茶ノ水ホームより) 葉桜となりゆくまへのうすみどり 誠司 今日は千葉県松戸市八柱・ヨークマート内・ヨークカルチャーの俳句講座の第1回。 これまで講座は8個あるが、すべて都内。 初めての東京以外、初めての千葉である。 実...
注文の小さき花束春惜しむ 誠司 今日は東京・三軒茶屋の銀座アスターで行われた日下野仁美「海」副主宰編著『花暦吟行集』出版祝賀会。 昨年、俳句アトラスで刊行した書籍の出版祝いである。 この仁美さん指導の吟行会は平成18年〜29年まで...
(山梨県甲府市 山梨文学館) どうでもいい話だが、最近、テレビドラマで、 砂の器 を見た。 ひどいドラマだった。 …というか、あれはもはや「砂の器」ではない。 「ハンセン病」の葛藤も描かれていないし、配役もジャニーズのタレント中心で製作側の...
(神奈川県横須賀市長沢) みな海をくぐりてきたり春の星 誠司 今日は友人に誕生日を祝ってもらい、ご馳走してもらった。 三浦半島の空は雨模様であったが、江ノ島や大島が見え、海も穏やかだった。 それにしても寒い。 家に戻り、時が経つほど寒...
(神奈川県横須賀市) 内剛のわれマーラー派夜長来る 橋本榮治 (ないごうの われマーラーは よながくる) 平成2年作。 うまく言えないが、出会った時から好きな句である。 橋本 榮治 本名同じ 横浜市在住 昭和22年 横浜生まれ 昭和5...
(三重県伊勢神宮内宮 五十鈴川) 伊勢の海あこぎが浦に引く網もたび重なれば人もこそ知れ 詠み人知らず (いせのうら あこぎがうらに ひくあみも たびかさなれば ひともこそしれ) 今日は朝7時に起床、8時にホテルを出発。 8時25分ごろ...
今日は伊勢神宮。 平日だというのに凄い人でした。 松阪に行き、本居宣長記念館に行ったのですが、休館日。 松阪城を散策。 「海光」吟行はこれで終了。 そのあとは有志で和田金へ。 和田金は28年ぶり。 次はまた20年後かな(笑)。 ずいぶん飲ん...
春すでに高嶺未婚のつばくらめ 龍太 https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-14-c2/seijihaiku/folder/225831/02/38139002/img
(東京都杉並区) お別れに知る洗礼名花月夜 誠司 昨日は、装丁デザイナーとの打ち合わせ、仕事の雑務、「海光」の原稿書き。 今日は西荻窪句会「俳句の駅」。 「取り合わせ」についての講義をして、句会を行った。 明日は山梨県笛吹市の山廬...
(東京都新宿区四谷) 春の灯や棺のバラの明るくて 誠司 今日は「篠」主宰、岡田志乃さんのお通夜(?)に東京四谷の聖イグナシオ教会へ。 岡田先生にはかわいがっていただきました。 生前最後の句集『ピカソの壺』を文學の森で出していただき、...
(神奈川県横浜市金沢区) さまざまなこと思ひ出す桜かな 松尾芭蕉 昨日は54回目の「誕生日」。 その日は「昔の海岸線」を訪ねて、横浜市金沢地区を歩いた。 ほとんどが団地だったが、自然も結構豊かに残っている。 神社仏閣も鎌倉時代から...
(東京都武蔵野市吉祥寺 井の頭公園) きてもみよ甚べが羽織花ごろも 松尾芭蕉 (きてもみよ じんべがはおおり はなごろも) 俳句は文学ではない。 と言ったのは石田波郷である。 僕は嘗(かつ)て俳句は文学ではないと言つたことがある。 (...
(神奈川県横浜市 称名寺) 世にさかる花にも念仏申しけり 松尾芭蕉 (よにさかる はなにもねぶつ もうしけり) 今日は神奈川県横浜市の金沢文庫へ。 「コトリ」主宰の福島たけしさんと歩き、句集の打合せをした。 「金沢文庫」そしてその...
(神奈川県横須賀市長沢) 顔に似ぬ発句も出でよ初桜 松尾芭蕉 (かおににぬ ほっくもいでよ はつざくら) 松尾芭蕉晩年の作。 亡くなる1ヶ月前、元禄7年秋、故郷・伊賀での作。 秋の作ではあるが、いろいろ熟考して季語を「初桜」とし、...
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