今回のメインプログラム「イタリアのハロルド」は、ヴィオラ※独奏付きという珍しい 交響曲。 曲全体を通じてヴィオラ独奏が主人公のハロルドを演じる。これまではハロルド不在で 練習してきたが、今日ついに、その主人公ハロルドが練習に姿を現した。 その男の名は、「やす」こと、鈴木康浩(読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者)。 いつもニコニコ、優しくて気さくな雰囲気、というのが、やすの第一印象だった。 だが一度ヴィオラを手にすれば、そのふんわりしたイメージからは想像できないような 、時に勇ましく朗々と、また時に繊細に、美しい音色を紡ぎだす。その姿は、本当に格 好良い。 普段オケではあまり目立たない存在の..