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木村耕一
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練馬区
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高岡市
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2011/08/02

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  • 木村耕一noteに、イソップ物語(2)を掲載

    周り人に、いつも親切に接したいものです。「イソップ物語」の第2回「池に落ちたアリ」を、木村耕一noteに掲載しました。 note.com

  • 木村耕一noteに、歎異抄の旅(2)を掲載

    「歎異抄の旅」の第2回「小野小町、平重衡の旧跡、そして法界寺へ」を、木村耕一noteに掲載しました。 note.com

  • 木村耕一note『徒然草』(2)大根の恩返し

    ウソの世を、笑って生きるヒントが『徒然草』にあふれています。木村耕一noteに、『徒然草』第2回、「大根の恩返し」を掲載しました。 note.com

  • 木村耕一note で「イソップ物語」の連載

    ウソの多い世で、だまされずに生きるヒントが、イソップ物語にあります。木村耕一note で「イソップ物語」の連載を開始しました。 note.com

  • 木村耕一note で、「歎異抄の旅」を連載

    なぜ、「無人島に1冊、もっていくなら歎異抄」といわれるのでしょうか。木村耕一note で「歎異抄の旅」の連載を開始しました。古典『歎異抄』の理解を深めるために、各地の旧跡を巡ります。 note.com

  • 木村耕一note で『徒然草』を連載

    『徒然草』から、生きるヒントを!木村耕一note で『徒然草』の意訳の連載を開始しました。 第1回皆、好き勝手なことを言っていますね〜鬼女のうわさ(『徒然草』第50段) note.com

  • 木村耕一noteを開設

    「古典の楽しさ、生きるヒント」を発信するnoteを開設しました。 いつか読みたかった、古典の名著との出会いが、毎日の生活に彩りを与えてくれます。夢を叶えたい、人間関係に悩んでいる、トラブルをどう乗り切るか、何をしたら満足できるのか、などの悩みは、今も昔も変わらないようです。先達はその時どうしたのか。古典や歴史上の人物のエピソードをとおして、生きるヒントをお届けしていきたいと思います。日本各地のゆかりの地を旅して撮影した写真も掲載していきます。ぜひ、下記からごらんください。https://note.com/kimurakouichi

  • 方丈記(鴨長明)が語る、幸せのヒント

    私たちは、どうすれば幸せになれるのでしょうか。 この謎を解くには、まず、私たちの住んでいる世界は、どんなところなのかを、よく見つめる必要があります。 鴨長明の『方丈記』に、京都に起こった災害を例にして具体的に記されていますので、意訳してみましょう。(『月刊 なぜ生きる』令和6年3月号に掲載。イラストは黒澤葵さん) ◆都の三分の一が焼失した大火災 宝石を敷き詰めたような美しい町、それが京都です。ここが都に定められてから、人々は競い合うように立派な住まいを築いてきました。 ところが、私(鴨長明)が都で暮らしている間に、「まさか!」と叫びたくなるような想定外の災害に、何度も見舞われたのです。 あれは…

  • 古典・徒然草の意訳シリーズを再開

    「月刊なぜ生きる」に、意訳で楽しむ古典シリーズとして、『徒然草』を再開しました。『徒然草』は、兼好法師のエッセー、244段から構成されています。その中から66選んで意訳し、黒澤葵さんのイラストを添え、平成29年に発刊したのが、『こころ彩る徒然草 兼好さんとお茶をいっぷく』でした。 この書籍に入れることができなかった楽しいエッセイやエピソードを選んで、「月刊なぜ生きる」に連載していきます。 1年くらい連載を続けて、『こころ彩る徒然草』第2弾として発刊したいと思います。 「月刊なぜ生きる」令和5年2月号

  • 琵琶湖周航の歌 さすらいの旅が人生

    月刊誌の連載「歎異抄の旅」は、7月号から、滋賀県へ向かいます。 海のように広い琵琶湖に沿って車を走らせると、場所によって水面の色が変わります。深い群青色になったり、濃い緑になったり、日光を反射して鏡のように輝いたり……。琵琶湖は、とても魅力的です。「われは湖の子 さすらいの旅にしあれば しみじみと……」 美しい琵琶湖の自然を歌った「琵琶湖周航の歌」が浮かんできます。この歌は、大正6年に誕生してから、100年以上も歌い継がれています。フランク永井さん、都はるみさん、小林旭さん、渡哲也さん、倍賞千恵子さんなど、数多くの歌手によってカバーされてきました。中でも昭和46年に、加藤登紀子さんが歌ったレコ…

  • 鎌倉殿と『歎異抄』、北条政子の手紙

    北条政子は、法然上人に何度も手紙を書いていたようです。彼女の問いかけに、優しく、丁寧に答えられる法然上人の返書も残っています。 政子というと、「尼将軍」として、勇猛な武士たちに毅然と臨んだ女性というイメージしかありませんでした。彼女は、鎌倉から京都の法然上人へ手紙を出して、何を尋ねていたのでしょうか。悩みがあったのでしょうか。『歎異抄』とも深く関係することなので、政子の生涯を追ってみることにしました。「月刊なぜ生きる」6月号に掲載しました。 https://nazeikiru-web.com/naze2206/ 鎌倉市の清泉小学校の角に、鎌倉幕府の旧跡を示す石碑がある 源氏山の頂きには、頼朝の…

  • 鎌倉殿と『歎異抄』。なぜ起きた、義経の悲劇

    源義経といえば、悲劇のヒーロー。命懸けで頑張ったのに認められず、理不尽な仕打ちを受けて殺された武将……という印象が強いと思います。同情し、悲しむだけでは、涙しか残りません。なぜ、悲劇が起きたのか。『月刊なぜ生きる』5月号「歎異抄の旅」に、義経の「腰越状(こしごえじょう)」を、『歎異抄』から読み解く記事を掲載しました。 nazeikiru-web.com 腰越状を書く義経と弁慶(満福寺) 満福寺には、腰越状の下書きが展示されている

  • 魯迅と、井上ひさし

    『井上ひさしベストエッセー』の中に、ガツンと、衝撃を受ける言葉を発見! 「頭の痛いときは良い文章を読んで治し、暇なときは良い文章を書き写す」(魯迅) こういう境地があるとは! 文豪とは、すごいものだ! 魯迅を「先生」と呼んで紹介する、井上ひさしも、すごい!

  • 「中田敦彦のYouTube大学」で『方丈記』が紹介

    大人気のYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で、『こころに響く方丈記』が紹介されたました。私が意訳、解説した書籍です。 オリエンタルラジオの中田敦彦さんの、次の言葉が、とても印象的でした。 「『方丈記』は、災害や挫折を、どう乗り越えるかの秘伝書!今読まないで、いつ読むんですか。絶妙の方丈記タイムが来てるんだよ!」 「中田敦彦のYouTube大学」の場面

  • 悲いい恋の物語・滝口寺

    『平家物語』には、悲しい恋のエピソードが、いくつも描かれています。その中の一つ、親に結婚を反対された時頼と横笛は、どのように愛を貫いたのか……。 11月19日、京都・嵯峨野の滝口寺へ取材に行ってきました。『月刊なぜ生きる』1月号の「歎異抄の旅」に詳しく書きます。 小倉山のふもとに建つ滝口寺

  • 『平家物語』シリーズ3巻、10万部突破!

    今の世を覆っている不安と、平安末期の混乱した世相には、共通したものがあるように感じます。 災害に襲われ、政治が無力化した平安末期の人達は、どのようにして生き抜いたのか。『平家物語』には、今に通じる生き方があります。 分かりやすく意訳することに努めた下記のシリーズ3巻が、総計10万部を突破しました。美しき鐘の声 平家物語(一) 諸行無常の響きあり美しき鐘の声 平家物語(二) 春の夜の夢のごとし美しき鐘の声 平家物語(三) 風の前の塵に同じ 『美しき鐘の声 平家物語』シリーズ全3巻

  • 「美しき鐘の声 平家物語」第2巻を発売

    「意訳で楽しむ古典シリーズ」の執筆に取り組んでいます、ようやく『平家物語』の第2巻を発売することができました。◎タイトル 美しき鐘の声 平家物語2 ~春の夜の夢のごとし~ 第2巻では、平家打倒を目指した「以仁王の乱」から、平清盛が熱病で亡くなるまでを描きました。 第2巻の中で、グッと心に迫る言葉を二つ紹介します。 ◆平清盛「年老いてから、子を亡くすのは、枯れ木に枝がないのと同じである。いかに寂しいか、分かるか」 清盛は、長男に先立たれたことに、とても大きなショックを受けます。『平家物語』には、親子、夫婦、家族の愛情、絆が感動的に描かれています。日本人が大切にしてきた心が、ここにあります。 ◆大…

  • 『方丈記』の著者・鴨長明は、一流のミュージシャンだった

    こんにちは、木村耕一です。 「意訳で楽しむ古典シリーズ」として、『徒然草』に続き、『方丈記』を発売しました。 タイトルは、『こころに響く方丈記〜鴨長明さんの弾き語り』です。 鴨長明というと、なぜか、地味で、暗いイメージがありますが、実は、一流のミュージシャンだったのです。琵琶、琴の演奏にかけては、抜群の才能を発揮しています。「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」 『方丈記』の、この書き出しは、あまりにも有名です。とてもリズミカルです。 おそらく、鴨長明さんは、ギターをひくように、琵琶を奏でながら『方丈記』を書いていったんでしょうね。 文豪・夏目漱石も、大きな影響を受けているほど…

  • スティーブ・ジョブズも『徒然草』を仕事の指針にしていた

    こんにちは、木村耕一です。 『徒然草』は、兼好法師が亡くなって、300年もたってから、江戸時代の天才的な編集者の目に留まります。彼は、「いつの時代にも共通する素晴らしいメッセージだ」と直感。兼好法師の原稿に解説を加え、新たに編集して発売したところ、大ベストセラーとなったのです。 江戸時代から始まった『徒然草』ブームは、今も続いています。 日本人に最も親しまれている古典の一つであり、『徒然草』を題材とした人生論、ビジネス書、マンガなどが、実に多く発刊されています。 日本だけではありません。私がブラジルへ行った時、書店で、ポルトガル語に翻訳された『徒然草』を見つけ、驚きました。海外でも、読まれてい…

  • 新刊『こころ彩る徒然草〜兼好さんと、お茶をいっぷく』を発売。

    こんにちは、木村耕一です。 8月1日に新刊を発売します。タイトルは、以下のとおりです。 こころ彩る徒然草 兼好さんと、お茶をいっぷく 「『徒然草』といえば、学校で習ったな……」という人が多いと思います。 日本人ならば、誰でも知っているような、有名な古典です。 でも、その中に、私たちが、もっと明るく、もっと楽しく生きるヒントが、たくさん記されていることは、あまり知られていないのではないでしょうか。 存命の喜び、日々に楽しまざらんや (徒然草 第九三段) 『徒然草』の中で、私が、最も感動した言葉です。 700年前の自由人、兼好法師からの 「今、生きている。この喜びを、日々、楽しもう」 というメッセ…

  • 徒然草「旅に出るのは、いいものだ」

    こんにちは、木村耕一です。 久しぶりに『徒然草』を読み始めました。 いいことが書いてありますね。 こんなアドバイスがあります。 どこでもいいから、 しばらく旅に出るのは、いいものだ。 心が晴れ晴れして、 生まれ変わった心地になるに違いない。(第十五段) (原文) いづくにもあれ、しばし旅だちたるこそ目さむる心ちすれ。(第十五段) 気分がさえないとき、仕事が行き詰まったとき、なんかモヤモヤするとき、どこでもいいから、ちょっと旅に出ると、新鮮な気持ちに生まれ変わると思います。 七百年前の兼好法師も、今の私たちと、同じような気持ちだったのですね。

  • 生きる力がわく故事成語を集めていきます

    こんにちは、木村耕一です。「一炊の夢」「愚公山を移す」「蛍雪の功」など、中国の故事成語のエピソードを、これまで『こころの道』や『こころの朝』などに書いてきました。 故事成語といっても、その数は、数千もあります。 小学生向けの参考書でさえ、数百も載っています。 故事成語には、一つ一つに、その言葉が生まれた背景があります。 苦労して成功したり、調子にのって失敗したりした教訓が、短い言葉になって表されたのが「故事成語」です。 数千年前からの、人間の経験、知恵、知性の集積といってもいいと思います。 その中には、現代の私達にもプラスになる言葉が、たくさんあります。 たとえば、「鉄杵(てっしょ)を磨く」の…

  • ふるさと「富山県」に、芥川賞作家がいたとは……

    こんにちは、木村耕一です。 自分の故郷について、案外、知らないものだな……と、つくづく知らされたことがあります。 文筆家として活躍する70代の大先輩・T氏と、東京・神田で食事をしたときのことです。 「好きな作家は?」と尋ねると、T氏からは、「堀田善衛(ほった よしえ)です」の答え。 どんな漢字を書くのか、男か女かも、私には、分かりませんでした。 するとT氏、 「富山県の生んだ、偉大な芥川賞作家ですよ。 あなたも富山県出身でしょう。 知らないなんて、本当ですか?」 恥ずかしながら、知りませんでした。 堀田善衛は富山県高岡市伏木の出身。 私も同じ高岡市生まれなのに……。 さらに驚くべきことが! 宮…

  • 「風立ちぬ」宮崎アニメの、タイトルの由来は……

    こんにちは、木村耕一です。 宮崎駿のアニメ「風立ちぬ」。 このタイトルには、どういう意味があるのだろう……。 そんな興味がわいたので、まず、堀辰雄の小説『風立ちぬ』 (昭和13年発表)を読み始めました。 緑の丘で、絵を描いている節子。 白樺の木陰にたたずむ「私」。 恋人たちのそばに、不意に風が立ち、描きかけのカンバスが草むらに 倒れる……。 その時、ふと口をついて出た詩句が、 「風立ちぬ、いざ生きめやも」 フランスの、ポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節です。 (堀辰雄の名訳) 「風立ちぬ」とは、風が立った、風が吹いたという意味。 「いざ生きめやも」は、「さあ、生きていこう」「生きようじ…

  • 三国志(11)玄徳の母が、どうしても息子に伝えたかったこと。それは、心の折れない、ブレない生き方を貫く秘訣だった

    こんにちは、木村耕一です。 吉川英治の『三国志』を読んでいると、玄徳の母の強さ、偉大さに、心を打たれます。 この母なくして、後世に名を残す玄徳は、育たなかったでしょう。 また、玄徳の母に、自分の母の姿が重なり、読みながら涙を流してしまう人が多いのではないでしょうか。 そんな母の愛の深さを示す場面を、一部ですが紹介します。 劉備玄徳、関羽、張飛の3人が、義勇軍を結成して、母のもとを旅立ってから3年後のこと。 思い通りにはいかず、玄徳は失意にくれていました。 そんな時は、優しい母の姿がまぶたに浮かびます。 ある夜、玄徳は一人で、郷里の母のもとを訪ねました。 老母は、驚いた顔して、玄徳のすがたをじっ…

  • 三国志(10)本気で恋をささやく劉備玄徳に、2人を引き裂く事態が……。恋愛をとるか、人生の目的をとるか。

    こんにちは、木村耕一です。 恋愛をとるか、大志(人生の目的)をとるか、その決断を迫られたら、どうしますか。 『三国志』の劉備玄徳も、恋におちました。 それは、誠意を尽くして戦っても認められず、失意に暮れ、ある大地主の屋敷にかくまわている時でした。 その家に、美しい女性がいたのです。 名を芙蓉(ふよう)といいます。 月の鮮やかな夜のこと。 芙蓉は、人目を忍びながら、広い庭園へ出て行きました。 足もとの芝生には、夜露が宝石をまいたように光っています。 すると梨の花の小道から、1人の人影が忽然と立ち上がった。それは花の中に隠れていた若い男性であった。 「オ。玄徳さま」 「芙蓉どの」 ふたりは顔を見あ…

  • 三国志(9)「もうダメだ」「これ以上、無理だ」を打開するには。張飛の機転

    こんにちは、木村耕一です。 「もうダメだ」と嘆いたり、 「これ以上、打開策はない」とあきらめたりすることはありませんか。 そんな壁を破るヒントが、『三国志』にあります。 劉備、関羽、張飛が率いる義勇軍が、初めて敗北を経験した時のことです。 敵の賊軍は、高い山の上に陣取っています。 そこへ向かう道は1本しかありません。 しかも細い谷間のような道で、両側には岩の壁がそびえ立っています。 ふもとから、勇ましく突撃しても、毎回、この道で狙い撃ちされ、敗退してしまうのでした。 劉備玄徳は、 「敵の陣地は、まわりを絶壁で囲まれている。この1本の道以外に、攻め口はないのだ」 と、沈痛な顔をして、考え込んでし…

  • 三国志(8)腹立たしいこと、イヤなことを、さらりと流して、心を軽くするには。劉備玄徳の心得

    こんにちは、木村耕一です。 誰かにイヤなことを言われて、カッとなることがあります。 それを、いつまでも心の中に引きずって、神経を消耗したり、つらくなることもあります。 そんな時、どうすれば心を軽くして、明るく生きていけるようになるのでしょうか。 吉川英治の『三国志』の中で、やはり一番の怒りん坊は、張飛ですね。 敗北して逃げてくる官軍を、劉備、関羽、張飛らの義勇軍が助けて、形成を逆転させたことがありました。 官軍の司令官である董卓(とうたく)は喜んで、劉備ら3人を招き、礼を言おうとします。 ところが3人は、無位無冠だと知ると、 「なんだ、私兵か、雑軍か」 と露骨に軽蔑し、同席するのも体面にかかわ…

  • 三国志(7)「オレの人生、これ一つに打ち込んで悔いはない、といえるものは、どこにあるのか」若き劉備玄徳の悩み

    こんにちは、木村耕一です。 雄大な自然の風景をながめていると、心が広くなるというか、「人間って、なんだろう」と感じることはありませんか。 吉川英治の『三国志』に、次のような場面があります。 ある日、劉備玄徳は、黄河のほとりにたたずんでいました。 向こう岸が見えないほどの、広い広い河に、満々たる水が流れています。 玄徳は、黄色い大河に眼をやると、思いを深くして、 「ああ、悠久なるかな」 と、つぶやいた。 4、5年前に見た黄河もこの通りだった。 おそらく百年、千年の後も、黄河の水は、この通りにあるだろう。 天地の悠久を思うと、人間の一瞬がはかなく感じられた。 小功は思わないが、しきりと、生きている…

  • 三国志(6)「戦場よりも、心をゆるめがちの平時のほうが危険が多い」不愉快な思いをしたときに、どうすべきか

    こんにちは、木村耕一です。 「戦場よりも、心をゆるめがちの平時のほうが、どれほど危険が多いか知れない」 世間知らずで、理想に燃える20代の劉備へ、恩師からの訓戒です。 矢が飛び交い、剣で斬り合う戦場よりも、平和な時のほうが危険が多いとは、どういうことでしょうか。 ある日、劉備、関羽、張飛らの義勇軍は、罪人を護送する官軍に出会いました。 大きな鉄格子の檻(おり)を引いています。 中には、一人の男が入れられていました。 劉備は、てっきり、賊軍の首謀者が捕まったのだろうと思っていました。 ところが、檻の中の人物は、劉備の恩師にあたる盧植(ろしょく)将軍ではありませんか。 つい先日まで、5万人の官軍の…

  • 三国志(5)「世の中は、そう簡単ではないよ」「ここで腹を立てたら、みな水泡に帰してしまうぞ!」

    こんにちは、木村耕一です。 「世の中は、そう簡単ではないよ」 関羽の言葉です。 なにか、意味深ですね。 世の中とは、そんなに複雑なのでしょうか。 1800年前の中国。 各地で反乱が起き、民衆を苦しめていました。 劉備、関羽、張飛が、わき起こる正義感から義勇軍をつくり、戦いに出て行くと、第1戦、第2戦は順調に勝利しました。 さすが、関羽、張飛は、ずば抜けた武将です。 張飛は、 「このぶんなら、五十州や百州の賊軍ぐらいは、半年の間に片づいてしまうだろう。天下はまたたく間に、安眠楽土の世となるに決まっている。愉快だな」 と、単純に喜びます。 そこで、関羽が、 「ばかをいえ」 と首をふって、 「世の中…

  • 三国志(4)理想をかなえるために、なくてはならないものとは。関羽が商人から教えられたこと。『三国志』に学ぶ

    こんにちは、木村耕一です。 理想を実現させるために、大切なものは何でしょうか。 会社でも、事業でも、家庭でも、これがなかったら、理想はかなえられない、というものがあります。 『三国志』(吉川英治)に、次のような場面があります。 劉備、関羽、張飛の3人が、義兄弟の誓いをたて、国を憂う同志を募ったところ、200名の若者が集まりました。 中国の各地には、盗賊が横行し、略奪をほしいままにしいます。 これを討って、民に平和を取り戻したいという理想に燃える若者が集まったのです。 ある日、この劉備の私設軍隊に、馬を50頭、提供したいという商人が現れました。 商人は、関羽に尋ねます。 「事を計るうえは、人物は…

  • 三国志(3)目標を達成し、成功するための秘訣。『三国志』関羽の知恵に学ぶ

    こんにちは、木村耕一です。 「成功」の秘訣を知っていますか。 会社でいえば、事業がうまくいくための秘訣……。 家庭でいえば、家族円満な幸せを築く秘訣です。 吉川英治の『三国志』に、次のように記されています。 「すべて物事は、体(たい)を基(もと)とする。 体形(たいけい)を整えていないことに成功はありえない」 関羽(かんう)の言葉です。 『三国志』の長い物語の最初に、劉備(玄徳)、関羽、張飛(ちょうひ)が出会い、桃の花が満開の園で、遠大な目標に向かうことを誓います。 戦乱に明け暮れる中国を平定し、平和な国家を築こうという目標を立てたのでした。 その時、関羽は、大目標を成就するために、まず必要な…

  • 三国志(2)絶望のどん底におちても、決して弱気になったり、自殺を考えたりせず、泥魚ように生きていく。『三国志』関羽の教訓

    こんにちは、木村耕一です。 どれだけ努力しても、がんばっても、うまくいかない……。 そんな思いは、誰にでもあると思います。 『三国志』(吉川英治)を読んでいると、そんな思いを吹き飛ばしてくれるようなシーンが、いくつもあります。 たとえば、「泥魚」の章には……。 戦乱が続く中国。 玄徳(げんとく)を主人とし、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)らの豪傑が部下として、20年間も戦い続けているのに、敗北の連続。今、また、曹操(そうそう)に完膚無きまで打ちのめされ、わずかな兵を連れて流浪していました。 まったく将来の希望を失った玄徳は、思わず弱音を吐きます。 「わしのような至らぬ人物を主人ともったために、…

  • 三国志(1)行き詰まった時、困難に直面した時の打開策を、『三国志』(吉川英治)から学んでみよう

    こんにちは、木村耕一です。 考えても、考えても、いいアイディアが浮かばない時はありませんか。 行き詰まってしまい、どうやっても、目の前の壁を乗りこえられないことはありませんか。 そういう場合のヒントを、『三国志』(吉川英治)から探してみましょう。 孔明が蜀の大軍を率いて、魏へ攻め入ろうとしています。 ところが、魏が国境に築いた、小さな城の前で、思わぬ苦戦に陥りました。 孔明は、20日以上も猛攻撃をかけますが、びくともしません。 さすがの孔明も、行き詰まって、悶々としていました。 その時、側近の一人が、孔明に語りかけます。 「ちとお気をお晴らし遊ばしませ、あまりに拘泥(こうでい)するはよくありま…

  • 原田知世が主演の映画「しあわせのパン」に感動。「幸せって、なんだろう」と、素朴に考えてしまった

    こんにちは、木村耕一です。 アメリカから、全日空で成田空港へ向かう時、機内で映画を見ました。 原田知世が主演の「しあわせのパン」です。 「出版社の営業部長が、原田知世の大ファンだったな」と思って、何気なく見たのですが、とってもさわやかで、いい映画でした。 最初に、『月とマーニ』の絵本が出てくるのが意外でした。 月が、少年マーニに、 「太陽をとってほしい。一緒にお空にいると、とってもまぶしいから」 と頼みます。 マーニは、 「だめだよ。太陽をとったら、僕が困っちゃう。 太陽をとったら、君がいなくなっちゃうじゃないか。 そしたら、夜に道を歩く人が迷ってしまうだろ」 と答えます。 「大切なのは、君が…

  • 「たとえ相手が目下の者であっても、偉そうにせず、心を込めて礼状を書くべきだ」加賀100万石、前田利家のアドバイス

    こんにちは、木村耕一です。 「絆(きづな)」や、人と人の関係を大切にしようという機運が高まっているように思います。 5月に発売した新装版『こころの道』を贈呈した、ある会社の社長から、 「痛い!と感じる話がありました」 と電話がありました。 「どの章ですか」と尋ねると……。 「戦国武将の前田利家が、たとえ相手が目下の者であっても、心をこめて礼状を書くべきだと言っているエピソードです。会社で、部下からきたメールに、返事を出さなかったり、粗略な返事を書いたりしていたな、と反省しました。そういうことが、『偉そう』とか『横柄だ』と感じさせてしまうのですね。さすが、加賀100万石を築いた前田利家の心遣いで…

  • あんなに可憐なチューリップにも、人知れぬ試練があったのか……。これくらいで、へこたれてはいけないな

    こんにちは、木村耕一です。 思い出の中に、「懐かしい風景」を持っていますか。 富山県生まれの私には、チューリップ畑の景色が忘れられません。 30数年前、毎朝、高岡駅からディーゼル機関車で砺波高校へ通っていました。 ガタゴト走る機関車の窓から眺める風景は、広い田畑ばかり。 春になると、白い雪がとけて、黒っぽい土が顔を出します。 それがゴールデンウィークが近づくと、まるで見渡す限り、赤、白、黄色の絨毯を敷き詰めたようになります。 何百万本ものチューリップが咲きそろうからです。 朝日をあびると透明に輝き、夕日に照らされるとオレンジ色に染まっていきます。 どちらも、忘れられないほど美しく、見とれるばか…

  • ものの見方、考え方ひとつで、新しい風が吹いてくる。『こころの道』の新装版を発売しました

    こんにちは、木村耕一です。 8年前に発刊した『こころの道』の新装版を発売しました。ちょうど、今日あたりから書店にも並び始めていると思います。 文字を少し小さくし、表紙もソフトカバーに変更しました。 手軽に読める本になったと思います。 新たなエピソードは加えていませんが、ほとんどの章に加筆修正しました。 歴史上の人物の成功談や失敗談から、何を学ぶべきなのか。 千年も二千年もの間、語り継がれている寓話や故事成語には、どんなメッセージが込められているのか。 より一層、分かりやすく書き改めたつもりです。 壁にぶつかったり、悩んだりしたときに、ものの見方や、考え方を、ちょっと変えてみるだけで、新しい風が…

  • イソップ物語「なぜイノシシは、危険も迫っていないのに、一生懸命に牙を研ぐのか。ここに日常生活、ビジネスの心得だけでなく、悔いなき人生のヒントがある」

    こんにちは、木村耕一です。 外の風景が、真っ白です。 ここは新潟県内を走る特急電車。 窓から見える山も、田畑も、白い雪におおわれ始めました。 「初雪だ、美しい」という心境にはなれません。 「しまった! もっと早く、車のタイヤを、雪道用に交換しておけばよかった……」 と悔やむ心が出てきます……。 こんな怠け心を戒める例え話が、イソップ物語にあります。 イノシシが、木の側に立って、牙を研いでいた。 キツネが、不審に思って尋ねた。 「猟師もいないし、危険が迫っているわけでもない。なぜ、そんなに一生懸命、牙を研ぐんだい」 イノシシは、あきれた顔で答えた。 「君には、無意味に思えるのかい。危険は不意にや…

  • イソップ物語「こんな短い快楽のために、身を滅ぼすなんて」蜂蜜におぼれたハエの教訓

    こんにちは、木村耕一です。 イソップ物語から、ちょっと怖い話を一つ紹介しましょう。 あまーいハチミツの話です。 蔵の中に置いてあった壺が倒れ、蜂蜜が流れ出した。 金色に光る液体が、床の上に広がっていく。 いい香りに誘われて、ハエたちが集まってきた。 こんなにおいしいご馳走は、めったにない。 蜜の甘さのとりこになって、夢中に食べ始めた。 そのうちに、彼らの足が、ねばねばした蜜にはまって、飛び立てなくなってしまった。 もがけばもがくほど、体が、蜜の中に沈んでいく。 やがて息もできなくなってしまった。 甘い蜜におぼれて死ぬ時に、ハエたちは言った。 「ああ、哀れなものだ。こんな短い快楽のために、身を滅…

  • イソップ物語「あきらめたら、可能性はゼロになる。前向きな種まきを続ければ、必ず目的がかなう」あきらめなかったカラス

    こんにちは、木村耕一です。 「もうだめだ」とか「どうせ、これ以上は無理だ」と、あきらめてしまうことはありませんか。 それでは、カラスよりもお粗末……。 イソップは、次のような例えで教えています。 喉の渇いたカラスが、水が半分くらい入ったビンを見つけた。 しかし、くちばしが水まで届かない。 ビンを倒して、中からこぼれる水を飲もうと、何度も体当たりするが、かなわなかった。 普通は、ここであきらめる。 だが、カラスは、考えた。 小石をくわえてきて、次々にビンの中に入れ始めたのである。 石が入った分だけ、次第に、水面が上がってくる。 こうしてカラスは、目的を達して、水を飲むことができたのであった。 (…

  • 恋はロマンチックといえるのか。恋の炎は理性を焼き尽くすのか。「百万本のバラ」と、イソップ物語「人間の娘に恋をしたライオン」の意味するもの

    こんにちは、木村耕一です。 「大好きなあの人に バラの花をあげたい ある日 町中のバラを買いました……」 加藤登紀子さんの「百万本のバラ」は、恐ろしく心に響きます。 なぜでしょうか。 一目惚れした女性のために、貧しい絵描きが、家も、財産すべて売り払い、100万本のバラの花を買う……。 そして男は、恋する女性が、窓から見おろす広場に、真っ赤なバラを敷き詰める……。 美しい光景が目に浮かびます。 「こんな激しい恋に落ちてみたい」 「そこまで恋する人に出会えれば、幸せに違いない」 こんな思いがあるからこそ、「100万本のバラ」の歌声に、魂を揺さぶられるのだと思います。 はたして、ロマンチックといえる…

  • イソップ物語「使わないお金なら石と同じ」金塊を盗まれた男

    こんにちは、木村耕一です。 「お金が、多ければ多いほど、幸せになれるのでしょうか?」 愚問かもしれませんね……。 2500年前のイソップ物語にも、次のような話があるくらいですから、これは永遠のテーマかもしれません。 全財産を金塊に換え、人里離れた所に埋めた男がいた。 しかし、盗まれていないだろうか、と不安でならない。 結局、彼は、こっそり通って掘り返し、無事を確認するのが日課になっていた。 その行動に不審を抱いた近所の悪党が、男の後をつけて、秘密を知ってしまったのである。 次の日、いつものようにやってきた男は、卒倒せんばかりに驚いた。 隠し場所が暴かれ、すべての金塊が盗まれているではないか。 …

  • イソップ物語「困っている人に、親切にする、そんな当たり前のことを、皆がしていけば、社会は明るくなる」池に落ちたアリ

    こんにちは、木村耕一です。 中国のテレビで、ショッキングな映像が流されました。 10月13日に起きた、交通事故の様子です。 2歳の子供が車にひき逃げされ、道路に横たわって苦しんでいるのに、側をとおりかかった18人が、よけて通ったり、のぞきこんだりするだけで、誰も助けようとしない……。しかも、まもなく、その子は、別の車にひかれてしまう……。 防犯カメラに写っていた、こんな映像がテレビで流されたので、「豊かになったけれども、モラルは地に落ちている」と批判が殺到しているそうです。 イソップ物語の、次の話を思い出しました。 池のほとりにいたアリが、過って水の中に落ちた。 このままでは、おぼれてしまう。…

  • イソップ物語「すぐに、むらむらと、欲の心が動き出しませんか」肉をくわえたイヌ

    こんにちは、木村耕一です。 イソップ物語に、バカな犬の話があります。 子供ならば、笑っておしまい、かもしれません。 愚かな犬に、自分を重ねてこそ、大人の読み方なのでは? さて、この話、どう読み解きますか。 一匹のイヌが、どこで拾ったのか、大きな肉をくわえて歩いている。 落ち着いて食べられる場所を探しているようだ。 やがて小川にさしかかった。 川の水は、鏡のように美しい。 イヌは、ゆっくりと橋を渡り始めた。 ふと、下を見ると、そこにも一匹のイヌがいる。 しかも、自分の肉より、大きくて、おいしそうな肉をくわえているではないか。うらやましくなってきた。 「よし、脅かして、あいつの肉を奪ってやろう」 …

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