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「音楽&オーディオ」の小部屋 https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

「音楽&オーディオ」大好き人間・・SPユニット「アキシオム80」を中心にあれこれ綴りました。

PC家電ブログ / ピュアオーディオ

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アキシオム80
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2010/04/27

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  • オーディオ情報は8割疑え

    このところ土曜から日曜にかけての温泉地・別府市内は県外ナンバーのクルマがうようよしている。福岡、熊本、宮崎、そして山口ナンバー・・。どうやら新型コロナが収まって観光客が戻ってきたようで、久しぶりに開放感を味わいたい気持ちがよくわかりますね。ただ欧米諸国に比べると日本だけなぜ死者数が少なく収まったのか専門家の間でもはっきりした理由はわからないそう。家内の「かかりつけの医師」によると「マスクとワクチンの相乗効果でしょう。今でも人混みの中に入るときはマスクをした方がいいですよ」とのことだが、たしかにいろんなショップや図書館を回ってもマスクをしていない人がほとんど見当たらないし、ワクチンの接種率もたしか先進国ではNO.1だとか。フランスなどでは「ワクチンを打たない自由」を求めてデモをしたというから、やはり日本人は...オーディオ情報は8割疑え

  • 真空管の生涯

    名曲「4つの最後の歌」を遺した作曲家「リヒャルト・シュトラウス」に「英雄の生涯」という曲目があるが、それにちなんで今回は日頃お世話になっている真空管の生涯について。3年ほど前のこと「高級オーディオフェア」(福岡)などで軽く500万円以上もするTRアンプをいくつも聴かせてもらったことがあるが、倍音が何だか蒸留水みたいに味気なくて貧弱そのもの・・、結局出来のいい真空管アンプには及びもつかないものだった。爾来、いっさいの迷いなくひたすら「真空管道」へ~(笑)。で、真空管を愛すればこその心理だろうが、ときどき真空管と人間の生涯を重ねたくなることがある。両者とも「寿命」という共通の運命に支配されているのでそう無理筋でもないと思うがどうなんだろう。まず人間の生涯を大まかに分けると「幼年期~壮年期~老年期」に分けられる...真空管の生涯

  • もっとオペラに親しもう

    「オペラは歌詞の意味がどうもよく分からないので敬遠しているんだ・・」ずっと昔のこと、とある熱心なクラシック愛好家がこんな呟きを漏らされていたことが、妙に記憶に遺っている。日本人が食わず嫌いも混じってオペラを敬遠している理由もそこに尽きると思うが、ブログ主の場合は「魔笛」(モーツァルト)によってすっかりそのイメージが覆ってしまった。歌詞の意味なんか分からなくても構わない・・、オペラとは登場人物たちの役柄、心理、感覚、身体、動き、旋律、ハーモニー、そして音響空間などの総合芸術なんですから・・、というのがその理由。オペラがレパートリーに入ると音楽人生が充実しますよ~(笑)。格好の本があります。解説にはこうある。オペラには、他の芸術にはできないことが、できるのです。世界を音楽で表現する総合芸術「オペラ」。400年...もっとオペラに親しもう

  • 「耳トレ!」を読んで

    どうやらようやく下火になりましたね・・、コロナ。国際的な交流が容易になり、どういう疫病が蔓延するかわからないご時世では個人ごとの「免疫力」がいちばん頼りになるので「適度な運動とリラックス」は日常生活の上で必須ですね。リラックスといえば我が家では「音楽&オーディオ」に尽きるが、そういう輩にとって「耳が遠くなる」ことほど悲しいことはない。自分などは、そうなるともう死んだ方がマシとさえ思うが、悲しい現実として「聴力は20歳ころをピークに徐々に低下しはじめていき、65歳以上の4人に1人、75歳以上の2人に1人は補聴器が必要な状態だ」と、ショッキングな書き出しで始まるのが本書の「耳トレ」である。自分なんぞは年齢からしてよくもまあこんな耳でオーディオを楽しめるものだと我ながら感心するが、いまだにもっと「いい音を」とい...「耳トレ!」を読んで

  • 南スコットランドの粋人「ウマさん」便り

    南スコットランド在住の「ウマさん」からときどきメールをいただく。いずれもが、気の利いた洒落に思わずにっこりするような微笑ましい内容なので、こういう人こそ「粋人(風雅を好む人)なんだよなあ・・」といつも思う。幾つか紹介してみよう。昨日(13日)の「ボーカルの再生」について「小さな口を小さく説明しようとしましたが長くなりました」…笑っちゃった。こんな方には会って見たいなあ。ご本人さんに言っといてください。スコットランドの田舎で、おっさんが笑ってます。さて、ヴォーカルの口のサイズには、常々、かなり気になっています。やはり同軸ですかね。僕の理想の口のサイズは、まさに、キッスしたくなるような臨場感を感じるサイズです。そう、目の前に唇が見えるような…音量にもよるけど、唇が3メートル先にあるか?1メートル先にあるか?キ...南スコットランドの粋人「ウマさん」便り

  • ボーカルの再生

    先日のブログ「小澤征爾指揮者を語る」の中で紹介した小澤氏のコメントを改めて再掲させてもらおう。「音楽の根源は人間の声から始まったと我々は思っているわけ。それから楽器は声の代わりに音楽をつくってきた。だんだんとそれが、声ではとても出ない高い音や低い音をヴァイオリンとかで出せるようになった。だけど音楽の根源は声だとすると、息を吸うことは絶対必要で管楽器は息を吸わなければいけないけど、ヴァイオリンなどの弦楽器は息を吸わなくても弾ける。しかし、そこのところで、息をみんなにうまく吸ってもらう指揮者もいて、それがいい指揮者だと言われる。」というわけで、声が音楽の根源だとするとオーディオだって声の再生が出発点だと考えてもおかしくないですよね~。人の声は日常的に聴きなれているので、再生装置で聴くときも「生の声」との違和感...ボーカルの再生

  • 眼に蓋あれど耳に蓋なし

    昔、昔、そのまた昔、日本が高度経済成長を遂げている華やかりし頃の昭和49年(1974年)、神奈川県のとある県営住宅で「ピアノ殺人事件」が起こった。4階に住む無職の男性(46歳)が階下のピアノの音がうるさいと、33歳の母親と、8歳、4歳の2人の娘の計3人を包丁で刺し殺した実に痛ましい事件である。被害者の部屋には黒光りした真新しいピアノが置いてあり、その隣の部屋には「迷惑かけているんだからスミマセンの一言くらい言え、気分の問題だ・・・・・・」との犯人が残した鉛筆の走り書きがあった。逃走した犯人は3日後、自ら警察に出頭したが、その後、自首したにもかかわらず死刑判決が確定した。この事件は”いたいけな”幼児までもが2人も犠牲になるという、あまりの惨劇のためまだ記憶に残っている方がいるだろうが、「騒音」が「殺人」に至...眼に蓋あれど耳に蓋なし

  • 名盤「サキソフォン コロッサス」の呪縛

    昨日(10日)の記事「口径38cmのユニットを使わない理由」について、クラシックとジャズの楽しみ方の違いを手前勝手な理屈で並べたわけだが、後になって「現実と矛盾したことを書いてしまったかもしれないなあ~」とちょっぴり後悔(笑)。というのも、いまだにジャズの名盤「サキソフォンコロッサス」の呪縛から解き放たれていないのがその理由~。その辺のいきさつを縷々述べてみましょうかね・・。先日、いつも録画している「開運!何でも鑑定団」(骨董品の鑑定をしているテレビ番組)を観ていたら、「今は亡き夫の形見です」と、クラシック・ギターを出品されている中年のご婦人がいた。運営しているダンス教室の経営の一助として活用できればという趣旨だったが、このギターは鑑定の結果、名品と分かって何と500万円の価値が付けられた。そして通常のギ...名盤「サキソフォンコロッサス」の呪縛

  • 口径38cmのユニットを使わない理由

    オーディオ記事を書くたびに、いつも脳裡の片隅にあるのが(記事の内容を)「ジャズ・ファンには真に受けて欲しくないなあ」・・。なぜなら、クラシックとジャズでは音の楽しみ方が違うと思うので・・、つまり前者はハーモニーを、そして後者は力感や勢いを楽しむ音楽だから~。もちろん私見である。ほんとうにいい音はクラシックもジャズも差別なく聴けるものだ・・、「実際に我が家がそうだ」というご意見もきっとあることだろう(笑)。そこで、わかりやすい実例として我が家で「口径38cmのユニットを使わない理由」を縷々述べてみよう。先日のこと、オークションにワーフェデール(英国)の口径38センチ(15インチ)のユニットが1本出品されていた。お値段は「13,800円」と超安いうえに、音がメチャいいとされている「赤帯マグネット」付き!原則と...口径38cmのユニットを使わない理由

  • ヒューマンエラーを防ぐ知恵

    悲惨な事故のきっかけになることが多いヒューマンエラー・・、人間の「うっかりミス」による悲劇はいまだに後を絶たない。たとえば乗り物でいえば、自動車のアクセルとブレーキの踏み間違い、飛行機の整備ミスによる墜落や落下物など枚挙にいとまがない。地震とか台風とかいった自然災害ならともかく、ヒューマンエラーが原因の事故ともなると、加害者も被害者にとっても悔やんでも悔やみきれないだろう。このヒューマンエラーをどうやって防げばよいのか。著者:中田亨氏、2001年東京大学大学院工学系研究科博士課程先端学際工学専攻終了。工学博士。本書は次のエピソードから始まる。「ある男が避暑のために静かな田舎に引っ越してきた。ところが、早朝に近所のニワトリの鳴き声がうるさくて熟睡できない。そこで男は睡眠薬を買ってきて、ニワトリの餌に混ぜてみ...ヒューマンエラーを防ぐ知恵

  • 「意味がなければスィングはない」を読んで

    ベストセラー作家「村上春樹」さんはこのブログにもたびたび登場してもらっているが、文学以外の余技としての音楽評論についてもその表現の巧みさで右に出る人はいないのではあるまいか。スコットランド在住の粋人「ウマさん」も、とても感心されていたことを憶えている。その村上氏が、音楽について書いた著作の一つが「意味がなければスイングはない」(文芸春秋社)。タイトルの「意味がなければスイングはない」は、デューク・エリントンの名曲「スイングがなければ意味はない」のもじりだそうで、このフレーズはジャズの真髄を表わす名文句として巷間に流布しているとのこと。「スイング」とは、どんな音楽にも通じるうねりのようなもので、クラシック、ジャズ、ロックなどを問わず、優れた本物の音楽として成り立たせている「何か」のことであり、その何かを自分...「意味がなければスィングはない」を読んで

  • 真空管は適材適所で生き返る

    先月(3月)中旬のブログ「気になるノイズ→ピンチはチャンス」で採り上げたプリアンプの真空管。左端の「TUNGSRAM」(ハンガリー)からピーという微かなノイズが出だしたので、真ん中の「フィリップス」(E80CC)に交換してから3週間ほど経つが、高音域の伸びというか透明感が目覚ましく、これほどとはまったく予想だにせず、まさしく「ピンチはチャンス」だった。で、この交換で蘇ったパワーアンプの内の1台がこれ。中央に位置する「2A3シングル」アンプ。低音域の伸びに定評のある出力管「VISSEAUX」(フランス:刻印)を使っているのだが、高音域の透明感にやや不満があって、どうもレギュラーとしては無理かもねえ・・、それがこのほど見事に変身~。パワー感も含めてバランスの良さではトップクラスへ昇格とうれしい悲鳴・・、な~ん...真空管は適材適所で生き返る

  • タイトルの付け方

    少なくとも毎日1回は悩んでいる計算になる・・、そう、ブログの「タイトル」をどう付けようか?(ブログの)内容の方はいつもどおり大したことはないのだが(笑)、タイトルが巧くハマったときはついうれしくなって朝から気分爽快になる。そういう中、「タイトル読本」に出会った。現代の有名作家たち「51名」が「タイトル」についてどう考察し、どう付けて、現場がどう動いたかの書き下ろしのエッセイである。「序文」にタイトルを付けるときの大切な心構えが羅列してあった。たとえば✰作品の本質に迫りひとことでまとめる力✰作品への期待を高める言葉のセンス✰リズム感とユーモアと発想力✰時代をつかむ力興味を惹かれてつい読み耽ってしまった。以下、各作家たちの印象に残った部分を箇条書きすると、✰小説のタイトルといえば松本清張である。そのタイトルを...タイトルの付け方

  • 雑学の世界へ誘う

    昔から「雑学大好き人間」である。好奇心は脳の訓練にもいいはず・・、面白い本に出会ったのでいくつか紹介してみよう。☆卒業アルバムで笑顔の娘は家庭的心理学者リー・ハーカーが女子大の卒業アルバムで笑顔かそうでないかをチェックし、その後30年間追跡調査を行ったところ、笑顔の女性の方が幸せな結婚生活を送っている人が多かったとのこと。笑顔は運を呼び込むのだ。☆人間の体で一番敏感な部分は舌の先人間の体には至る所に神経が張り巡らされているが、中でも舌の先には一番神経が集中している。1ミリ間隔で2点刺激した場合、指では1点にしか感じられないが、舌ではきちんと2点感じることができるのだ。☆ゴルフを18ホールにしたのは酔いどれゴルファー1858年、ゴルフのホール数を決める会議で、ある議員が「私は1ホール行くたびに、ウィスキーを...雑学の世界へ誘う

  • 「TRアンプ」の実験結果に思う

    前々回のブログ「エ~ッ、真空管アンプから宗旨替えするんですか?」からの続きです。オーディオに熱中していた青春時代には、それこそ手当たり次第にオーディオ誌を読み耽ったものだが、近年はそれほど内容に惹かれることもなく、ときどき本屋で立ち読みする程度・・、その中で全国各地のオーディオ愛好家への訪問記事などは今でもなかなか興味深い。さすがに取材を受けられるだけあって、ご自慢の豪華なシステムがズラリと勢ぞろい~(笑)。ただし、「真空管アンプ」を使っている方はとても少ない・・、圧倒的な少数派といってよく、およそ2割程度くらいだろうか。そして、残りの8割が「TRアンプ」派というわけだが、その中でも二種類に分かれるように思う。一つは「真空管アンプを使ったけど気に入らなかった」・・、もう一つは「最初からTRアンプを使ってい...「TRアンプ」の実験結果に思う

  • 音楽の「刷り込み現象」とは

    クラシックはつまるところ「ベートーヴェン」「モーツァルト」「バッハ」に尽きることは、いろいろと異論はあるにしても、もはや定説といって差し支えないだろう。個人的には、この3人のうちベートーヴェンは歳を取るにつれ何がしかの「押しつけがましさ」を感じ始めてこのところやや敬遠気味になっている。(ただし第6番の「田園」、「ピアノソナタ30~32番」、「大公トリオ」、「弦楽四重奏曲第14番作品131」は別~。)そして残るは「モーツァルト」と「バッハ」だが、後者にはどうしても線香臭さが鼻について、いまだに馴染めないのが実状だ。とうとう悔し紛れに「音楽鑑賞上、モーツァルト好きとバッハ好きは両立しない」と、独断的な投稿をしたことがある。当時のことを回想してみると、日頃、このブログで大きな割合を占めているのはオーディオ関連記...音楽の「刷り込み現象」とは

  • エ~ッ、真空管アンプから宗旨替えしたんですか?

    オーディオでいちばん音の変化が著しいのはスピーカーだが、さて「その次は・・」となると、諸説あろうがアンプじゃないかなあ~。で、音質を大きく左右するその重要なアンプだが、これまで(我が家では)「真空管アンプ」一辺倒だったのは、読者がいちばんご存じのはず・・。中高音域の独特の色気と艶の表現力にすっかり魅入られてしまったわけだが、「TRアンプ」に対していささか「食わず嫌い」の面があったかもしれない・・、わけのわからん「古典管」の型番を頻繁に登場させて、「真空管のことはさっぱり分からん・・」と、苦言を呈されていたのは判っているつもり(笑)。さて、現在9台の真空管アンプを所有しているものの、いずれも「帯に短し、たすきに長し」の感があって、100%満足しているわけではけっしてない。まあ、オーディオ愛好家ってのはシステ...エ~ッ、真空管アンプから宗旨替えしたんですか?

  • 「ギャンブラー・モーツァルト」を読んで

    「人間の生涯は“真面目さ”と“遊び”から成る。この二つのバランスの取り方を知っている者こそが、最も賢明なる者、最も幸運な者と呼ばれるにふさわしい。」(ゲーテ)いきなり、こういう文章で始まるのが、「ギャンブラー・モーツァルト」~遊びの世紀に生きた天才~(ギュンター・バウアー著)431頁にわたって細かい文字がビッシリ詰まった分厚い本で、よほどのモーツァルト・ファンじゃないととても読む気が起こらないに違いないが、ザットひと通り目を通したがこれはたいへんな労作だと思った。本書のテーマは「ゲーテが語ったような意味でモーツァルトははたして幸運な人間であったのだろうか、生涯を賢く生きたのだろうか。別の言い方をすれば“音楽への真面目さ”と“遊び”の魔力との間でうまくバランスをとることが出来たのだろうか」に尽きる。結論から...「ギャンブラー・モーツァルト」を読んで

  • 後頭部の一部がジ~ンと痺れる感覚を求めて

    このブログの配給元である「グーブログ」には「アクセス解析」という項目があってその一部に過去記事のランキングが日替わりで掲載されている。先日、そのランキングの上位にあったのが「オペラ魔笛の想い出」だった。2009年に投稿したものなので今から15年も前のブログだ。エーッ、こんな昔のものまで目を通している方が複数いらっしゃるんだと驚いたが、どういう内容かさっぱり忘れていたのでざっと目を通してみるととても真面目な内容なのに我ながら驚いた(笑)。現在のようにオーディオ重視の傾向とは大違いで、自分で言うのも何だが音楽を愛する真摯な姿勢が垣間見えるような気がして、これこそ我が「音楽&オーディオ」の原点なんだと、つい感慨にふけった。そういうわけで、「昔日の真面目な面影」を知っていただくために(笑)、以下のとおり一部修正の...後頭部の一部がジ~ンと痺れる感覚を求めて

  • 「良心の呵責」がもたらした素敵なプレゼント

    つい先日のブログ「スーパー10バリエーション」の中で「これまで赤帯マグネット付きのスピーカーにハズレは無かった」と豪語した手前「ブログ主」として検証しておかないとちょっと拙いなあ・・、爾来良心の呵責(かしゃく)を覚えて仕方がない(笑)。そこで、まずは我が家で使っている「赤帯マグネット」付きのスピーカーを列挙しておくとしよう。ワーフェデールの「スーパー12」です。12ということは「12インチ→口径30cm」ですね。現在「補助バッフル」に取り付けて、「ウェストミンスター」(改)に容れています。「分解能」と「響き」が両立しており非常に満足しています(笑)。次の「赤帯・・」は、同じワーフェデールの「スーパー10」です。つまり10インチだから口径25cmですね。これは、スーパー12よりもさらに重量級の赤帯マグネット...「良心の呵責」がもたらした素敵なプレゼント

  • 小澤征爾 指揮者を語る

    日本人というハンディを乗り越えて世界的な指揮者になられた小澤征爾さんだが、つい先日亡くなられましたね。その出自をごく簡単に紐解くと、中国の奉天(当時、満州)生まれで父親は「小澤開作」といって歯科医師であり、民族主義者として「満州国協和会」創設者の一人だった。今や完全に死語となった「大東亜共栄圏」・「五族協和」という錦の御旗のもとに展開された満州事変(1931年)の首謀者とされ、当時陸軍(関東軍)の高級参謀だった「板垣征四郎」と「石原莞爾(かんじ)」との親密な交流を通じて両者の名前から1字づつとって「征爾」と命名された。「大東亜共栄圏」構想の背景には「白色人種は結局、黄色人種を受け入れてくれないのでアジア人だけで団結しよう」という思想が根底にあったが、はたして現在はどうなんだろう?アメリカの中国嫌いは加速度...小澤征爾指揮者を語る

  • 「趣味の互恵関係」とは

    「本の寄贈をしたいんですけど受け付けてもらえますか?」と、いつも利用させてもらっている隣町の図書館に電話してみた。「はい、郷土資料は別なんですが、一般的な書籍は発行から5年以内のものに限っています。それに破損のひどいものは受け付けていません。」「エッ、発行から5年という制約があるのですか・・・。それではちょっと無理ですね~。」我が家のそれほど大きくもない倉庫にもう10年以上も読んでいない本が山積みされている。そこで処分して出来るだけスペースを確保し、オーディオルーム内の余分な機器類を置こうという目論みだった。結果的にオーディオルームの音響空間が広くなるし音質改善にもきっと寄与できるはずで、本の処分の動機はやっぱりオーディオがらみだったことになる(笑)。で、結局古本屋さんに持って行ってもどうせ二束三文だろう...「趣味の互恵関係」とは

  • 「我が家の子守歌」について~続編~

    前々回のブログ「我が家の子守歌」について・・、音楽好きならどなたでも「子守歌のような存在の曲目があるはずですからご教示ください」との呼びかけに対して、ありがたいことにお二人さんから反応がありました。まずはずっと以前にメールをいただいたことがある「Y」さんからご紹介させていただきますが、匿名ということで無断掲載お許し願いますね。(以下「原文」のまま)「子守歌…………」の記事を拝読させていただき、私の「子守歌」を……と(笑)オーディオが枕元にあるため寝る前に音楽を聴く事が多く、まさに「子守歌」です(笑)良く聴くのはバッハ無伴奏ヴァイオリンから、シャコンヌパッヘルベルカノンとジークモーツァルトハフナーセレナード第3~6楽章ドヴォルザーク新世界交響曲第2楽章グリークピアノ協奏曲第2楽章イギリス民謡集フォスター歌曲...「我が家の子守歌」について~続編~

  • スピーカー「スーパー10」 バリエーション

    ときどき自問自答することがある。今さらの話だが「オーディオの目的って何?」。「好きな音楽を好きなサウンドで聴きながら幸福感に浸ることさ」と、一刀両断にしたいところだが、はたしてそう簡単に割り切っていいものかどうか・・。というのも、「好きな音楽」は簡単にわかるとしても「好きなサウンド」というのが、どうもはっきりしない・・。たとえば我が家の場合、5系統のスピーカーがあるがそれぞれに持ち味があって、すべて手放せないものばかり・・、つまり「好きなサウンド」って「八岐大蛇」(やまたのおろち)みたいなもので、恥ずかしながらいまだに焦点が定まっていない~(笑)。言い換えると「好きなサウンドならいくらあってもいいよ」という開放主義者だが、これがもし人間相手なら多数の「妻妾同居」となってたいへんなことになるが、オーディオだ...スピーカー「スーパー10」バリエーション

  • 我が家の「子守歌」と「お経」

    「おもしろうてやがて悲しき鵜船かな」「俳聖」芭蕉・・、元禄一年(一六八八)45歳のときの作として知られ「美濃の長良川にてあまたの鵜を使ふを見にゆき侍りて」との前詞がある。<句意>鵜船が目の前で、華やかな篝(かがり)火を焚きつつ活発な鵜飼を繰り広げる時、面白さはその極みに達するが、やがて川下遠く闇の彼方へ消え去るにつれて、なんとも言い知れぬ空虚な物悲しさだけが心に残る。胸をワクワクさせた「華やかさ」の後にくる一抹の寂しさ・・、「詩情」にあふれていますね。350年ほど前の作品なのに現代人の心情と少しも変わっていないことに気付かされます。50年以上に亘って「音楽&オーディオ」に熱中した我が人生も、振り返ってみると「おもしろうてやがて悲しき・・」ですかね(笑)。さて、久しぶりに音楽の話。音楽にはいろんなジャンルが...我が家の「子守歌」と「お経」

  • 老兵はただ消え去るのみ

    いつぞやの「日経新聞」に興味深い記事があった。題して「死者のプライバシーは守れるか」。デジタル遺産の話題はこのブログでも以前に取り上げたことがあるが、最新情報になるので無視するわけにもいかない。この”冴えないブログ”だっていずれデジタル遺産になるのだから、当人にとってはかなり切実感がありますよ~(笑)。解像度がイマイチのため読みずらいでしょうから要約してみよう。「著名な人物が残した言葉や写真は社会的、歴史的な価値を持つ。ただ今はごく普通の人でも思いがけずたくさんの情報を死後に残す時代だ。SNSへの書き込みやスマホやパソコン内のデータなど、死後に残る「デジタル遺品」への関心が高まっている。60人の大学生を対象にアンケートをとったところ、「削除したい」が51%、「残しておきたい」が13%、「遺族に任せる」が2...老兵はただ消え去るのみ

  • 「往生際の悪い」オーディオ愛好家

    いつも拝読させてもらっている「H」さんのブログ。とても耳が良い方だし、すこぶるご熱心なオーディオ愛好家で貴重なオーディオ情報が満載されているが、いつぞやのブログの一節に次のようなことが書いてあったのが印象に残っている。(勝手ながら無断引用させてもらいます)「目の前の(レコード・プレイヤーの)2本アームですが、私の性分では1本で良さそうです、どちらかに優劣が判断出来たら、悪い方は使わないです。」とてもはっきりした価値観で爽快ですね!どうやらオーディオ愛好家も2種類のタイプに分けられそうです。「H」さんのように優劣が判断出来たら潔く悪い方はあっさり切り捨てるタイプと、もう一つは簡単に諦めずに二番手を一番手に近づけるよう苦闘する、いわば「執念深いタイプ」。皆様はどちらに組みしますか?ちなみに自分は後者のタイプで...「往生際の悪い」オーディオ愛好家

  • 左対右 きき手大研究

    ようやく「球春到来」・・、熱戦たけなわの「春の選抜高校野球」。プロ野球にはない球児たちの「ひたむきさ」に、つい引き寄せられてテレビをつけっぱなしだが、それに加えて、オーディオの試聴ソースとしても、観衆のどよめきや場内アナウンサーの声の響きなどがもってこいで、どのくらい奥行き感があって豊かに聴こえるか無意識のうちにチェックしている・・。常に生活の念頭にあるのが「音楽&オーディオ」というわけで、どうしようもない人間である(笑)。それはさておき、野球の場合にとりわけ目立つのが左利きの選手が多いことで、野球は左利きが有利のスポーツだと感じさせる。たとえば、左バッターは打ってから駆けだす方向の一塁に近いので有利だし、左ピッチャーは投げる時に一塁走者に相対するので牽制するのにたいへん有利だ。このように野球の場合には「...左対右きき手大研究

  • クラシック名曲 全史

    「クラシック名曲全史」に目を通していたら、興味深いことが書かれてあったので後日のために箇条書きしておこう。✰「1783年のモーツァルトの音楽会のプログラム」いわば240年ほど前の「音楽会」の演目なので極めて珍しい。モーツァルトは1789年に35歳で亡くなったので、換算すると29歳のときの演奏会になる。ウィーンで開かれた演奏会のプログラムの内容はこうだ。1序曲「ハフナー」交響曲2オペラ「イドメネオ」よりアリア(ソプラノ)3ピアノ協奏曲K415(モーツァルト演奏)4オペラのシェーナK369(テノール独唱)5「ポストホルン」セレナードの協奏曲楽章6ピアノ協奏曲K175(モーツァルト演奏)7オペラ「ルーチォ・シッラ」よりアリア(ソプラノ)8モーツァルトのピアノ独奏9オペラのシェーナK416(ソプラノ独唱)10終曲...クラシック名曲全史

  • 春の「PL100狂騒曲」の終焉

    前々回のブログ「気になるノイズ→ピンチはチャンス」の続きです。真空管の交換(プリアンプ)により、一転して中高音域の輝きが魅力を増したサウンドに驚き、喜び、そして閃くものがあった。このサウンドなら、あの手ごわい「PL100」(英国:モニターオーディオ)も息を吹き返すかもしれないなあ。このSPは2800ヘルツ以上が「リボンツィーター」になっており、これまでどうしても上手く鳴ってくれなかった・・、言い換えると真価を発揮させることができなかった。で、そもそもの話になるのだが、この「PL100」は、カタログではインピーダンスが4Ω、能率が88dbと極めて低い、つまり完全に「TRアンプ」向きとして設計されている。ハイパワーで「4Ω」端子のある「TRアンプ」が相性としてベストなのに、それを低パワーの真空管アンプで駆動し...春の「PL100狂騒曲」の終焉

  • 政治とカネ、そして「天敵」の存在

    ☆政治とカネ周知のとおり、現在自民党は「パーティー券の還流疑惑」で、てんやわんやの大騒ぎです~。いったい、そういうくすねたお金をどこにどう使ったのだろうか。そもそも、政治になぜそんなにお金がかかるんだろう?以前、このブログで取り上げたが、霞が関の現役官僚が覆面で書いたとされる「原発ホワイトアウト」の中で、昨今2世代議士たちが多くなったとあり、それには功罪あるけれども、お金の心配をしなくていいので政策に没頭できる利点があると書いてあった。周知のとおり「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちるとただの人」という言葉がある。厳しい選挙に勝ち抜いてようやく「代議士=先生」になったものの、次回の選挙でもしかして落選するかもしれないという恐怖心は余人にはとうてい計り難いものがあるのだろう。したがって、国策よりも...政治とカネ、そして「天敵」の存在

  • 気になるノイズ → ピンチはチャンス

    どうもおかしいなあ・・、2週間ほど前から左側のスピーカーから「ピー」という微かな高周波音が出てくるのだ。もちろん、音が出ているときはわからないが、鳴りやんだときに「ピー・・」、いったん気になりだすと音楽を聴くどころではなくなる(笑)。さっそく原因究明に取りかかった。接続ケーブルの結線のゆるみ、そしてパワーアンプを交換しても「ピーノイズ」が消えない・・、どうやら「プリアンプらしい」とおぼろげながらあたりが点いた。さっそく製作者の「YA」さんにご相談・・、すると、「プリアンプの左右の真空管を入れ替えてみてください、左側の「ピー」が右側に移れば真空管に原因があります。」なるほど・・、さっそくプリアンプの入出力のケーブルを5本(左右ペア)外して、ケースから本体を取り出し真空管を入れ替えた。恐れていた大掛かりな作業...気になるノイズ→ピンチはチャンス

  • 新しい漢字の創造、そして高級車

    ☆新しい漢字の創造つい先日の「読売新聞」に載っていた記事なので、すでにご存知の方も多いと思うけど・・。ポイントになる部分を抜粋してみよう。「こんなに新しい言葉が生まれているのに、新しい漢字が増えないのはなぜだろう」高学年の女子児童だという。考え付いた新漢字は「光」を左に、「首」を右に置いて、スマートフォン。首を曲げて光をのぞき込む人を表している。「自分はこんなにも姿勢が悪いのか、背筋を正そうという注意喚起にもなる」と、小さな漱石は述べている。常用漢字が増えることはないのだろうか。文化庁の担当課に作文を持ち込みたくなる。という内容だった。「スマートフォン=光首」ですか・・、「常用漢字を増やす」という子供の自由な発想には驚かされますね!あやかって、さっそくチャレンジしてみた。「オーディオ」は、音を生むことに通...新しい漢字の創造、そして高級車

  • 「名曲斬り込み隊」を読んで

    週一度の図書館通いでたまたま目に触れて借りてきたのが「宮本文昭の名曲斬り込み隊」。「宮本文昭」さんといえば著名なオーボエ奏者だが、世に名曲の解説本は多いものの、実際に演奏する立場からの視点による解説本は意外と少ないのが実状。また、オーボエという楽器は管楽器全体を引っ張っていく存在だから、そういう視点からのアプローチも面白そうなので読み始めたところ、つい引き込まれて一気読みしてしまった。本書で取り上げてある名曲は以下の8曲。1モーツァルト「ディヴェルティメントK.136」2「協奏交響曲K.364」、3チャイコフスキー「交響曲第5番」、4ベートーヴェン「交響曲第3番英雄」、5ブラームス「交響曲第1番」、6リムスキー・コルサコフ「シェラザード」、7マーラー「交響曲第9番」、8ブルックナー「交響曲第8番」いずれも...「名曲斬り込み隊」を読んで

  • 「上り坂」「下り坂」そして「まさか」の坂

    歴代総理の中でかなり個性的だった「小泉純一郎」氏・・、あの「田中真紀子」さんから「変人」ともいわれてましたね。自分に言わせると、両方とも「変人」だけどね~(笑)小泉さんは大のクラシック好き、とりわけオペラ・ファンとして知られていたが、ある時テレビで「人生には上り坂と下り坂、そしてまさかという坂がある」と笑いながら言っていたのを憶えている。つまり、人生には「まさか」という予想外のことが起こることを揶揄したものだが、このほどその「まさか」をささやかながら2件経験したので述べてみよう。所詮は、小さな戦場の「オーディオ」がらみですけどね~(笑)。まずは、古典管から行こう。つい先日のオークションで狙いをつけた真空管があった。大きさや重さが際立つものはどんな掘り出し物でも敬遠するが、真空管となると実に買いやすい・・、...「上り坂」「下り坂」そして「まさか」の坂

  • ミステリーの快作

    気象庁の季節区分によると、「12月~2月」が冬、「3月~5月」が春、「6月~8月」が夏、そして「9月~11月」が秋・・。つまり、季節の変わり目は12月、3月、6月、そして9月ということになり、オーディオでいえばクロスオーバーということで二つのユニットの音(季節)が混在する節目に当たる~、言い換えるとどっちつかずですっきりしないともいえる(笑)。で、何が言いたいかというと、現在はれっきとした春だけどいまだに寒くてやたらに太陽が恋しくなる。つい日光浴をしながら読書三昧~(笑)。で、たまたま読む機会があったのが「蒼天の鳥」。令和5年(昨年)の「江戸川乱歩」受賞作だし、装丁も洒落てるし、いやが上にも期待が高まってワクワクしながら読み始めたものの、だんだんと「何じゃこれは・・」、さっぱり面白くないのだ。読者を引きず...ミステリーの快作

  • 音楽って何だろう? 音っていったい何だろう?

    音楽ってなんだろう?音っていったいなんだろう?こういう根源的な問いに対して明確な回答は望めないとしても少なくとも手がかりらしきものを与えてくれるのが「武満徹・音楽創造への旅」である。とはいえ、内容を一括りにして表現するのはブログ主の手に余るので、(武満氏の)音に対する考え方が一番如実に表れていると思う「海童道祖と“すき焼き”の音」(467頁)の箇所から引用してみよう。海童道祖(わたづみどうそ:1911~1992)は単なる尺八演奏家に留まらず宗教家にして哲学者だが、武満氏と小さな座敷で同席して名曲「虚空」を聴かせるシーンの叙述である。「目の前にはスキヤキの鍋があってグツグツ煮えており、外はダンプカーなどがバンバンと走ってうるさいことこの上ない。そういう環境のもとで、尺八の演奏を聴くうちに、僕はいい気持になっ...音楽って何だろう?音っていったい何だろう?

  • アナログ or デジタル

    音響の世界にデジタル系(CD)が登場したのが1980年代初頭だから早いものでもう40年になる。当時はアナログ(レコード)の方がいいとか、いろいろ詮議がなされていたが、今となってはデジタルも「ハイレゾ化」などの進展を見せてすっかり馴染んできているように思える。「不毛の論議は止めてそれぞれ楽しめばいいんじゃない・・」という風潮に逆らうわけではないが、ブログ主にはいまだに気になっていることの一つがそれ。というのも、それまで圧倒的にレコード派だったのが、CDの登場とともにレコードを含めてプレイヤーなどを処分したものの、それがはたして正しかったのかどうか・・。先日(2月29日)、福岡からお見えになったNさんはDACが「マークレヴィンソン」、そしてレコード・プレイヤーがトーレンスの「リファレンス」の高級機器をお使いの...アナログorデジタル

  • こんな音のどこがいいんだろう

    「ウヮ~ッ、汗臭い!」午後のウォーキングから自宅に帰って家人とすれ違ったとき、つい外方(そっぽ)を向かれてしまう時季がそろそろやってくる。「たかが汗の匂いなんかで、ガタガタ言うな!」と一喝してやりたいところだが、どこで陰湿な「復讐劇」が待っているか分からないので我慢、我慢・・(笑)。さて、この「匂い」というもの、たとえば閉め切った部屋の中で「嫌な匂い」を消臭剤や空気清浄機で半分まで減らしたとしても、私たちは「あぁ、半分の匂いになった」とは感じない。「ほとんど変わってない」あるいは「やっぱり匂う」と感じてしまう。実は「半分になった」と感じるためには、「匂い」の90%を除去しなければならない。「音」だってそう。私たちはかすかな「虫の音」と「コンサートの大音量」を同じように聞く〔感じる)ことができる。もし人間が...こんな音のどこがいいんだろう

  • 「一芸に秀でる」 VS 「平均点主義」

    なるべく「井の中の蛙」にならないように、日頃からいろんなオーディオマニアの方々のブログを拝読させてもらっている。オーディオはある意味では感性の世界だから、人それぞれの独自のアプローチがあるので大いに参考になる・・、まあ、反面教師のときもありますけどね(笑)。で、その一環として「ジャズとテニスの雑記帳」は2日に1度の更新なので日頃から読ませてもらっている。ブログ主は仮に「I」さんとしておこう。「I」さんはたいへんなジャズ通で「エリック・ドルフィー」の大ファンと聞いただけでその年季が推し測られるし、オーディオシステムもジャズ用とクラシック用に分類されていて、我が家と似たようなスタイルなので随分参考になる。で、つい2~3日前の記事の中に我が家の「AXIOM80」に関する記事があったので、思わずドキッとした(笑)...「一芸に秀でる」VS「平均点主義」

  • 「罪深い遊び」とは

    「罪深い遊び」というタイトルに思わずドキッとされた方もいるかもしれないが、残念なことに音楽がらみの話です。もうそんな元気は残っておりません(笑)。さっそく本論に入りましょう。音楽にしろオーディオにしろ「聴き比べ」は実に楽しい。音楽の場合、出所は同じ楽譜なのに演奏によってこんなに印象が変わるのかという驚きは新鮮そのもので、次から次に買い求めて違う演奏を楽しみたくなる。オーディオだって使う真空管(初段管、出力管、整流管)によって、音がクルクル変わる「球転がし」ひいては「アンプ転がし」果てには「スピーカー転がし」などの「音遊び」はまさに究極の愉しみとして絶対に欠かせない存在だ!少なくとも我が家ではそうです。ところが、その「聴き比べ」を「罪深い遊び」だと断罪している本を見かけた。興味を引かれたので以下、解説してみ...「罪深い遊び」とは

  • 三日坊主

    「三日坊主」という言葉がある・・、「飽きやすく何をしても長続きしないこと」(広辞苑)。かく言う自分にも当てはまりそうだが、とりわけひどいのが健康対策でこれまで長続きした試しがない・・、しかし実はそれでいいのかもしれない。というのも、社会的にも生物学的にも「役立たず」となった人間がむやみやたらに延命にこだわるのは傍(はた)からみてけっして見よいものではないし、いやむしろ周囲の害になるときさえある。ただし「分かっちゃいるけど・・」で、当事者となると話は別、おそらく「総論賛成・各論反対」が日本中至るところで展開されている光景だろう。そういえば昔こういう川柳があった。長生きはしたくないねとジム通い(笑)そういうわけで、数年前に図書館で「長生きに関連する本」を読んでその健康対策を記録に残していたものの、はたしてその...三日坊主

  • 自己の内面と静かに向き合える音

    あれから1週間も経つのにまだ何となく「しこり」が残っている試聴会(2月29日)・・。3名の方々ともにクラシック音楽好き、とりわけオペラ「魔笛」が好みとなるともう筋金入りの方々ばかり・・、こうして一堂に会するのはまあ一生に一度あるかないかぐらいの「千載一遇」の機会といえるだろう。それだけに、振り返ってみて「ああすれば良かった、こうすれば・・」という思いが残る~。具体的に2点ほどあげてみよう。1スピーカー「TRIAXIOM」(グッドマン)の出番が無かった当日は6系統のスピーカーのうち3系統を聴いていただいたのだが、なぜはじめから「TRIAXIOM」を外したんだろう・・。同じグッドマンの「AXIOM80」を聴いてもらえば、それで事足りると踏んだわけだが、明らかに浅慮だったなあ。「TRIAXIOM」は「AXIOM...自己の内面と静かに向き合える音

  • 雑学人間の独り言

    万事に亘って「広く浅く」の「雑学系人間」だと自認しているので、雑学系の本は大好きで図書館で見かけたら片っ端から借りてくる。本書は私たちの身の回りにある森羅万象の「ふしぎ」の中から313個を選んだユニークな本だった。以下、興味を引いたものをいくつか抜粋してみた。「そんなことはとっくの昔に知ってるよ。」という方がおられるだろうが、どうか悪しからず~。☆なぜ「ご馳走」という言葉に「走」という字が入っているのか?普段は粗食の禅宗のお寺でもお客が来ると精進料理ではあるけれど何品かでもてなした。しかし常備してある食材には限りがある。そのため、食材集めに「まかない」が方々を「走り回って」(=馳走)集めた。そこから客をもてなす特別な料理のことを「馳走」と呼び、それが今の「ご馳走」につながった。禅宗には今も台所に「韋駄天」...雑学人間の独り言

  • 「怪我の功名」そして「ナタリー・デセイ」

    つい先日のブログ「後悔先に立たず」(3月3日付)で紹介したこの画像。ボックスの中ほどに「お盆」のようなものが敷いてあり、それに触発されて、我が家のボックスにも似たような処置を施したが、このブログを読んだ関西在住の読者の方からご親切にもすぐに次のメールが届いた。「オークションの写真を見て「お盆」と勘違いされたようですが、これは前面バッフルと後面バッフルを連結しています。TANNOYの全盛期はパネルに四角い穴が開いていましたが、後期はオークションの写真のように4隅ががっちりした造りの四角いワクになりました。確認画像を挿入します。添付写真のようにスピーカーユニットからのケーブルが垂れさがってネットワークに行っています。これでしっかりしたお盆でなくて、木枠であることが確認できたと思います。まあオーディオのことです...「怪我の功名」そして「ナタリー・デセイ」

  • 音楽が脳にもたらす効果

    人間はどうやら己(おのれ)にとって都合の良い情報だけ切り取る傾向にあるらしい。もちろん自分もその例に漏れない(笑)。その格好の一例を挙げてみよう。東北大学の教授が書いた「生涯健康脳」は、「生涯にわたって脳を健康に保つ」ためのノウハウを分かりやすく説いた本だった。この種の書籍は巷に氾濫しているので、ワンオブゼムのつもりで読んでみたが、さして目新しいことはなかったものの、それでも気になる事柄があったので列挙しておこう。もちろん、自分にとって都合のいい情報ですぞ(笑)。☆脳の最高の栄養素は知的好奇心脳の健康維持のために欠かせないのが毎日の30分以上の有酸素運動とともに、知的好奇心が挙げられている。たとえば探究心、冒険心、追求心などワクワク、ドキドキが脳の中の神経伝達物質であるドーパミンを活性化させて脳全体をとて...音楽が脳にもたらす効果

  • 後悔先に立たず

    「必要悪」という言葉がある。「広辞苑」によると「悪ではあるが、社会の現状からいって、やむを得ず必要とされるような事柄」とある。けっして明るい前向きなイメージをもたらす言葉ではなく、どちらかと言えば「後ろめたい存在」であることが分かる。実は「オーディオ」にも「必要悪」がいろいろありまして・・(笑)。極端な話、生演奏と比べるとオーディオ機器はすべて必要悪みたいなものだが、それではまったく話が進まないのでシンプル・イズ・ベストの観点からいくと、さしずめ「スピーカー・ネットワーク」(以下、「ネットワーク」)あたりはその必要悪の代表選手ではなかろうか。「ネットワークって何?」と訊かれても一言で説明するのは難しいが、簡単に言うと周波数帯域(人間の可聴帯域は20~2万ヘルツ)を低音域、中音域、高音域などの所定の帯域に分...後悔先に立たず

  • 音楽愛好家のご来訪(2024・2・29)

    前回からの続きです。オーディオ愛好家にとって「音楽&オーディオ」はクルマの両輪みたいなものだと思っている。で、どちらに比重をかけているか、つまり「音楽の方」か「オーディオの方」かとなると・・、まあ、趣味の世界なので肝心のご本人が満足さえしていればそれでいいわけだが、なかなか興味深いものがある。で、今回のお客様たち3名の方々は明らかに「音楽=クラシック」に重きを置いている方々だったので、音質について殊のほかウルサイ方々でなかった・・、我が家にとってせめてもの「救い」だったかな(笑)。というわけで、ジャズの出番はまったくなしのまま3系統のスピーカーの順番となると、「ウェストミンスターを交えた3ウェイ」→「AXIOM80」→「口径20cmのユニット+JBL175ドライバー」となった。当然、主賓たるお客様たちの雰...音楽愛好家のご来訪(2024・2・29)

  • 「ワーグナー」が聴けないシステムなんて

    かねての予定通り、昨日(29日)の午後、小雨の中をついて福岡からお客様が3名お見えになりました・・、雪にならなくてよかった!13時着の予定が30分ほど遅れたので、道に迷われたのかなと心配になり玄関の前に出ていたところ、30mほど先の曲がり角からひときわ明るい「デイライト・ランプ」が点いた福岡ナンバーの「ベンツ」が悠然と姿を現したときはホット一息~。やあやあ~、初めまして・・。お一人は旧知の「N」さんでほかの2名の方々は初対面だったが、すぐに打ち解けさせていただきました。というのも、3名の方々ともにオペラ「魔笛」ファンだったんですよねえ~、強力な共通基盤があると話が早いですね(笑)。中にはこのブログを読んで魔笛に親しみましたという方もいて、ほんとうに(ブログの)作者冥利に尽きます!そもそもこのブログを始めた...「ワーグナー」が聴けないシステムなんて

  • 脳は何かと言い訳する

    本書は脳にまつわる知識や考え方を述べた本、といえばややかた苦しそうだが従来の「脳の本」には載っていないような新しい知見が紹介されている。興味を引いたものを2項目紹介。☆脳はなにかと錯覚する~ヒトも動物も、なぜか「赤色」が勝負強い~あの有名な「ネイチャー」誌に掲載された科学論文に英ダーラム大学の進化人類学者ヒル博士の研究成果として「赤色は試合の勝率を上げる」という話題。たとえば、ボクシングやレスリングなどの格闘競技では、選手のウェアやプロテクターに赤色と青色がランダムに割り当てられる。ヒル博士がアテネ・オリンピックの格闘競技四種の試合結果を詳細に調査した結果、すべての競技について、赤の勝つ勝率が高いことが分かった。赤の平均勝率は55%というから、青よりも10%も高い勝率になる。実力が拮抗した選手同士の試合だ...脳は何かと言い訳する

  • スピーカーと相性のいい曲目の選択

    つい先日のブログ「聴かぬが花・・」で述べたように、ぼちぼち県外からのお客様がお見えになる日が迫ってきた。長年に亘って培ってきたお互いの「オーディオ文化=音楽的センス+音響的センス」が衝突して火花を散らすわけだから、面白くないはずがない・・(笑)。後者の「音響的センス」についてはどういうスピーカーを聴いていただくか、概ね3つに絞ったところだが、問題は前者の「音楽的センス」である。さて、どういう曲目を聴いていただこうか・・、はたと迷ってしまう。もちろん3名の方々の好み優先だし、持参されたCDがあればそれが最優先だが、まあクラシック、ジャズ、そしてポピュラー、歌謡曲、唱歌などを網羅しておけば大丈夫かなあ・・。おっと、そういえばスピーカーによって得手不得手の曲目があるので前もって選択しておく必要があるぞ~と、これ...スピーカーと相性のいい曲目の選択

  • 中国古典の魅力とは

    若いときに読んだ本でも、人生経験を経て再度読むと新たな発見に出会うことがある。本好きの方にはきっと思い当たる節があるに違いない。「人生に二度読む本」(講談社刊)城山三郎氏と平岩外四氏という稀代の読書家2名により、「あらすじ→対談→作者解説」のスタイルで12冊の名作を紹介した本である。城山三郎氏:直木賞受賞、「落日燃ゆ」「毎日が日曜日」など著書多数平岩外四氏:元経団連会長、国内外で活躍、蔵書3万冊以上両氏とも故人。で、その12冊とは次のとおり。夏目漱石「こころ」アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」太宰治「人間失格」フランツ・カフカ「変身」中島敦「山月記・李陵」ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」大岡昇平「野火」ジェイムズ・ジョイス「ダブリンの市民」ヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」リチャード・バック「かもめの...中国古典の魅力とは

  • 巧言令色、仁あること少なし

    世界の趨勢を決めると言っていいほどの大事なアメリカ大統領選挙が今年(2024)の11月に行われる。そして、あのトランプさんが予備選5連勝(2月26日現在)のもとで共和党の代表として確実視されている。おそらく再びバイデン現大統領との一騎打ちが予想されており、勝利の可能性が高いとされている。(裁判の結果次第だが・・)あの「品のかけら」もない人物が再び大統領になるというのが信じられないが、「パワー、威勢、ハッタリ」を重視するというのか、それがアメリカという国のダイナミックさなんだろう。良きにつけ悪しきにつけウクライナをはじめとしたいろんな紛争がリセットされる可能性が高い。もしトランプ大統領が実現したら・・、(最近「もしトラ」という言葉を紙面でよく見かける~笑~)、日本としてもお付き合いが大変だろう。今は亡き安倍...巧言令色、仁あること少なし

  • 情熱の発露とストーカー

    先年のこと、〇〇工大(九州)の68歳の大学教授が東京の風俗店の従業員を自宅の前で待ち伏せするなどし、ストーカー容疑で逮捕されたと報じていた。エッ、大学教授ともあろうものが!近年、中高年のストーカーがすごく増えているそうで、たとえばコンビニで釣銭を受け取るときに、女性店員が手を包み込むようにやさしく渡してくれたので自分に好意を持っていると勘違いし、以後見境なく追いかけ回す事例などが挙げられていた。近年「老いらくの恋」という言葉を聞かないと思っていたら、現代では元気のいい中高年が増えたせいか「ストーカー」という直接行動に打って出ている模様(笑)。もともとストーカーになるにはそれなりの素質があるそうでテレビの中で5点ほどあげていた。メモするのが面倒くさかったので、あとでネットでググってみたところ次の通りだった。...情熱の発露とストーカー

  • 「聴かぬが花」そして「聴かせぬが花」

    昨日のこと「O市のNですが、お久しぶりです・・」という突然のご連絡に「エッ・・」と思わず息を呑んだ、そして即座に「お元気でしたかっ?」と声が上ずってしまった。たしか10年ほど前に我が家にお見えになってから以来のことである。まだオーディオに勤(いそ)しんでおられるんだ・・、とついうれしくなった。続いて「〇日は空いてますか?よろしかったら3名で訪問したいのですが・・。」「ええ、どうぞどうぞ・・」と、即答した。極めて貴重な「同好の士」だからお客さんは大歓迎である・・、ところがしばらくすると不安が頭をもたげてきた。Nさんは名にし負うハイエンドのマニアである。たとえば、当時のことだが、レコード愛好家ならだれもが一度は使ってみたいと憧れるトーレンスの「プレイヤー」、DACとプリアンプはマークレヴィンソン、パワーアンプ...「聴かぬが花」そして「聴かせぬが花」

  • あまり進歩してほしくない技術

    「測る技術」(ナツメ社刊)、そして「ものをはかるしくみ」(新星出版社)と、「測る」という事柄に焦点を当てた本がある。「測る」作業は縁の下の力持ちのようなもので、日常ではあまり人の意識に登場することはないが「文明は測ることから始まった」という。これは、はるか昔に住まいを建てたり農作物などを交換し始めた頃から発達してきた人間の知恵であり、現代の科学的計測技術も人類の永年にわたる叡智の結晶の一つ。近年では、スーパーなどで包装されたパック販売がほとんどのため「測る」という作業を具体的に目にすることが減ってきたが、「測る」ことを抜きにして現代の文明は成り立たないという。それに「必要は発明の母」という言葉があるが、これまで測ることのできなかったものを測る方法が次々に考え出されている。これは長さ、質量、密度、体積など全...あまり進歩してほしくない技術

  • オーディオ機器の製作者は音楽愛好家であって欲しい

    高校時代のオーディオ仲間たち(4名)といまだにメールの交換をしているが、そのうちのU君から次のメールが届いた。「先日、NHKのBSでストラディヴァリの番組がありました。ご存知かと思いますが、ストラディバリとはイタリア・クレモナで名工ストラディバリが製作したヴァイオリンの名器で、それを扱った番組でした。ご覧になりましたか?」しまった!どうやら貴重な番組をウッカリ見逃してしまったようで、「残念です。観ていません」と返信したところ、さっそく次のメールが届いた。「面白く興味深い内容でしたよ。色々な角度から検証していましたねぇ~。それでも、人間の歴史の中で科学万能の現世においてさえも再現は出来ない様ですね。職人魂(霊)の為せる技(術)でしょうか?」関連して、桐朋学園大学を卒業して指揮者として武者修行のため渡欧したO...オーディオ機器の製作者は音楽愛好家であって欲しい

  • 「可憐な乙女 VS 熟女」の色香のどちらがいい

    前回のブログ「能ある鷹は爪を隠す」で、「ウマさん」から教えてもらった村上春樹さんのオーディオ愛好家ぶり~。ジャズ(JBLシステム)をわざわざオクターブの真空管アンプで鳴らすなんて、かなりオーディオにウルサイ人間じゃないと出てこない発想だと思いますよ~。実は、我が家でも大いに思い当たる節があるんです!というのも・・。口径20cmのユニット(ウーファー専用)と「175ドライバー」(JBL)による「ハイスピードサウンド」、まさに「春爛漫」が目前のような陽気なサウンドに毎日痺れておりますぞ!とりわけ、「175」(2000ヘルツ~)を真空管アンプで鳴らすと、振るいつきたくなるような色香と上品な余韻に・・、こりゃたまらん(笑)。「175」の極めて高い能率(108dbもある!)が小パワーの真空管アンプの弱点を見事にカバ...「可憐な乙女VS熟女」の色香のどちらがいい

  • 能ある鷹は爪を隠す

    前回のブログ「糟糠の妻は堂より下さず」はなかなかの反響でした!実はこんな田舎でも実例をよく見るんですよ。いい歳をしたオッサンが若い女に目移りし、お金に物をいわせて一緒になって、長い間連れ添った奥さんには家一軒与えて離婚成立というケ~ス。一人ぼっちになった奥さんは立派な邸宅にもかかわらずいつも寂しそう・・、お気の毒~。メル友さんからも反響がありました。時系列で、まず最初の方からは、いやあ、「タフでなければ・・・優しくなければ・・・」清水俊二の名訳、大好きです。村上春樹と小澤征爾の対談集、私も読みましたが、いわば「タレントの褒め合い」に近い本だと思います。皆さん、役者ですよ。まあ、タレントも音楽家も役者ではありますが。おっと、それを言うと、人間みんな役者ですが・・・。読書は面白いし、人生に必須のアイテムだと思...能ある鷹は爪を隠す

  • 「糟糠(そうこう)の妻は堂より下さず」とは

    先だって指揮者の「小澤征爾」さん(以下、敬称略)が亡くなりましたね・・。好きな指揮者ではなかったので無視を決め込もうと思ったのだが「物いわぬは腹ふくるるわざなり」(「徒然草」)なので・・(笑)。小澤征爾で思い出すのがこの本「小澤征爾さんと音楽について話をする」(村上春樹編)。片や日本が生んだ世界的指揮者だし、片やベストセラー作家なので組み合わせの興味もある。小澤氏の長女と村上氏の妻が「大の友達」との縁で実現した対談で、その対談もたったの一回きりということではなくて2010年から2011年7月にかけて様々な場所で機会をとらえて実現したものだという。ざっと、ひととおり目を通したが、先ず何よりも村上春樹氏がクラシックにこれほど造詣が深いとは驚いてしまった。周知のとおり、この人は本格的な作家になる前にジャズ喫茶を...「糟糠(そうこう)の妻は堂より下さず」とは

  • 寓意(ぐうい)に由来する最高のサウンドとは

    日経の文化欄は他の新聞と一味違って「センスがいい」と思っているが、以前のこと、極め付けの「流れるシリーズ」が連載されていた。連載の趣旨はといえばこうである。「音楽や映画は「時間芸術」と呼ばれる。作品の時間を支配するのは作り手だ。絵や小説はと言うと、時間は鑑賞する側が握っている。静止する絵画の中に「流れる」ものを見つけ、自分だけの時間を味わうのも楽しいかも!と選んでみた。(脚本家東多江子)「時間芸術」という言葉・・、音楽や映画は鑑賞側の受け入れ準備や態勢にお構いなくひたすら終幕まで突っ走っていく。主導権は終始「作り手」側にある。これに因んでジャズ史上で最も有名とされる言葉がある。「音楽を聴き終わったらそれは空中に消えてしまい、二度と捕まえることはできない」(エリック・ドルフィー)その一方、絵画は静止したまま...寓意(ぐうい)に由来する最高のサウンドとは

  • 春向きのサウンド とは

    まだ早計かもしれないが、2月中旬というのにこのところ気温が10℃前後で推移しているので、今年の冬は暖冬だったと言ってよさそうだ・・、体調も比較的良かったし、心臓血管に持病を抱える人間にとっては大歓迎である。しかし、季節によって体調が左右されるのは明らかに歳を取った証拠だね~(笑)。で、持ち主に合わせたように「オーディオサウンド」も季節向きのサウンドがあると我が家では勝手に決めつけている。たとえば、<冬>厳寒に相応しい重厚なサウンド→大編成のオーケストラが聴けるシステムでウェストミンスターを中心とした3ウェイシステム<春~夏>明るくて爽やかで軽快なサウンド→口径20~25cmのスピーカーの出番<秋>芸術の秋に相応しい思慮深い音→英国系システムの出番と、いったところかな~。まあ、冬でも春夏向きのサウンドを聴き...春向きのサウンドとは

  • 「さようなら」について

    いまだに現役時代の夢を見ることがある・・。つい30分前もそうだった。いい夢ならともかく、当時の苦手だった上役から嫌味を言われるシ~ン・・、もういい加減にしてくれ~(笑)。「上意下達」(じょういかたつ)、いわばトップダウンのがんじがらめの中で働いた当時の心の傷がいまだに癒されていないらしい。その点、自営業の人たちはいいなあ~(笑)。で、そういう窮屈な組織の中で出世した人たちには、自分の経験と照らし合わせて「能力、熱意、人望」の3拍子が揃った方なんだなあと、それなりの敬意を払うことにしている。日経新聞に不定期だが一週間に一度くらいのペースで「リーダーの本棚」という記事が掲載されている。経済界、政界、官界などで、功成り名を遂げた方々が、どういう本を読んで啓発されたか、書名と解説がこと細かに述べられている。中には...「さようなら」について

  • 雉も鳴けばときどきいいことがある

    「雉も鳴かずば打たれまいに」・・、無用のことを言わなければ、禍を招かないで済むことのたとえ(広辞苑)。毎日のように情報発信(ブログ)をやっていると、その内容に対して大なり小なり賛否が入り乱れていることは容易に想像がつく・・、それに事実認識の違いだってきっとあることだろう。肝心の書いている本人だって、その内容が完璧だなんて夢にも思ってない。言い換えると、けっして自信満々ではなく何かしら不安が付きまとっているのが実状。まあ、物事にはすべてリスクがつきものですけどね~。というなかで、たまたまブログの内容についてご賛同のメールをいただいたりすると非常に勇気づけられ、そしてうれしくなる。「雉も鳴けばときどきいいことがある」よし、まだまだ老骨に鞭打って頑張ろう・・(笑)。つい先日のブログ「オーディオの神髄って何?」に...雉も鳴けばときどきいいことがある

  • モーツァルトはやはり「生身の天才」だった

    「クラシックといっても、つまるところバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン・・、結局この3人に尽きるよ。」とは、よく聞く言葉。たしかに彼らが欠けたクラシック界というのは想像するだに恐ろしい。ただし、じぶんの場合はこの40年ほど明けても暮れてもモーツァルトなので、別にバッハとベートーヴェンが居なくなってもさしたる痛痒を感じない・・ま、バッハは少し困るかな(笑)。「よくもまあ飽きもせずに」といったところだが、あの天真爛漫な何ら作為のない音楽は唯一無二ともいえるもので、とうてい他の作曲家が追随できるものではない。フルートに堪能なオーディオ仲間が「モーツァルトの作品を吹くときは不思議にウキウキして楽しくなる。」と言ってたが、とても分かるような気がする。さて、音楽からその人物像に至るまでだれにも負けない「モーツァルト...モーツァルトはやはり「生身の天才」だった

  • オーディオの神髄って何?

    11日(日)の午後のこと、珍しいことにオーディオ仲間の「Y」さんから連絡があった、「今、暇なんですけど・・」。いつもこちらから一方的に連絡するばかりなので、その確率といえば「1/50」くらいかな・・。で、その真意については知る由もなかったが後になって判明することになる(笑)。「ああ、丁度今はカミさんの買い物に付き合ってます。ちょっと時間が遅れますが、2時10分ごろなら大丈夫です。丁度聴いていただきたいシステムがありますのでグッドタイミングです」。で、その聴いてもらいたいシステムとは・・。このところ、左側のスピーカーに「ぞっこん」だったが、そのうちまたそぞろ浮気の虫が・・、まったく音に不満はなかったのにね~(笑)。で、右側のようにいちばん上のスコーカーを「スーパー10」(ワーフェデール)に取り換えてみたみた...オーディオの神髄って何?

  • 「追う」or「追われる」のどちらがいい?

    帰し方を振り返ってみると、どうも「追う」よりも「追われる」ほうが、いわば「受け身型」が性に合っている気がしている。現在でもそうで、常に何かに追われていないとどうも充実感が得られない・・、これは随分「損な性格」だと思うが、まったくストレスには感じていないのでまあそれでいいのかな。それではいったい何に追われているのか・・、他愛ない話だがまあ付き合ってください(笑)。☆図書館の本の返却期限現在3か所の図書館から本を借りているが、その返却期限は一律に2週間と決まっている。数冊ぐらいならいいが、計20冊以上も借りているとその2週間があっという間にやってくる~。毎日、音楽&オーディオ、ウォーキング、そして買い物などの付き合いに追われているので読書に割く時間はかなり限られているのが実状。借りてきたすべての本を「パソコン...「追う」or「追われる」のどちらがいい?

  • AIは死ねことができない、ざまあみろ!

    つい先日の「読売新聞」に載っていた第一面の大々的な記事。良くも悪くも「AI」の活躍(?)は凄まじいが、その「AI」にも弱点があるのをご存知かな・・。ず~っと昔の日経新聞「私の履歴書」に、作家の「阿刀田高」さんが次のように述べられていた。「阿刀田」さんといえば、ミステリーをはじめ学術的な分野まで幅広く手掛けられており、軽妙洒脱な作風が円満な人柄をしのばせるものがあり、文壇のいろんな役職を務められているのもよくわかる。以前のブログでも「阿刀田」さんの本を題材にしたことがある。それは「順番への思惑」というタイトルだった。要は、物事にはすべて順番というものがつきものだが、「2番目に質のいいものがそろっている、それはなぜか」というユニークなお話である。このたびの最終回に搭載された「私の履歴書」のタイトルは「花は散る...AIは死ねことができない、ざまあみろ!

  • 「タンノイ」と「グッドマン」に思う

    「〇〇さん、タンノイのユニットに興味ありますか?」と、連絡があったのはオーディオ仲間のSさんからだった。「ええ、無いことも無いのですが・・」と歯切れの悪い返事をしたところ、「現在オークションにタンノイの(モニター)レッドのユニットが出品されてますよ。あなたが好きな口径30cmです。しかも中央部があめ色で、これはレッドの初期バージョンです。シルバーの音に近いとされていますので特に人気がありますよ」ほう・・、俄然色めき立った(笑)。レッドとかシルバーとか「何のこっちゃい?」という方がおられるかもしれない。クラシック音楽向けとされる英国のスピーカー「タンノイ」の歴史は古い・・、そしてユニットの変遷をいくつも重ねてきた。古い順に、モニター「ブラック」、「シルバー」「レッド」「ゴールド」「HPD」・・といった具合で...「タンノイ」と「グッドマン」に思う

  • 英語の発音と意味の取り違え

    久しぶりに南スコットランド在住の「ウマさん」からメールが届きました。以下、海外から見えてくる日本の独自性・・、独特の「ウマさんワールド」をお愉しみください。作家の五木寛之さんが、昔、「ベテラン」を間違って「ベラテン」と読んでいた事があったとのこと。僕も、女優の「岩下志麻」を「イワシマシタ」と、勘違いしていたのを思い出す。勘違いや見当違いは、世界的な規模でも、たくさんあるね。コロンブスはインドを目指してポルトガルを出帆した。そして辿り着いたアメリカをインドと勘違いし、そこにいた原住民をインディアン(インド人)と呼んだ。彼らこそ本当のアメリカ人だった。コロンブスさん、反省しなはれ!それと、発音に関する間違いも山ほどある。例えば、俳優のマイケル・ダグラスは「マイクル」が正しい発音に近い。「マイクウ」がもっと近い...英語の発音と意味の取り違え

  • 人間よりも質(たち)のいいカラス

    先日のブログ「独り言あれこれ」で紹介した、(我が家と)仲良しの「Nさん」ご夫婦は歩いて5分ぐらいの所にお住まいである。先だって、常習犯の「浮浪者」につい同情してしまいコロッと騙された話を投稿したが、もう少し裏事情に分け入ってみよう。当日のこと「浮浪者」に同情して「サツマイモ」と「1000円」を渡したのだが、なぜ「サツマイモ」なのか・・。実は・・、Nさん(奥様)は加齢のせいか右腕が上がらなくなって、いろんな病院に通うもどうも治らない。そこで、我が家の家人が行きつけの「あんま」屋さんを紹介したところ、少しづつ右腕が上がるようになったとのことで「いいところを紹介してくれてありがとう・・」と感謝されている。で、その「あんま」屋さんには飼い犬がいて、何と「サツマイモ」が好物だそう・・。その犬のために「サツマイモ」を...人間よりも質(たち)のいいカラス

  • 「見てくれがいいと音もいい」のかな?

    オーディオ界には「見てくれがいいと音もいい」という通説がある。優れた機能性がデザインにも表われるというわけ~。一例を挙げると「マランツ7」(プリアンプ)がそう。はるか昔・・、開発者の「ソウル・B・マランツ」氏(アメリカ)は、優れたデザイナーでもあったが、このシンメトリー的なつまみの配置は日本のオーディオ界にも多大の衝撃を与え、真似をする会社が後を絶たず~(笑)。たしかに音もいい・・、現在でもオリジナルに近い製品は100万円以上の高値で取引されているほどの人気ぶり。我が家でも昔「復刻版」を所有していたが、レコードを聴かないので優れた「イコライザー」部分を活用できず、涙を呑んで友人に譲渡した。で、ほかにもデザイン的に優れた事例を挙げると、スピーカーではタンノイ(英国)かな~。音にはあまり感心しないが(笑)、デ...「見てくれがいいと音もいい」のかな?

  • 「オーディオカレッジ」があるといいなあ

    ときどきといっても1年に一回ぐらいのことだが、ブログの巻末にいつも掲載している「写真」について読者からお問い合わせがある。日頃から少々理屈っぽい話が多いので、画像の方に新鮮味を感じる方がいらっしゃるのかな~(笑)。さっそく紙面で回答させていただこう。1「撮影したカメラの機種をぜひ教えて欲しい」撮影者のT君(高校時代の同窓生)に問い合わせたところ、次のような返事でした。10年ほど前にニコンのデジタル一眼レフカメラを購入しました。ところがニコンの一眼レフカメラは設定ボタンが沢山あり、わかりませんでした。マニュアルを読んでも用語が分かりません。ニコンにはニコンカレッジというカメラ専用の学校があることを知りました。専属のプロの写真家が講師です。それから10年間、品川、新宿のニコンカレッジに通い、100回以上に亘っ...「オーディオカレッジ」があるといいなあ

  • 「素人と玄人の文章の違い」に思う

    九州地方は2~3日前ぐらいから雨がしとしとと降り続いている。まるで梅雨を思わせるような”しつこさ”で、これは季節の変わり目を予感させる降り方・・、もう春の息吹がそこまでやってきている感じかな~。「球春」到来・・、早く「ドジャース」(大谷選手)の試合が始まらないかなあ(笑)。さて、20年以上も前に亡くなられた司馬遼太郎さんは好きな作家の一人なので、折にふれ著作に目を通しているがこのほど「未公開講演録」という本に出会った。あれほどの国民的大作家なので国内各地で行った講演は数知れないが、その講演録をまとめた本である。何回も推敲ができる小説と違って、講演は聴衆を前にしての一発勝負なので、いったん発した言葉は放たれた矢と同じで修正、取り消しがきかないので意外と本音が聞ける楽しみもある。本書では23話の講演録がまとめ...「素人と玄人の文章の違い」に思う

  • ドイツオペラ「魔笛」の魅力

    食べ物の好き嫌いと同じで、音楽も人によって嗜好に随分差があるように思う。じぶんはオペラ「魔笛」の大の愛好家だが、一方では何度聴いてもその良さが分らない、退屈極まりない音楽という人がいても少しも不思議ではないし、これはいいとか悪いとかの問題でもない。魔笛はベートーベンの第九などと比べるとポピュラーな曲ではないし、モーツァルトの曲の中では「ピアノ協奏曲」などと比べるとファン層もかなり限られている。音楽の魅力を口で表現するのは本質的に難しいものがあるが(基本的に言葉で表現できない世界が音楽)、”いったい魔笛のどこがそんなにいいのか”と問われた場合にその魅力を適切に表現する言葉がすぐに浮かんでこず、何ともいえないもどかしさを感じているのだがそれを解消し代弁してくれる絶好の本がある。「ドイツオペラの魅力」(著者:中...ドイツオペラ「魔笛」の魅力

  • 「太くて短い生涯」と「細くて長い生涯」のどちらがいい

    このところ、改造してもらったアンプにゾッコンなのはご存じのとおり。スピーカーの場合は、性能的に完全無欠の「100%」はあり得ず、それぞれ何かしらの弱点を抱えているが、はたしてアンプはどうなんだろう。オーディオってそんなに甘くないよねえ・・、おそらく使っていくうちにだんだんと(弱点が)顕わになってくるだろうからそれが楽しみ~(苦笑)。で、昨日(2日:金曜日)は二人目の「刺客」として、県中央部にお住いの「YA」さんに来ていただいた。一人目の「刺客」はYさんだったが、わざわざ招待しておいて「刺客」という言葉もへちまもないが、このアンプにとっては紛れもなく「試練=刺客」だからね~。例によってスピーカーは「AXIOM80」との組み合わせだったが、開口一番「とても音に品と艶がありますね・・」と好評だった。まずは合格と...「太くて短い生涯」と「細くて長い生涯」のどちらがいい

  • 誰にも覚えがある「ヘンな感覚」の正体

    このところ日課のようになっている早朝の起き抜けの「一仕事」、つまりブログの投稿だが、以前では作成したブログは意識して「一晩」寝かしつけ、翌日になって改めて読み直して「加除修正」したものだった。何故かというと、どうも日毎に「筆が走る」感覚が違うようで、後になって「あんなことを書かねばよかった・・」と後悔するのが嫌で、用心深く対処したわけだが、ここ1年ばかりは前述のように面倒くさくなって早朝の起き抜けに慌ただしく創り上げての「一発勝負」となっている(笑)。で、その「筆が走る」感覚が日毎に、あるいは夜と昼ではどうして違うのか・・、自分だけのことかもしれないと、謎だったがようやく霧が晴れるような本と出会った。「誰にも覚えがあるヘンな感覚の正体」(河出書房新社)。以下、原文のまま。✰真夜中のラブレター現象(122頁...誰にも覚えがある「ヘンな感覚」の正体

  • 「シドニー・ベシェ」のクラリネット

    久しぶりに南スコットランド在住の「ウマさん」から長文のメールが届きましたのでご紹介させていただこう。昨夜、Spotifyで、久しぶりにシドニー・べシェのクラリネットを聴いた。便利な時代になったもんです。様々なミュージックをネットで聴けるなんて、実に有難い事だよね。1920年代から活躍した黒人ジャズ・クラリネット奏者シドニー・べシェは、トランペット」奏者の「サッチモ」ことルイ・アームストロング同様、かなりの人気ミュージシャンだった。ヨーロッパにも呼ばれ、彼の地でも人気奏者となり、何度もヨーロッパで演奏機会を持つようになる。そして、1949年、とうとうお気に入りのパリに移住することを決意した。51歳だった。ヨーロッパでは、ジャズ・ミュージシャンは芸術家として尊敬される風土があり、アメリカのように酷い人種差別も...「シドニー・ベシェ」のクラリネット

  • それはもう犯罪行為ですね!

    真空管を愛すればこその心理だろうが、ときどき真空管と人間の生涯を重ねたくなることがある。両者とも「寿命」という共通の運命に支配されているのでそう無理筋でもないと思うがどうなんだろう。まず人間の生涯を大まかに分けると「幼年期~壮年期~老年期」に分けられるが、寿命を80年としてその内訳を順に「15年~40年~25年」としよう。もちろん肉体的にというわけだがこれを真空管に当てはめてみると、球の種類もいろいろあるし、ブランドによっても違うので諸説あろうが、十把一からげに大まかに時間単位でいくと寿命を6000時間として幼年期が100時間、壮年期が4000時間、老年期が2000時間といったところかな~。人間に比べると幼年期がとても短いのが特徴で人間の幼児教育にはとても手間と時間がかかるのがわかる(笑)。さらに人間の場...それはもう犯罪行為ですね!

  • カラヤンがクラシックを殺した

    音楽コーナーで本を漁っていたら「・・殺した」なんて、物騒な表題が目に入ったのでつい手に取ってみた。ベルリンフィルの常任指揮者として音楽界に君臨し帝王とも称されて絶大な権力を振るった「ヘルベルト・フォン・カラヤン」(1908~1989)が亡くなってからもう30年余が経った。古来「人の評価は死して定まる」とあるが、現在クラシック愛好家の間で「カラヤン」という名前から連想されるイメージとはどういうものがあるんだろう・・。もちろん”人それぞれ”だが、この場合演奏の良し悪し云々というよりも、感情的な面から「好き」か「嫌い」かと単刀直入に問いかけた方が適切のような気がする。で、「嫌い」という中には当時のあまりの人気の高さゆえに、クラシック音楽に似つかわしくないポピュリズム(通俗性)に対して苦々しいイメージを連想される...カラヤンがクラシックを殺した

  • 「気品と色気」が両立したアンプ

    今年(2024)の1月に入って早々のこと、「71Aシングル」アンプを「LS7(英国GEC)シングル」に代える「改造話」の記事をご記憶だろうか。右側のアンプが今回改造の対象となった「71Aシングル」アンプ、ちなみに左側は「2A3シングル」で、出力管は「VISSEAUX」(フランス:刻印)。改造するに至った理由は二つあって、今後「LS7」を前段管として使う見込みが無くなったものの、希少な「ナス管」だし、オークションに出すには忍びないと未練が残ったこと、もう一つはそっくり同じ「71Aシングル」アンプをもう1台持っている、ということによる。改造者は10年近くお付き合いのある「N」さん(大分市)で、腕前の方は誰もが認める保証付きの大ベテランである。ご自宅に持ち込んだのが2週間ほど前で回路図が出来上がったのが1週間ほ...「気品と色気」が両立したアンプ

  • 独り言 あれこれ

    ☆名演技にご用心今の場所に移り住んでから40年近くになるが、小さな団地なので親しい人がかなり絞られてきており、「向う三軒両隣」を含めてせいぜい20軒程度かな。そのうちの一軒が「N」さんご夫婦で、同年代ということもあって家人などは2~3日に1回程度は近況を連絡している間柄で「大の仲良し」、その「N」さんからお伺いした話をご紹介しよう。つい先日のこと、市内をクルマで走行していたところベンチに薄汚い恰好をした浮浪者が寝そべっていた。とても危害を加えるような風には見えないので、クルマを停めて話しかけてみると、決まったねぐらもなく市内各所を転々としているという。つい可哀想に思って「焼き芋」と、何かの足しにしてねと「1000円」を渡したところ、その浮浪者は泪を流して喜んだという。で、その話を自宅に帰った奥様から聞いた...独り言あれこれ

  • 面白き こともなき世を 面白く・・

    昨日(26日)のブログ「神の領域・・」は、この「元旦」以来最強のアクセスでした。1148件のアクセスということは、ほぼ1100人の方々が(ブログを)御覧になったと考えても間違いではあるまい。そのうち「こいつの言う通りにはしたくない」という”へそ曲がり”が大半だろうから(笑)、仮に、1割(110人)の方々が「YouTube」のカサドシュの演奏(22番)を聴いたとしよう。で、そのうちの1割(11名)が「モーツァルトってなかなかいいじゃない・・、そのほかの曲目も聴いてみようかな~」となると、しめたものである。たったの「11人」でも大成功である。何しろこのブログは「オーディオ(道具)を通じて少しでも音楽芸術に深く親しんでもらおう」という高邁な理想を掲げているんですからね~、それに少しでも近づけたことになる。それに...面白きこともなき世を面白く・・

  • 「神の領域」に到達した演奏

    比較的出入りの激しい我が家のオーディオだが、このところ(ブログで)「鳴り」を潜めているのにお気付きだろうか・・。そう・・、幸か不幸かようやく「安定化」しつつあるようでして~(笑)。ふっ、ふっ、ふっ・・、いろいろと紆余曲折があったがとうとう辿り着いたのがこのシステム。オーディオでいちばん苦労するのは「低音域」だと個人的に思っている。やはりオーケストラのスケール感を少しでも味わいたいと思えば、ここに傾注せざるを得ない。もちろん「スケール感なんてどうでもいい、かえって邪魔だ」という方には縁のない話になる。ウェストミンスター(改)の「200ヘルツ以下」をムンドルフのコイルで押し込めてやって、オルガンの「地を這ってくるような重低音」を味わうともう病み付きになりますなあ~(笑)。で、中音域を担当するスコーカーは「20...「神の領域」に到達した演奏

  • 新図書館の建設

    もう10年以上も昔のことだが「地域の文化レベルと図書館の充実度」というタイトルで、次のようなブログを投稿していたのをご記憶だろうか。好きな作家の一人「吉村昭」さんの随筆に「地域の文化レベルは図書館の充実度に如実に反映する」といった趣旨のことが書かれてあった。吉村さんの幾多の優れた歴史小説の拠ってきたるものは極めて綿密な取材旅行にあったが、その際まず第一歩を記したのが彼(か)の地の図書館だったというから吉村さんならではの実体験に裏打ちされた説得力のある言葉である。さて、そこで自分が住んでいる別府市とその図書館について取り上げてみよう。”活字中毒”を自認しているといっても、それほど学究肌でもなし、ミステリーなどの娯楽本や肩の凝らない雑学の本が大半だが、狭い我が家にこれ以上本を積んでおくスペースもないし、経費の...新図書館の建設

  • 「ピアノ協奏曲」の存在価値について

    1年の内で最も寒いといわれている大寒(20日)。ところが、このところずっと最低気温5℃以上が続いて、「今年の冬は楽勝だな・・」と、思っていたら自然はやっぱり甘くなかった。23日(火)から一気に冷え込んで、今朝(24日)のオーディオ・ルーム(午前4時半現在)の室温はいつもの14℃前後に比べて9℃と急降下・・、震え上がりながらこのブログをしたためている(笑)。さて、どんな記事を書こうかな・・。そうそう、昨日のこと「ウォーキング」から帰ってきて、ふと無類の音楽好きだったかっての仲間(県内)を思い出した。久しぶりに「どうしてますか~、相変わらず音楽を聴いてますか?」と、ご様子を伺ってみると「やあ、久しぶり~。体調はイマイチだけど音楽を聴いていると、不思議にお腹(なか)がいっぱいになって”うまいものを食べたい”とい...「ピアノ協奏曲」の存在価値について

  • 「スペアを欲しがる癖」の終焉

    去る1月6日付の「ヤル気を促進するグッズ」で紹介した「ランニング・シューズ」。大晦日にネットで注文して、この1月2日に届いたものだった。で、それから2週間あまり・・、何といっても軽くて地面を蹴り上げる感覚が快適、色も好き(ブルーは青空に通じる?)、クッションがよくて歩き心地もいいとなると、まったく非の打ち所がないシューズ~。こんなに歩くのが楽しくなるなんて・・、大当たりだった。日常生活も一変した。これまで、1日当たりせいぜい「6000歩」前後に留まっていたのが、今や「1万歩」前後に上昇したのだから我ながら驚く。たかがシューズ次第でね~(笑)。午前中に近くの公園をゆっくりペースで2周して6000歩、夕食前に自宅の近くを歩いて4000歩といった調子だが、1日の大まかな時間割も「ウォーキング」「音楽&オーディオ...「スペアを欲しがる癖」の終焉

  • 「数が勝負」とは

    現役を退いてからというもの、定期的な図書館通いを欠かしたことがないが、面白い本に出会える確率がとても低い。たとえば、館内に入って真っ先に駆けつけるのは「新刊コーナー」だが、面白そうなタイトルに惹かれ、次に著者の名前を確認し、そして最初の方の頁をぱらぱらっとめくる、この3つの儀式を経て納得のうえ借り入れ手続きをするのだが、それでも・・。その確率といえば10冊あたりせいぜい1~2冊ほど当たるのが精一杯。もちろん、己の読解力不足、忍耐力の無さが少なからず影響しているのは間違いないのだが・・。で、何とかいい方法はないものかと思っていたら、先日の新聞に「本を読む人だけが手にするもの」(藤原和博)と題した本の紹介の中で次のようなことが書かれていた。「これから先の日本は<本を読む習慣のある人>と<本を読む習慣のない人>...「数が勝負」とは

  • 快調な滑り出し

    元旦から早くも今日(21日)で3週間が経過~。毎日、勝手気ままに好き放題をやっていると、月日の足取りがメチャ早く感じる・・、「1日は長いが1年は早い」今年もこうしてあっという間に大晦日を迎えるんだろうなあ。あっ、そうそう、今年は特にドジャースに加入した「大谷選手」「山本投手」の活躍も見逃せないので楽しみ満載~。とはいえ、その楽しみの筆頭になるのはやはりオーディオだよね・・、費やす時間の多さ、小手先では通じない奥の深さ、音楽芸術を味わえる道具としての存在感・・、こんなに飽きがこない趣味も珍しい(笑)。そして、今年はスピーカーの当たり年なのだろうか・・、新年早々から「いい音」が連続していてウットリする毎日で、まずは「快調な滑り出し」~それとも、加齢により高音域の聞き取りが劣化したせいで、すべて「いい音」に聴こ...快調な滑り出し

  • 新年早々から縁起でもない話だが

    「男の読書術」という本がある。著者の「大岡玲(あきら)」さんは過去に芥川賞を受賞された方だが、そんなことよりも以前NHKの釣り番組でフライ・フィッシングの見事な竿さばきを披露されていたので親しみを覚え、以後見かけた本はかならず手に取るようにしている。本書は様々な作家の著作をアトランダムに取り上げて書評を行ったものだが、ネット上に読者から寄せられた感想文として「この本を読んでいるとどれもこれも読みたくなってくる。わくわくさせてくれるのだ。こんなレヴューが書ければ、と思わずうなってしまう。プロの凄さを思い知らされる、そんな一冊です。」と、あったがたしかにこんなブログが恥ずかしくなるほどの熟達した表現力には参ってしまう。つい一気読みしてしまったが、印象が散漫になると拙いので新年早々から縁起でもないが「死」につい...新年早々から縁起でもない話だが

  • 「競争心理」を駆使したオークション

    我が家のオーディオに絶対に欠かせないものといえばネット・オークションかな・・。使っている機器や真空管などの部品のうちおおかた7割くらいはそうかな~。で、ここ30年ほどは「掘り出し物」に一喜一憂しているが、成功率となるとおよそ8割くらいかなあ。今でも「夢よもう一度」みたいな感覚で”しょっちゅう”オークションを覗いているが、高額商品ともなると人生の残り時間を勘案してさすがにダボハゼみたいに飛びつくことがなくなった。たとえば・・、このたび出品されていたDACの「パガニーニ」(英国:dCS)。たしか発売当時の価格は「380万円」だったと記憶しているが、ちょっとビンボー人には手が出ない価格。さあ、中古品になったらいくらで落札されるんだろうと、興味津々だったら結局「93万2千円」(1月17日付)で落札されていた。これ...「競争心理」を駆使したオークション

  • 諸事雑感

    ☆NHK「BS1」チャンネルと「BS3」チャンネルの統合昨年(2023年)の12月1日からNHKのBS放送「BS1」と「BS3プレミアム」が統合して「BS1」になったのは周知のとおり。「縮小するなんてこの情報化の時代におかしなことをするなあ・・、手抜きじゃないか、サボりじゃないか」と思われた方は、おそらく自分だけではあるまい。ところが・・、月刊テレビ番組表によるといつのまにか従来の「BS4K」が「BSプレミアム4K」になっているんですよねえ。ちなみに「4K」放送は画素数が「829万画素」、従来のハイビジョン放送は「207万画素」だから画面が4倍美しいとされており、たしか音質もいいはず。なんだ、そんなことなら「ハイビジョンを1チャンネル減らした分をどうか4K放送でお楽しみください」とはっきり言えばいいものを...諸事雑感

  • 「ショパン・コンクール優勝者」の値打ちとは

    クラシック音楽において楽器の双璧といえば・・、諸説あろうが「ヴァイオリン」と「ピアノ」に指を屈するのではあるまいか。で、どちらが好きかと問われたら・・、自分なら即座に「ヴァイオリン」と答える。耽美的で憂愁っぽくて現実から遊離させてくれるからだが、その一方「ピアノ」となると、何だか意識を覚醒させるようなところがあり、つい音楽に分析的に向き合いがちでどうも興に乗れないところがある・・。したがって、ピアニストにはヴァイオリニストほどには関心がないが、「ショパン・コンクール」の優勝者となると話が違ってくる。5年に一度しか開催されないという希少性もあって、ピアニストとしては生涯付いて回る最高の「栄誉」みたいなもので、歴代の優勝者はすべてその後も華々しく活躍しているのをみても頷ける。で、およそ20年前の「2005年コ...「ショパン・コンクール優勝者」の値打ちとは

  • オーディオの原点は行動力にあり

    前回のブログ「腕力で書くとは」は、タイトルがちょっと風変りだったせいか好評を博したようで・・、やはりタイトルは重要ですね(笑)。メル友さんたちからも、「ウマさん」(南スコットランド)、「I」さん(東海地方)、「T」さんから「毎日のブログ更新たいへんですね・・」と「ねぎらい」のお便りをいただいた。何だか催促したみたいで、ちょっと気が引けますけどね~(笑)。で、「(文章を)腕力で書く」の言わんとするところは、頭だけじゃなくて身に付いた習慣みたいに「書く」ことを自然に身体全体に沁み込ませるということでした。上手く表現できませんけどね~。文章を書く行為がそれなら、オーディオだって・・(笑)。というわけで「オーディオは(頭だけで考えるのではなく)行動力にあり」といきますか~。格好の事例を挙げてみよう。以下、ちょっと...オーディオの原点は行動力にあり

  • 「腕力で書く」とは

    昨日の1月14日は日曜日なので、読売新聞の文化欄ではいつもの「新書」の書評特集だったが、そのうちの一つがこれ。本のタイトルは「鬼の筆」、主人公は脚本家の「橋本忍」氏。日本映画史に残る傑作「生きる」「羅生門」「七人の侍」「砂の器」「八甲田山」とくれば、1950年代の映画ファンにとっては忘れられない作品ばかり。ふっ、ふっ、ふっ・・と、つい含み笑いが出てしまった。タイミングよくちょうど読み終えたばかりなんですよねえ~(笑)。元々「橋本氏」には興味があったので「一気読み」でした。たしかに「評伝の傑作」といっても間違いなし、機会があればぜひご一読をお薦めします。興味深いエピソードを箇条書きしてみよう。☆父親に似て博打好きで、脚本料としてもらった200万円を帰りにそのまま競輪に突っ込んで全部スッてしまった。映画の興行...「腕力で書く」とは

  • 音楽する脳

    新刊の「音楽する脳」を読んでいたら、次のような箇所が印象に残った。(176頁)「基本的に人は常に新しいものに触れ続けると脳がその情報を処理するためのエネルギーをたくさん使ってしまうため疲れてしまいます。一方、常に当たり前すぎるものに触れ続けても脳は飽きてしまい、知的好奇心や感動も生まれません。このように、あまりにも予測からズレすぎず、当たり前すぎない「微妙なズレ」に、人はなんともいえない感動を覚えると考えられています。ある程度わかるけれど、ちょっとわかりづらい「予測や経験からの微妙なズレ」が、知的好奇心や興味をくすぐるのです。」以上のとおりだが、人が「大きな変化」ではなくて「微妙なズレ」を好むって、なんだか分かるような気がしますね。音楽に限らず選挙だってそう。たとえば、昨日(13日)行われた注目の「台湾総...音楽する脳

  • 「飽きがこないスピーカー」の原因を探ってみよう

    このブログの恒常的な読者ならご存じのように、我が家では同じスピーカーをだいたい1週間も続けて聴いていると「飽き」がくるパタ~ンが続いている。ところが・・、このたび1週間以上も経つのに飽きるどころかますます深みにハマってしまうスピーカーが出てきたんですよねえ、こういうことは初めて・・。で、いつも「粗(あら)探し」ばかりして、それをネタにブログに投稿しているのだが、今回は珍しく姿勢を代えて「なぜ飽きがこないのか」・・、いわば成功事例からのアプローチといこう。ただし、「失敗学のすすめ」(畑村陽太郎:東大教授)にある通り、人は成功事例を敬遠するのが相場で、その一方、他人の失敗事例となるとやたらに興味津々となる・・。今回の場合は「成功話」と「自慢話」とが「紙一重」の展開になりそうなので、「気に障りそうな方」はここで...「飽きがこないスピーカー」の原因を探ってみよう

  • 「脳の記憶」と「身体の記憶」

    前回のブログ「近頃の若者は・・」で提案したコンポへの誘い。言い出した以上、安価で高性能のコンポを具体的に提示する義務があるかもしれない(笑)。そこで、「独断と偏見」交じりで、思い切ってトライしてみよう。まず、始めから「レコード」と「CDトラポ」は除外する。お値段と手間からして割に合わない。で、「YouTube」が手軽に選択できるテレビがあれば十分。その「光デジタル端子」から「光ケーブル」を使ってDACと繋ぐ。DACもピンからキリだが、「SMSL」の「D300」などはお薦めで、先日のこと仲間の家で聴かせてもらったところ、「4万5千円」程度にしてはコスパ抜群だった。評判のいい「ローム」のチップが使ってある。次に「アンプ」だが、TR式のプリメイン・アンプがオークションでごろごろしている。3万円も出せば十分じゃな...「脳の記憶」と「身体の記憶」

  • 近頃の若者は・・

    冬はどうしても「日光浴」が多くなる・・、するとついでに「読書」がついてくるというわけで、日常的に(オーディオとくらべて)読書の比重が時間的に増してくる。これは喜ぶべきことなのか、否か、本人にはわからないのがつらい(笑)。✰「音響・音楽心理学」「音楽は好きだけど、大がかりなシステムで聴くのは億劫だ」という若者が増えているそうだ。マンションや間借りなどの住宅事情もあるのだろうが、魅力あふれるオーディオを楽しむ層が減少していくのはやはり寂しい。一介の「市井の徒」がそんなご大層なことを心配しても何の役にも立たないけれど、いずれ自宅のSPユニットや真空管などがオークション市場に出回ることになるだろうから、そのときに少しでも活気を帯びていて欲しいので満更無関係でもないだろう(笑)。さて、このほど「音響・音楽心理学」に...近頃の若者は・・

  • 少ない経費でオーディオを楽しむには

    前回のブログ「新春早々の快ヒット」は珍しくアクセスが好調だった。オーディオ記事は総じて「人気が無い」のだが、いったいどこがどう読者のお気に召したのやら・・、さっぱりわからないが歓迎すべきことには違いない(笑)。で、話題の中心はネットオークションで調達した「無銘のユニット」(口径25cm)にあり、格安(3000円)だったのはご記憶に新しいところ。すると、さっそくメル友の「M」さん(奈良県)から以下のとおりご教示があった。ちなみに、「M」さんはバッハを筆頭に生粋のクラシック派である。「おはようございますつい〇〇さんのブログを拝読してしまいます。(笑)喪中につき年始のご挨拶は割愛させていただきます。他人事ながら、どこのメーカーかわからない?あえてブログの演出上なのかも知れませんが調べてみました。アルニコヨーク上...少ない経費でオーディオを楽しむには

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